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委員会会議録

質問文書

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平成21年2月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:03/03/2009
会派名:自由民主党県議団


○植田委員
 二、三質問します。
 天浜線への支援及びDMVの導入につきまして、5年間の支援で、1年目は1億2500万円ということであります。デュアル・モード・ビークルというJR北海道で開発されたこの車両を、県内で一番初めにどうかなととらえたのが私が住む富士市だということで、その二段目として天浜線への導入と。これは県の後押しもかなりあるようでございました。ただですね、私がお話をしたいのは、私が住む富士市と天竜浜名湖鉄道の三ヶ日から西気賀ですか、この間を見てみますと、住宅密集という意味から言うとはるかに富士市のほうが住宅密集度は高い。
 本来鉄道というのは、1分1秒寸分狂わず到着、発車という建前であります。デュアル・モード・ビークルというのは、バスと鉄道の両方を兼ね備えた物だという意味で、人口密度の少ない天竜浜名湖鉄道はかなり導入する意義があろうかと思います。
 私は、富士市にこれを導入しようとしたとき、初めは後押しをした一人であります。これは、なぜ後押しをしたかと言いますと、皆さん御承知のとおり、この富士市というのは、新幹線の駅がありながら在来線とつながってない唯一の市なんです。この計画が当初あったときに、富士市では、工場が使っていた引き込み線を利用して富士駅と新富士駅を結ぶ、その軌道を確保してその上をDMVを走らせるという案が、かなりの確率であったんですよ。ですから私は、いち早くDMVを走らせて早く軌道を確保しろと。
 そういうお話があったんですが、現在見てみますと、デュアル・モード・ビークルが新富士駅―富士駅間じゃなくて、ちょっと東側に位置します岳南鉄道を走らせるなんていう話になってましてね。あたかも天竜浜名湖鉄道と同時に県の後押しがあって、このデュアル・モード・ビークルを走らせるという機運が高まってる。しかし民間で市民の皆さんにアンケートをとりましたところ、7割方の人が、いやいやちょっと疑問だねと。
 私がきょうお聞きしたいのは、デュアル・モード・ビークルの現在ある1両当たりの単価、どのぐらいに試算していますか教えてください。
 ましてや、私が住むこの富士市というのは、富士宮市も含めて、やがて富士山の世界文化遺産登録をやろうとしている表玄関で、観光交流人口を広げる意味でもこの鉄道駅の連結というのは、いち早く何よりも先にしなければならない。それができてから後に県の後押しでデュアル・モード・ビークルを導入ならいいんですが、その一番肝心の線を結ばないうちにデュアル・モード・ビークルを市内に走らせる。
 隣町の富士宮市は、コミュニティーバスを走らせて成功してるんですよ。ある人に言わせると、このDMVを何台も連結させて動かすための初期投資は四、五十億円かかるじゃないかな。そんなお金かけるんだったら、富士宮市のようにマイクロバスをたくさん走らせて、コミュニティーバスを市内循環させたがよっぽどいいじゃないかという案もあるもんですからね。

 もう1つ、その富士山世界文化遺産登録の表玄関として、何としても県の後押しで富士駅、新富士駅の連結は、何よりも最優先しなければならない課題だととらえ、そういう意味でデュアル・モード・ビークルは、まだ富士市にとっては時期尚早だと、そういう意味も込めてお話しします。
 そして、富士山静岡空港が6月4日に開港をする。きのうも空港部の審査で5番委員からお話がありました。浜松から空港ターミナルビルへ行くのに30分ですって。ただね、東部のほうから行くと、アクセスが悪くて一般道路も行かなきゃならないってことで、かなり時間差ができちゃうんですよ。そういう意味で、東部のほうがどちらかというと空港問題にしても反対が多かったのに、これで時間差ができることによって、またつまらない思いをさせるのかなと。
 先ほどの説明の中でも、富士急行の空港アクセスにかかわるバス路線で、静岡県から河口湖まで走ってくれるのはいいんですよ。ただこのままでいきますと、山梨のほうにせっかくの交流人口を持っていかれちゃって、我が静岡県に何もお金が落ちないんです。悪い言い方をしますと、富士山静岡空港じゃなく富士山山梨空港じゃないかと。
 静岡県がかなりいろいろな意味でお金をかけてつくったのはいいんだけど、山梨県のためにつくったような空港じゃどうなるんだと、東部の方々でそういう悪口を言う人がいるんですよ。これは私は何を言いたいかというと、表玄関の富士市の新富士駅−富士駅は、県の協力もあって、指導もあって早く結べよと。
 ただ、今富士市の体制は、デュアル・モード・ビークルを県が押してくれるからということで、デュアル・モード・ビークルばっかりに走っちゃって、新富士駅―富士駅間のことがおろそかになっちゃってる。
 そういう意味を込めて、デュアル・モード・ビークルは、人口が余りない閑散としたような地域の天竜浜名湖鉄道のほうにはどちらかというと向いてるけれども、ある程度都会になってる富士市にとって、私はちょっとまだ考え物じゃないかなということが1点。

 それから、ころっと変わりまして、民間レベルでもやっている交流に三点交流という言葉がありますね。多分、日本、韓国、中国の意味だと思うんです。
 たまたま今の議長が、何だか静岡市出身だということで、江戸時代の山田長政が当時のシャム、今のタイで活躍したというようなことをとらえてね、タイとかベトナムとか東南アジアですね、そのことも含めて、この三点交流も含めてですね、富士山静岡空港の開港をアジア交流のビックチャンスだととらえるべきだと思いますけども、その辺の県の戦略的なものがあるんでしょうか。
 それから、三点交流について、これ地域間レベルだと思いますけども、どなたか説明ができたらお願いをしたいと思います。以上です。

○田澤政策推進局長
 お答えします。
 まず、DMVについてでございますが、まずは単価は幾らという御質問でした。
 現在、実証実験等を行っておりますタイプで、1台2500万円ほどかかります。電車が約1億3000万円かかりますので、約4分の1というふうに聞いております。

 それから、2番目に富士地区、在来線と新幹線の駅のというようなことを例に挙げていただきまして、DMVの活用については地域の実情に応じてと考えるがどうかという御質問だというふうにとっております。
 現在、富士地域においては、昨年の4月にDMVの基本計画をつくりまして、現在その実現に向けたいろいろなスキームを考えたり、あるいは市民向けのPRのイベントを行ったりしているということを承知しております。
 一方において、DMV自体、まだ技術的にも、また法的にもクリアしなくちゃならない問題がたくさんありまして、そういったものの中で非常に可能性は感じますけれども、使う対象であるとか、あるいは使う時期、それぞれ地域の事情に応じて、その効果があるところと、余りないところがあるんだろうなということは十分承知をしております。
 この富士市の問題につきましても、地元の市役所等とも連携をして、いろいろな情報交換あるいは可能性を探るという意味で、引き続き研究、検討を重ねていきたいというふうに考えております。以上です。

○杉山静岡県理事(国際戦略担当兼空港需要担当)
 これからのタイ、ベトナムを含めたアジアとの交流のお話でございます。
 静岡空港が開港いたしますと、現在就航が予定されている機種ですと、あるいはFDAも入れて、恐らくシンガポールのあたりまでカバーできるという状況になると思います。当面は、中国を中心にソウル、台湾と観光客だけではなくて日常的な交流が行われて、今以上といいますか、想像を超えた分野での新たな交流というか、結びつきが始まるんだと思います。
 それ以外のアジア地域ですが、ここ10年の間で明らかにアジアの中で、私は格差がついたといいますか、そういう思いがしています。
 例えば、インドネシアはもう人口が1億5000万人の非常に大国で、あるいはカンボジア等もありますが、どちらもなかなか社会、政治が安定いたしません。日本企業が進出しながらも、それをなかなか国力に変えられない。あるいは観光客が常時、日常的に訪問できる、あるいはビジネスが展開できるという状況には、ここ10年の間を見てもなかなかならない。そういった中で、変わった国の一番手がやはりタイだと思うんです。
 タイは、最近クーデターもありましたけども、非常に不思議な国でして、クーデターがありながらも中のビジネスは社会全体非常に安定していて、日本企業もあそこを拠点にして――牛尾電機があそこを拠点にして――アジアに市場を広げていくという動きがあります。
 一方、ベトナムとかカンボジアとか、先ほどのインドネシア、フィリピンというようなところは、初めはもう破竹の勢いといいますか、可能性が非常に明るかったんですが、なかなか10年の間でそういう安定が見られない。
 今後そういう状況を見ながら、やはり社会の安定、それから日本企業がきちんと活躍できる、戦略的といいますか、そういう国々をしっかり選びながら、新しい交流が、どんな交流ができるかというのを検討していくべきだと今の時点では考えております。

○植田委員
 DMVのことですけれども、たまたま富士市では、県の肝いりだということで、市の職員もしきりにこのDMVの研究をやっているのは結構なことなんですけどもね、優先順位でまずしなければならないことは、県の優秀な皆さんのことですからおわかりだと思います。ぜひ主導をして富士市と連携をとっていただきたい。
 DMVも結構ですよ、いいんですよ。けれども、それよりも先にしなければならない、新幹線の駅がありながら在来線とつながってない、全国ただ1つの駅ですよ。それが、やがて富士山世界文化遺産登録の表玄関になると、こんな恥ずかしい話はない。ぜひですね、皆さん知恵を出していただき、この引き込み線利用という話も、私はかつて10年ほど前に、県のある職員から「引き込み線があるぜ」というお話をアイデアとして、知恵としていただきました。
 ですから、きっと皆さんの中にも、こういう方法があるよ、ああいう方法があるよという方がいらっしゃると思います。何を優先しなければならないかということを考えていただきたい。そして、地域によってはデュアル・モード・ビークルの使えるところ、あるいはもったいないところ、いろいろ出てくると思います。そういう点で、市町とも連携をとっていただきたい。

 それから交流のことですけども、まさしく今、杉山理事がお話ししました。タイは特別の国であって、クーデターがありながら、国王が「おい、クーデターよせ」と一言言えばおさまっちゃうような、そしてまた非常に親日という仏教の国ですからね、そういうこともある。ですから、ベトナムあるいはシンガポール、フィリピンとかはおいても、タイと早く交流を結んで、特にチャーター便の就航なんかはどんどん進めるべきだと私は思います。以上で終わります。

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