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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:相坂 摂治 議員
質疑・質問日:10/04/2017
会派名:自民改革会議


○相坂委員
 どうぞ、よろしくお願いします。
 私は、一括質問方式で次期総合計画骨子案の中身について質問したいと思います。
 既に、会派にも御説明に来ていただいて自民改革会議からも何名かの議員が質問させていただいて、あるいは本会議の代表質問で同じ委員である2番委員、3番委員からもそれぞれ質問がありましたが、自民改革会議でこれまで出されてきた骨子案に対しての質問や意見を総括して質問させていただきたいと思いますので全部で7つです。一括で御質問させていただきます。
 まず1点目は、計画の位置づけの計画期間について基本計画は当初4年間を定めますという書き方ですが、その後の6年間についての考え方はどのようになっているのかを教えてください。

 2つ目は、現計画の成果になりますが、成果はスペースも狭いのでこういう書き方になったんだろうとは思いますけれども、成果以外に前回の総合計画についていろんなアプローチを自民改革会議としてさせていただきました中で課題についてはどう整理されたのか。改めて記載する必要がないのかどうか。2点目の質問です。

 それから、3点目は代表質問でも江間議員が言いましたように、ふじのくにという言葉の使い方について自民改革会議の主張はこれまで平仮名でふじのくにと使われてきました。今回改めて富んだ侍という意味で富士という漢字を設け、新たに振り仮名を振る表記にしたいということでありました。自民改革会議が求めているのは静岡県という本来の名前のブランド力をどうやって高めて世界的にも全国的にも知名度を上げて静岡県という言葉がイメージする我がまちについてもっと表に立てて大事にすべきではないかと主張させていただいているわけです。ですから静岡県とふじのくにとの関係はどうかと言うと静岡県という我々の県名に対しての修飾語にすぎないんではないか。ふじのくにであるべき静岡県という修飾語にすぎないと考えているわけです。ですからふじのくにという言葉の使い方については改めて静岡県という言葉、あるいは静岡県という名称を前面に立てて、ふじのくには一歩下がって修飾語という位置づけに置き直すべきではないかと考えているわけですが、いかがですか。3つ目の質問です。

 4つ目の質問は、ドリームズ カム トゥルーイン ジャパンについてですが、本会議で知事が御答弁なさった中に世界の方々が静岡県でも夢をかなえられるという表現がありまして、知事がドリームズ カム トゥルー イン ジャパンについて語れば語るほど何か県民とは全然関係のないことをイメージしているんじゃないかという捉え方ができてしまうわけです。ですからドリームズ カム トゥルー イン ジャパンについては海外の方々あるいは静岡県にいる外国人が主語として出てきてしまうと静岡県の人口転出が全国ワースト圏内で1人当たりのGDPも成長率もどんどん全国水準以下になっていて、それどころですかという感じはあるんです。
 ドリームズ カム トゥルー イン ジャパンという言葉に加えて改めてこの言葉が意味しているものと、かつ基本理念の第一義であってはいけないんじゃないかと思います。県民はどうあるべきか、県民はどうなっていたいのかを盛り込んだ理念のつくり方をするべきではないかと考えていますが、それが4点目の質問です。

 それから、5点目は後段の政策体系の下に太字で書いてあります政策推進の基本姿勢になりますが、これは普通の質問です。
 情報公開や県民参加云々かんぬんと書いてあって行政経営の展開まで書いてあります。これから施策展開の総合計画表がつくられていくと思いますけれども、施策展開がここに書かれている6個ぐらいに基づいて進められているかのチェック機能、チェック指標だと思うんですが、指標や目標数値の持ち方としてどう総合計画に置かれていくのかを教えてください。

 6つ目は、今度は圏域の話です。
 3番委員が、本会議でも取り上げました圏域については伊豆半島と東部を分けて中西部は一緒にしようというかなり大がかりなものに、またもとに戻ってきたなという感じを受けていますけれども、個人的な部分もかなり含まれますが、政令指定都市、例えば静岡市の場合には志太榛原、浜松市の場合には浜松市と中東遠は権限も違いますし広域行政をやっているとはいえ消防広域化の中でヘリコプターを共有しようとか消防本部を1個にしようとかの統合はなされましたけれども、本当に広域行政が実現しているのかというと知事部局や市長部局の中では広域化はそんなにできてないんじゃないかという気がしています。
 さらに、静岡県が例えば企業誘致やら何やらでいろんな市町を支援する施策をつくり上げても、政令市に当てはまらないものがいっぱいあり、政令指定都市と他の市町との広域行政で一括して県が面倒を見ましょうという理念のつくり方にいささか疑問を感じるわけです。これについて改めてお考えをお示しいただきたいと思います。

 それから、最後の7点目です。
 目標のつくり方ですけれども、前回の総合計画の全体の評価をさせていただいた中では32の基本項目で到達度が40%前後でした。施策展開表に載っている施策の部分の到達度は九十数%で乖離問題が発生しましたけれども、今後次の総合計画をつくっていくときには乖離については施策が進めば目標もおのずと達成されるという総合計画のつじつまと理屈を通すべきだと考えているわけです。目標設定を変えるとなると今までの目標は何だったんだという議論にもなりますが、施策を幾ら展開しても目標に設定されている数値が上がらないのも一番の課題として考えなければいけないところなので、目標設定のあり方をどのように今後進めていかれるのか。以上7点を一括で教えてください。

○京極総合計画課長
 いろいろと御意見ありがとうございます。
 まず、1点目の計画期間でございます。
 今回の骨子案でお示ししましたとおり、計画につきましては基本構想、基本計画という2つで構成したいと考えております。基本計画から先にまいりますと、基本計画では具体的な施策を記載しまして4年間に具体的にやることをきちんと記載していきます。その際4年間でどこまで達成するのか目標を設定し、具体的な取り組みを記載してまいりたいと思っています。
 基本構想につきましては、前提となる県がどういう方向を目指すのか、どういう静岡県を今後つくっていくべきなのかという考え方を基本構想で示していきたいと思っています。基本構想につきましては4年間という短期間よりももう少し中長期的な展望のもとに目指す方向を考える必要があるということで、おおむね10年程度で設定しております。
 基本計画の計画期間につきましては、当初は4年で具体的施策を盛り込んでいきたいと思っております。そして10年程度の目指す姿を描きましたので、それに向けてまず4年間をやった成果、実績を踏まえ、次の基本計画を何年にしていくのかについてその時点で判断させていただきたいと現在考えております。

 続きまして、現計画の成果につきましては5番委員御指摘のとおり骨子案として今お示ししていますものはスペースの関係もありまして本当に簡単な成果しか記載してございません。課題がいろいろあると重々承知しております。そういったものを踏まえて目指す姿も検討していかなくてはいけないと考えております。
 1つの考え方としましては、先ほどの話とも重複しますけれども基本計画につきましては今後4年間の具体的な取り組みを書いてまいります。そのときには現在の課題として何が問題であって何に取り組まなきゃいけないのかについてきちんと課題と現状認識を記載した上で、施策展開を記載してまいりたいと考えております。
 全体的な基本構想の今後の目指す姿を考える際の課題につきましては、記載があります時代の変化といいますか、社会経済環境の変化もありますし、これまで積み残してきた課題もありますので、総合的に判断して基本構想について記載してまいりたいと考えております。

 続きまして、3点目のふじのくにのお話であります。
 5番委員御指摘のとおり、ブランド力は非常に重要と考えております。ただ静岡県という記載の仕方でブランド力を高めることは当然でございますけれども、例えば外向きに発信する際の有効性とか県全体の一体性を考えるときにそのための名称を考えるという意味合いで、5番委員がおっしゃった修飾するといいますか、別称を用いるのも1つの手段と思っております。例えばほかの県でも埼玉県が彩の国という言葉を使ったり、岡山県が晴れの国という言葉を使ったりと県全体のイメージを高める戦法をとっているところもありますので、そういったイメージの1つのやり方だと思っておりますし、従前からふじのくにという言い方は平仮名でありましたけれども、そういったものを使ってきましてそれなりに浸透してきていると考えております。
 今回、富士の国で漢字を使いましたのは本会議でも答弁いたしましたけれども、富国有徳というもとの基本理念が富士山の姿、富士という富と有徳の人は士という2つからできていると、それに富士山の姿を基本とした基本理念を掲げていることをより明確に示すために漢字にしたほうがよいということで今回御提示したものでございます。またいろんな御意見をいただきながら検討してまいりたいと思っております。

 それから、4番目のドリームズ カム トゥルー イン ジャパンにつきましても県民との関係が感じられないとのお話をいただきましたが、貴重な御意見を踏まえて今後検討させていただきます。県の現状の厳しさもありますけれども、もともとの考え方を若干説明させていただきますと、現在の後期アクションプランはポスト東京時代の日本の理想郷を創るとの副題を掲げております。東京一極集中が今進んでいますけれど、東京をまねするミニ東京を全国につくっていく時代ではもうなくなっているという認識のもとで、ポスト東京時代を目指すことを旗印にしてスローガンとして掲げたわけでありますけれども、これまで4年間やってきまして本県そのものがというよりも全国的にそういった考え方は地方創生が起こる中で東京を目指すわけではなくて、むしろ世界の中の各地域が目指すべきだという考え方はある程度共通認識になっているかと思います。
 そうした中で、世界の中の静岡県という視点に立って地域づくりを進めるべきだという考え方を今回キーワードで示させていただきました。これにつきましてもいろんな方の御意見をいただきながら考えてまいりたいと思っております。

 それから、5番目の基本姿勢、目標数値の置き方につきましては、行政経営に関し現計画では4の3の柱の中で目標数値を掲げて推進して進捗評価をしております。これも同じ形で総括評価を踏まえ新たな目標設定をして進捗評価していくことになると考えております。

 それから、6番目の圏域につきましては、おっしゃるとおり政令市は県と同等の権限を持つ特別な市であると認識しています。そういった意味合いもありまして、現計画では5圏域で中部地域がほぼ大体静岡市圏域、西部地域はほぼ浜松市圏域となっておりました。今回は4圏域と大くくりにさせていただきましたのは、1つは人口減少も進んでいる中で地域の特色を生かした魅力的な地域をつくっていく圏域づくりの考え方に照らし合わせますと政令市は同じような権限もありますけれども、ぜひ政令市にも御協力いただいて西部地域、中部地域という大きなくくりの中で政令市にも協力いただきながら魅力的な地域をつくっていくべきではないかという考え方から設定させていただいております。

 最後に、32の指標と今後の目標の設定の仕方であります。
 目標につきましては、従前も目指す姿、施策と乖離した目標設定になっているんじゃないかという御意見もいただいており、総合計画審議会とか評価部会でも目標設定の仕方についてはいろいろな御意見をいただいております。そういった中でできましたら今回は先ほど申し上げた基本計画4年間の施策展開をどういう目標でやっていくかにつきまして、県民生活と施策が乖離した目標を設定しないで施策との関連性がある程度わかるもの、進捗指標がきちんとできるもの、評価ができるものという現実的な指標をできる限り設定していきたいと現在検討を進めているところでございます。

○相坂委員
 一括での質問だったんですが、ありがとうございました。
 再質問というよりも、要望していきたいと思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思っています。
 改めて、自民改革会議としても取りまとめをさせていただきながら今後も総合計画については当局に御提案方々の要望や意見を都度申し入れをさせていただきたいと思っておりますので、幾つか申し上げたいと思います。
 まず、1点目に申し上げた期間ですけれども、期間なんか4年間と書いてあるんだから、我々もわかっているんです。ただ10年間と書いてあるんだけれど、やれ前倒ししましたみたいな話になります。施策は全部で九十何%を実施しましたと言うんだけれども、それは非常に受けとめにくかったんです、前回の計画のときに。それはなぜかというと、10年間分の予算フレームがそもそもあって予算に応じた事業展開がまちづくりではなされていくはずなのに、8年間分の予算を投じて達成できましたというのは本来おかしいんです。残りの4年間の時点で一度見直して、そこで進捗状況を確認して次のスパンをどう考えてどう計画をつくっていくかを一度立ちどまって修正なり見直しなりをやりますよという表記を一筆入れてもらえたらいいんじゃないかという話です。

 2つ目の課題ですが、はっきり申し上げますけれども時代の潮流と現計画の成果のスペースの広さが間違っていると思うんです。時代の潮流なんていうのはもうほんのちょっとでいい。課題をもっとちゃんと書いたほうがいい。何でこういう言い方をしているかというと、我々の力では課題をどうしようもない時代の潮流と受けとめるか、自分たちの県の行政課題だと受けとめるかによって次に掲げている理念に影響するから私は言っているんです。課題がきちんと盛り込まれていればドリームズ カム トゥルー イン ジャパンじゃないはずなんです。課題が盛り込まれていなくて7年1カ月前倒しでやりました、世界水準のものができましたみたいなことしか書いてないからドリームズ カム トゥルー イン ジャパンが出てくるわけで、ここに書くべき本来の課題――防災対策が万全にまだ完成してない、経済成長が全国水準に達していない、人口転出が全国ワーストレベルにあるという3つが課題として盛り込まれていれば、おのずとドリームズ カム トゥルー イン ジャパンではなくて別の理念が生まれてくるはずだと思っているわけです。ですから課題については改めて自分たちの手の届かない時代の潮流ではなく、自分たちで施策を及ぼして影響を与えなければいけない行政課題と、もう1度仕分けをすべきだと思っていますので改めて御提案しておきたいと思います。

 それから、富士の国については知事がもうずっと10年ぐらい言い続けていることなので、今さら静岡県に変えますとはならないんだろうとは思っていますが、静岡県という言葉にも知事が富士の国に対して思い入れを持っているのと同じように明治以来の歴史があり、意味があるはずです。それを踏まえて考えると、静岡県という言葉のブランド力とか今まで皆さんに守られてきた県の名称は何らかの形で盛り込む。やっぱり世界的な方々に富士の国はどこの県のことかどうかもわかりませんよ。さっき埼玉県はこうです、どこだかはこうですと言いましたけれど、私はそれすら初めて聞きましたよ。そういうひとりよがりになってはいけないと思うんです。世間的スタンダードに合わせた計画づくりにすべきだと思います。

 先ほど申し上げましたが、ドリカムですけれども、我々自民党の政治目標は自立した日本人をきちっと育て上げていく社会環境を整えることだと思います。行政にあれも出してくれ、これもやってくれということばかりが要求ではなくて、余り行政に頼らなくてもちゃんと生活できる県民がだんだんふえていって自立した県民がふえていくことが本来の目標にあるべきです。ここにも徳のある人と書いてありますが、徳のある人をどうやって育てていくかもきちっとドリームズ カム トゥルー イン ジャパンと並列して盛り込むべきではないかと考えます。これについても御検討いただきたいと思います。

 圏域と目標のつくり方については、一応今の御回答で理解しましたが、圏域については改めて我々としても施策の中でどういう施策が政令市とほかのところとの施策がどう出てくるかによってまた考えるべきだと思いますから、改めて質問させていただきたいと思います。以上です。ありがとうございました。

○遠藤委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時15分とします。
( 休 憩 )
○遠藤委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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