本会議会議録


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平成21年7月新型インフルエンザ対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中沢 公彦 議員
質疑・質問日:07/13/2009
会派名:自由民主党県議団


○中沢(公)委員
 3点ほどお伺いいたしたいと思いますが、まず1点目が、警察本部の説明の中で、装備資機材の整備として、マスク、消毒液を調達し配備したというのがありますが、こういった対策の上でのマスク、消毒液等は、例えば学校の先生もしくは県の出先機関を含めた県の職員の方々、例えば図書館とかも含めて、それとか空港とかももちろんそうですけども、そういうところはマスクとか消毒液の配備はあるのか、ないのか。ないとすれば、どういう考え方なのか。例えば、学校の先生なんかは自前で、自分で用意してつけろよという話なのか、空港の職員さんとかも自分たちで用意してねという話なのか。どういう対策なのか伺います。
 それと、2点目が空港ですが、これはちょっと気になることがあったので、そのままお聞きしますが、サーモグラフィーで38度以上の発熱者に対してはマスク着用を求めるとありますが、着用を求めたときにマスクを持っていない場合は、このマスクつけてと言って差し上げるのか、それとも空港のとこにあるコンビニで売ってるからコンビニで買ってよという話になるのか、シミュレーションがよくわからないのでお聞きしたいと思います。その後、なるべく公共機関を使わずに帰宅するというのは、例えば、タクシーの運転手さんには申しわけないですけど、タクシー乗って帰ってと言ったときに、ここから帰ると8,000円も1万円もするが、それでもタクシーで帰らないといけないのかという話になるのかどうなのか。タクシーチケットを渡して、これで帰ってくださいというふうになるのか。いまいちこのシミュレーションの内容がよくわからないんですけど、現実的にこんなことができるのかどうかということも含めて、伺いたいと思います。
 3点目が、午前中の矢野先生の話にもありましたが、過剰反応に対して無駄な対応とか、マンパワーの投入の仕方というのが、整備の必要があるというようなお話がありました。その中で、私が今回の一連の新型インフルエンザの対策の中で、現場で聞いた話で、例えば――いろいろな、仮にスーパーさんだとか、もしくは学校だとか病院だとかも含めて――いろいろなところに出入りする業者さんがあると思います。例えば運送業者さんだったり、いろいろな納入業者さんだったり、出入りする業者さんに、とても厳しく言っているケースもあるそうで、マスクして来なきゃ出入りしちゃだめだとか、極端に言うと、取引はそれまでできないよとか、そういうことが言われて、業者からしてみると、マスクや手袋というのは、会社全般で用意するだけでも費用がばかにならないと。例えばインフルエンザ対策ということで、経済対策も含めた中で、そういったマスクや手袋の購入助成というんですか、そういったものとか、あとはその辺の、徹底したインフルエンザ対策の中での過剰ではないという指針があって、なおかつ必要なものをどうやってそろえろよというようなところまで踏み込んだようなロジックはないのかということを、現場でよく聞いてたんですね。それに対して、過剰か過剰じゃないかと言われると、私も実はよくわかってないところがありまして、余談ですが、けさ、私の子供が通う学校は、マスクつけて来いという緊急連絡網が、きのう、おととい回りまして、けさから登校時、マスクつけて行ってるんですけど、でもその学校は、感染者が一人も出てないんですよ。感染者は一人も出てないんだけど、隣の学校かなんかで感染者が出たらしく、この土日に緊急連絡網で回ってきて、月曜日からマスクつけて来いということで、きょう子供がマスクつけて行きましたが、女房が買いに行ったら売ってないという話になりまして、きのう、夜な夜な、ガーゼとハンカチで手づくりのマスクをつけて行ってるんですけど、それって過剰じゃないのかよという、それがわからないですよね、我々一般レベルでは。そういうこともひっくるめると、何となく、過剰に反応しないでくださいねと言う割には、ロジックがちゃんとしてないなという感じがしまして、その業者さんのことももちろんそうですが、例えば経済対策も含めて、そういう購入に対してのお考えはあるかどうか。その3点を伺いたいと思います。以上です。

○石田空港部理事
 空港の質問についてでございますが、まず空港の管理事務所のほうには、マスク等のものについては、第三者の方にお貸しするような体制では備えておりません。
 それと、サーモグラフィーのことにつきましては、一応基本的には、国の検疫所のほうが対応しておりまして、これについては、38度以上の発熱者に対しては、マスク着用を求めるとともに、なるべく公共機関を使わずに帰宅し、一般医療機関で受診するよう指導を行うことというふうに聞いておるものですから、一応指導ということになっておりますので、相手が拒否した場合には、恐らく、それを強制的にということは、多分ないのではないかと思います。
 それから、検疫所のほうに、そういったマスクだとか感染に関する資機材が備えられているかどうかについては、ちょっと確認しておらないものですから、これについては、今、お答えができないということでございます。

○中澤教育委員会学校教育課長
 1点目の御質問でございますが、教育委員会としましては、4月30日に、県立高等学校の学校長また市町村教育長あてに通知を出しました。その通知の内容は、マスクや消毒液、うがい用コップ、手洗い石けんなどを学校で整備、備蓄をお願いしますということです。そして、その予算でございますが、高等学校におきましては、それぞれ学校の運営費の中で賄っていただきたいということで依頼をいたしました。以上でございます。

○石野厚生部管理局長
 1点目の、マスク等の用意ということでございますけれども、厚生部の場合には、保健所が中心になって、このインフルエンザ対策をやっています。当然、濃厚接触というんですか、患者さんに直接会うということもございますので、保健所におきましては、防護服、マスク等々すべて用意して対応しているところでございます。以上です。

○大須賀厚生部長
 インフルエンザの防護品の公費助成を、ということでございますけれども、我々が公費助成の対象としておりますのは、例えば発熱外来をやってくださっている対応病院16病院でありますとか、あるいは今、全医療機関をその対象にするということになりましたので、その気があるなしにかかわらず、必ずインフルエンザの診療をしていただかなければいけないということで、全医療機関用の防護具というのは、県で買いましてそれを配付するということをやっておりますけれども、一般の方々につきましては、すべての方がインフルエンザにかかる可能性があるわけでございますので、それは個人の負担で購入をいただくというのが筋かなというふうに考えております。

○中沢(公)委員
 1つ確認ですが、先ほど厚生部は、保健所とか濃厚接触者の関係の人へというのはちゃんとあるということだったんですけど、私も気になってるんですけど、マスクは感染した人がつけて、飛ばすのを防止すると。感染してない人はマスクする必要があるのかないのかということをもう1回聞きたいんですけど、そうなってくると、例えば今回の土日に緊急連絡網で、感染してない学校が感染してない子供たちに、あしたからマスクをつけてこいよと言うのは、過剰なのか過剰じゃないのかということですよね。その2点をもう1回確認させてください。
 それで、空港のほうで備えはないよという話だったんですが、国の検疫所のやっていることなので、私らはわかりませんという話だと思いますが、あそこの空港のコンビニでは売ってるんですか。そのコンビニで売っているかどうかを、まず聞かせてください。
 それと、業者さんへの、例えば助成という、これもなかなか厳しい話だなと思いつつ、あえて聞かせていただいたわけですが、そうすると、何か、例えばタクシー乗ってもドライバーさんがマスクしてるわ、運送業者さんもマスクしてるわ、納入業者もマスクしてるわというのは、過剰なのか過剰じゃないのかということですよね。そこまで敏感になる必要がなければ、結局業者さんも、そんなに徹底的に言われて、出入りするなぐらいまでやらずに済むわけであって、その辺がいまいちわからないわけですよね。その辺の根本的な部分をもう1回、説明を願います。

○林厚生部理事
 マスクのことなんですけれど、委員御指摘のように、マスクをつけるという第一義的な目的というのは、やはり咳エチケットですね。感染している人からウイルスをばらまかないように、周りにウイルスを飛散させて感染を広げないためにというのが、第一目的です。やはりその目的というのは、基礎疾患がある人とか弱い人を守るというところに目的があります。
 今の時期に、一般的に感染が余り拡大してない時期にマスクをつけていくというのは、それほど効果がないと考えております。学校とか職場の納入業者のことについては、その事情がよくわからないもので、少しお答えできかねるところもあるんですけれども。以上です。

○石田空港部理事
 空港の1階のコンビニですけれども、マスクを売っているかどうかについては、ちょっと把握しておりません。
 それで、空港管理事務所の職員については、当然検疫所のほうは、感染症の検査をされてますけれども、管理事務所としては、別に設置事務所の中で、いろいろ、レベルが上がったときには動線の確保だとか隊員数の確保だとか、連携で、そういった仕事になるものですから、直接的に接することはないと思いますが、もしレベルが上がってくれば、我々も含めて、個人的にマスクは準備するということは当然考えているとは思います。以上でございます。

○中沢(公)委員
 最後、若干の意見を含めて質問させていただきますが、空港の関係は、一応こういうことが書いてある以上は、コンビニで売ってるか売ってないかぐらいは調べておいてほしいなとか、あと、国の検疫所のことなのでよくわかりませんということじゃなくて、やっぱり検疫所ともちゃんと情報連絡はしておくべきじゃないかなと思いますので、せっかくならそこら辺ぐらいまでやって、こういうことを書いたほうがいいんじゃないかなと思います。
 マスクについては、私もそうじゃないかなと思うものですから、自分の個人的な意見では過剰じゃないかなと思いつつも、きょう子供にマスクを持たせているわけですが、できれば、なるたけ早く、そういった意味を含めて、指針のロジックはちゃんとやったほうがいいんじゃないかなと思います。実際、このど暑い中、子供たちが授業を受けて、運動場で走り回っているときにマスクつけてるとは到底思えないですが、きょう持たせてますので、何となくやっていることがナンセンスなような気がしてならないわけです。それが本当に必要なら、当然のことながらやらなきゃいけないけども、聞いてると何となく、マスクはやっぱり必要ないのかなという気になっちゃったんですけど、今の答弁の内容だと。そこはもう1回、よく、このプロジェクトの中で考えていただきたいと思います。以上です。

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