• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年11月エネルギー有効利用推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 愛子 議員
質疑・質問日:11/28/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○佐野委員
 小さいことから。天竜が風力発電に適しているということなんですが、私は天竜は山の中というイメージなんですが、どの辺の地点なんでしょうか。

○松尾廣伸氏
 山の稜線ですね。

○佐野委員
 そこが風が通る道になっているわけなんですか。

○松尾廣伸氏
 山を越えようと風が動きますので、ほぼ安定した方向で風が吹くことになりまして、稜線の上というのは発電としては非常にいい格好になります。

○佐野委員
 あの辺は山が高いですよね。
 それともう1つ小さいことで。
先ほど直接熱変換暖房はコストが悪いという話でしたが、エアコンは「直接」には入らないわけなんですね。

○松尾廣伸氏
 はい。エアコンはヒートポンプを回して、外気から熱を取って家の中へ運ぶと。または反対で冷房するということになります。コンプレッサーを回すのに電気を使っているんですが、それで熱を直接中に入れているわけではなくて、外の熱を取って中に運ぶというところで使っておりますので、「直接」ではありません。

○佐野委員
 それに比べてホットカーペットは直接熱を出すということで、「直接」ということになるわけですね。

○松尾廣伸氏
 ホットカーペットとか電気ヒーターとか、そういうものは「直接」になるんですが、直接使うものでも、例えば体に当てるものとか少ないものはまだいいと思っております。そうではなくて、蓄熱暖房機とか電気温水器みたいに、それをさらにためて使うという格好にしますともっと効率が落ちますので、そういう大量に使うもの。コンセントにさせるようなレベルものではなくて、設備として設けるようなところから――語弊があるかもしれませんけど――少し規制がかかるような状況のほうがいいのかなというふうに個人的には思っております。

○佐野委員
 あと、清水の冷熱を電力にということなんですが、冷熱を電気に変えるのは、温水を電気に変えるのと同じことなんでしょうか。

○松尾廣伸氏
 冷熱側は、先ほどの図で示しましたとおり反対側のほうで使うものでして、熱源としては温かいほうが必要になります。
 この絵で見ていただくと、こちら側は温かいものが必要なんですが、この熱が電気を取った後捨てることが必要になります。そのときに、こちら側で十分冷やしてあげると次のサイクルが効率よく回るということが起こりますので、冷熱側の利用というのはこちら側になります。

○佐野委員
 私たちのこの委員会にも関係するんですが、「エネルギー」という言葉を使っておりますが、それは先ほどからお話になってる「直接の熱量」とか「冷気」とかっていう言葉の意味と、「電気」という意味と、なんかすごくその辺がはっきりしないところがあるんですよね。バイオマスの導入といっても、直接ペレットを燃やしてボイラーにする。そしてヒートポンプも直接温めたり、温室を温めればいいわけですよね。その辺、エネルギーという言葉を、先生はどこでどういうふうに電気とエネルギーと使い分けているんでしょうか。

○松尾廣伸氏
 非常に難しい質問だと思います。一般的には一次エネルギー、二次エネルギーという言葉で使い分けをするところだと思います。ただその中にあっても、電気を二次エネルギーとして使っている場合もあれば、一次と二次がイコールになるんですがガスを使っている場合もあって、熱量なのか電気量なのかで正直全然違う話になってしまいます。先ほどの温泉発電のところの資料にもありましたが、単位に「ワットT」と書いてあったりとかするんですけど、これは熱として見てますよと。「ワットE」と書いてあるのがごくまれにあるんですけど、これは電気で見てますよというように、書き方で分けて伝わるようにということで表記する場合もあります。そうでなくて、普通に「ワットアワー」とか「ワット」と書いてある場合は、電気の場合もありますし熱の場合もありまして、正直やはり区別しにくいと思っております。

○佐野委員
 それが課題かなと思いました。
 あと、県もエネルギーの研究会を立ち上げて地産地消を目指してやるということで、静岡ガスがメンバーになっております。これからのエネルギー政策の中で、ガス会社が先に出るのか――午後中電の話もありますが――電力会社なのか。その辺が競合とは言いませんが、関係がこれから難しくなってくると思うんですが、先生はどうお考えでしょうか。

○松尾廣伸氏
 難しいと思います。もともと地域熱供給とかコジェネレーションとかいうのは、ガス会社が中心となってされてきましたし、これから先も多分されていくものと思います。それに対して、電力会社は今まで大規模発電をずっとメーンでやってきて、そういうコジェネとかのほうに比重を移せるかという意味では、多分厳しいじゃないかなと個人的には思っております。したがって、ガスがコジェネの勢いをもう少しまして発電側に入ってくるということと、電気のほうはそれに対して蓄電みたいな形で対抗していくしか多分手がないであろうと思っております。大規模発電の規模だと、ガス会社さんの規模でやれる発電では、電気とは戦うレベルまで上がらないんじゃないかなと思ってはおります。余りちょっと正確なことは言えませんが。

○佐野委員
 買い取りのところも電力会社がどういうふうに対抗していくかは難しく、特区でもしない限り難しくなると思います。
もう1つもっと難しいことを聞いていいですか。
資料の最初のページの大枠の中で、エネルギーの一番の大枠が石油です。次の「石油代替エネルギー」の枠には、石油からの脱却ということで、石炭、天然ガス、原子力とあるわけですよね。あくまでもこれは、目的がCO2削減というようなビジョンでなされていると思うんです。ところが、今全体の中で一番上に原子力があって、原子力からいかにほかのエネルギーを探すかということで、CO2もちょっといたし方ないねというようなところもあるわけです。私たちの委員会の目的にも関係してきますが、先生はその辺はどのように考えて研究を進めているんでしょうか。難しい質問で済みません。

○松尾廣伸氏
 3ページの上のところにありますが、私はもともと地球温暖化対策というよりは、やっぱりエネルギーの安全保障のほうが実は考えとしては強く思っております。今おっしゃられたように、石油に対してその代替として原子力と考えて、かつて日本は動いていっていました。ところが原子力にしても、掘って取り出してきて濃縮して使う。しかも世界各地から持ってこなくてはいけないエネルギーですから、自主エネルギーではないわけですね。そういうエネルギーに主体を持っていっている限りは、やっぱりずっと同じでエネルギー源を探し回らなきゃいけないということになると思います。ですから、やはりそういう意味でも再生可能エネルギーで、自分たちでエネルギーをつくって自分たちで使うんだというところに可能な限り早く向いてそっちへ向かっていくということをするのが、やっぱり一番大事なのかなというふうに思っております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp