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委員会会議録

質問文書

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平成28年11月地方創生推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:相坂 摂治 議員
質疑・質問日:11/25/2016
会派名:自民改革会議


○相坂委員
 西村さん、きょうはありがとうございました。お疲れさまでした。
 ちょっとつかぬことをお聞きしたいんです。というのは、我々はやっぱり今、農業に限らず、いろんな産業がつなぎ目の時代、転換の時代になっていて、西村さんのように、すごく成功している事例って、やっぱり幾つか見えてきてはいるんです。それが、社会全体で受け取れるような汎用性を持っている起業スタイルなのかどうなのかっていうのが、非常に行政サイドから見ると、気になるところです。極端なことをいうと、かなり西村さんの技術、これまでのやっぱり経歴とか、お力で今の事業が成り立っているようにやっぱりお見受けしてしまうんです。なんだけども、スペシャルな方、何でもオールマイティにできてしまう方が1人いることで成功していくという事例っていうのは、経済の世界では、本当にそれが成功の起因力になっていくんです。けれども、我々行政サイドからすると、そうではなくて、それほどの高い能力を誰もが持っているわけじゃないもんですから、どうしたらこれを汎用できるかというノウハウとして、共有化できるような仕組みに変えていくかというのが、やっぱり我々の仕事だったりするんです。なので、今、お聞きしていると、無報酬だったり、いろんな多品種をつくられていて、でも個数も少ない、そこは利益を度外視できるというような、やっぱり特殊な事情がおありのようだし、会社を興すことについても、マーケティングやることについても、販売ということについても、1つ1つを外部委託をしていれば、当然、何十万もかかる、何百万もコストがかかっているのを、西村さんがやっているから、ほとんどゼロで済んでるようなことがあります。つまり、このモデルは、ほかに通用するんだろうかというふうに、やっぱり受けとめ方をせざるを得ないんです。
 でも、それはCREA FARMさん自身ではなく、農家の方々の所得をっていうところが、まさに行政が持たなければいけない志であって、これをどうしたら農業に限らず、我々が地方創生推進の1つの材料として、行政用に加工できるかということを、やっぱり考えざるを得ないんですが、その辺、何かアドバイスがありますか。

○西村やす子氏
 うまく言えないんですけど、よく冗談で、私に1億円くれたら、私、農業ちゃんとやれるのにって、昔言ってたことがありました。実際、うちの事業って、いまだに補助金1円も入ってないんです。使い方がわかんなかったのと、あした必要なことに対し補助金をとりにいっても、来年とかになるんで、もう間に合わないんです。なので、もう自力で集めてきました。結構軽く言ってるんですけど、一生懸命努力をしてきてるんです。いつも、私、自分でやってることが、何か役所がやることなのかなって思うんです。何か、よく農家さんにも、農家さんのためにやってるのに怒られたりするんですけど、何かその構図が役所とか、農林事務所がやることを私がやってるんじゃないかなと思ってます。なので、自分の会社の収益を上げて雇用して、納税してっていうのが企業の姿なんですけど、それは司法書士事務所は、そうやってやってきましたけど、この事業に関しては、もう何か本当に公的なというか、本当に利他的な気持ちでやってるので、自分たちでやってることが、今、広がり始めてるんです。なので、言葉はおかしいんですけど、多分、もっと私たちがこの活動を広げられれば、自然と農業経営ができる人たちができてくるのかなと思っています。農家さんにはいつも言ってるんですけど、息子さんが入ってきて、息子と親でやりたいっていったら、どんどん独立してやってくださいと。新規就農者にも言ってるんです。入ってきて、何か自分でやりたいと思ったら、自分で会社を興してやればいいですと。自分たちは目先の利益を考えてないので、うちがあったことで、何かうまくいったというモデルはふやしたいなというふうに思っています。何かその部分は、1つの会社ではなくて、一緒に地域の農業を考える1つのメンバーみたいな感じで捉えていただければ、ノウハウなんかもう全てお渡しするというか。その辺の女の子なら、大体、みんなできますよ。話がそれますけど、どこの会社も女性の目線だとか、女性活用っていって、女の子たちに新規プロジェクトやらせるんです。ところが、やっぱり男性の上司って、待てないんです。もうあした結果出るものじゃないと待てないので、ぼつにしちゃうんです。本当はじっくり時間かければ、このプロジェクトって花が開くのに、それをぼつにしてるというのがあって、そういうことでこんな会社いられないっていって、東京を目指して若い子がみんな流出しているんです。何か女性の感性を生かすっていうのは、農業の現場でも生かせますし、加工会社とか、ものを売ってる会社だったら、最初から生産のところに女の子たちを関与させて売ることができます。消費はもう女性が牽引してるので、男性が企画入ったって売れないんです。なので、そういう形で地元の企業も上手に回すとか、物も人も埋もれているものを上手に使いこなしていくようなことが、私は見えてきたので、そういうものを何かよい事例だとかで、逆に使っていただければ構いません。うちのような会社をたくさんつくるというのは、そこまでみんな余裕がないので、多分、無理だと思うんです。3年かかってようやく農家さんの気持ちも、新しいものをつくって、地域活性化するっていうところでまとまってるんです。3年前は、やっぱりみんな自分のことしか考えてない。特に、
農家さんで法人化するとか、グループをつくるなんていうことは至難のわざだったんですけど、やっぱり時間をかけて、価値観が違っても、自分たちの子供たちとか、孫の世代をよくしたいという気持ちは、みんな持ってるので、そこでまとまってるんです。なので、経営手法だとか、会社のつくり方だとかっていうのは、実は、すごく瑣末な問題です。農家さんたちの気持ちがどこに向かうかがあって、販売力と経営力が足りないと。だけど、これはもうどうしても身につかないから、一緒にやってくと。これが1個できてくると、それを見てた農家の娘とかが、何それなら私だってできるよ、こんなものぐらい、お父さん、自分たちでやろうよっていうふうになれば、それをまねしてやってもらえばいいと。販路が困ったら聞いてもらえればいいし、一緒にうちの販路で売ればいいじゃんというふうにつくっていけるということです。だから、自分たちのやってる仕事は、役所の仕事かなというふうに、ちょっと思ってはいるんですけど。

○相坂委員
実は、立ち上げの時期に、少しお話を伺ったことがありましたが、3年かかったとおっしゃいましたけども、我々から見ると、本当に順調に、すごく速いペースだと思います。やってらっしゃることも、もう全県下になってきたし、オリーブだけではなくて、今いろんな農業とおっしゃっていたので。西村さんたちは企業としてやっていらっしゃいますが、行政サイドも何か同じような仕組みが必要かもしれません。例えば漁業だったり、製造業であったりです。静岡県では、製造業も今、自動車も含めて浜松の方ではみんな海外移転して、生産がどんどん落ちてるんです。でも、そういうのも含めて、何か根っこは同じところにあるのかなという気がするんです。なので、それを形にして、行政が受け取れるのかをちょっとまた考えて、もう一度来てくれませんかっていうような感じがするんです。以上です。

○佐野委員長
 ほかにございますか。

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