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委員会会議録

質問文書

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平成23年11月エネルギー有効利用推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:11/28/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○小長井委員
 それでは4点ほどお伺いいたします。
 まず風力発電についてですが、風力発電は、今は大体ドイツ製とかヨーロッパ製が多いですよね。普通のこう丸いもの。それで、最近国内でもいろいろな研究をやって、九州なんかもやっていますが、いろんな形があって回り方もいろいろ違ったりということがあるということですが、今のその研究状況を教えてください。ほとんど海外のメーカーだと思うんですけど、国内での研究状況なんかわかったらちょっと教えてください。

○野田英智氏
 最近話題になっているのが、多分浮体式の洋上風力で、九州でやろうとされている「風レンズ」と言われるものです。多分あれは、数100キロワット以下クラスでは初めて実際の洋上で実証されると思います。
ただ、私ども事業者なので、どうしても実機ベースでちゃんと評価できるかどうかというのはまだこれからということで、結果に期待するという状況です。まだ結果が出てるわけではないものですから、ああいう新しいタイプはこれからということですね。
 それから、こうしてくるくる回るタイプがありますね。あれはどちらかというと、御前崎にあるような大きな3枚のものと比べると、もっと風の弱い小さいところ用ということで、私ども事業者としては、やはりちゃんと発電できる大きさのものということで、今、標準的には2000キロワットぐらいのものを入れているということです。
 ヨーロッパ製のものが多いということなんですけれども、決して国内のメーカーが劣っているわけではなくて、三菱重工業さんなんかは2000キロワットクラスのものを自前の設備として持っておられます。ただ、国内に設置されてるよりは、風車としては海外のマーケットが大きくて、多分、海外にたくさん売られていて、国内には余り売られてないというのが現状かなと思います。

○小長井委員
 可能性としては、まだまだこれからということですかね。

○野田英智氏
 はい、これからです。

○小長井委員
 例えば、低い風でも、弱い風でもということですね。
 それと、洋上発電なんですけど、イギリスあたりは遠浅の海がずっと続いてるということで、かなりの沖合にあって、低周波の問題なんかも余り問題ないというような話でした。それで、日本における洋上風力発電について、可能性がかなりあるようなお話というふうに先ほど受け取ったんですけど、その辺についてもう少し詳しく御説明いただけますか。

○野田英智氏
 まず1つは、多分、洋上のほうが、今までのNEDOさんの風況のデータなんかを見てると風が強いというところが実態としてあります。
 先ほど、一部データもお見せいたしましたけれども、洋上まで含めると、この中部地域はまだポテンシャルとしてはあるというような調査結果が出ております。
 ただ、技術的にどれぐらいちゃんとできるかということに関しては、どのような土木工事をしなきゃいけないのかとか、そういうのはあんまり国内で実績がないと。私どもは、実は勉強し始めたところでございまして、こういうことをやっていけばいいよみたいなとか、そういう話まではまだちょっと御報告できるような現状にはなってませんけども、そういう可能性があるなということで勉強し始めたところということでございます。

○小長井委員
 それから、先ほど資料の28ページで電圧変動のお話がございまして、107ボルト以上の電圧がある可能性があって、トラブルが発生するというようなお話だったんですけど、このトラブルの発生確率はかなり高いものなんですか。

○野田英智氏
 正直なところ、発生確率という数字で追いかけていったことはありません。今の御家庭の太陽光発電機は、直流・交流変換器という機器がございますけれども、107ボルトを超えると出力の抑制をかける機械がついてます。発電したら売れるわけで、当然、収入があるわけなんですね。ところが、一部のお客様からは予定どおり収入が入ってこないという苦情があって、それを実際確認させていただきますと、出力の抑制がかかっていたなんていうことが、まれですが実際に系統の末端では起こっている場合もあります。
 それに対しては、先ほど言いましたトランスを分割するとか、そういうことで対応していくというようなことをやってます。まだ数はそう多くはないですけども、現実としてそういうのが少し出ています。ただ、これから再生可能エネルギーがふえていくと、そういう話がすごくふえていくんだろうなというぐあいには思っております。

○小長井委員
 数がふえれば、当然、その発生率や数も少しふえてくるということですね。それは、例えば太陽光発電を設置した分の二けたぐらいの数字ということにはならないですか。そこまではいかないですか。

○野田英智氏
 それは、ちょっと。
 電力会社というのは、発電所からずっと末端まで一方向に電気を流すことをやってきた業でして、途中にいろんな発電機が、それも特に低圧の系統で入ってきたという経験が実はないものですから、これからどれぐらいの影響が出てくるのかというのは、逆に私どももちゃんとデータを取りながら対策を考えていかなければいけないなと思っています。

○小長井委員
 諸外国ではそういった統計的な数字というのはあるんですかね。

○野田英智氏
 私どもも統計的な数字は見たことがありません。
 ただ、そもそも電圧が違います。日本だと100ボルトですけれども、例えば200ボルト、400ボルトというふうに、もう少し日本よりも高い電圧のところがございますので、そういうところは日本ほどは影響は出ないだろうなとは思います。

○小長井委員
 電圧が高い数字でやっているところはということですか。
 
○野田英智氏
 はい。

○小長井委員
 それから29ページです。余剰電力が生じるということで、そうすると扱いが何かちょっと難しいというようなお話だったんですけど、自然エネルギー、太陽光なんかで余剰が出た場合に、石油とか石炭とかLNGとかそういうもので調整は当然するということになると思うんですけど、それがかなり技術的には大変だというようなお話なんでしょうか。

○野田英智氏
 ある幅の中では調整が可能ですが、例えば火力発電所でも最低負荷というのがございまして、これより出力を下げると機械がとまると。例えば、ボイラーで火を燃やして蒸気をつくってるんですけど、冷えちゃってそこから失火してしまって発電所が動かなくなるということがあると。ここまでは下げていいよというぎりぎりのところが機器ごとにそれぞれ決まっております。ですから調整能力として、ある幅まではあるけど、ただ、下げるにしてもそれ以上は下げられないと。それ以上下げちゃうと、今度すっとたち上げないといけないときに、消えちゃってるので、再たち上げにまた時間をすごく要してしまって、その場対応できないということになりますので。調整能力にはそういう限界もあるということです。

○小長井委員
 それは、太陽光等の自然エネルギーの量もまだそれほどふえていない今の段階ではそこまでいってないけど、理論的にはおっしゃるようなトラブルが起こる可能性があるというお話ですよね。ありがとうございます。

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