• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年2月定例会県民委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:03/02/2009
会派名:公明党静岡県議団


○植松委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○前林委員
 4点質問をさせていただきますが、説明資料に沿って質問いたします。
 最初に県立美術館の事業計画が29ページに載っております。これに関連して、まず1つは――余り深く考える必要はないのかもしれませんけれども――これら企画展の一般の観覧料が1,200円、800円、1,100円、600円ということで、もちろん内容が違いますので料金が違うんだと言われればそれまでなんですけれども、庶民の感覚から言うと、やっぱり1,000円を超えると高いなという気持ちがします。そういう意味で、この料金設定は――恐らくこの「よみがえる黄金文明展」というのは巡回展で全国でやられているものかもしれませんが――これは県で決められるものであるのかどうか。それも含めてこの料金の設定について教えてください。

 それから、工事による美術館の休館に伴って、外部会場を使った移動美術展がありますが、この場合に外部会場を使うわけですけれども、その費用とかあるいは入場料とか、この辺はどうなっていらっしゃるのか、それもお聞かせ願いたいと思います。

 それから3番目に、資料の2のところに平成20年度購入作品があります。別添の資料で写真もつけていただいてありますけれども、やはりぱっとこれを見て感じることは、なぜこれなのかというそういう感覚がいたします。
 そういう意味で、この平成20年度購入作品が日本画、洋画あとは近代美術、この3点があるわけですけれども、県立美術館として収集計画があってこういうものを購入されているのかどうかということ。あと、購入予算は毎年どの程度を考えていらっしゃるのか。
 それから、私はよくわかりませんが、日本画、洋画に対して、一番下の近代美術は平成11年の作品ですよね。比較的新しい作品なんですけれども、こういうものを購入されたという理由の説明があればお願いをしたいと思います。
 それから、私が好きなテレビ番組で鑑定団の番組があるんですけれども、この購入額が840万円とか400万円とか数字が上がっておりますが、もちろんいいかげんな物を買うとは思いませんけれども、あの番組を見ていておもしろいのは、その意外性ですよね。そういうことを考えたときに、公立美術館ですのでそんないいかげんな買い方はしないと思いますけれども、この金額の妥当性というのか、その辺のことがもし何か説明がつくようでしたら教えていただきたいと思います。美術館については以上です。

 それから、37ページに外国人留学生への支援ということで載っております。先ほどは、大学室長から福岡県の留学生サポートセンターのような話等もあったわけですけれども、実はこの留学生のことを取り上げる前に留学生の卵という形で日本に来て働きながら日本語を勉強されている就学生という方々がいらっしゃいます。私が知っている範囲でも、静岡市内には日本語を勉強をされている方々のための学校が3校ございまして、ざらで言うとやっぱり1,000人ぐらいいるのかなという気持ちがしております。
 彼らは仕事をしながら日本語の勉強をされて、そしてできれば日本の大学に入学したいということで、私がちょっとかかわっている学校でも県立大学、静岡大学、あとは静岡産業大学とかに進学をされている方が結構いるわけです。
 留学生への支援も非常にありがたいと思いますが、この就学生という存在についてどのような認識をされているのか。これは学生ではありませんから、もしかしたら大学室長ではなくて多文化共生室長のお答えになるかもしれませんけれども、県のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 それから、済みません、ちょっと前後しちゃって申しわけございません、30ページに戻ります。
 グランシップでございますけれども、開館10年目ということで、ちょうど私が議員になったのが平成11年ですから、そのころのことを思い出しながら、この10年間のことを振り返って質問をしてみたいんですが、当時はこのグランシップについて、無駄な公共施設であるとか、あるいは稼働率が悪いとか、いろいろ週刊誌にまでネタとして挙げられてたたかれたことがあります。
 ただ私が見ている範囲では、いろいろなイベントにも参加させてもらっていますし、我が党として時局講演会で使わせてもらっている関係上、非常に施設としてたくさんの方が利用されているなと。なかなか会場を押さえるのは大変だというそういう実感を持っておりますので、そういう週刊誌の情報が私は決して正しいとは思っておりませんが、この10年間で788万9462人という累計入場者の数が上がっております。これをどのように県として見ているのか、評価されているのかということを教えていただきたいと思います。

 それから4点目ですが、この2月定例会で我が会派の代表質問で田議員のほうから、この産業廃棄物の不法投棄の問題で、不法投棄の監視対策として人工衛星「だいち」を利用したシステムの導入についての質問がございました。答弁では引き続き研究していくということでお答えがあったわけですけれども、それはぜひしっかり研究していって、実現の方向に持っていってほしいと思います。
 その前に、富士山ろくに自動監視カメラを設置したわけですけれども、この自動監視カメラの効果についてどのようにお考えなのか。またこれからの活用方法等に対して何か所感があれば、お聞かせいただきたいと思います。以上です。

○後藤文化政策室長
 まず、美術館の企画展ごとに観覧料が違うということに関してでございます。
 県立美術館の企画展の観覧料につきましては、美術館の設置管理条例の中で上限を1,500円として、その都度決めるというふうになっております。ですからその範囲内でということになりますけれども、実際の設定につきましては大体以下の3点を考慮して決定しております。
 1点目につきましては、展覧会の経費。かかる経費とそれから有料観覧者――これは収入の関係ですけれども――その見込み数とのバランスをとるということ。それから2点目は、これまでに開催した同種それから同レベルの展覧会とのバランスをとるということでございます。3点目については、巡回展の場合には巡回するそのほかの館の設定料金とのバランスをとるということでございます。
 来年度の展覧会に即して言いますと、「よみがえる黄金文明展」については、これは巡回展でございますので、巡回展をやる他館の観覧料を参考に決めております。
 次の柳澤紀子展、これは巡回展ではなくて自主企画展ということでありますけれども、これについても他の都道府県で同様の柳澤紀子展を開催をしております。ですから、その料金を参考に決定しております。
 3つ目のパウル・クレーでございますけれども、これは巡回展ということで、これも他館で行う予定の料金、それとこれまでに開催した同種の展覧会、県立美術館で言いますとシャガール展ですね、それを参考に決定しております。
 最後の狩野派の世界でございますけれども、これも自主企画展であります。これについては過去に県立美術館で開催した同様の展覧会を参考に決定をしております。
 決定の方法につきましては、次年度の予算要求時に事業企画書という形で上げておりまして、県立美術館で観覧料を決定しております。

 それから、2点目の工事休館期間中の移動美術展についてでございます。
 これにつきましては、佐野美術館の「昔語りの主人公たち」というものに関しましては、佐野美術館と共同企画ということで佐野美術館と経費を分担するということでございます。具体的に申しますと、作品こん包、輸送、陳列経費及び県の美術館の職員の旅費を県費でもって負担をすると。その他にポスター等の印刷費、それからディスプレーにかかる費用などは佐野美術館が負担するというような色分けになってございまして、ちなみに県の負担とすれば170万円であります。
 その次の、掛川市の二の丸美術館で行う移動美術展でございますけれども、これも佐野美術館と同じ方法でございまして、掛川市二の丸美術館との共同企画――共同開催をして経費を分担するということで、これも具体的なものについては、先ほどの佐野美術館と同じような色分けでやっております。県の負担とすれば130万円であります。

 それから、次の県立美術館の購入作品についてでございます。
 これにつきましては、手続的には学芸員が将来の美術館の企画展の開催計画でありますとか、それから県立美術館の作品収集の基本方針等に基づきまして、どういった作品を購入するかというようなことでいろいろ情報収集、調査ということを常日ごろ行っております。翌年度の購入候補作品を決定するときに、県立美術館に専門委員の設置要綱に基づく専門委員の方々がおりまして、候補作品について、その専門委員の皆さんから意見を聞くという手続がございます。それで、この委員の方々の意見を聞いた上で、どの作品を購入するかというのを決定します。
 その後に、今度は県立美術館に資料評価委員会――資料評価委員会要綱に基づく評価委員会がございまして、その中に専門評価員という方々をお願いしてあるわけなんですけれども、購入作品についてこれらの方々に、それでは幾らぐらいの評価をするかというようなことで評価額の算定をしていただいております。評価額の算定をした後に、県民部長を委員長とする美術館の資料評価委員会で最終的に評価算定額を決定をして、そして契約、購入というような手続をとっております。
 それで、20年度のこの作品に即して申しますと、この説明資料の29ページの下の購入作品のNo.1でございます。井手玉川・大堰川図屏風という物につきましては、これは狩野派の作品ということで、狩野派の作品の体系的な収集を県立美術館で進めておるわけです。さらに来年度「特集 狩野派の世界」というような企画展も予定してございますので、館のコレクションの方針に沿ったものだということで購入をするものでございます。
 それから2番目、3番目の日本洋画の「モンティニーの秋」、それから西洋の「想像の街U」というのは、県立美術館の作品の収集方針の中に、17世紀以降の日本と西洋の風景表現の展開を美術史的に紹介するという基本方針があるものですから、今後いろいろ収蔵品展でさまざまな使い方が想定できるというようなことで購入を決定したものでございます。
 購入費用につきましては、来年度一応2000万円ということでいただいておりますけれども、ちなみに今年度については1300万円ということで、大体そのぐらいの金額を確保しているというのが最近の状況でございます。

 それと、3点目はグランシップについての御質問でございます。
 説明資料の30ページの3番目の入館者数の推移をごらんいただきますと、平成10年度のテストラン期間それから11年度の開館初年度、これを除きまして12年度から20年度まで――20年度は1月までの数値でございますけれども――最低が17年度の67万8000人余、それから13年度が86万5000人余と、大体この間の数字になっているわけなんです。これについては各年度に国際会議だとか全国会議とか大規模催事がどれくらいあったかということによって、多少の増減があるわけですけれども、入館者数をとらえて見れば、順調に推移をしているのではないかなというふうに思います。
 ただし入館者数だけでは、果たしてグランシップという入れ物に対して多いのか少ないのか、なかなか評価が難しい面がございます。ですから、入館者数とともに、委員御指摘のとおり施設の稼働率でありますとか、それから来館者に対して行う満足度のアンケート等々を加味して総合的に判断するべきものではないかなというふうに考えております。
 施設稼働率につきましては年々上がってきておりまして、平成19年度については83%ということで本当に高い水準にあるかなと思っております。もう1つの満足度のアンケートでは、自主企画事業におけるアンケートでは、公演内容がよかったというような回答が19年度については93.5%ということで、90%を超えております。
 一方、貸し館で利用されたお客様に対して実施した職員の対応に関するアンケートでも、よかったというような回答が19年度は89%であるというようなことから、グランシップについては開館以来10年、県民を初めとする利用者の皆さんから非常に親しまれているのかなと。県民のオアシスというような基本理念もおおむね実現しているのではないかなというふうに考えております。以上でございます。

○深澤大学室長
 日本語学校に通う就学生についての認識ということでございます。このたびの留学生支援構想策定事業の観点から申し上げたいと思います。
 ビザの在留資格が留学というのは大学、短期大学あるいは専修学校の専門課程の学生までということで、日本語学校、いわゆる日本語教育機関に通う生徒、学生につきましては就学ビザということで今まで区別されてまいりました。
 国の留学生30万人計画につきましても、大学を中心に専修学校の専門課程までをどうも念頭に置いているということでございましたので、私どもの考えております外国人留学生の支援構想の策定につきましても、まずは大学生を中心に考えているところでございます。
 しかし委員御指摘のとおり、我が国の留学生の3割以上は国内の日本語学校から進学してくると。また、日本語学校の修了者の7割は我が国の大学に進学していくということからも、日本語学校に在籍する学生の支援を行っていくことについては、これは非常に重要であると考えるところでございます。この点につきましても、今後立ち上げます研究会におきまして、その支援する留学生と申しましょうか、外国人学生の範囲も含めて議論をしていきたいと考えております。以上でございます。

○増田廃棄物リサイクル室長
 不法投棄対策の自動監視カメラの効果と今後の活用方法についてであります。
 このカメラは不法投棄の抑止力としての効果を発揮するようにということを目的にして設置したものでありますが、最近の状況を見てみますと、本年度は19年度に比べて、富士山ろく周辺で不法投棄件数が約35%減少しております。これはその監視カメラばかりではなくて、例えば監視パトロールだとか住民の皆様の監視という目が行き届いたことだとか、いろんな要因があろうかと思いますが、これらの対策と合わせてカメラの効果もあったのではないかというふうに考えております。
 また、昨年9月に建設系産業廃棄物の不法投棄事件がありまして、7人の人が逮捕されておりますが、この事件の発見から逮捕、起訴に至るまでいろいろと相手の罪を認めさせるに当たって、このカメラに蓄積されたデータというものが随分役に立っております。そういう効果も出ているというように考えております。
 それから今後の活用につきましては、引き続き監視カメラの周知とかPRに努めて抑止力を働かせていきたいということが第一なんですが、ふだんから不適正な処理を行っているのではないか、あるいはこの業者がどうも悪いことをやっているよという情報が県に寄せられております。そういう業者の車両のナンバーを積極的に私どもは把握して、この監視カメラに蓄積されたデータを突合するなどして、引き続きこの監視カメラを――一番は未然防止だと思うのですが――そういうところに活用を図っていきたいというふうに考えております。以上です。

○前林委員
 御答弁ありがとうございました。
 最初に美術館の関係ですけれども、よくわかりました。
 ただ私はこの「よみがえる黄金文明展」が一般の方で1,200円という金額が、正直言って妥当かどうかわかりません。私も美術館、博物館へよく行きますけれども、高いとやっぱりちゅうちょしますね。どうしようかなと思ったりします。私はもう1,500円を超えたら考えます、1,200円ぐらいが限界かなと思いますけれども。ただ私の気持ちとしては、県立美術館ですので、静岡県立美術館に行ったらいい物を手ごろな料金で見れるんだというそういう部分も大事ではないかと思っております。そういう意味で、収益だけではなくて本当に県民あるいは県外の方にも親しまれる美術館づくりということを考えたときに、これもいろいろ今後、御検討を願いたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

 それから、グランシップについては状況の御説明ありがとうございます。
 東静岡駅周辺整備が徐々に進んでいくということもございますし、最近は体育館の話も話題として上がってきておりますので、この東静岡駅の周辺整備が進む中で、さらにこのグランシップの価値が高まっていくのではないかとそういうふうに考えております。どうかぜひこれもまた県民に親しまれる施設にしていっていただきたいと思っております。

 それから、就学生の問題について大学室長からは、この問題も含めて御検討をくださるというお答えをいただきました。
 私事ですけれども、私もこの就学生とのかかわりがもう既に六、七年たっておりまして、ここ連続してバングラデシュ2人、それからインドと今現在ミャンマーの女性を私が保証人という形で見ているわけですけれども、非常に東南アジアが多いですね。今一番多いのはやっぱりインドネシア、それからあとはバングラデシュ、ミャンマー、ベトナムの方もおりますけれども、そういう方々から話を聞きますと、非常にあこがれて日本にやってくるんですけれども、やっぱり東南アジアの方々に対しては、例えば日曜日に繁華街へ遊びに行ったりすると身分証明書の提示を何回も求められるとか、やっぱり彼らにとっては非常に屈辱的なことが多くあるそうです。
 そういう意味で、先ほど言いました留学生の卵としての大事な立場でもあるということで、この就学生の方々もやっぱりしっかり温かく見守っていってあげてほしいと思いますし、でき得るならばいろいろな支援の手も差し伸べさせていただきたいと思っておるのですが、こういう就学生たちの生活の部分を考えたときに、多文化共生室長はどんなお考えをお持ちか、名指しで恐縮ですけれどもちょっと御回答をいただきたいと思っております。

 産業廃棄物の件につきましては、これは非常に大事な仕事だと思います。ただ非常に困難な仕事だとも思っております。いろんな形で抑止効果も含めて、ぜひこの富士山を守っていくという観点からの仕事を進めていただきたいということを要望いたします。

○仁科多文化共生室長
 今委員から留学生、特に就学生とのかかわりという御意見がございました。
 多文化共生の取り組みというのは、日本人の住民あるいは外国人の居住者、これらがお互いに理解し合って、そして協力して気持ちよく暮らしていく、こういう地域づくりの取り組みです。当然、就学生の方もそういった枠組みの中に入ってきます。私ども多文化共生の取り組みが多岐、多分野にわたる中で、できる取り組みなりあるいはそういったかかわり合いで応援のできる部分につきまして、一生懸命やっていきたいそのように考えております。以上です。

○前林委員
 ありがとうございました。
 この就学生については、本当に夢を持って日本に来て、そして見事、学業を果たして留学を実現させる方々もいらっしゃいます。一方でなかなかやっぱり日本語になじまない、特に漢字の文化圏はいいんですけれども、やっぱりバングラデシュとかインドとかミャンマーとか漢字そのものが存在しないところについては、かなり厳しい中での勉強を続けております。それにプラスして生活が非常に大変であるということ。就学生は1日4時間しかアルバイトできませんから、そういう意味では非常に生活環境は厳しいわけですよね。当然仕送りもないと。そういう中で、頑張っている方々の中で挫折をして帰国される方も少なからずやっぱりいると。
 そういうことを考えたときに、やはりこれから私たちは彼らに対しても深く理解をした上で、この静岡に来てよかった、そう言ってくれるような環境づくりを進めていくのが私たちの仕事ではないかと思っております。そんな意味で、ぜひ彼らにも温かい目を向けていただきたいということを要望して、私の質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp