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委員会会議録

質問文書

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平成25年8月子どもの人権擁護特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小野 達也 議員
質疑・質問日:08/19/2013
会派名:自民改革会議


○小野委員
 それでは、2点につきまして分割方式で伺います。
 まず、児童虐待の現状と対応ということであります。
 昨年度大変残念な事件がありまして、こども家庭課とも何度も話し合いました。伊東市におきまして、3月末まで一時保護施設にいた2歳の幼児が1カ月後になぜか亡くなってしまいまして、その後、容疑者として父親が逮捕されましたが、証拠不十分ということで不起訴となりました。今その両親は離婚をしまして、余りそういうことを深く言うことはないかと思いますが、もうめちゃくちゃな状況になっております。
 それで私も自分なりにいろんな方にお話をお聞きしまして調査もしたわけですけれども、やっぱり児童相談所のあり方に何か問題と言っていいかどうかわかりませんが、この特別委員会の趣旨としましては、きょうもこのように横断的に各部局の方がお集まりですので、今の対応としては警察と合同研修会の開催もやっておられるということでありますので、大変前進したのかなとは思いますが、私の感じるところで言いますと、県全体の住民の人口の割合で言いますと、私が住む伊東市というのは7万何がししかおりませんので大変少ないんですが、この児童相談所に相談が来る事例というのは大変比率が多いわけです。これはやっぱり地域ごと、市や町ごとの事情があって、伊東だけではなくて熱海も大変多い。その背景には、やはり観光地であってシングルマザーがなぜか集まってしまって、一般的な家庭という表現がいいかどうかわかりませんが、そういうところにない結果、そういう相談が多いことと思います。そういう中で、25年度は東部には2名加配していただきました。私は東部児童相談所の岡田所長ともお話ししましたが、とても足りないと、現場の声として部付主幹を通していろんな形でお願いをしております。
 そこでお聞きしたいのは、過去に事件になってしまったようなことについて、どんな対応が具体的にとられたのかということが1点です。それから、警察との連携は、ここに書いてあるようなこと以外にも何か行われているのかということをもう1点お聞きしたいと思います。それからもう1つ、部局横断的に、ほかの部局とも何かしらの会議をやられたのか、もしくはそれができないとか何か理由があるないというようなことをお聞きしたいと思います。

○鈴木こども家庭課長
 質問にお答えします。
 まず最初に、過去の事件があった場合に、それを踏まえてどのような対応かということでございます。
 何をもって事件かというのはなかなか難しくはございますが、特に死亡事案等に対しましては、国のほうの答申も出ておりますが、私どもでも検証部会、第三者の方々の審議会を設置しておりまして、その死亡事例、重篤事案に対しまして検証を行っております。それを踏まえて御提言をいただいて、その提言をもとに、例えば各市町の体制を見直すとか研修のあり方をもう1回考えなさいというような形で施策のほうに反映をしております。
2点目の警察との連携ということでございますが、今までも十分警察との連携をとってきておりますけれども、記載しましたとおり、児童虐待ケースの警察への連絡に関する基準というものをつくりまして、こちらに基づいて警察との連絡がより円滑になったものというふうに評価をしております。
 これ以外には、私ども合同研修以外に各児童相談所が自分の管内の警察署長を集めて、いろいろな情報交換会、市のサポートセンター等も含めまして情報交換会を持っておりまして、そのような形で現場での連携も密になっているのではないかというふうに考えております。
 それから他部局との連携ということでございますが、これは私ども本庁ベースでは、子供を守るネットワークというものを持っておりまして、それにつきましては、教育委員会、それから関係の他部局等も参加をしておりまして、年に一度そういうような情報交換を行っております。
 特に市町におきましては、福祉サイドとそれから保健サイドという連携が非常に重要でございますので、要保護児童対策地域協議会というのを各市町で設置してもらっておりまして、そこではより広範な範囲、警察それから学校、それから福祉、保健、民生委員児童委員等も参加していただいて、それらの会合を持っております。以上でございます。

○小野委員
 ありがとうございました。そういう悲しい事件について――事件とは言えないかもしれませんが――私なりに調べたところ、かなり事件性が高いものですから、ぜひそういうことのないようにこれからも御努力いただきたいと思います。

 次の質問ですが、なかなかいじめとか教員等の不祥事、こういうものが後を絶たないから、この委員会があるわけでありますけれども、地元の事例で言いますと、男性教員が男子生徒に性的嫌がらせをして逮捕されたりとかいうことが起こったものですから、過去に子供がそういう思いをして今でも精神的にショックを受けていて、もう成人しているのですが、それがトラウマになっているということで厳重処罰を求めたいというようなことを訴えてきたり、またその当時の学校の教頭先生に相談をしたが、そんなことは絶対にないということで相手にしてもらえなかったとか、後から後からいろいろ出てきました。そういうこともきっと私は当時の監督する立場の先生方は知っていたのではないかと思いました。
 それから、やっぱりこれも部付主幹を通しまして抗議したこともあるんですが、部活動で練習試合に行った先で運動部の先生が、みんなの前でおまえなんか帰れというようなことを言って大変屈辱的な話がありました。それでその対応もしていただいたんですけれども、そういうことがあり、そしていじめに至っては、やはり先生方も何となくあの子がいじめられていて、この子がいじめているということを知っていても、見て見ぬふりというものがやはり尾を引いて、いじめる側も調子に乗ってというか、歯どめがきかなくなって、全国的に見れば大きな事件や事故になっていますので、そういうところで少しお伺いしたいと思います。
 これは再発防止といいますか、これからそういうものを根絶していくために、私は本会議でも質問したものですから、このいただいたいじめ対応マニュアルを安倍教育長が全ての学校に配布したということで答弁をいただいたんですが、いじめの定義とかこういうものを現場の教員は、そのときも本会議でも申したのですが、言えない、言えないというか見てないというか。これによりますと、一定の人間関係のある者から心理的、物理的な攻撃を受けたことにより精神的な苦痛を感じているものということで、その人がいじめられていると思ったら、もうそれはいじめであるということ。そういうことで、やはり多分担任の教師なんかが一番最初にその情報を生徒・児童から聞くのではないかなと思っております。そういう中で、これができたことによって、その後何らかの好転する材料があったのか、もしくは全く以前と変わらない水準なのかということを1点お聞きしたいと思います。
 それから、学校の管理者といいますか、校長先生を筆頭に、やはり教員を指導する立場の方々がが、いじめのいろんな実例が出てきたときに余り関与しない、これは保護者からの意見なんですが、やっぱり担任とか学年主任任せということが多くて、いじめられている側の保護者はそこに物足りなさといいますか、信頼がおけないということで、私のような立場のところに相談が来ることが多いように感じます。
 そういう中で、ぜひこれは答弁というよりは所見で構いませんので、そういったことをどのように改善していくおつもりがあるのか、もう1点お聞きしたいと思います。

○輿水学校教育課長
 いじめ対応マニュアルを発信したことで好転したことをということでお話をいただいたかと思います。
 平成23年度の解消率を見ますと小学校が58.3%、中学校が60.8%、高等学校85.2%でしたが、24年度の緊急対応の調査で小学校が74%、そして中学校が75.6%、高校は79.1%ですが、先ほど申し上げた2月の調査ではそれぞれが84%ぐらいになっておりまして、実は昔と違いまして、いじめの一つ一つの内容については非常に複雑化しております。
 先ほどいじめの定義にもございましたが、形式的なもの、表面的なものではなくて、被害を受けた精神的な苦痛を感じているもの、その気持ちに寄り添っていかにというところになるものですから、その解消率については先ほどもお話をしましたように、解消率が上がったからよいというふうに短絡的には考えておりませんが、ただ、認知件数がふえたということと解消率が上がってきているということは、やはり教員がそれなりにきちんと研修をして、学校で組織でという対応を意識しているというふうに考えております。ただ、まだまだ十分ではないというふうに考えておりますので、さらに研修体制がいじめ防止対策推進法を踏まえて充実するようにしていきたいと考えております。
 それから、保護者からの管理者の対応についてですが、今御指摘いただいた内容を肝に銘じまして、管理職の研修等の中でもきちんと伝達をしていきたいというふうに思っております。保護者や子供が抱える精神的な苦痛を考えれば、本当に置いてはおけない問題だというふうに捉える、それが第一だというふうに考えますので、またいただいたお話をきちんと伝達していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。

○小野委員
 御答弁ありがとうございました。御要望だけ申し上げます。現場に嫌がられますが、私は結構学校に行って一般の教員の方ともお話しするんですけど、こちらでこういう対応をしましたよということで部付主幹を中心にお答えをいただくんですが、現場のありようと結構乖離しています。誰が報告するのか、多分学校管理者がするんでしょうが、いいように言うんだなというようなことを感じています。
 ですから、さっきのお話でもありましたように、いろんなところへ出向いていって、いろんなことを前向きに今までと違う形でやっていくことで、変わっていくのではないかなと思いますので、そのことを御要望いたします。以上で終わります。

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