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委員会会議録

委員会補足文書

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平成30年7月観光地域づくり特別委員会
調査事項に関する説明 【 当局側説明 】 発言日: 07/13/2018 会派名:


○神戸観光交流局長
 文化・観光部観光交流局長の神戸でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 初めに、調査事項に関する文化・観光部の施策につきまして、お手元に配付いたしました文化・観光部関係の平成30年度第3回観光地域づくり特別委員会資料により御説明いたします。
 まず、初めに1ページをごらんいただきたいと思います。
 魅力ある観光地域づくりについてでございます。
 1に記載のとおり、従来の観光は、名所、旧跡など、観光地をめぐる形態が主流でありましたが、これからの観光は、地域の人との触れ合いや地域の営みの体験など、いわゆるコトを目的とする観光客のニーズの変化に対応し、人を引きつける地域全体としての魅力を体験しに来る、来たくなる観光地域づくりを進めていくことが重要であります。
 推進に当たりましては、2のとおり、これまでの観光関連事業者に加え、商工業者、農林業者、地域住民、まちづくり団体など、多くの関係者を巻き込みながら、観光地域づくりを担うDMOの形成・確立を促進していくことが重要となっております。
 DMOは、3にありますとおり、地域の稼ぐ力を引き出すとともに、観光地経営の視点に立った観光地域づくりのかじ取り役として、多様な主体と協同しながら確実に事業実施するまでの調整機能を備えた組織であります。
 資料2ページをお開きください。
 静岡県観光躍進基本計画についてであります。
 総合計画、静岡県の新ビジョンの分野別計画であり、今年度から4年間の観光施策の方向性を示す本計画の基本理念につきましては、2の(3)にございます「住んでよし」と「訪れてよし」の好循環を生む観光地域づくりによる心の豊かさと経済的豊かさの実現とし、また、施策の基本方針といたしましては、2の(4)のとおり、国際競争力の高い観光地域づくり、観光客の来訪の促進、観光人材の育成と来訪者の受け入れ環境の整備の3点を掲げております。
 なお、この計画の進捗状況を示す数値目標につきましては、3に記載のとおりでございます。
 資料3ページをお開きください。
 本県における魅力ある観光地域づくりの取り組みについてであります。
 県内には1の表にありますように、昨年10月に県域DMO、静岡ツーリズムビューロー、通称TSJが日本版DMOに登録されたのを皮切りに、本年3月、公益財団法人するが企画観光局と公益財団法人浜松・浜名湖ツーリズムビューローが日本版DMOに登録されるなど、登録候補法人とあわせて6つのDMOが設置されております。
 2の(1)に記載してございます、県内DMO関係者との相互理解や連携強化を目的とする静岡県DMO会議に、これからDMOを目指す団体などにも参加していただき、DMO形成に向けた地域の動きを促進してまいります。
 また、各DMO等の取り組みに対しては、2の(2)に記載してございます、新たな観光商品の造成やその活用による誘客促進への支援を通じ、県内各地の魅力ある資源を生かした観光地域づくりを促進してまいります。
 資料4ページをお開きください。
 静岡県ツーリズムビューロー、TSJのインバウンド施策についてであります。
 1に記載のとおり、静岡県観光協会内に県域DMO、静岡ツーリズムビューロー、通称TSJを設置し、海外誘客やマーケティングの専門家を配置して、民間の視点により県のインバウンド施策を展開しております。
 TSJは、マーケティング、マネジメント、パートナーシップの3つの戦略を柱に掲げ、1の表の下段にございます。旅行消費額の高い観光客の取り込みと地域との連携体制づくり、戦略的に取り組む対象市場の設定、効果的な旅行商品の開発と営業活動による誘客の拡大に取り組んでいるところであります。
 今後は、2に記載のとおり、訪日旅行客の嗜好調査に基づく魅力ある商品開発に取り組むとともに、営業代行の増設等による海外への営業活動を強化するなど、3つの戦略の柱に基づく取り組みを着実に進めてまいります。
 資料5ページをお開きください。
 デスティネーションキャンペーンの開催についてであります。
 県と県内全市町、観光事業者やJR6社が協働して、来年4月から6月までデスティネーションキャンペーンを本県で19年ぶりに開催いたします。
 1の推進体制としては、県観光協会を事務局とし、知事を会長とする静岡県大型観光キャンペーン推進協議会内にDC推進部会を設置し、さらに、地域連携DMOを中心に、県内に5つの地域部会を設置し、地域での観光素材の発掘や磨き上げを行っております。
 資料の6ページをお開きください。
 2に記載してございます、本年4月から6月までの3カ月間、DCのプレキャンペーンを実施をいたしました。4月1日のオープニングセレモニーを皮切りに、県内各地でDCの特別企画を実施するとともに、5月15日には全国宣伝販売促進会議を開催し、全国から参加した880名余の旅行者の皆様に本県の魅力をPRいたしました。引き続き、観光商談会など、旅行会社への営業を強化して、旅行商品の造成を促進し、来年の4月から6月になりますDC本番の誘客の拡大を図ってまいります。
 また、3に記載のとおり、静岡DCを契機に、商品づくりのPDCAサイクルを確立し、地域に売れる商品づくりの取り組みを定着させるとともに、DC期間中だけでなく、年間を通じて旅行商品を造成、販売する仕組みづくりもあわせて行ってまいります。
 資料7ページをお開きください。
 観光客の受け入れ環境の整備についてであります。
 国籍や年齢、性別、障害の有無にかかわらず、誰もが安心・安全で、快適に観光を満喫できる受け入れ環境の整備を図るため、県は、補助制度等により地域での取り組みを支援しております。
 2の観光地域づくり整備事業費補助金については、市町が行う観光施設整備に対して、これまでの施設単体への補助から、観光地を面で捉え、景観に配慮した市町の中長期的な計画に基づく観光地域づくりを支援するため、補助制度の見直しを行ったところであります。
 2の(1)に記載してございます、市町の観光地エリア景観計画と整合をとった観光地域づくり整備計画に位置づけられた事業に対して助成を行うこととしております。
 新制度は、2の(2)のとおり、伊豆地域では原則として平成30年度から、伊豆以外の地域においては平成31年度までに移行することとしております。
 資料の8ページをお開きください。
 3に記載をしております、外国人観光客受入整備補助金でありますが、これは、県内2以上に接続する市町の地域で誘客事業を行う団体や誘客事業を行う5以上の団体、または事業者で構成される団体が行う案内の多言語化や受け入れ環境整備ツール作成、導入など、主にソフト事業に対して助成を行うものであります。
 なお、国の制度として、3の(2)にございます、5以上で構成する宿泊施設が行う施設の改修や事業者が行う案内標識や多言語化への改修など、主にハード整備への事業につきましては、この国の制度を活用して整備を進めているところであります。
 資料の9ページをお開きください。
 滞在型グリーン・ツーリズムの推進についてであります。
 農林水産物や景観、伝統文化など、農山漁村地域の資源を活用し、交流人口の拡大を図るため、滞在型グリーン・ツーリズムを推進しております。
 2の表の上段にありますとおり、農林漁家民宿の開業促進や外国人受け入れ研修会の開催などを通じた地域連携体制の強化を図るとともに、表中段の農泊推進セミナーや地域体制づくりワークショップの開催などを通じた農泊の促進や、表の下段の体験型教育旅行の受け入れ促進に向けた県外旅行会社への誘客活動などにより、農山漁村地域へ外国人観光客を含めた誘客の促進を進めてまいります。私からの説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 オリンピック・パラリンピック推進課長の鈴木でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、私のほうからは、資料10ページになります、東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けた取り組みについてでございます。
 下段の参考をごらんください。
 東京2020オリンピック・パラリンピックの自転車競技の会場につきましては、トラックレース、マウンテンバイクが伊豆市、ロードレースが小山町で決定をしておりまして、BMXを除く全ての競技が県内で開催されることとなっております。
 県としましては、会場における競技が安全かつ確実に実施できるよう、また、オリンピック開催地として多くの県民に盛り上がっていただきますよう、さらには、会場や事前キャンプ地などを訪れる国内外の選手、観戦客などに静岡県がすばらしいところであると思っていただけるようなおもてなしができるよう万全の準備を進めてまいります。
 具体的には、2の平成30年度の主な取り組みでございます。
 まず、交通輸送対策でございますが、組織委員会と調整を図りながら、選手や観戦客を安全かつ確実にストレスなく輸送できるよう、輸送運営計画の策定を進めてまいります。
 次に、機運の醸成といたしまして、ジャパン・トラック・カップといった国際大会への県民の観戦を促進するほか、市町や企業と連携した自転車体験会などのイベントを実施してまいります。
 さらに、おもてなしでございますけれども、これは6月までに募集をかけました都市ボランティアに対しまして、9月から研修を実施してまいります。研修におきましては、接遇やマナーに加えまして、観光情報や自転車競技の基礎情報なども学んでいただくなど、本県ならではのおもてなしができるよう進めてまいります。
 大会の成功に向けまして、3の推進体制でございますけれども、県と市町、競技、宿泊、産業、輸送などの関係団体で構成する東京オリンピック・パラリンピック自転車競技静岡県開催推進委員会や会場がございます伊豆半島、東部地域の20市町で構成いたします市町協議会などにより、オール静岡で開催準備に万全を期してまいります。私の説明は以上でございます。よろしく御審議のほど、お願いいたします。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 私のほうからは、ラグビーワールドカップ2019の開催について説明申し上げたいと思います。
 資料の11ページをごらんください。
 まず、大会概要でございます。
 大会につきましては、来年の9月20日から11月2日まで、開幕戦から決勝戦まで44日間で開催を予定しております。
 参加チームは、日本含め20チーム、そして、試合形式につきましては、5チームごとに分けた4プールで予選を行い、かつ決勝トーナメント含めて計48試合を予定してございます。
 開催都市につきましては、本県を初め12都市で決定しておりまして、本県につきましては、そこに記載のとおり、9月28日の日本戦から始めまして、予選含め4試合を予定しているところでございます。
 2の開催準備でございます。
 開催準備につきましては、本県が組織委員会と連携して進める部分で、まず、交通輸送、警備、ファンゾーン等の計画、おもてなしの計画策定を進めてまいります。
 それから、ボランティアにつきましては、こちらも組織委員会と連携して募集を始めておりますが、7月18日までの募集期間で今準備を進めているところです。11月に面接、それから、1月に採用というような形でこれから順に進めてまいります。
 また、チケットにつきましては販売が迫っております。先日、サポーターズクラブの申し込みが終わりましたが、9月から一般の抽せん申し込み販売もありますので、組織委員会と連携して、チケットの販売促進に努めてまいりたいと思います。
 スタジアムにつきましては、2001年に完成したエコパスタジアムが、国際基準に沿い、また、ラグビーの大会に使えるように、交通基盤部と連携しながら、設備の更新等に努めてまいります。
 機運醸成につきましては、本県で開催推進委員会という組織をつくっておりまして、ヤマハが所属しておりますトップリーグを初め、ラグビーを見ていただくような形で住民の皆さんへのPRを図っております。また、5月には大会500日前ということでイベントを開催いたしましたし、また、9月以降は、1年前イベントということで、企画を検討しているところでございます。
 また、機運醸成につきましては、開催都市特別サポーターとして、ももいろクローバーZというグループの百田夏菜子さんにサポーターに就任していただきまして、彼女を活用したPRを進めてまいります。
 また、この大会に乗じまして、ラグビーを普及したいということでタグラグビー教室等の開催を進めているところでございます。
 また、組織委員会への協力ということで、県からは、運営費に平成27年度から合計3億円を拠出しております。また、県から宝くじの収益金を平成31年までに6億円余り拠出する予定でございます。
 また、組織委員会については、東京のほうに本部がございましたけども、この4月から県のほうに支部を設置いたしまして、本県からも6名の職員を派遣しているところでございます。
 最後に、3の開催効果ですが、参考までに申し上げますと、前回の大会では経済波及効果が約3,450億円あったということです。(2)に記載ございますが、本県における経済波及効果につきましては、先ごろ一般財団法人静岡経済研究所が発表したところによりますと、約120億円あるということで、2002年のFIFAワールドカップの98億円より若干多いという見込をしているところでございます。私からの説明は以上でございます。

○深井空港利用促進課長
 私からは、富士山静岡空港の航空ネットワークの充実と利用拡大について御説明いたします。また、関連いたしまして、今後の空港運営に対して、空港ビジョンの強化についても御説明いたします。よろしくお願いいたします。
 それでは、資料の12ページをお開きください。
 初めに、富士山静岡空港の利用状況についてでございます。
 平成29年度の富士山静岡空港の搭乗者数は2の表に記載のとおり、国内線が約37万5000人、国際線が約29万5000人、全体では、平成27年度に次ぐ過去2番目に多い67万人余となりました。また、平成30年5月の搭乗者数は、国内線が約3万6000人、国際線が約2万4000人、全体では、5月として過去最高となる5万9000人余となりました。国内線の搭乗者数は、好調な福岡線、鹿児島線や新規就航した出雲線が牽引し、全体でも5月として過去最高となり、国際線も増加するインバウンドを着実に取り込み、前年同月を上回っております。
 次に、13ページをごらんください。
 富士山静岡空港における運航計画等の最新状況についてでございます。
 国内線では、FDAが夏ダイヤ期首に出雲線を開設し、毎日運航しております。また、丘珠線は8月のお盆休みを含む約3週間になりますが、臨時便を運航することとなっておりまして、定期便とあわせて1日2往復の運航となります。
 国際線では、チャイナエアラインが運航する台北線が5月13日から週2往復に減便となっております。この結果、富士山静岡空港における航空路線は、最下段に記載のとおり、国内線、国際線を合わせて11路線、週83往復となっております。
 なお、エアソウルが運航するソウル線につきましては、8月27日以降、週3往復に変更となります。
 14ページをお開きください。
 富士山静岡空港の利用促進事業の概要についてでございます。
 富士山静岡空港のネットワークの維持、拡大とさらなる利用促進を図るため、2に記載のとおり、さまざまな施策を引き続き実施してまいります。
 具体的に申し上げますと、空港競争力強化事業費として、航空会社への空港ターミナルビルの使用料支援や創設した国際線グランドハンドリング支援などによりまして、新規就航の促進や定期路線の維持拡大を図るとともに、空港定期便拡充促進事業費として、富士山静岡空港利用促進協議会と連携いたしまして、旅行商品の広報、チャーター便の運航、教育旅行、ビジネス利用等の支援を実施してまいります。
 また、県域DMOの静岡ツーリズムビューローと連携いたしまして、海外の就航先におけます誘客プロモーションや旅行商品の造成等により、本県への旅行需要の喚起にも取り組んでまいります。
 15ページをごらんください。
 富士山静岡空港における新たな運営体制の構築についてでございます。
 富士山静岡空港における公共施設等運営権制度を活用した新たな運営体制の構築に向け、本年3月28日に三菱地所、東急電鉄グループを優先交渉権者として選定し、4月19日に基本協定を締結いたしました。公共施設等運営権の設定につきましては、県議会6月定例会におきまして審議をいただきましたので、3に記載のとおり、今後は契約の締結など、制度導入に必要な手続を進めてまいります。
 16ページをお開きください。
 富士山静岡空港旅客ターミナルビルの増築、改修の状況についてでございます。
 平成28年11月に着手いたしました旅客ターミナルビルの増築、改修工事の出来高は、6月末現在で86%とおおむね計画どおりに進捗しており、4月10日には、西側に増築いたしました新国内線ターミナルの供用を開始したところでございます。引き続き、本年10月の新国際線ターミナルの完成を目指して着実に工事等を進めてまいります。
 富士山静岡空港は、本県の発展を支える重要な社会資本であるとともに、首都圏空港の機能の一翼も担っておりまして、本県と国内外との観光を初めとしたさまざまな交流を促進するため、航空ネットワークの充実に取り組んでまいります。私からの説明は以上であります。よろしくお願いいたします。

○曽根道路企画課長
 私からは、道路ネットワークと自転車走行空間の整備について御説明申し上げます。
 交通基盤部資料の1ページをお願いいたします。
 最初に、道路ネットワークについて御説明申し上げます。
 静岡県内では、豊かな暮らしと活力ある社会の実現に向け、高速道路から生活道路まで多様な道路の整備を進めております。中でも、東名、新東名を代表とする高規格幹線道路ネットワークを充実していくことは、人や物の流れが大きく変わり、観光、交流の活性化や民間投資の誘発など、地域の活性化につながるさまざまなストック効果を生み出すため、特に重要であると考えております。
 2ページをあわせてごらんください。
 2ページには、静岡県の道路ネットワークをイメージ図で示しております。
 静岡県では、東名、新東名といった東西のダブルネットワークを中心にして、東から伊豆縦貫自動車道、中部横断自動車道、金谷御前崎連絡道路、三遠南信自動車道といった南北の規格の高い道路が接続することで、広域的ネットワークの形成を目指しております。
 実線になっているところが既に供用済みのところであり、点線の部分が未供用の区間を示しております。
 事業中の箇所では、本年度に伊豆縦貫自動車道の大平インターから天城湯ヶ島インター間、中部横断自動車道の新清水ジャンクションから富沢インター間、三遠南信自動車道の佐久間インターから東栄インター間の3カ所が開通する予定となっております。加えて、2020年度までには、新東名の御殿場ジャンクション以東が開通する予定となっております。また、その他の事業中の区間も工事が進められており、西の浜松三ヶ日・豊橋道路も計画段階評価のための調査が行われるなど、県内の幹線道路ネットワークはここ数年で大きく充実していく予定となっております。
 また、その他の道路につきましても、県内の補助国道や県道において、インターチェンジなどのアクセス道路の整備、交通の円滑化を図る渋滞対策、安全な道路環境を確保する交通安全対策、すれ違いが困難な箇所における狭隘区間の解消など、道路ネットワークの強化に努めているところであります。
 次に、自転車走行空間の整備について説明いたします。
 交通基盤部資料の3ページをお願いいたします。
 現在、伊豆、環富士山、太平洋岸、環浜名湖の4グループで優先的に取り組みを進めているところでございます。自転車は車両であり、車道通行が原則という観点に基づき、効率的な自転車走行空間の確保を目指して、河川や海岸の堤防道路といった既存施設の活用や矢羽根型路面表示により自転車の走行空間を明示し、自動車ドライバーへの注意喚起を促すといった方法で自転車走行空間の確保に取り組んでまいります。
 伊豆については、オリンピック・パラリンピック開催をめどに、矢羽根型路面表示の設置を進めており、昨年までに70キロメートルを設置し、今年度は100キロメートルの設置を予定しております。
 環富士山につきましては、NPO法人のぐるり富士山風景街道サイクルネット研究会静岡県側事務局を中心に、関係者と周回ルート案の作成が完了しております。今後は山梨県側と調整しながら、ルート及び整備方針の決定に向けて調整を進めてまいります。
 太平洋岸につきましては、静岡市清水区から浜松市南区中田島まで、静岡清水自転車道線など3路線、計156キロメートルございます。残るルートの未設定区間につきましては、国、県、関係市町、河川、海岸管理者等によるルート決定に向けた調整を今現在行っているところでございます。
 浜名湖につきましては、平成29年度に浜名湖サイクルツーリズム推進会議において、ハマイチとして統一した自転車走行環境の整備方針を定め、矢羽根型路面表示や観光案内看板等の整備を関係機関が連携して進めているところであります。湖西市内の走行空間整備は、県が管理する国道301号に矢羽根型路面表示を設置することとしており、今年度までに改良工事を実施している区間を除き、おおむね完了する予定となっております。私からは以上であります。

○都築港湾振興課長
 交通基盤部資料4ページをごらんください。
 私からは、クルーズ船誘致による交流人口の拡大について説明いたします。
 県内港湾へのクルーズ船の寄港状況につきましては、世界的なクルーズ人気の高まりや平成25年6月の富士山世界遺産登録を契機といたしまして、清水港を中心にクルーズ船の寄港が増加しております。昨年の県内港湾への寄港回数は、過去最高となる41回と、一昨年の23台から大幅に増加しましたが、県内港湾のクルーズ船の寄港の増加が県内全域の波及効果等、地域活性化が期待されるため、引き続き全県的なクルーズ船の誘致活動を展開してまいります。
 クルーズ船の誘致に向けた環境整備等につきましては、県内6港湾の地元の誘致組織を束ね、効果的な誘致活動を行うため、昨年7月に設立しました、全県的な連絡協議会である、ふじのくにクルーズ船誘致連絡協議会を活用し、各地域におけるクルーズ船の誘致や受け入れに関する情報の共有、知名度向上のための広報等の活動を行ってまいります。
 清水港におきましては、国際クルーズ拠点形成に向けまして、連携するアジア最大のクルーズ船社であるゲンティン香港と清水港日の出埠頭に税関、入国管理、検疫といったCIQ機能を備えた旅客施設の整備を進めるとともに、国土交通省の国際クルーズ旅客受入機能高度化事業を活用し、周辺の環境整備を行ってまいります。
 また、御前崎港では、国土交通省の官民連携基盤整備推進調査費を活用しまして、大型クルーズ船の寄港に向けた受け入れ環境整備を推進するため、航行安全対策及び必要な港湾施設整備の検討を行ってまいります。
 さらに、TSJと連携し、寄港地観光コースの造成やクルーズ船社の寄港地決定に携わるキーパーソン等を招聘し、県内港湾観光地を視察してもらうファムトリップを実施し、また、国内外のクルーズ船社への県産品の売り込みを行うなど、さらなる県内港湾へのクルーズ船の寄港誘致に向けた活動で地域活性化に結びつく取り組みを推進してまいります。私からの説明は以上でございます。

○尾崎景観まちづくり課長
 私からは、違反屋外広告物の是正による美しい沿道景観づくりについて御説明申し上げます。
 交通基盤部資料の5ページをお開きください。
 景観づくりは大変長い年月を要するものでございますけれども、伊豆半島におきましては、世界ジオパークの認定、オリンピック・パラリンピックの開催を控えるなど、今後ますます世界から注目を集める大変重要な時期にきているため、良好な景観形成に向けまして、市町等と合意形成を図りながら屋外広告物対策を推進しております。
 伊豆半島では、現在、県の屋外広告物条例等により、屋外広告物を規制しております。幹線道路沿いには違反広告物が多数あり、観光地の沿道景観を阻害しております。このため、県条例を適用している3市6町では、平成29年11月1日から普通規制地域で原則として広告物を設置できない特別規制地域に変更しております。また、観光地など特に景観配慮が必要な地域をより厳しい規制の広告景観保全地区に指定しております。現在、独自条例を持つ4市を含めた各市で、土木事務所による違反広告物の是正指導を進めております。
 違反屋外広告物に対する徹底した是正指導でございますけれども、移動計測車両による調査に基づき判明しました幹線道路沿いの違反屋外広告物、いわゆる野立て看板でございますけど、約2,000件につきまして、県と市では東京五輪の開催までに是正を完了するスケジュールを策定しております。6月末現在では、計画値350件を上回る414件を是正しており、今のところ順調に推移しているところでございます。
 今後も引き続き、伊豆半島景観協議会で進捗管理を行い、県と市が一体となって徹底した是正指導に取り組んでまいります。
 また、是正指導のほか、美しい景観づくりキャンペーンin伊豆半島ということで、昨年、街頭での啓発活動、すてきな看板の募集、顕彰、まち歩きイベント等を行っております。
 今後の展開として、オリンピックまでを目指しまして、伊豆半島景観協議会が母体となり、違反広告物是正完了数の進捗管理をしながら、是正指導を進めてまいりたいと思います。また、伊豆半島の取り組みに関しましては、将来的には全県に広げていくことを検討しております。以上でございます。

○松村マーケティング課長
 続きまして、経済産業部からの説明となります。
 まず、マーケティング課から、ふじのくに食の都づくりの推進につきまして説明させていただきます。
 経済産業部資料1ページをお開きください。
 多彩で高品質な農林水産物が生産される本県の場の力を生かし、国内外の憧れを引きつける食の都静岡を実現するため、食の都づくりを支える人材の育成やブランド化の推進、情報発信などを行っております。
 資料中、項目2といたしまして、事業の概要を記載しております。
 区分にありますように、人材育成といたしましては、県産食材を積極的に活用し、そのすばらしさを伝える料理人をふじのくに食の都づくり仕事人として表彰するとともに、セミナーの開催等による地元食材や食文化等への理解を促進し、食の都づくりの推進役としての役割を期待しております。
 また、国内外に誇る価値を備えた農林水産物をしずおか食セレクションとして認定するとともに、県産農林水産物の魅力を生かした新しい加工品をふじのくに新商品セレクションとして表彰し、県産品のブランド化に努めております。
 さらには、地域の特色を生かした食の都づくりを推進するため、仕事人や生産者等と連携いたしまして、地域の魅力ある食文化や地域食材の掘り起こし、磨き上げを進めております。
 加えまして、これらの食の都の静岡の魅力を国内外の方々に広く知っていただくため、平成27年からウエブサイト静岡おいしいナビを開設しております。ここでは、仕事人の店舗や使用する県産食材などの情報を日本語に加え、英語でも掲載しておりまして、年々アクセス数も伸びてきているところでございます。私からは以上でございます。

○望月お茶振興課長
 資料の2ページをお開きください。
 茶の都づくりに向けた取り組みについてでございます。
 本県では、茶の生産、流通、消費における本県の中心性を高める茶の都づくりを推進しております。その拠点としまして、本年3月24日に開館しました、ふじのくに茶の都ミュージアムでは、楽しく学べる企画展示や茶摘み体験、小堀遠州ゆかりの茶室などが、来館された方から高い評価をいただいており、5月末までの開館2カ月で有料入館者数が4万人以上となりました。
 なお、資料にはございませんが、有料入館者数は6月末までで5万人を超えております。
 今後も2回、3回と来場いただけるよう、企画展示や体験メニューを工夫しまして、魅力あるミュージアムにしていきたいと考えております。
 また、茶の産業、文化、学術等の振興を目的として開催する第7回世界お茶まつりにつきましては、つなごうO‐CHAをテーマに2019年の春と秋に開催いたします。2001年の第1回から2016年の第6回までの成果を継承しつつ、茶の都ミュージアムやラグビーワールドカップを初めとした大規模イベント等を最大限に活用するとともに、若者の参加促進や新たな消費文化の提案などの新たな視点も取り入れまして、開催に向けて詳細な計画をまとめてまいります。以上でございます。

○平松農芸振興課長
 3ページをごらんください。
 次に、ふじのくに花の都しずおかづくりについてであります。
 花と緑にあふれる花の都しずおかづくりを進めるため、来年2月に沼津市で開催する食と花の都の祭典におきまして、高校生等の若者を対象としたフラワーデザインコンテストを実施いたします。また、富士山静岡空港の新ターミナルのビルの完成に合わせまして、観光客をもてなす花の装飾をいたしますほか、花自慢の職場宣言事業所の募集など、県施設や企業における花装飾の推進に取り組んでおります。
 さらに、平成31年春に実施される静岡デスティネーションキャンペーンに合わせまして、浜名湖花博からちょうど15周年を迎える浜名湖ガーデンパークの花の装飾や展示を充実してまいります。実施に当たりましては、県内で生産された多種多様な花々を使用し、植栽を県民参加などにより行うなど、花の都しずおかをPRしていく仕組みを実施してまいります。以上です。

○瀧地域農業課長
 4ページをお開きください。
 次に、美しい中山間地域の資源を活用した農業振興についてであります。
 地域を訪れるファンやリピーターをふやし、地域の農業を活性化するためには、地域の農産物や美しい景観などの魅力を地域を訪れた人に農業者が直接伝えることが重要となります。
 このため、県は、県内6地域の協議会におきまして、訪問者の受け入れ体制を整備するとともに、地域資源の魅力の発信手法を学ぶ研修会を開催するなど、地域農産物の魅力を伝える農業者の育成を支援してまいります。
 また、事例研究や研究成果の発表を行う全体研修会を開催し、各地域の情報共有を図ることで、今後の活動をさらに充実させてまいります。以上であります。御審査のほど、よろしくお願いいたします。

○多家委員長
 以上で、当局の説明は終わりました。
 委員の皆様に申し上げます。
 御質問、御意見等に当たっては、この特別委員会の調査事項の範囲内でお願いいたします。また、来年2月には、この特別委員会としての提言を行いますので、提言につながることを見据えて議論をお願いいたします。
 それでは、御質問、御意見等がありましたら発言願います。

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