• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 委員会補足文書

ここから本文です。

委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年11月人口減少対策特別委員会
委員間討議の開始、委員間討議の終了 【 討議 】 発言日: 11/18/2014 会派名:


○池谷委員長
 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開します。
 それでは、ここからは当委員会の提言に向けて委員間討議を行います。
 第1回委員会でお話をしましたとおり、当委員会の調査事項であります子育て支援や産業振興などによる人口減少対策に関する事項について、調査結果を提言として報告書にまとめるとともに、本会議で報告することになっております。これまで執行部との質疑、県外視察、有識者からの意見聴取を進めてきたわけですが、今から委員の皆様にいただく意見、そして次回の第6回委員会の委員間討議での意見を踏まえまして提言内容を固めていきたいと考えております。
 お手元に委員の皆様からの発言をまとめた資料1、A3版ですけれども、そして資料2執行部からの説明、資料3参考人からの意見、及び資料4県外視察の概要を配付しておりますので、参考にしていただければというふうに思います。
 それでは、委員の皆様の御意見をいただきたいと思いますので、発言を願います。提言に取り上げるべき事項、あるいは提言のまとめ方に対する意見など、お願いしたいというふうに思います。
 
○佐地委員
 今回の特別委員会の中で、視察も含めた形で前回、今回という形でいろんな先生方の御意見もいただきました。きょうの中でも御意見をいただいて、最後、先生が言っていたんですが、本気で人口減少対策について本県が取り組むという覚悟を持っておるのであれば、やはり他県がやっていることを事例としながら、それ以上の対応策を具体的に考えていく必要があると。思い切った方策が必要なのではないかというふうに感じております。
 我が党というわけではないんですが、一つ抑制という形の中で、出生率との関係の中では、やはり子育ては尊い仕事ということもあるんですけれども、家族という枠組みを大切にした県になっていっていただきたいというふうに考えます。例えば6番委員さんからも先ほど質問ありましたけれど、きくがわ子育て支援センターの話の中で、2人子供がいるところで、そういう地域センターを使うと、うちも2人目をほしいというような形になるということもあると思うんです。そういうこともあると思うし、多子家庭を求めていくのであれば、例えば二世帯住宅を建築する場合ということになれば、当然おじいちゃん、おばあちゃんも子供の、孫の面倒を見るという形にもなりますので、そういう住居を建設する場合に対して、県なり市町なり等で支援をしていくとか、そういうのも一つのいい形にはなるんではないかという、住宅施策の中でも人口減少の対策のあり方も考える必要があってもいいんではないかというふうに感じました。
 それから、企業のほうのお話なんですが、誘致策もそろそろ限界にきているということも含めてなんですが、やはり県内に住んでいる若手のベンチャーであり、新たに事業を起こしていきたいと、そういう方々に対して、静岡で生きていくんだということで支援をすることであったり、また高校生が卒業した後、就職をする方が最近減ってきているんですけれども、高校から就職をされるというような場合に、やはり今まで以上の形で地域の中小企業を初め、地元企業とのマッチングであったり、静岡県に住んでいただけるような形の手だてを考える必要があるのではないかというふうに考えました。
 いずれにしても、最終的に、最後先生からお話があったとおり、市町で取り組むという独自性をこれから出していくという形に、都市間競争も含めて成り立っていくのではあろうというふうに予想されますので、本県としては、市町が独自に人口減少に対する対策を打っていきたいという形をとるのであれば、それに対しての財政的な措置も含めた相談に応じながら、適切な対応をしていただけるような窓口をまず設置する必要があるのではないかと、そんなようなことも感じた次第でございます。

○池谷委員長
 ありがとうございました。
 それでは、6番さんから順番に、次に第6回もありますけれども、現時点で気がついたことがあればお願いします。

○山本委員
 5番委員さんが言ったところに大きく賛同するところもあります。
 あと一つには、やはり今出てきた都市間競争が激しくなっていくだろうと。先ほどのお話にもありましたし、御意見を伺ったり視察する中で、人口抑制という部分、あるいは出生率ということではなくて、Iターンとかさまざまな形で人を呼び込むということの中では、やはり地域が活性化のために最大限の努力をしていく必要があるだろうと。そうした中で、一都市、一市町単位で取り組むことはもちろんなんですけれども――5番委員の先ほどの質問のところにも若干出てきましたが、あと先ほどの鬼頭先生の、説明はされませんでしたけれども、資料の一番後ろのほうに出ています――やはり人口縮小社会に対応した社会基盤のダウンサイジング等、快適な都市というのを目指すというような言葉が書かれてはいるんですけれども、それが例えば静岡県に置いたときにどういう都市の適正なサイズというか、広域行政、合併ということにすぐになってしまうんですけれども、そうではなくて、やはり都市間で競争もしつつ、協力できる同じ商業圏であったりとか、生活圏のエリアの方々の中で、協力を生み出すような仕組みづくりということも大切なのかなということを感じました。あっちの都市からこっちの都市へ、隣の町から隣の町へ人が移っただけでは、基本的な問題解決にはならないのかなと思いますので、そうした地域の中で、広域行政というと失礼ですけれども、協力し合うような都市間での何らかの仕組みづくりが必要だろうと思いました。
 それと子育てとあとは婚活支援等につきましても、やはりこれは継続して行政側も一緒になって取り組むことが必要かなというふうに感じましたし、雇用をふやすということで、産業の育成には5番委員と非常に似ているというか、賛同するところでありますけれども、ベンチャー企業であるとか、あとはまちおこしのさまざまなやってみようという気概のある若者であるとか、そうした人が出てきたときには、そうした支援を行政側も最大限応援できるような形というものは必要だなというふうに感じております。以上です。

○池谷委員長
 7番委員、いかがですか。

○田(好)委員
 徳島県の視察など、非常に刺激のある視察を行わせていただいて、本当にありがたく思っております。
 感じたことは、今も議論がありましたように、最終的には市町がどのような工夫をしていくのかというのがあるんですが、徳島県へ行ったときに感じたのは、やはり県がリードして、そのバックボーンである、そのベースになる部分をしっかり築いて、その上に工夫されているということをすごく感じまして、これから鬼頭先生が座長の委員会で、最終的には県民会議の設立というところでまたさまざまな方々が施策の話をしていくんでしょうが、そうはいっても妙案が出てくるというよりも、それをいかに市町が今度は具体論をもって推し進めていけるかということができるかどうかがここにかかっているのではないかなというふうに思うんです。ですから、県としてまだまだ不足している部分もたくさんあり、この人口減少社会を乗り越えていくためには、まだほかの県から学ぶこともたくさんあります。まずそういう調査も常にしながら――静岡県はベースはいいものですから、生かされてないだけでありまして――増田先生がおっしゃるダム機能というのも、どうもこの静岡県にはなじまないような、仙台市とかが東北のダム機能という部分で東京流出を防げるというのはあるんですが、この静岡というときにダムという発想は私はちょっと全くあり得ないのではないかなというのもあるものですから、ダムではなくて、何度も私が言ったように、呼び込んでくる。先ほど5番委員さんおっしゃったとおりで、住宅なんか物すごくいい政策のかなめになると思うんです。ここへ来てくださいという準備をするということを――お金のかかることかもしれませんが――県がこれからどれだけ準備ができるかということだと思いますので、そういうことを細かくまた提言、提案ができる、そういう行政であっていただきたいなと思います。
 最後に新聞のアンケートの資料をいただいたんですけれども、若い世代は、ここに要するに移住、定住していきたいという、そういう希望があって、高齢者になるほどその気持ちがうせていくという傾向もありましたから、やはりそこをどう取り込んでいくかというのは、さまざまな政策をもっともっと頑張ってやっていけば、そこを取り込むこともできるし、出ていった人は戻すこともできるということだと思いますので、そういうことをしっかり県が行うべきだと、このように勉強させてもらう中でまた確認をさせていただきましたので、そんな提言もさせていただければと思っております。以上です。

○鈴木(智)委員
 今の田委員の発言に近い部分があるんですが、あと私が言いたいのは、先ほどの鬼頭先生とのやりとりに尽きるんですけれども、先ほどありましたとおり有識者会議でもなかなか妙案が出せない中で、我々の特別委員会で何か具体的な提案を出せるかというと、正直それは無理な話なものですから、ただ先ほど、最後に先生が、実は自分もということをおっしゃってましたけれど、やはりなかなか県の有識者会議においても、どうしても、簡単に言えば今までの対策をホッチキスどめにしただけのものしか残念ながら今のところできていない。もちろん最後に提言を出されますから、そこである程度よくなったものは出てくるのかなと思うんですが、ただ残念ながらやはり3回の有識者会議ではなかなかすばらしいものは出てこないと。ただ、先生がおっしゃったことには――田先生もおっしゃいましたけれど――これから市町のほうにもいろいろ考えていただいて、これから長期ビジョン的なものを多分つくるということになるんでしょうから、まずは地域の声をしっかり吸い上げてその長期ビジョンを――ただ先生が先ほど、市町の意見がないと、あるいは県が上からするのはどうかという話をおっしゃってましたけれど――ただ、田先生がおっしゃったとおり、ある程度県のほうも示していかないと、全部が全部市町に任せてしまっては、例えば370万人が300万人になったところで、どうしても合併しなければならない地域が出てくると思うんですが、それを地域だけに任せていくと、どうにかして何とか合併はしないんだとなってしまうと、それはそれでまたいびつな対策になってしまう可能性がありますので、市町の意見を取り込みつつも、県もある程度ビジョンというものを、どこかのタイミングで出していく必要があるものですから、そういったことを、来年度以降設置される県民会議でもやってくださいと、そういった提言ができれば、私はまずいいのかなと思っております。以上です。

○池谷委員長
 9番委員、お願いいたします。

○岡本委員
 県そのものがいわゆる理想とする人口、どの辺の人口ならいいかというのはなかなか難しいんでしょうけれども、これは一番の基本は、いわゆるその市町の積み上げからして、どの辺までが一番理想だということは――やはり少し難しいかもしれませんけれども――出してその理想の人口に対してどういう対策をとればいいかというのでやっていかないと、ただ今は減ることに対して対策をしても、なかなかその効果があらわれない。ずるずる減っていくという、こんな感じは受けますので、しっかりとした、国が例えば1億人なら1億人という目標をとったときに、我が静岡県はどれだけの人口が一番理想であるかということも含めて、その辺はもう少し議論をしたほうがいいのではないかなと、こんなふうに思っています。
 それから、どんどん人口がふえて、言ってみれば造成をしたり、今まで人の住まないようなところにまで住んできたというところに逆に今はきているわけですので、わずかな人口でいろんな対策をとって何が何でもそこを守ろうとしなくても、極端に言うと、また元に戻して、住みやすいところに住むのなら、そういう環境をつくってもいいのではないかという気すらします。基本の計画というか目標をしっかり定めた上での対策というのは、それはかなり価値があると思いますが、今のままいくと、一生懸命時間もお金も費やしても、まだまだずるずると減っていくのではないかなと、こんな気がしますので、ぜひ静岡県としての目標、理想的な人口というのをぜひ描いてほしいなと、こんなふうに感じています。

○池谷委員長
 ありがとうございます。
 10番委員、ございますか。

○野崎委員
 県でできることと、県がやらなければいけないこと、また市町でやらなければいけないこととあるかと思いますが、いずれにしても連動していくことが大事だろうなというふうには思っています。その中で、自然増ができる社会であるということが一番理想的だろうなというふうに思っています。その自然増を図っていく中で、いろんなお話で出たのが、どちらかというと子育てというのが大変な事柄であって、なかなか子供を産み育てるということにちゅうちょするという御意見が、いろんなところでお話が出たわけでありますので、まずそれを転換していかなければいけないなというふうには思っています。
 では、どういうふうに展開していったらよかろうかということですけれども、これは例えば県の事業にしても、待機児童解消だとかいうような、どちらかというと今の状態はマイナスだというような事業になって、それをもうこれから安心計画みたいなとか――何ていうのか、言い方はわかりませんが――そんな形で事業名なんかの工夫がもっと必要なのかなというふうにも思っています。
 あと、県ができることとすれば、広報的な話だと思うんですけれども、県の広報番組だとかそういったものを使って、例えば県内のそこの、例えば佐地さんのところのような大家族ですばらしい家庭を築いているというふうなことが、もっとどんどん紹介していくとかいうことで、ここの静岡に暮らしていて、別に子供がたくさんいるということは困ることでもないし、むしろ楽しく暮らせることなんだということを啓発していくことが必要なのかなと思っています。
 教育絡みで啓発的なコミットをしていくことも県の仕事としてはできるのかなというふうに思っています。いずれにしても、今まで思っていた個人主義的なものがすごくいいというような価値観から少し転換も図っていく必要があるのかなということを思っています。これは賛否両論あろうかと思いますが、特に家族だとか家庭を築いていくということに関しては、そういう転換を図っていく必要もあるんだろうというふうに思っています。
 そんなところで、後はとにかく働く場所、働きたい仕事をどういうふうにこの静岡の中で生み出していくかという中では、視察も行きましたけれども、例えばあの神山プロジェクトなんていうのは非常におもしろい取り組みで、ああいういろんな人材も静岡からも流出していると思うんです。それを子育ての段階の、早期発見早期キャッチみたいなことで、そういう人材を逃さないように、何か引っ張ってこれるような仕組みづくりも必要なのかなというふうに思っています。いろんな手だてはあろうかと思いますけれども、きょうのところはこの辺にします。

○小野委員
 行政ができることというのもいろいろあると思うんですけれども、静岡県の場合、横に広いというか、面積が大分広くてそれぞれ個性があるので、私は伊豆半島ですけれども、この日本創成会議の紙で見ると、河津町以外はもうなくなっていくほうに全部入ってしまっているので、それぞれの地域ごとの目標みたいなのを分けて提言したらどうかなと思いました。
 それで、例えば社会増減で言うと、伊東の場合は社会的にリタイアされた方が結構移住してくれてるんですけれども、だんだん亡くなっていきますし、当然子供を産む世代ではないです。何か地域によっていろいろと事情が違うと思うんですけれども、例えば自然増を目指していくとなると、我々きょうも男性しかいないんですけれども、女性の意見をもっと生かして、例えば県庁内でも横断的にいろんな部局が集まるときに、女性の施策をまとめていただくとか、そういうちょっと変わった取り組みを新しくやられたらどうかなと思っております。
 あとは市町がいろいろと今行っているもの、こういうものをきっと全てが県のほうで把握しているとは思えないので、そういうものも定期的に自然増だけではなくてもいいんですが、人口減少に対する対策会議みたいなものを――先ほどもお話ありましたけれども――やっていったらいかがかなと思っております。以上です。

○池谷委員長
 ありがとうございました。
 本日出席していただいている委員の皆様からは、それぞれ貴重な意見をいただきました。
 事務局、今の委員さんのこの発言趣旨は、今度の1月13日にまとめて出してくれますか。

○事務局
 できる限りまとめて、年内に委員長にお示ししたいと思います。

○池谷委員長
 それと、先ほど鬼頭先生のお話にもありましたけれども、有識者会議で提言もされるということなんで、そこら辺との調整もしながらまとめたいというふうに思っていますけれども、そんな形でよろしいですか。
 それでは、きょうの会議の自由討議はこのあたりで終了したいと思いますけれども、御異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
 御異議もありませんので、これで自由討議を終了いたします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp