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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年7月就航地交流推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:07/28/2010
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 空港開港いよいよ2年目ということで、この委員会の果たす役割は非常に大きな役割とまた責任があるというふうに認識をしております。
 そこで、初めに海外就航先あるいは国内に向けての取り組みを1年間集客事業をやってこられたわけですが、その総括と言いますか、成果と課題について、どのように認識されていらっしゃるか、お伺いいたします。
 特に空港開港3年間は非常に正念場と言われている中での1年目の取り組みとしての評価をお伺いしたいと思います。
 2点目に、資料の4、文化観光部の資料の4で、多言語表記観光案内看板の整備、これは昨年、私、委員会でも質問をいたしまして、県だけでの取り組みは非常に難しい部分もあるが、積極的にやっていくというお話であったかと思います。
 ここには富士山登山道の案内標識統一化ということで、富士山の登山についてはかなり積極的に取り組んでいただいていると思いますし、委員会のほうでも4カ国語ですか、案内のパンフレットをいただきました。しかし、静岡県を訪れる方は、空港を利用して訪れる方は、登山だけが目的ではないはずでして、この多言語表記というのは、迅速に対応すべきではないかと思います。つまり、昨年課題としていた市や町との取り組みの支援というところで、市や町の考え方、取り組み、そしてJRを始めとした交通機関への働きかけ、それが今年度、私はやっぱり今年度ぐらいにはもう少し目に見える形ででき上がってきて、3年目にいよいよそれを見た方が観光客にとって優しいというか、いらっしゃいませというおもてなしの心のあるのが静岡県だとわかっていただいて、効果が出てくるのが3年目というふうに期待したいんですが、そのあたりでの今年度の取り組みについて、再度お伺いしたいと思います。
 3点目には、先ほど6番委員さんからもありました県内ロケ地めぐり、これも非常に期待をしたいところですが、実は山口県では県がフィルムコミッションの事務局を手がけて、ロケ地めぐりはいかがですかということで、マップもつくって積極的にPRをしているというふうに伺っております。
 私の住んでいる富士市でも、ほかの地域でも、NPOでフィルムコミッションを立ち上げて、地域をかなり売り込んでいただいているんですが、人件費もままならないような状況の中でPRして、年々オファーがふえて、本業が回らないぐらい忙しくなってきている。そのロケで来る方々のお弁当だとか、経済的な効果も非常にあるということで、これは行政もきちんと支援をすべきだというふうに私は思っているんですが、今後のそのフィルムコミッションに対する県の取り組みと考え方を伺います。
 次に、文化観光部の資料の8、富士山静岡空港の1年間の利用状況がございます。最終的には国内線、国際線合わせて65.6%の搭乗率ということでありましたが、予想に反してというか、予想どおりというか、小松線と熊本線については50%を切っている、このことに対して、つまり就航先の交流を深めていくという点では、やはり搭乗率が低い部分についての対策というのは集中的に行っていくべきではないかと思いますが、この結果を受けての取り組みについてお伺いいたします。
 それに関連してですが、経済産業部のほうの資料の2ですね、就航地への静岡茶の販路拡大ということで、静岡茶を大いにPRしようということですが、そもそもお茶を飲む文化がないところに売り込んでいくというのは、非常に難しい部分があると思いますし、その売り込み方というものも課題があって、この需要創出のためのいろんな取り組みがあると思うんですが、食文化、あるいは器で飲むということも考えますと、緑茶と食文化の交流というあたりで、もう少し深くとらえて戦略的にやったほうがいいんではないかなと思うんですが、その点をお伺いしたいと思います。
 そういうこともあって、石川県で加賀料理と静岡茶のコラボということを考えていただいていると思うんですが、まだまだその静岡県民にとっても加賀料理と静岡茶のコラボというイメージもないでしょうし、石川県でどのぐらいこのあたりが深まっているのかなというのも、ちょっと目に見えないものですから、その食文化と緑茶という点の販路拡大、開拓というところをお伺いしたいと思います。
 次に、産業交流についてでありますが、資料3でお示しいただいてあります。特にこれを見て、富士山静岡空港就航との産業交流を促進するという要旨なんですが、お越しいただく方にとって、静岡空港を利用することによるメリットというのはどんなふうに映っているのかという点がなかなか見えてこないなという嫌いがあります。そのあたりをどのようにとらえていらっしゃるか、伺います。
 特にその産業という点では、まだまだ静岡県の持っている力というか、そういうものがあると思います。例えば、環境分野に対してもそうですし、浙江省との交流事業では、商工分野、農業分野等に力を特に入れて交流を図っていただいているようでありますが、特に静岡県が持っている環境に対する、あるいはものづくりに対する産業育成という部分は、非常に力を持っていると思います。この産業交流の産業分野をもう少しすそ野を広げていってもいいかなというふうに思いますが、その点はいかがでしょうか。
 また、あるいは、3〜4年前に中国に行ったときに、そこの現地のガイドさんがおっしゃっていたことは、自分が日本で留学していたときに、大学の福祉学部に入って、日本の福祉に対する、特に高齢福祉、介護保険に対して非常にびっくりしたというふうに言っていました。つまり中国は今、日本の高度成長期のような状況であると思うんですが、一人っ子政策で、実は日本の団塊の世代の人たちの年代の人たちが高齢化になったときに支え手が一人っ子政策のために、高齢化問題について非常に中国政府自体は危惧しているところがあるという点、これは日本に学ばなくてはいけないということを、ガイドをされていた方がおっしゃいました。まだ若い女性の方で、こういう認識でいらっしゃるんだなというのは非常に驚いた記憶がございます。そういう点では、産業交流という点でも、介護というのが産業というふうにとらえていいかどうかというのは疑問ですが、介護のノウハウだけでなくて、介護機器を始めとした、あるいは医療観光も今、言われておりますが、医療分野についても非常に静岡県は造詣の深いものがありますので、このあたりをどんなふうに産業交流としてとらえていくか、考え方をお伺いします。
 最後に教育委員会にお伺いします。
 これは直接、空港利用という点での搭乗率に反映されないかもしれませんが、空港開港前にエコ空港としての生かし方を考えるべきだという意見がいろんな方々からあったかと思います。特に静岡県の空港は環境に配慮した、非常に高度の技術でつくられているということをぜひ来た人にも知っていただこうという取り組みを試みていたと記憶にあります。
 そこで、環境教育という点で空港を利用していただく、これは教育委員会に質問していいかどうか、ちょっとあれなんですが、静岡県の学生さんが勉強することもそうですが、空港を利用された学生さんがそこで環境について学ぶ、これは国内外関係なくできるようにつくったはずですので、これはぜひ活用いただきたいと思います。これについての考え方をお伺いします。以上です。

○渡井観光局長
 それでは、私のほうからは、初めに静岡空港開港1年を踏まえた成果と総括ということでお答えいたします。
 21年度の観光流動実態調査を行った結果によりますと、遠隔地からの観光客、まだまだ数的には少ないわけですけれども、3年に一度ずつ行っている調査の結果から見てまいりますと、北海道、九州、沖縄、これが0.4%だったのが2.9%、それから交通手段として航空機を利用して静岡県に来た方が0.1%から3.5%と、そのうち98%強の方が富士山静岡空港ということで、3.5というのは国内外含めてですけれども、確実に遠隔地からの静岡に観光に来るという手段ができたことによります動きが見られるという状況にあります。
 また、法務省の静岡空港での入管、入国者、出国者の状況を見ますと、昨年の6月からですけれども、ちょっと5月がまだ発表されてませんけれども、11カ月間で入国者が4万7000人程度と、それから出国者が2万5000人程度ということで、特にこの1月以降は出入りとも5000人強ということで、非常に海外については定着してきたんではないかと思います。
 この一つの例としまして、先ほど加藤課長のほうからお答えしましたように、海外からにつきましては、小松空港インの静岡アウトというような新しい観光ルート、あるいは静岡インで茨城アウトというふうな、ここを始点に複数の空港を活用するようなツアーも出てきておりますし、チャーター便だけでも実はインバウンドですけれども、7月から9月までで確定しているものも59便ということで、台湾の高尾が24便ですね。それから台北が23便と、それから中国の湖南省からも12便ということでありまして、台北のものについてはドリームフェリーを使って伊豆のほうにも回るというようなツアーも出てきておりますので、これまでやはり空港がないことによりまして、なかなか静岡県の観光を具体的に売り込むということができなかったんですが、着々と成果が出てきているんではないかと思います。
 また、国内便につきましても、先ほどのとおり、北海道、九州からの観光客ふえておりますけれども、例えば北海道ですと、冬に静岡空港便を利用してスキーに来ていただく客が出てきたとか、あるいは福岡から、向こうからの便を使って富士山周辺の観光をすると、こうした事例も出てきております。国内線については、やはり便数が限られていることと、やはりそれと1便当たりの乗客数が少ない中で、なかなか就航先から静岡県への旅行商品をつくって売り込むという、具体的に売っていただくというところがなかなか難しいのかなというふうに考え、今、出ておりますので、こうした点については、またFDAのほうにも、改善等について、県からのほうも現場の声ということで伝えているところであります。
 そうしたことでありますので、引き続き、お手元に示しましたような資料に基づいて、誘客について取り組んでまいりたいと考えております。

○池谷観光政策課長
 御質問のうちの多言語観光案内表記、それからフィルムコミッションについてお答えいたします。
 多言語表記につきましては、ようこそ看板というふうなものの設置も一段落した中で、やはり私どもとしても、委員御指摘のように、県内のいろんな観光地と言いますか、交通結節点ですね、駅とかバスターミナル、そういうところでの表記が非常に進んでいないということで、これから個人の旅行客がますますふえていく中で、やはりこれは問題だということは認識しております。昨年度、県内の主要な交通結節点について、現状を調査いたしました。今後は、この多言語の案内看板ではなくて、交通結節点での看板整備を進めていきたいというふうに考えております。ただ、JRあるいは地元の市町の事業推進がなければなかなかできないわけですけれども、それを補助するというスキームでというとなかなかもう進まないということで、実はことしからもう県が直接整備しようというふうに今考えております。ただ、例えば鉄道駅の構内、あるいはその駅前広場につきましても、県のものではありませんので、土地が、やはりそこに県が看板を建てるといっても簡単に建てれませんので、地元の関係の方々と協議会をつくって、理解を得られたところから順次進めていくということで、今、準備を進めておりまして、今年度から事業着手したいと思っております。
 それから、フィルムコミッションにつきましては、静岡県は東京からも非常に近いということもありまして、いろんなロケの誘致が成功して、全国的にも非常にフィルムコミッション活動が活発なところでございますけれども、これも委員御指摘のように、やはり財政的に非常に厳しい状況にあるということは承知しております。例えば、フィルムコミッションの伊豆のようなところは、伊豆観光推進協議会という組織の中から補助が一部出ておりますので、ある程度スタッフが確保できているということもございますけれども、一般的には非常に厳しい状況であるということは認識しておりますが、これにつきましても県が直接財政支援を運営面でというのはなかなか難しい中で、県としてできることとして、一つはやはりロケの活動を活発にやっていただくために、いろんなロケ情報を県にした場合には、フィルムコミッションに、県内のフィルムコミッションにお伝えするようなもの、それからホームページでの各フィルムコミッションの情報発信、案内を情報発信するというような事業をこれまでも行ってきました。
 ことしの3月に、県内のフィルムコミッションの関係の方、それから行政の方、あるいは商工会議所等の方々に参画いただきまして、静岡県のフィルムコミッション連絡推進協議会という協議会を設立しました。この趣旨は、先ほど言いましたそういう県の協力体制、それから各フィルムコミッションの連携ということを強めるということと、加えて国レベルでジャパンフィルムコミッションという組織ができましたので、そちらに県レベルでそこに参画する形で、各フィルムコミッションが個々に入るよりも財政負担を減らすというようなことで、今年度加入を考えております。
 また、先ほどロケ地マップの話、あるいはそれを使った観光誘客というお話もございまして、フィルムビスケットという沼津にある、これはどちらかというとエキストラ派遣のフィルムコミッションなんですけれども、そちらが一度県内のロケ地のマップをつくられましたけれども、それも十分ではありませんので、それにつきまして、あるいは観光との連携については、今後その推進協議会等を使いまして、各フィルムコミッションと連携して推進をしていきたいと思っております。以上でございます。

○松井空港利用政策課長
 富士山静岡空港の1年間の利用状況、それからその中でちょっと搭乗率が低迷している小松、熊本への取り組みについてお答えいたします。
 まず、全体の利用状況につきましては、搭乗者数で約63万5000人、平均搭乗率で65.6%ということでございますが、これに対する評価なんですが、実は国土交通省が発表した統計によりますと、2009年度の航空需要、国内線につきましては、前年度比7.5%減ということで、1996年度以来の低い水準になってしまったと。それから、国際線につきましても、前年比3.1%減ということで、最近の10年間では2003年度のSARSの影響で需要が落ち込んだ、それに次ぐ低い水準であったということです。
 あわせて、日本航空と全日空さんが発表しました2009年度の国内旅客の実績でございますが、日本航空は前年比9.5%減で、平均搭乗率が60.0%、それから全日空さんは前年比8.6%減で、平均搭乗率が61.8%ということでございます。これにあらわされていますように、空港需要については、2009年度、非常に落ち込んだわけですが、それらの条件の中で、先ほど申し上げました数字、新設の地方空港としてはまずまずの数字であったのかなと、そんな認識でございます。
 しかしながら、その中で委員御指摘のように、小松線と熊本線につきましては、残念ながら50%を切るというような状況でございます。
 まず、小松線につきましては往復2便運航しておったんですが、FDAさんとの話の中では、高速道路の料金が非常に安くなったというようなことがかなり影響しているのかなということ。それから、熊本線につきましては、午前中の1往復なんですが、静岡から熊本へ向かう便はまずまずなんですが、熊本を10時25分に出発して静岡へ戻ってくる便、静岡から熊本へ向かわれたお客さんがこの便を使われずに、福岡から、あるいは鹿児島から帰ってくるというような傾向が大きくて、静岡へ向かう便をどうやってお客さんをふやすのかというのが課題になってこようかと思います。
 さらに小松線につきましては、ことしの6月からFDAのダイヤ改正の関係で、夕方の1往復になってしまいました。このダイヤですと、従前は日帰りが可能だったんですが、北陸へ出張するのに、飛行機利用だとどうしても一泊をせざるを得ないということで、ダイヤ的にかなり厳しい状況になっておろうかと思います。
 こうした中で、どのようにその小松線、熊本線の利用拡大を図っていくかということでございますけれども、開港と同時に、川勝知事がみずから石川県、この熊本線あるいは小松線を利用するような取り組みもしてございますし、9月にはふじのくに交流団を熊本、それから福岡へ派遣してございます。11月には、同じくふじのくに交流団を石川県へ派遣したところでございます。それが契機となりまして、相互の交流ということで、静岡県側の農業団体が熊本県へ3団体行ってございます。逆に熊本からは、商工会連合会が1団体、それから経済同友会が1団体ということで、相互交流が徐々にではありますが始まっております。同様に石川県に対しては、農協関係団体が2団体、静岡から向こうへ行っております。逆に石川県からは、商工会連合会の関係の団体が2回、当方へ訪れていただいております。これらを継続的に実施することで、少しでも交流拡大につなげられればいいのかなと考えます。
 あと、FDAがどうしても新興のエアラインということで、就航先での認知度がどうしても低いと、それからJALさん、全日空さんという大手のエアラインと比べると、まだまだ販売力が弱いという点がございますので、そのあたりが就航先でのPRと認知度向上ということについては、県の広報局、あるいは当然FDAさんにも入っていただいて、PR活動を継続する。それから、営業面においては、私ども空港利用政策課のほうで、FDAの営業のスタッフと、2週間に一度程度の会合と言いますか、打ち合わせの場を持って、少しでも利用拡大が図られるようなインセンティブ等も活用した取り組みを今後実施していきたいと考えてございますが、先ほど申し上げたとおり、状況的にはかなり厳しい状況であるという認識でございます。

○小澤茶業農産課長
 食文化と緑茶の販路拡大ということについて、お答えします。
 緑茶の販路拡大、特に静岡茶の販路拡大につきまして、委員御指摘のように、やはりお茶を飲む文化のないところにお茶を売り込むということは非常に大変だなというふうには私どもも共通の認識を持っております。そうはいっても、やはり静岡茶を売っていくということは大変重要なことですので、特に今、今回の資料にも出させていただいたように、就航先の金沢、あるいは北海道、沖縄において、それぞれの食文化に合わせたお茶、新たなお茶商品をつくって、まずその静岡茶を使ってもらおうというような取り組みを始めたところですけれども、金沢につきましては、あそこはやはり抹茶なりほうじ茶ということで、静岡の煎茶とはちょっと違ったお茶の飲み方をしてますので、やはりその今の加賀の料理でよく飲まれるほうじ茶を、静岡のお茶を使ったほうじ茶をつくっていって、そこで飲んでもらったというようなことでありますし、沖縄県につきましては、沖縄県というのはリーフ茶の購入量が全国最下位、うちの県の5分の1ぐらいの程度しかリーフ茶の購入はされていませんけれども、ペットボトルの購入量というのは全国3位というようなことでありますので、そういう点ではやはり飲料と、リーフで飲むというよりも飲料で飲むというようなことが食文化というふうには思っていますので、そういう新しい飲料の中に静岡茶を使っていただくような、そういう商品を開発したということで、それが香りのついたフレーバーティーのようなもので、地元の特産を使ったフレーバーティーをつくって、どうですかというふうに提案をしているようなところでありますし、北海道につきましては、やはり日本の牛乳の半分を北海道でつくってる、生産していますけれども、やはりあそこも牛乳の商品はかなり停滞してきているんですけれども、やはり健康にいいとかというようなことで、何かに混ぜて飲むというような今、消費スタイルになっているということでありますので、やはりその牛乳と静岡のお茶というものを使って、新しい商品、牛乳を飲むという北海道の食文化に少し静岡茶を加えて、どうですかということを、そういう取り組みを始めたわけで、今のそのそれぞれの地域の食文化に静岡茶を加えたような取り組みを合わせると同時に、もう一つは、やっぱり新しい、静岡のリーフ茶を飲んでもらうというような新しいことを一つ提案をしていくというようなことで、例えば先ほどの金沢でも、そのほうじ茶だけではなくて、静岡のおいしい釜炒りとか、あるいはおいしい煎茶などを加賀料理と合わせて飲んでもらって、大変好評だったというようなこともありますので、このように今のお茶を消費拡大していくための文化との兼ね合いですと、それぞれの食文化に合わせた静岡茶の使い方の提案と、もう一つは、全く今までなかったような新しい飲み方の提案というような、この二つの視点で、その食文化と緑茶の販路拡大というようなことに取り組んでいるわけでありますけれども、これは今後ともそういう視点で、国内、海外も含めてそういうことをやっていきたいというふうには思っております。以上です。

○望月商工振興課長
 就航先との産業交流についてお答えをいたします。
 リーマンショック後、やはり日本全国、中小企業は厳しい状況に陥ってまして、これは就航先も同じ状況でありまして、やはり新たな市場なり、新たなビジネスパートナーを探したいというようなことは、就航先でもよく聞かれました。直接その富士山静岡空港によって、そういった就航地とダイレクトにつながるという一つの契機となって、今回交流が始まったわけですけれども、非常に先方も、こちらから出展した企業さんも、こういうことが契機になって、そういった今まで行っていなかったところにダイレクトに行けるということで、非常に実際取り組まれたところからは、非常に好評を得ているところです。
 先ほど、中国なんかの例を、環境とか少子高齢化とかというお話がございましたけれども、いわゆる日本が今まで経験をしてきた環境問題だとか少子高齢化の問題、こういった解決策を今後、当然中国もこれからそういった課題にぶち当たるということが想定されますので、そういったいわゆる課題解決型のビジネス、こういったものは非常に希望が持てる、成長分野だということで、県も取り組んでおりますけれども、その分野につきましては、新産業集積課長のほうからお答えをさせていただきます。以上です。

○小櫻新産業集積課長
 私からは、中国との産業交流について、補足的に説明をさせていただきます。
 まず、環境分野についてでございますけれども、実は先週、日経新聞に大きく一面で取り上げられておりました。中国が、向こう10年間をかけて環境分野に65兆円の投資をすると、そういう大きく記事が報道されておりまして、これによって経済成長と両立をさせるんだということで、中国政府も非常に環境面については、もう非常に大きな投資をするということが報じられております。したがいまして、今後、中国は環境分野でも非常に大きなマーケットであろうというようなことでございまして、今後、日本、本県のものづくりのすぐれた技術を、ぜひこの大きなマーケットに挑戦をしていこうというようなことで、今後、中国との関係ということで、まずは環境分野について、ことしの10月に中国の浙江省で開催されるこの博覧会、環境技術の博覧会のほうに県内企業を4社出展を予定しているわけですけれども、出展の4社だけではなくて、実は事前に現地のほうに事前に調査も行きます。それと、博覧会を見学すると同時に、交流ツアーというのを一応県内企業20名募集をかけまして、現地の工場を見学したり、また地元の企業の関係者と意見交換をするというようなことも予定しておりまして、そうした中で中国における環境ビジネスと言いましょうか、環境技術についてニーズをしっかりと把握をした上で、それで本県の技術、どういうものが生かせるかというようなことをしっかりと調査をかけて、今後も検討していきたいというふうに考えております。
 いずれにしましても、その環境技術というのは、やはり中国に比べたら、日本のほうが全然技術レベルが非常に有利でありますので、特にこの本県の自動車産業や電機関係のすぐれたものづくり技術をぜひ環境分野で生かす、しかもマーケットの大きい中国へこれを発揮するということで進めていきたいというふうに考えております。
 次に、介護の分野についてでございますけれども、特にその介護ということに限らず、医療、健康全般としてちょっとお答えをさせていただきますけれども、多分この分野につきましては、産業交流ということをいきなりやるということはなかなか難しいのではないかと。まずはいろんな医療面、福祉面、健康面、全般的に人材の交流でありますとか、研究開発面での交流がまず先行するのではないかなというふうに考えております。そうした中で、本県では東部地域を中心に、ファルマバレープロジェクトが今進められております。特に今年度、文部科学省の大型の競争的資金の、研究開発資金の事業を採択いたしまして、今後これはグローバル展開を図るというような目的で、研究開発とそれの製品化、商品化、さらにそれを海外展開ができるような製品化、商品化に結びつけると、そういうような事業でございますけれども、そうした中で、既に静岡がんセンターなどにつきましては、医師や研究者レベルでは、中国との研究、研修という点では交流が既に進められております。毎年、静岡がん会議と申しまして、海外の医療関係者を招聘して、いろんな技術レベル、医療の制度的な問題でありますとか、そういうことについての交流をどんどん進めております。中には当然、医療機器や介護機器とか、中にはシステムとか、そういう問題についても、今後いろいろと研究開発や人材交流、あるいはさらに進めば、そういう医療機器なんかのシステム等を今後売り出していくというふうなビジネス的な展開というのも非常に期待されますので、環境とあわせて健康、医療、介護、福祉というような面につきましても、今後中国とは積極的に展開を図っていくように、県としても支援していきたいというふうに考えております。

○中澤学校教育課長
 環境教育としての空港利用について、お答えをいたします。
 環境教育というのは、学校教育の中でも大切な学習の一つでございます。富士山静岡空港にはビオトープが設置されていたり、鳥の営巣地を確保していたりしております。その様子を地元の小学生は、総合的な学習の時間等を使って見学をして、環境教育についての理解を深めているところでございます。以上です。

○早川委員
 御答弁ありがとうございました。
 この1年間の集客事業は、搭乗率等で非常に厳しい経済状況の中では、開港1年目としては評価できるというお話だったかと思います。これだけの取り組みをしていますので、その結果が出ないと、逆に開港して先が見えなくなってしまいますので、さらにこの課題をぜひクリアできるように取り組んでいただきたいと思います。
 多言語表記についても、今年度から県が積極的に推進していただけるということで、これは大いに期待をいたします。
 フィルムコミッションについてなんですが、これはちょっと質問なんですが、経済的な支援はなかなか県ができないと、そのできないと言われる根拠というか、県も厳しいというのはあると思うんですが、民間との協働というのが、これからの行政のあるべき姿という点では、もう少し積極的にこういう観光をけん引していくような動きについては取り組んでいいんではないかと私は思うんですが、そこのところを県の考え方を伺いたいと思います。
 それから、1年間の利用状況で小松、熊本路線について、特に小松路線は非常に便数も減って厳しいというお話でありましたが、FDAに関しては、もう地元で育ててもらった企業だから、大変なことを承知で飛行機事業に、航空事業に参入するという、非常に会社としての決意というのが逆に地元住民としては応援したいという気持ちでもありますので、ぜひ就航先でのPRですとか、あと先ほど、ロマンチック街道というような、すてきな路線をつくっていただきましたので、いろんな工夫をぜひ協働してつくっていただきたいと思います。これは要望です。
 それから、県産品の販路拡大、緑茶を新しいその地域、地域での開発をしたということで、これはどこに行ったら買えるんでしょうか。例えば、これはもう既に売り出しているというふうに認識してよろしいでしょうか。
 例えば沖縄のフレーバーティーとかパイナップル緑茶、マンゴー緑茶等々、いつでしたかしら、楽座でカレーラムネが出たときに、すごくみんなびっくりしたんですが、非常にこれが売れて、わざわざそれをお土産に買っていくという、これは私も地元で知らないのかと言われて、わざわざ買いに行って飲んでびっくりというのがありましたけれども、これが地元の静岡県の業者の方が工夫して、カレーラムネだけでなくて、いろいろと出していらっしゃるという、ですので、相手先に飲んでいただくための開発が、実は静岡県民も、静岡県でもこんな工夫をして売り出そうとしているんだというのが、また財産にもなってくるかなと思うので、これはぜひ見本があったら後でも見せていただきたいと思います。
 これが、それと純粋に静岡の緑茶がおいしい、これはぜひ進めていただきたいですし、本会議でも、例えば静岡のお茶だと賤機焼のお茶わんで飲むということを勧めたらという知事の話もありましたので、セットにして売り出していくということも必要だと思うんですが、その点についてはお考えがあるかどうか、ちょっとお伺いしたいです。
 産業交流について、環境につきましては、ぜひこれは積極的に取り組んでいただきたいと思いますし、例えば、環境だけに限らず、県で技フェスタですとか、住宅フェアとか、県内の企業が集まって新しい技術を披露し合ったりする場に、ぜひ中国の方、あるいは韓国の方も来ていただいて、ぜひその既にあるもの、新しいものを企画すると大変ですしお金もかかりますので、国レベルのフェアとかというのを待たずに、毎年きちんとやっているところを見ていただきながら交流を深めるというのもあるかと思うんですが、そういうやり方もあると思いますし、環境については、特に例えば産業廃棄物と言われるようなものを生かして、新しいエネルギーに変えている業者さんですとか、事業所ですとかありますので、そういうところをぜひ評価できるような形をつくっていただきたいと思います。これは要望ですね。
 介護分野についてですが、特に医療、健康全般で産業と言うよりは技術交流と言うか、研修というところからというのは、当然そうだと思うんですが、医療分野は確かに進んでいます。もう数年前から中国の研修生の方がいらして交流したり、あるいはこちらから行ったりしているのはあるんですが、介護の分野というのは、先ほどお話ししましたように、中国がこれから、あるいは韓国は日本の介護、韓国も高齢化大変ですので、日本の介護保険制度を見習って、日本でマイナスと言われているところを改良して介護保険がスタートしましたので、この辺はかなり交流できる分野であるというふうに私は思いますし、韓国は儒教の国で親を大事にするという点で、交流できる分野であると思いますので、この点は介護に限って、ぜひ進めていただきたいという思いがあるんですが、この点はちょっとお考えをもう一度お伺いしたいと思います。
 環境教育についてはおっしゃるとおりなんですが、そこでとどめてほしくないというのが私の質問でして、つまり例えば、鹿児島に行きましたときに、鹿児島の方は正直言うと、静岡から鹿児島に来たいという人はあるでしょうが、鹿児島から静岡に来たいという人は余りいないでしょうというのが2年ぐらい前の話でした。そのときに、ただ言えることは、富士山には登りたい、富士山は見たい、こういう考えを皆さんお持ちですということが、鹿児島県議会の方とか、県関係の人たちの御意見でした。例えば、修学旅行で登山というのはなかなか課題があって難しいという話がありましたが、修学旅行で静岡空港におりたったときに、環境について静岡はこれだけ配慮して取り組んだ技術があるというのを、ぜひ知っていただく機会を設けるべきだと思いますし、また修学旅行で出かける生徒さんにも、出発する空港が静岡県というのはこれだけ環境に配慮しているんだということをぜひ知っていただくチャンスになるので、そこをぜひ生かしていただきたいということで質問しましたので、そこを改めて質問いたします。以上です。

○池谷観光政策課長
 フィルムコミッションの関係でございますけれども、先般、新しく沼津でフィルムコミッションができました。こちらもやはり沼津市と、それから商工会議所がいろんな意味での形で支援をしたりとか、県外の幾つかのフィルムコミッションについては、基本的には地元の市町、行政、それから商工会議所等の経済関係の団体が協力した形で運営をしているというふうに理解しております。
 そうした中で、県としては、ここのフィルムコミッションへのいわゆる運営のための支援ということよりも、より役割分担の中で、広域的な活動を連携して、観光にも大きな影響があるようなものについて支援をしていきたいというふうに考えておりまして、先ほど中国のドラマのロケの誘致がございましたけれども、こういう海外からのドラマの誘致についても、やはり韓国ほどの非常に大きな金額は要求されませんでしたけれども、多少なりともやはり財政的なやはり支援を欲しいというようなことは制作会社から言われておりまして、それについては支払ったというようなこともございます。
 また、先ほどちょっと申しましたフィルムコミッションの連絡推進協議会の中で、やはり現状について皆さんと改めて議論していく中で、具体的にどういう形の支援、あるいは協力ということが、ちょっとまだわかりませんけれども、そういう形での議論の中で検討していって、非常に問題があれば、これからそれについて対応していくような形で進めていきたいと思っております。

○小澤茶業農産課長
 開発した新商品をこちらの新商品、どこで買えるかという点でありますけれども、それぞれ開発した新商品、お茶を使った新商品等につきましては、現在その開発者とそれとあと、取扱業者と販売業者、どういう要するに申し合わせ事項を今、調整している最中でありまして、それがもうじき多分終了すると思いますので、それ以降は市場に出てくると思いますけれども、特に就航先である北海道なり沖縄なりのところで一般的に出てくるかと思いますけれども、やはりその静岡空港等においても、促進と販売できるようにしていきたいと思っております。
 あともう1点ですけれども、器とお茶をセットでというようなことでありますけれども、やはりお茶を楽しむにはそれにふさわしい器ということは、大変な大きな視点だと思いますので、これからお茶を、今までそのお茶を楽しむことを提案してきた中ですけれども、やっぱり器と一緒に楽しむという視点とともにお茶を提案してきた中で、やっぱり販売ということもこれも重要なことだと思いますので、そういう視点で静岡茶の販売もあわせて取り組んでいきたいと思っております。以上であります。

○小櫻新産業集積課長
 介護分野についてのお尋ねでございますけれども、確かに製品とか物、そういうものを付随して人や情報やシステムというものも一緒に普及、交流されるのではないかなというふうに考えております。環境分野につきましても、環境の技術を売ると言いましても、多分その製品という、物という形で売り込むという形になろうかと思います。そうした中で、中国でも環境基準でありますとか、いろんなエネルギーに関するいろんな規制制度的なものというものも、多分、日本とか欧米のものを参考にされるのではないかなというふうに考えておりますので、介護の分野につきましても、すぐれた商品やサービス、機器というものが日本から、我が国から紹介されれば、それに合わせた形でやっぱりシステムとか体制というものも、当然参考にしていただけるのではないかなというふうに考えておりますので、産業交流という点では、まず物と人という形で、交流をまずはこれからも積極的に進めていきたいなというふうに考えております。

○若梅国際・交流局長
 環境教育の関係についてお答えします。
 空港開港前は、周辺に地元種の植栽をしたりして、緑に包まれた空港の整備をしてまいりましたし、開港前には、小型ハイブリッド型の太陽光発電と風力発電がセットになった小型のものを設置しまして、例えば駐車場の時計を動かしたりですとか、広場に設置してPRをしたりとか、あと周辺の先ほど千頭ヶ谷のビオトープですとか、榛原のふるさとの森においての環境教育の推進は実際に進めているところでございます。
 そのような中で、委員提案のそういう環境に配慮した空港をさらにPRする視点を、実際には環境局のほうで進められていると思いますので、環境局と空港局、さらには教育委員会と連携しまして、私ども将来のお客様になる小・中学生の皆さんが、空港見学に来ていただいて、そういう環境教育を勉強していただきながら、将来は飛行機に乗っていただくという取り組みは大変重要だと考えておりますので、連携しながらちょっと検討していきたいなというふうに考えております。

○早川委員
 ありがとうございました。
 最後1点だけ、環境教育については、今、将来利用者になるであろう小・中学生という話でありましたが、ぜひこれは年齢関係なくやっていただくのと、もう本来目的は就航地の交流促進でありますので、その場で、つまり県内の小・中学生が「勉強のために来ました」、「見学に来ました」で終わるのではなくて、ぜひ交流地との中でもそれだけ披露できるものが空港の環境に対して力を注いだと思いますので、ぜひ広く活用できるように空港をPRしていただきたいと思います。要望です。

○赤堀委員長
 先ほど5番委員から出ました、もし見本がというのはありますか。あるんですか。楽座のラムネの。

○小澤茶業農産課長
 今の見本ということですけれども、物自体の個数はそれほどありませんけれども、数点ならこのようにありますので、これが先ほど北海道で開発しましたグリーンティーオーレとスープです。グリーンティーオーレスープ。大変これもおいしい。牛乳で溶かしてもいいし、お湯で溶かしてもいいし。両方で溶かしても、どちらでもおいしいです。特に牛乳のほうがお勧めだと思います。

○赤堀委員長
 5番委員、いいですか。

○小澤茶業農産課長
 それと、あとこれが沖縄等で開発しました沖縄の黒糖とかマンゴーとかパイナップルとか、そういうものとフレーバーティーになっております。こういうようなものを商品開発しましたので、またもしあれば、また委員の先生方にも御提供して、ぜひ飲んでいただきたいと思いますので。

○赤堀委員長
 委員の人たちにも経験しといてもらったほうがいいと思いますので、またよろしくお願いします。

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