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委員会会議録

質問文書

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平成24年10月産業育成支援特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:10/12/2012
会派名:自民改革会議


○多家委員
 医療健康関連企業の立地は、東部にたくさん身近な会社が多いです。もとはと言えば、ねじ屋がみんな、医療関連の仕事をしてるかどうか、ほとんど地元にいる方々はわからないと思うのです。例えば大村興業さんがインフルエンザの識別するものをつくったとか、東海部品さんがその分野で先駆的な役割を担うというそういう話なのですが、さっきの話の中で医療機器の地産地消ですか。そして、販売網が閉鎖的にならないような課題、こういうことが挙げられて、がんセンターができて10年、誘致活動が始まって14〜15年、それだけ大きな産業をがんセンターが運び込んだということですが、まだまだかかわる企業というのが早くに根付いた企業がそれに乗ってけたのだけども、これからその事業に参加しようというたくさんの企業があっても、規制緩和とか特区になったわけですから、それができるかと言うと、その理解が多くにされていないような気がするのです。そういう理解をさせていく手段と言うのですか、東部地域にファルマバレーセンターができて、そしてほんとにこんな企業がという弱小零細企業が参加して、まさしく大きく変わっていくというその努力を行政もするだろうし、商工会議所とか商工会もしてくるだろうし、ファルマバレーセンターもしていくのだろうけど、そういう刺激を与える機会というか具体的に何かやってらっしゃるのでしょうけど、集まって来ているのですか。

○植田勝智氏
 多分間もなく、最終的にはOEMになるのですが、地域の企業が開発をしたものを大手のメーカーさんが販売をしてくれるというものが2つほど出てこようかなと思っています。今、医療機器というのは最終的に使うというのは医者と看護師さん、それと臨床工学技士の方が手術室の中で一部使えるだけであって、誰でも使えるというわけではないのです。そうなりますと、営業というのは医者に対して営業をかけていかないと物を理解していただけない。地域の企業がお医者さんに専門用語を使いながら、その器械を説明できるのかと言うと、なかなかできない。そうなりますと、全部出入りの販売業者さんにお願いするしかないのです。販売業者さん、例えば静岡県には販売商社としても全国有数の協和医科器械さんあたりがあるんですが、ああいうところに少しでも御理解をいただいて病院のほうに持ち込む算段をしないと、できたからそれを問屋さんへ出したら、問屋さんが広めてくれるわけではないものですから、そこが1つ医療機器の販売の難しさというのがあります。そこの部分を何とか解決したいなというところです。
いずれにしても、いろんな企業が参入するためにはまずつくるものが必要なのです。つくるものがない限りは参入ができない。つくるものがなかなか見当たらない場合どうしたらいいのかということで考えたのが、先ほど大手メーカーへのサプライヤーで、まずは自力をつけましょうと。医療機器というのは何ぞやというのを大手メーカーは徹底的に教育しますので、そこから医療機器分野を理解していただいて、自分のところで物を開発できるノウハウを蓄積しましょうと。このあたりで、参入に火をつけれればと思っているのですが、私どもも一生懸命、こんなものできないか、あんなものできないかということで、医療機関さんから情報提供はいただいているのですが、それも限りがあるものですから、お医者さんというのは先ほども言いましたように営業マンに全部それを言っちゃうんですよ。営業マンは自分のところでもでき合いのものを一生懸命探して、先生、こういうものがありましたと持っていってしまうのです。ドクターはしょうがないな、これでやってみるかと、本当はもう少しほかの機能があるものを欲しいのですけど、問屋さんはほかに情報を流しませんから、できれば自分のところが扱ってる商品を紹介して、新しいものをつくるというのは二の次ですので、そのあたりも少しずつ改善をして、情報が収集できるようにできればいいなとは思っているのです。

○多家委員
 沼津というかあの辺ですね、24時間に近い生産ラインで追っていかないと間に合わないというような仕事量を今いただいているわけです。それは不安に思うのは、さっきベックマンコールターさんから仕事をもらっているまさしく東芝機械さんも下請会社がもう東芝機械さんからほとんど仕事をもらわないで、そちらからもらうようになって、8割ぐらいの仕事になったと、そういうところが多いのです。ある日突然、外資の企業が中国とか、ベトナムとか、フィリピンとかに行ってしまって、気がついたら全く自分のところで開発しない仕事で24時間忙しく働いていて、突然切れる心配。それはなぜ言うかと言うと、フィリピンにテルモが行って、まさしく日本でやっているものをそっくりなものをつくって世界中に供給しているわけです。ファルマバレーもそういう可能性が1つあるのではないかなと。だから、意外と小さな企業が大化けして、世界に通用するようなさっきインドとか、カナダから引き合いが来たというような仕事になっているんです。新工場をつくるとかそういういろんないい話があるのだけれども、そこがある日突然、夢のまた夢ということになるのではないかなと。それからもう1つ、協和発酵キリンの話があって、2年ぐらい前まではすごく友好的だった。ある日突然行ったら、もうけんもほろろに来る。その辺がまさしく県外に行くのだろうとそのとき思った。だから、そういうことが余りに多いと、ある日突然手のひらを返したように、地元にとって襲ってくるのではないかという不安を感じます。今とにかくすごいもうかっている会社はとんでもなくもうかっています。

○植田勝智氏
 そうですね。ベックマンコールター、看板はベックマンコールターなんです。だけど、株をほんとに持っているのはダナハーという会社なのです。これも去年突然、ベックマンコールターがダナハーに株を売ってしまったのです。今、ベックマンコールターさんは非常に忙しいです。ほんとは現在建ってる土地の上に第2工場をつくるという計画だったのですが、ダナハーのマネジメントをしている監査役のような方がいらしゃいまして、現状のフロアの生産ラインの組み直しをすれば同じフロアで1.5倍の製造ができるのだから、そこで24時間やれということで。24時間というか、二交代制ですごい増産をしていると。ベックマンコールターさんだけはここは大丈夫ですとは本人たちは言っているのですが、知らないうちにオリンパスがベックマンコールターになり、ベックマンコールターがダナハーになるということはあり得ますので、ある日突然というのは確かに考えられなくはない。ただし、意外とテルモさんが海外進出している向こうでつくっいてるものを見ますと、使い捨てのもの、ディスポ製品はやはりコストの問題があるものですから、そういうものはやはり中国だとか、東南アジアのところでつくっているというのはありますが、まだまだほんとに先ほどのクラス3とか4になるような製品についてはまだ国内でつくっているということ。
それより、例えばサムスンが医療産業に進出するんだということで、1兆円の研究費を用意したといううわさがあります。多分ほんとだと思います。きのう、横浜でバイオジャパンというのをやっているんですが、サムスンの調査員がそこに来てるんです。いろいろ調べています。バイオから医療機器関係から。名刺をもらったらサムスンの人間だったと。本格的にやって来るとなると、今度は海外に医療機器メーカーのライバルが新たに生まれてくる可能性はある。今はジーイーとか、先ほど言いましたジョンソンアンドジョンソンとか、フィリップスとかいうようなところが日本の大手医療機器メーカーのライバルと言われているのですが、新しい新興企業が出てくる可能性は否定できないと思います。もしそうだとしたら、先ほど日本は治療器が弱いと言う、その治療器の部分をもっともっと深ぼりしていく、これは大手さんの戦略になるのですが、あるのではないのかなと。中小の場合はもう大手さんがやらないニッチの部分をやっていけば売上1億円ぐらいのもう1つの柱ができるのではないかなと。本業はしっかりやってもらって、第二操業として1億円2億円の柱をもう1本つくっていただくという、そういう戦略のほうがいいのではないかなと私は思っています。

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