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委員会会議録

質問文書

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平成28年7月スポーツ振興等特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:07/25/2016
会派名:自民改革会議


○増田委員
 自民改革会議の増田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 分割質問方式でお願いいたします。
 当委員会の意義を改めて確認いたしますと、先日、私たち委員で協議をいたしまして、大きくは、ラグビーワールドカップ2019と東京オリンピック・パラリンピックの成功ということがまず1つ。開催効果による県の持続的な発展につなげるということもあります。それと、大会のレガシーを生かした静岡づくりというのが、大きな枠になっているものですから、そういったことも含めて、またこの委員会は、昨年度開かれた大規模スポーツイベント対策特別委員会のバトンを受けるような形での委員会発足だと思っておりますので、そういった確認もしながら、少し基本的なことにはなるかもしれませんが、質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 まず、ラグビーとオリンピックの成功って何でしょうと思うと、盛り上がることと、無事安全にできるということだというふうに思いますが、ただ、先ほど来、いろいろお伺いしていますと、なかなか具体的な数字というのが出てきにくい話でもあるものですから、やっぱりそこら辺はしっかりと私たちも把握しておかないといけないかなと思っています。
 まず、成功の部分ですね。何をもって成功とするかという定義、それぞれだと思いますけれども、ラグビーワールドカップでは、何試合開催されるのか、どれぐらいのクラスの、準決勝なのか、どの辺のクラスの試合が行われることを目標とするのかということ。それと、それぞれの観客数が一番メインだと思うんです。何人呼ぼうとしているのかという目標を、確認させてください。
 あわせて、オリンピックの自転車競技のほうも、これは大体数字が出てきているのかもしれませんけれども、何日間で、ベロドロームのキャパがあると思いますので、パラリンピックのほうも含めて、両大会を通じてこれぐらいの方に訪れていただいて成功という定義、位置づけがおありでしょうか。まず、そこを確認させてください。お願いします。

○高倉ラグビーワールドカップ推進室長
 私のほうからは、ラグビーに関してお答えをしたいと思います。
 まず、大会ですが、会場が12会場のうち2番目に大きいということがございます。試合は全部で48試合ございます。5チームを4プールに分けた予選、そして決勝トーナメントというふうに進んでいくんですけれども、我々としては予選プールでの試合はもちろんですが、準々決勝、決勝トーナメントの試合も含めて4試合から5試合ぐらいの試合をぜひやりたいというふうに考えております。
 それから、観客数につきましては5万を超すキャパシティがございますので、少なくとも満員に近いような人数での大会をまず目指すというのが基本だというふうに考えております。以上でございます。

○山本スポーツ交流課長
 2020東京オリンピック・パラリンピックでございます。まず、トラックにつきまして、伊豆ベロドロームで7月30日から8月4日の火曜日ということです。会場が今のところ、4,500か4,000、ちょっと今、交渉中でございます。およそ4,000ぐらいと。これが、男女各5種目なので、6日間ぐらいの日程で行われるということでございます。
 あと、パラリンピックも、伊豆ベロドロームでやることが決まっております。こちらも8月26日から8月29日、4日間ですね。こちらでやるということでございます。
 あと、マウンテンバイクにつきましては、8月の8と9のこの2日間ということでございます。こちらがそれぞれで5,000人ぐらいということでございます。
 失礼しました。ごめんなさい。パラリンピックにつきましては、ちょっと訂正をいたします。8月27日から8月30日まで、伊豆のベロドロームということでございます。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。
 まず、エコパのほうが、5万人掛ける4、オア5試合ということですね。ベロドローム、伊豆のほうが、大体平均4,000から5,000の間掛ける開催日数分ぐらいという位置づけでよろしいんでしょうか。そんな形で、私たちはその大会がうまくいくようにということを気をつけていかなきゃいけないのかなという思いがしました。
 1つ確認なんですけれども、ラグビーのほうなんですけどね。予選はとれそうだという話は聞いていますので、問題はどのクラスの次の決勝トーナメントの試合がくるかということだと思うんですが、目標は今、準々決勝でいってるんでしょうか。準決勝でいってるんでしょうか。決勝は諦めているのか、それを確認させてください。お願いします。

○高倉ラグビーワールドカップ推進室長
 今、決まっている範囲で申し上げますと、決勝戦については、既に横浜でやるということは決定しています。かつ、準決勝につきましても、まだ決定はしておりませんが、それ以外のところということになるんですけれども、現在、実はラグビーワールドカップリミテッドのほうで、会場の視察をし、その会場の運営計画を作成しております。その会場の運営計画を今年度、まとめていく中で、会場のいろんなハード、それから今までのイベント経験等を踏まえた中での決定をしていくと思いますので、我々は一応その準々決勝あたりの決勝トーナメントができるぐらいのスタジアムであるという評価を受けているので、まずそこは目指したいというふうに考えております。

○増田委員
 私は掛川で、エコパは隣の袋井なものですから、やっぱり流れてくる情報は、とってもいい評価をいただいていますよということが1つ。当初思っていたほど修繕というか、対策をいろいろしなくても、非常に高い評価をいただいていると思うんですけれども、やっぱりそこは、決勝がもう決まっているということでしたら、準決勝はやっぱり目指していただきたいという思いがあります。そこはもうほかとの競争になると思うんですが、準々決勝と準決勝の交渉術もあるでしょうけれども、ハード面、施設管理側として、ほかとの競争の部分で、県側の皆様が把握していらっしゃる課題はどんなことなんでしょうか。教えてください。お願いします。

○高倉ラグビーワールドカップ推進室長
 スタジアムに関しては、ラグビー専用ではない、いわゆる陸上競技場を兼ね備えた会場であるということがございます。これは、横浜も含めまして5つの会場がそういうふうになっているので、うちだけの条件ではございませんが、うち固有の問題としましては、実際2001年につくったスタジアムでございますので、スクリーンであったり、音響施設であったりというようなところが、まず、今の世界基準には達していない部分がございます。そういったところを着実に更新していく。
 それから、やはりサッカーとか、逆にスポーツイベント以外では、満員に近いような運営経験もあるんですけれども、そういった経験がラグビーではもちろんなくて、サッカーでも日本代表クラスが来ないとないというような状況もありますので、そういった運営経験というところもまたこれから積んでいかなきゃならないというふうには考えております。

○増田委員
 ありがとうございました。
 レベルの高い試合を1試合でも多くというのが、いろんな意味でラグビーとかスポーツの普及にも貢献しますので、ここはぜひ御努力もいただきたいですし、あと、私たちは何のためにやっているかというと、それをよくするために構成されている委員会でございますので、もし議会側から提言が必要であれば、ぜひその点は教えていただきたいというふうに思っております。

 それともう1点なんですけれども、今、5万人で四、五試合ですから20万から25万、伊豆のほうが大体5,000人からで3万、4万、5万ぐらいになるんでしょうか。人数的にですね。その皆様方を、ちょっと危機管理部さんと警察本部さんがきょう来てないのであれなんですが、やっぱり万が一のことへの対応というのも考えなきゃいけなくて、あってはいけないですけれども、テロのこともいろいろあるでしょうし、また本県のずっと取り組んできている自然災害等への対策も備えておかなきゃいけないんだと思うんです。これは文化・観光部さんのほうで、大枠の考え方で結構なんですが、特別この両大会に向けた、何か危機管理上の対策プランのようなものが、もうつくろうとしていたり、またそういった今の取り組みの状況だけで結構なものですから、ちょっと確認をさせてください。お願いします。

○高倉ラグビーワールドカップ推進室長
 最終的には警備計画というものを策定しなければなりませんが、ワールドカップ日本組織委員会と連携してつくるということになっておりますが、まだその具体的な作業のスケジュール等が示されていないので、具体的な作業はまだ始まっておりません。

○増田委員
 ありがとうございました。
 この点についても、提言の中で、皆さんにというよりも違う部局に提言も必要になってくるかと思いますので、そういった面は逆に、一般的な危機管理上の視点と、施設管理側、運営側の視点というのもあるかと思いますので、またぜひその点も教えていただければというふうに思っております。

 そういったことに合わせながら、昨年度の委員会で提言が出ているんですね。これはことしの2月22日に出ていますが、そのころには今年度の予算はもう決まってしまってるわけで、なかなか県の施策に反映するというのは難しかったと思うんですけれども、この提言を見ると、たくさんいろんな提言があって、それぞれに意味を持った提言だと思っていますので、それぞれ少しでも、それが達成できるように御努力はいただきたいなという思いがしております。
 この提言をどう扱っていくかというのは、地方創生推進とこの私たちスポーツ振興等がことしの2つの特別委員会でございますので、よく議会の中でも、私は自民党ですけれども、自民改革の中でもあるのが、特別委員会の存在意義というのがやっぱりあって、議員が言って、言いっ放しで終わるのでいいのかという話と、条例みたいに形が残れば、私たちもやったという意義があるんですけれども、特別委員会って、やっぱり難しさはあると思うんですね。
 私は、一番はやっぱり予算だと思っているんですけれども。基本的にはですね。この特別委員会を組織することによって、1年間いろいろ検討して、残念ながらまた、次年度の予算がほぼ決まってしまってるぐらいの提言になるかもしれないので、年度年度でおくれてしまうかもしれませんが、ぜひそういった提言を少しでも実のあるものにしていければなという思いがしております。
 総枠的に、これも文化・観光部さんのスポーツの関係で結構でございますが、昨年度の提言に対して、その個別のことは結構なんですけれども、何か昨年度の大規模スポーツイベント対策特別委員会の提言によって、ことしというよりも、来年度にもうなってしまってるのかもしれませんが、そういったのに向けた変更点、また加えた点の主なところで結構でございますので、昨年度の特別委員会の提言を受けて、大きく何か変わったことがあれば教えていただきたいですし、細かなところは結構でございますので、もしポイント的なトピックスがありましたら教えていただければと思います。お願いします。

○山本スポーツ交流課長
 昨年度の提言を拝見させていただいています。
 まず、提言のところで、予算的に、オリンピック・パラリンピックのキャンプ誘致とか、そういったところがございます。こちらにつきまして、市町への支援であるとか、あとリオ五輪とかそういったところでのPRとか、そういったところは積極的にやるべきだということでございます。
 こちらにつきましては、ペーパーにもございますけれども、重点国ということでヨーロッパがありまして、5月からヨーロッパの欧州現地連絡員という方を指名して、集中的に現場でのオリンピック委員会、競技団体関係者との意向を確認すると、そういったことを予算的にもキャンプ誘致に入れて。
 さらに、知事は行きませんけれども、リオ五輪のときに我々職員も現地に赴きますので、そこで、全県のいろんな市町のPR、魅力を紹介していく、こういったところが予算のところに組み入れてございます。
 そしてあと、インフラの中で、オリンピック会場とのスムーズな輸送対策とか、そういったことがございます。こちら、予算の中で、我々としては交通量の調査ということで、地域住民、いろいろこれから観客の方がふえますので、これからどういう問題があるのか、まずは現場のこの夏の交通量をとってみないといけないということで、それをことしの予算のところに、交通量調査ということで充ててございます。交通基盤部さんのほうでも、それに合わせて道路のアクセスを入れているということでございます。
 あと、去年、サイクリングコースの整備云々ということを言われておりますので、こちらのペーパーでございますけれども、午前中申し上げました、県のサイクルスポーツ協議会と、こういったものを立ち上げて、全県を挙げて、これからどういうところでサイクリストを受け入れて、どういう受け入れ態勢をとっていくかということを、予算をとって進めていくというところでございます。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。
 午前中のお話からちょっと気になっているのが、ラグビーとオリンピックと実は2つあるんですけれども、オリンピックのほうがちょっとお話が大きくて、私、どっちかというとラグビー派なものですから、というかエコパ派なものですから、少しラグビーのことも、きょうは光を当てていただきながらという思いも込めて、先ほど人数を確認しましたけれども、実は圧倒的にエコパのほうが人は多く来るはずなんですね。
 今、五輪の自転車のほうは交通量調査と出ましたが、ラグビー会場のほうは、交通量調査というのは御予定があるんでしょうか。確認させてください。

○高倉ラグビーワールドカップ推進室長
 いわゆる交通輸送計画という形で、最終的に策定をするという必要性はあるんですけれども、まだ具体的な調査というのは進めておりません。ただ、試合自体が通常の我々が生活する時間ではなくて、いわゆる夜6時とか、夜やるというような想定もございますので、そういった場合の公共交通機関の問題とか、あるいは宿泊施設の対応とかということは、事前にある程度、情報を集めていきながらというのは、事務局としては考えております。

○増田委員
 私は、磐田掛川線のすぐ近くが地元なものですから、朝夕だけは、実は渋滞があって、病院ができたり、あの辺、ちょっと掛川市でも周辺の開発計画が今も進んでいて、またこれからも多いものですから、今の道路形状に対するキャパはもう実は超えているのは、市の調査ではわかっています。夕方のラッシュ時の対応というのはですね、道がもうインターと駅から来るしかないところなものですから、限られた期間、道路しか使いませんので、ぜひ改めてその点の調査はしっかりとしていただいて、もちろん来ていただく皆さんにも、近隣の皆さんにも快適な四、五日間になっていただけますように、ぜひこの点の調査はお願いしたいというふうに思います。

 それと、やはり私たちは地域から選出させていただいている議員なので、地元の自治体がどうこういう大会によって潤うかというのは、皆さん考えるわけで、それは波及効果をどう見るかということだというふうに思っております。その中で一番わかりやすいのが合宿、キャンプ誘致だというふうに思っています。私たち会派のメンバーで相談したときにも、それがどうなっているのかということと、市町に対する連携と応援態勢をどうやっていくのか、しっかりやっていかなきゃいけないねというのは、1つ大きなポイントでありました。
 これも、東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ誘致等というペーパーもいただいていますけれども、ただ去年の提言を見ると、例えばラグビーでも、20カ国で12は決まっていて、最低50人ぐらいくると。1カ所じゃなくて2カ所、日本チームもイングランド大会でしたか、2カ所でやったはずですので、それだけに可能性は高まる。しかもヤマハさん、ジュビロさんもあるし、いろんな意味では環境的にはまだまだ捨てたもんじゃないかなと思っているんですが、まず、このことについて、2つ聞かせていただきます。
 ラグビーのほうから順番で、文化・観光部さんの6ページの4の(3)に公認チームキャンプ地選定プロセスというのが始められると書いてありますが、市町説明をしてどうやっていくのかということを、ポイントだけ教えてくださいということが1つ。
 それと、別でいただいた東京オリンピック・パラリンピックのほうの文化・観光部さんの資料にもキャンプ誘致の状況がありますけど、市町が、県のやり方がどうかちょっとわからないんですが、手を挙げてきたところだけ、もちろん手を挙げてきたところに対する支援というのがまず大前提にはなると思うんですけれども、どれぐらいのところが、どれぐらい具体的に考えているのか、希望しているのかという状況を、35市町あってどれぐらい、数的なところで結構です。それとも、意外とその誘致に、その気になっているところは少ないのか、その辺、ラグビーと五輪に関して、簡潔で結構ですので、お願いします。

○高倉ラグビーワールドカップ推進室長
 委員の皆さんのお手元にあります文観の6ページ、(3)にある公認キャンプ地選定プロセス、こちらについてお話ししたいと思います。
 公認キャンプというのは、いわゆるその大会期間中、チームが初戦を迎えるおおむね10日前ぐらいから入るキャンプのことを公認キャンプと言います。その公認キャンプを選定するに当たりましては、いわゆるラグビーワールドカップ日本組織委員会が一元管理をするということで、そのためのガイドラインが5月24日に公表されています。ガイドラインに従った、いわゆる公認キャンプ地としての申請をするための手続が、8月1日から12月22日までできるということで案内がございまして、先般、7月の上旬に東京、大阪、福岡、こちらで説明会がございました。興味のある自治体はそこの説明会に出席をして、自分たちがそれにふさわしい、例えば設備の問題とか、ソフトの問題とかあるかどうかというところを鑑みて、申請をするかどうかということを決定していくという段取りになっております。
 具体的な市町のお名前は、選定委員会の同意がないと公表ができないということらしいので、具体的には申し上げられないんですが、私どもの職員もそこに参加した状況で申し上げますと、7つぐらいの県内の市が説明会には来ていたということです。
 ただ、我々としては、そういう機会が、その説明会だけでは、やはり35市町にまだ情報が不十分じゃないかなというところで、個別に、今度7月28日、今週ですけれども、市町向けの説明会を県独自で開催するということにいたしました。これは組織委員会の、当然その協力をいただいてということですが、そういう説明会もさせてもらいまして、先の7の市町以上の市町にも、なるべくそういう機会があるんだよということをお知らせしながら、これから選定地の選定のプロセスに向かっていきたいというふうに考えております。

○山本スポーツ交流課長
 オリンピック・パラリンピックの市町の関心度といいますか、こちらでございます。
 実際、我々のほうでは、まずそれぞれ35市町あるうち、全県域で、とりあえずこういうキャンプ地があるよといって、それで関心を示しているところが、一応20の市町がございます。そのうち、実際に東京オリンピック・パラリンピック組織委員会にデータベース登録して、意思表明して、登録を完了しているところも13ほどあるということでございますので、少なくとも35のうちの半分以上は、これから2020年までの間に、何とか早く国を見つけて、自分たちのところで受け入れをしたい意思があるものというふうに思っております。

○増田委員
 ありがとうございました。
 確認なんですが、あくまで市町主体というんですかね、もうそこが意思も決定するし、取りにいくかどうかも。複数で手は挙げられないのか。例えば、掛川市と袋井市みたいな感じでいけないかとか、例えば県も5圏域なんで。ラグビーのほうだけで結構ですので、基礎自治体ベースで考えないといけないのかということだけ、確認をさせてください。

○高倉ラグビーワールドカップ推進室長
 複数の基礎自治体での連名でも可能でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。
 なかなか1つの市町だと行きにくい、またノウハウ、また環境もありますので、やっぱりそこは県の腕の見せどころといいますか、出番だというふうに思いますので、ぜひ後押し、また相談体制が充実されるようにということも提言にありましたので、その点は後押しをお願いしたいというふうに思っております。

 それとあと関連して、経済波及効果というのが、ラグビーはよく100億円だとか、いろいろあるんですけれども、例えば、概算の経済波及効果、計算式にもやっぱり上がりますので、それをいかに地元に落とすか、県内の発展につなげるかというのは、非常に漠然としちゃってて、非常に難しさはあると思うんです。
 ポイントを絞らないといけないので、多くはきょう聞きませんが、1つ、ラグビーは富裕層対策というのがさっきから出ていまして、昨年の資料を見ると、キーパーソンを見つけるという話があったんですね。超富裕層のネットワークづくりもそうですけれども、そういうキーパーソンを見つけなきゃみたいなことが載っていたんですけれども、これは県側の説明資料だったかと思いますけれども、そういう人というのは、もう見つかったりしたんでしょうか。その点、確認させてください。

○関観光振興課長
 キーパーソンにつきましては、先ほどちょっと御説明申し上げましたように、このラグジュアリー層というのは非常にクローズした世界ということで、その誘致のチャネルというのが確立されていないということでございます。
 昨年につきましては、まずそのチャネルの開発ということで、商談会等に参加をさせていただいて、そういったラグジュアリー層専門のエージェントであるとか、メディアであるとか、こういった方々のまずリストを入手するということで、そこから昨年始めさせていただきました。
 もう一方、国内の在日の富裕層の皆様方に対するアプローチというのもあわせて今までやってきておりまして、東京に、東京アメリカンクラブという外国人富裕層を中心とした社交クラブがございます。この方々のウィメンズグループというグループ、婦人会なんですけれども、その方々が、その会の中のレクリエーションとかの企画をしておりまして、そういった委員の方をお呼びいたいまして、そういった方々に静岡県を見ていただいて、まずアメリカンクラブの中の認知度を上げていく。
 あわせまして、昨年度はそのアメリカンクラブの常任委員の方、委員長を含めて、静岡県のほうに視察に来ていただきまして、この方々が、実はアメリカフォックステレビの日本支社長であったりとか、某スポーツメーカーの社長夫人であるとか、そういった方々が名を連ねているようなところでございまして、そういった方々に静岡県を認知していただいて、おかげさまをもちまして、継続したネットワークを築きつつあるという状況でございます。以上です。

○増田委員
 端的に、お金を持っていらっしゃる方と近づいて、いらっしゃっていただくためには、やっぱりお金はかかると思うんです。単純にですね。今年度、その対策のための予算は幾らでしたか。確認だけさせてください。

○関観光振興課長
 このラグジュアリー層誘致に向けての予算としては、500万円ほどを予定しております。以上です。

○増田委員
 はい、ありがとうございました。
 基本的に、ほかの皆さんの部署もそうだと思うんですけれども、これちょっと個人的に思っていることなんですけれども、多分予算さえあればいろいろできるんだと思います。普及とか、教育委員会、健康福祉部さんもですね。予算さえあれば、ふえればやりやすくはなると思うんですけれども、せっかくこういう特別委員会を2年続けてやっているんですから、それぞれ部局にまたがって、部局ごとに予算は要望もしてつく話にはなっていくと思うんですけれども、何か特別枠があってしかるべきではないかなという、個人的な思いはしています。
 それこそもう平成29年度予算編成が、暑くなりましたので始まりますけれども、そういうコントロール機能みたいなものは、やっぱりないんですかね。私たちそれぞれの予算を獲得しにいくのもあって、そのときに各部ごとに応援していくというのもありだとは、もちろん、それが正当だと思いますけれども、2年も続けて特別委員会を県議会がつくってて、予算がどれだけ動いたかって、やっぱり結果の1つで見られるところがあると思うんですけれども、その方針だけ、もしあれば、お話いただきたいと思います。

○鈴木スポーツ局長
 ありがとうございます。
 まさしく、新しい8つの重点目標とは別に、3つの世界にはばたく政策ということで、スポーツの施策をやっているわけですから、当然一番は、その予算の編成方針の中で、これを重点項目として挙げていただくということをお願いして、それをやるということだと思います。そういう中で、毎年やっておりますけれども、政策の戦略展開というのを、知事と各部長と協議をいたしますので、そういう中で、横串を通した、各部に絡んだようなこのスポーツ、いわゆるスポーツによる交流の拡大とスポーツ王国静岡の復活というところで、政策を私ども一緒になってつくりまして、それを上のほうに見せて、それをまさしくその編成方針の中の重点項目と位置づけられるように、努力していきたいなと思っています。

○増田委員
 ありがとうございました。
 少なくとも私を含めて数人は、そういう気持ちを持っている人間がおりますので。ただどうしても、県の担当部局、課ごとになると、それぞれの予算という話は別になっちゃって、その中の事情があって、御苦労は多いと思うんですけれども、知事、副知事がいろんな意味で大きな先導役、求心力を持ってやってらっしゃるのかもしれませんが、やっぱりいろいろな市町とか基礎自治体とか地域のことを考えると、県の予算ってとても大きいものですから、ぜひその点は、私たちも頑張りますので、皆様方も連携をとってやっていただきたいなというふうな思いがしています。
 あと国の予算絡みで、ラグビー関係にまた戻りますけれども、全国の会場の様子を見ると、12のうち、たしか10が都市公園です。この前も井林先生の記事が地方紙に載っていましたが、通常の都市公園整備予算枠ってあると思うんですけれども、そちらも別のプラスアルファがないと、1000億円ぐらいしかないというところに、このラグビーだけでもちゃんとやろうとしたら、あと500億円ぐらいかかるというお話でしたけれども、その点の動向というのは、まだ参議院選挙が終わったばかりで、正直、オリンピックのほうは、都知事選が終わらないとなかなかわかりにくいところあって、なので、ラグビーのことを聞くんですけれども、その都市公園の予算枠の動向で、何か情報をつかんでいるのがありましたら、教えてください。お願いします。

○高倉ラグビーワールドカップ推進室長
 いわゆるスタジアム自体が公園緑地課の所管であるということも絡みまして、いわゆる社会資本整備交付金等のことも含めまして、交通基盤部を窓口に、今、整備については精査の要望をさせてもらっているという状況で、まだ具体的に、先ほど申し上げた、いろんな設備の更新費用等について、どういったものが該当するかということはございませんし、そういったことは、また全国知事会のほうでも要望してまいります。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。
 この点もとっても大事なポイントで、県になければ国から持ってくるというのがあって、私たちも国の議員さんを通じて働きかけはしていきたいと思いますし、そういった点も県の皆さんにもお願いしたいと思います。

 最後に、パラリンピックの関係を聞いて終わりにしたいと思います。
 今回、ラグビーへの支援は1つありますけれども、オリンピック、通常の五輪は、それなりに全国の競争もあったりするんですが、一番伸びしろがあるというか、開催されたことによって、変わる可能性が高いのは、パラリンピック関係だというふうに個人的には思っています。障害をお持ちの方のスポーツの、今、コマーシャルも流れてきて、いろんなグッズの紹介もあったり、とってもいい機運ができつつあるなというふうに思っています。
 それで、今は、いろいろうまくいった方の後押しをするぐらいの予算しかないかなと思っているんですけれども、特に水泳と陸上はとっても優秀な選手がいらっしゃるということでございましたが、そういった皆さんの支援もそうですけれども、そのシンボルチックな皆さんの前向きな気持ちを、どうやって社会の皆様方に伝えていくか、障害をお持ちの皆様方に波及させていくかというのは、1つ大きな今回のポイントでもあり、この委員会でもやっぱりそのところも話題になっているところであります。
 ポイントは幾つかありますので、ちょっと絞って、水泳と陸上の2種目の状況をどうやって後押しして、いい方をどうやって後押ししていくのかということと、それ以外の選手発掘、育成の現状について、参考に教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○増田障害者政策課長
 今回、パラリンピックに出場する選手に対しましても、オリンピック並みの助成、これは国のほうの制度ということで、日本スポーツ振興センターのほうの助成、年額240万円ということで、ことしリオに出場するような選手、40人ほどが対象になったということで、一部そちらのほうは充実されてきているなと感じております。
 本県では、先ほどの委員会資料にもありましたように、国際大会等に出場する旅費交通費等の支援のみという形になっておりますけれども、今言った国のほうの制度も、ほんのトップの方のみということになっておりますので、我々としてはその選手の裾野を広げていき、4年後の大会等の支援ということも考えております。
 したがいまして、この助成金についても、今後、意見も聞きながら、どのような形で拡充とかできるか、検討していきたいと考えておりますし、何よりもこの9月のリオの大会で、例えば陸上で山本選手であるとか、あるいはロンドンで入賞した水泳の鈴木選手であるとか、こういう方々が入賞あるいはできればメダルをとっていただいて、それを弾みに4年後にさらに展開をしていきたいと考えております。以上でございます。

○増田委員
 ありがとうございました。
 最後に要望だけさせていただきますが、いい成績をおさめたすごい選手の応援は、まず最初の砦といいますか、そこはせめてやらなきゃいけないですけれども、だんだん階段が下がってきて、その発掘、育成のための対策、施策ができたり、一番いいのは、障害をお持ちの皆様方に、もっともっとスポーツになれ親しんでいただくということと、私たちの地域社会にもそういったスポーツの存在とか、ふれあう機会がふえていくというのが、やっぱり一番理想的かなというふうに思っています。これは議会、また私どもの会派でも話はよく出ていますけれども、その点は私たちも精いっぱい応援させていただきたいと思っておりますので、ぜひ県の皆様方におかれましても、その御支援また努力方お願いをさせていただきまして、終わります。ありがとうございました。

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