• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:10/07/2008
会派名:平成21


○三ッ谷委員
 各委員の皆さんが質問しているものですから、多少かち合うところありますが、お願いをしたいなと思います。
 今回、約10億円余の補正予算の中でその約4割、4億円を今回のこの災害復旧に使うわけでありますけれども、いろいろな理由を本会議でも聞きました。あるいはきょうの各委員の質問に対する当局からの答弁の中でも崩壊した理由につきまして伺っているところでありますけれども、失礼な言い方をすると立ち木にしても今回のこの調節池にしても、随分富士山静岡空港の今日までの皆さんの努力に泥を塗るというような感じに県民には映っているんじゃないかと思うんです。いろんな苦しいこともあったし、その中で知事を先頭に皆さん頑張ってきて、やっと5カ月で開港というときに、このような2件の案件が急に出てきたと。それは各委員おっしゃるとおりだと思うんです。私もそのように今とらえています。
 それで一昨日、僕は静岡で会合があってある食堂と言うか、食事をする場所でたまたま後で入ってきて、後ろにいたお客さん方が話をしていたんですよね。そのときに、多分お話の内容からすると、ビジネスで来静しているお客さんだと思うんですが、1人は韓国のお客さんでした。仁川との話を盛んにして、静岡を売り込み先というのか、ビジネスにしている方は「これで本当に楽になります」と。これからも毎日のように来られますよという話を盛んに売り込んでいたし、韓国から来ているお客さんも、いやこれで静岡に来るのは本当に楽になるなと。その話を聞いたとき、本当に富士山静岡空港の今日までの努力の結果、それだけの期待が大きく膨らんでいるなというのを飲み屋の1つの会合でもそんなふうに私はとらえた。
 一方で、今回のようなこの2カ所のこういうことがありますと、また心配になるということも確かなんです。
 今回、4億円かけてそのダメージを直しながら修復しないといかんということでありますけれども、言えることは幸いだったなって僕は思いますよ。皆さん、資料のお手元のこの2ページを見ていただくと、災害写真と富士山静岡空港の全体の平面図が載っていますが、言うならまず滑走路本体から随分離れた場所の災害であったということが幸いだなと私は思いました。次のページのカラーつきの図面を見ますと、先ほど6番委員が質問したように、たくさんの調節池がありますよ。一番近いものは本当に滑走路ののり面から40度か、50度くらいののり面の直下にあるようなところが、もし今回のような――予想できなかったという表現でありましたけれども――雨とかで崩れたら、本体まで影響しかねない場所だということは、この図面を見てもわかりますよ。そういう意味では、今回のこの調節池のこの災害というのは、ある意味でよかったなという感じはします。部長、大至急それは修復してもらわないと困るでしょうけれども、あわせて今回の災害があった場所とほかとは条件が違うかもしれませんけれども、まず同じような条件下で大丈夫かということも、今回の災害の後、一遍調査をしたことがあるんですか。私はやるべきだと思うんですよ。さっき言ったように盛り土したところとか、削ったところとか、あるいはただそのままをのり面に使ったところとか、いろいろ条件が違うと思いますが、今回のような理由でももし崩壊するというような堤だとするのではあれば、やはりもう一度全体を今のうちに調査をすることをぜひ要請したいと私は思いますし、その点についてお考えがあればお聞きをしたい。
まして、今回は離れていたからいいんですが、滑走路に一番近い真横のあたりでこういうことがあった場合には、本体工事よりも大事なところがまた傷むようなことも考えられないか。きょうの115号議案にも出ていますが、災害のときの給油施設までつくって、災害時の静岡県の給油の中心地にしようと県が考えているんですから、果たして東海地震のときにそういう物が大丈夫かという話まで、質疑がどんどんどんどんいくということに、先ほど言った信頼性が崩れるということになりますから、ぜひそういうこともあわせて、ほかの場所、とんでもなく離れたところはいいですよ。そういうところの調査を含めてお考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、先ほど立ち木の話が出ていました。うちの9番同僚委員からもお話出ましたけれども、大変心配しています。私は、知事も部長も誠心誠意やりますよと言っているから、信用せざるを得ませんが、一番心配しているのは、今はまだ10月の初めですから若干3月まで時間がある。あるいは立ち木ですから、極端なことを言えばその前の日に切ったって飛行機は行けますけど、先ほど来出ているような検査のこととか、あるいはそれに伴う飛行検査を含めたものの中で影響が出てくると。その立ち木だけで飛行機の第1便が飛ばない、あるいは延期だということも十分言われるんじゃないか。その中で一番心配しているのは、これだけの巨費をつかって富士山静岡空港をつくり上げたわけでありますが、これが延期だとか、例えば仮に――仮の話はいけませんけれども――もし話し合いがつかずに国の許可がおりなくて、我々が考えている、静岡県が考えている開港予定日よりも若干でもおくれたら、今までつくった例えば航空会社にしてみればダイヤ、機材、人件費、あるいは観光業者で言ったら何月何日からは第1便が飛びますからと言って、予約をどんどん取ってあったけども、海外からは飛行機が飛んでこない。こういう損害賠償を含めていろんな問題が沸き上がってくるというようなことも、このごろいつも頭の中で考えています。ですから、どうしても予定どおりの就航をしてもらわないといけませんけれど、そういう心配があるということについて、先ほどうちの9番委員から、部長にはもう一度決意を聞かせてくれと伺っていますけれども、そういう心配に対してのお答えももう一度いただきたいと思っています。

 それから、他空港との連携という話が5番委員から出ました。先ほど来、丁重な答弁いただきましたが、2年くらい前になりますか私はわざわざ富山に行ってきました。例えばああいうところに入っているエアラインというのは、ビジネスの観光業者がやっているというのではなくて、これは加賀屋さんにもう一度泊まりたいとか、もう一度訪れたい。もてなし日本一、満足度日本一、いつも日本の名旅館のランキング1位ですよ。このお店が何とか石川県にお客さんを連れ込もう、温泉に入っていただいて、おいしい料理を食べてもらって現場から帰るか、集合してまた現場から帰るというのをビジネスとして加賀屋さんがやっている。私は団体で行って、営業本部長とお話を聞かせていただいて、大変すごいなと感心してきました。ですから他空港と連携をするときには、例えばただ何々会社というような観光会社だけでなく、静岡県の中にも加賀屋さんと同じような気持ちになっていただける現場のそういう方と当局は接点を持ちながら、事例としてこういうこと挙げながらやるということが必要じゃないかなと先ほどの答弁を聞いて考えましたが、いかがでしょうか。

 それから、もう1つお伺いしますけども、今度は議案の審査の中で御質問します。115号議案で条例の改正をします航空機給油施設に関してのことでありますけれども、今回の代表質問を含めた答弁の中でも、部長が日本の中で初めてだと。富士山静岡空港が初めて公の施設として給油施設つくり上げて、委託というか、そういうのを出すんだというお話を説明をいただきましたが、私も勉強しておりませんからまことに恐縮ですが、日本で初めてなのかもう一度伺いたいなと思います。
 それから、これが本当であるとすれば、他の空港にない初めての事例でありますから、部長が答弁をしたとおり、地震など大規模災害のときに防災の拠点として大きな力強い対策の拠点としての意義を発揮すると思うんですが、過去の事例でも新潟県中越沖地震などの大規模災害が起こった場合、新幹線が不通になったりして空港が大変活躍したというニュースがありますが、こういうときにも民間の施設等が設置した給油施設が給油供給体制に大きな力を発揮して、余り問題も起こらなかったということも伝えられています。
 そこで、設置について既に予算は決着しておりますけれども、県が設置したほうがいいっていうメリットも――きょうは記者席にはたくさんの記者の皆さんもいますから――そのメリットをやっぱりPRの意味でしっかり県民に知らしめていただきたいなと思うんですが、そのメリットとは何でしょうかということを端的にお聞きしたい。
 それから、あわせてその判断をした理由、お考えの基本についても知らしめていきたいなと思いますので、説明をお願いしたい。

 また、実際に知事のお話を聞いても、いつ来てもおかしくないよという表現をされるこの東海地震の発生時に、どのような給油活動を計画されているのかあわせてお伺いをします。

○豊岡委員長
 それでは、ここで休憩をとらせていただきたいと思います。再開は13時10分とさせていただきますので、お願いします。

( 休 憩 )

○豊岡委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開をいたします。
質疑等を継続します。
それでは発言をお願いいたします。

○岩ア空港部長
 災害復旧後の調査についてでございます。今般の災害復旧事業、想定はしていなかったとは言え、結果として多額の災害復旧費用もかかったりして、まことに申しわけないことだと思っております。私どもとしましては、ほかの調節池で今回の災害のようなことが起こっていないのかどうかということをすぐに点検をいたしました。
幸いなことに、完成後大分期間はたっておりますけれども、そのような兆候は一切見られないということで胸をなでおろしたところではございます。
 委員御指摘のとおり、調節池でなくて本体部であったら、これは申しわけないでは済まないような事態であることは重々承知しております。
 今後、速やかに本体部及びその周辺地域につきましても、今回の災害を教訓といたしまして、速やかなかつ継続的なチェック体制というものをしっかり組んだ上で、今後二度とこのようなことが起こらないようしっかり取り組んでまいりたいというふうに思っております。

 次に、今回の立ち木の存在等を含めまして、関係者の方々が御懸念をしているという点でございますけれども、御案内のとおり県内でも開港に向けましてさまざまな関係者の皆様方がいろいろな取り組みをしていただいて、非常に県内が盛り上がっているところでございますし、また委員の御指摘のとおり、県内だけではなくてエアライン、それから大手の旅行会社の本社、それから就航先の関係者の皆様も含めまして、非常に多くの関係の皆様方がこの空港に関心を寄せていただいておったというふうには認識しております。
こうした中で、現在立ち木が存在することによりまして、その対策、方策も含めてなかなかお示しできないという状況の中で、そういう多くの関係者の方々が大変御心配をされておるということは重々私としても認識をしておりますし、またそのような御心配をおかけしていることにつきまして、甚だ申しわけないというふうに思っています。
 県といたしましては、引き続き所有者に誠心誠意お願いを継続いたしますとともに、支障物件が除去できない場合の対応策、航空機の安全運航を確保するための対応策などにつきまして、速やかに検討の上、必要に応じて必要な措置を講じまして、開港につなげてまいりたいというふうに思っております。
 さらに、関係者の方々も非常に多い中でのお話でございますので、対応策等を内部で固めた段階におきましては、議会の皆様、それから県民の皆様、さらにはエアラインを含めた幅広い関係者の皆様方に速やかに説明をして、御理解を賜る所存でございます。以上でございます。
 
○岩瀬空港部理事(路線就航担当)(空港部部長代理)
 他空港の連携の中で、加賀屋さんのお話が出ましたが、台湾の旅行博なんかに行きますと、各県のブースにまじりまして、加賀屋さんは非常に大きなブースを出されているということで、インパクトのあるPRもしているなということで感心をすると同時に、こうしたことがやっぱり必要ではないかなというのは僕らも感じておるところでございます。
 ことし、特にエアラインとの関係それから旅行会社との関係もろもろ含めまして、私ども空港部と観光局、それから企画部、それぞれ連携をしてやっておるわけでございますが、私どもは特にエアラインを中心に路線の就航をしていただきたいということでお諮りをしていまして、そこにつながる旅行会社などもお呼びをいたしますと同時に、先ほどちょっとお話をしました実際に富山に入っている航空会社、そうしたところとうまく連携した事業ができないかといういろんな取り組みをしているわけでございます。
 観光局もいろんな旅行会社、宿泊施設等の調整をしておりますが、中には台湾とか、タイとか外国からかなりお客さんをお迎えしているところが県内にもございますので、そういうところとも情報交換をして、深めながらいろんな取り組みをしているというふうに伺っております。
 また、その他県内の企業につきましても、できるだけたくさんの県の方に御理解をいただいて、乗っていただくということも企画部を中心にやっていただいておりまして、今庁内の各室長レベルの方が県内の650ほどの企業あるいは団体を回って利用をお願いするということをやっているところでございます。したがいまして、3部で連携をとりながらエアライン、旅行会社、それから大手の旅行会社、県内旅行会社、宿泊施設、そういうところをいろいろきめ細かく調整をしている段階でございます。以上です。

○白井経営管理室長
 第115号議案に関しての御質問にお答えいたします。
 まず、航空機給油施設を公の施設として設置をいたしますのは本県が初めてでございます。
 ただし、給油施設整備に関して県が関与しました事例といたしましては、石川県が100%補助をして第三セクターの空港ビル会社に整備をさせました能登空港、さらには兵庫県が整備をし同じく第三セクターの空港ビル会社に無償貸与している但馬空港の例もございます。
 次に、県が航空機給油施設を設置するメリットでございますが、何といいましても予想される東海大地震などの大規模災害発生時に富士山静岡空港を空からの災害活動拠点として活用するために、応急対策活動を行うヘリコプター等への給油に必要となる航空機燃料を確実に確保できるという点でございます。
 本年6月に発生いたしました岩手・宮城内陸地震では、山間地集落が孤立をしました新潟県中越沖地震の教訓を生かし、地震発生直後から大量のヘリコプターが動員をされ、多くの被災者が救出をされたものの、一部では航空機燃料が不足をし、十分な救援活動が行えないヘリコプターが出るなどの状況があったとの報道もありました。
 このように民間の給油施設では、その施設規模や運用形態等から大規模災害発生時に必要となる航空機燃料を確実に供給できる保障がないことから、県の防災局では従前から災害に備えて、富士山静岡空港に100キロリットルの航空機燃料の確保、これを検討してきたところでございます。このため、空港部では防災用の燃料を確保するとともに、平常時には民間航空機用の燃料保管施設として広く利用いただき、そのことによりまして航空会社の就航促進にも資するよう、200キロリットルタンク2基の給油施設を整備することとしたものでございます。

 それから最後に、災害発生時どのような給油活動を予定しているかということでございますけども、給油施設は大規模災害発生時には、まず空からの情報収集や救援救助活動を行うヘリコプター等の航空機に燃料を供給し、効率的な応急対策活動を支援してまいります。その後、空港の基本施設に損傷がなければ、災害対策活動を優先しつつ、平常時と同様に民間航空機への給油にも活用されることになります。
 阪神・淡路大震災時の岡山空港や新潟県中越沖地震での新潟空港などの例を見ますと、新幹線や高速道路などの他の交通手段が途絶し、空路が唯一の交通手段となった場合、災害援助活動に従事、支援をしますボランティアや早期の業務復帰を目指す企業の技術者などの輸送のために、空港は通常どおり運営されることが求められております。定期便に加え、臨時便の増発も見込まれる中、給油施設は民間航空機への給油においても重要な役割を果たすものと考えております。以上です。

○三ッ谷委員
 もう一度お聞きしますけど、設置の理由、あるいはメリット、判断した理由等よくわかりましたが、この200キロリットル2基というのは、本会議でもたしか部長がちょっと答弁したように聞いていますけども、平常時にこの200キロリットルを入れると一体どのくらいの便数の確保ができるのか。例えばあそこまでタンクローリーで運ばなきゃいけませんから、今言ったように100キロリットルの災害時用のものも確保しつつ、平常時には一般機に使用していくと。前に静岡のヘリポートでは、たしかあの中にはセルロイド系の物が入っていて、航空燃料その物は早目に使用しないとエンジン等にいろいろな障害が出るものだから、一度タンクに入れてから時間がいつまでもいいよというものではないと。それは、通常オートバイなんかでもガソリンを入れっぱなしにしておきますとタンクの中の物が水分と油分とに分離して、エンジンが使えなくなっちゃうんですよ。飛行機でもそういうことがあるんじゃないかと思いますが、仮に災害時にその燃料タンクの補給を考えた場合には、どういうことが考えられますか。つまり、一般の高速道路も幹線道路もなかなか使えないよというときの補給システムまで考えて、この200キロリットルの2基タンクの補給ということを考えているのかどうか。あるいは、その場合にはどんな手法で運ばれるかって、そこまで踏み込んでこの災害時対策をしているのか、お伺いをしたいなと思います。

 それから部長、立ち木のことは本来であれば、きっと部長も手法としては4つくらい考えられますよと。1つがだめなら次はここ。これがだめなら3つ目はこうしたいって、多分部長ののど仏くらいまでは意見というのは固まっているんじゃないかと思うんですが、地権者を大事にしたいというようなお考えですから、そこがだめならこうしますよって委員会でもなかなか部長として言えないんだということは我々もよくわかっています。
 そこで仮に、今言ったようにやっていただくにして、きょういただいたこの資料を見まして、先ほど来各委員からいろいろな制限の話を聞きましたけれども、この中で例えばローアプローチとか、それからこれに続くような低空を飛ぶような検査というのは、あの立ち木は邪魔にならないのかどうか。もしそれができるのだったら、何でこれが邪魔になるのかというのが話を聞いていてよくわからないんですよね。ですから、制限の区域の中にそういう物があっちゃいけませんというのはよくわかりました。しかし、検査時にローアプローチをするんでしょうから、その場合には邪魔にならないのか、検査ができるのかどうか、この点についてお伺いしたいなと思います。

 それから、さっきの他空港との連携につきましては、ぜひいろいろな観光業者含めたエージェントの皆さんとも協議の上、新しいものを開拓していただいて、できることであれば通過点にならないように我々も当局も頑張らないといかんなと思うんですよ。だから、富士山静岡空港におりていただくのはありがたいけども、いきなり観光バスへ乗って、島田の横を通って――島田には全然寄らないで――東名を通って山梨県へ行って能登空港から帰っちゃうよというのでは、うちのほうにメリットはない。多分に周遊というのはそういう傾向があって、特に地元対策であしたやる委員会でも、コンベンションホールのような話題が出ていますけども、ますますそうなってくると何か要らないものをつくるような気がしてまいりますので、ぜひその点も考えながら、ひとつ力量を発揮していただけるような対策を講じてほしいと思います。改めてそういう点を聞いて終わります。

○白井経営管理室長
 航空機給油施設ですけれども、どのくらいの航空機の燃料を想定しているかということでございますけども、現在就航表明をしていただいております3社7便ですと、大体1日の所要量が40キロリットルの想定をされております。
 200キロリットルタンクが2基ということで400キロリットルございます。そのうちの100キロリットルを防災用の燃料と使いましても、民間航空機用に300キロリットルの余裕がありまして、現在の3社7便の需要であれば、7日分ぐらいは確保ができているということでございます。
 この後、フジドリームエアラインズの就航とかチャーター便等の就航がございますので、それらを見積もって富士山静岡空港がフルに活用される状態になりましても、大体1日80キロリットル程度の消費だと思っております。したがいまして、防災用燃料以外に4日近くの燃料はあります。
防災用の100キロリットルにつきましても、まず発災時から3日間、集中的に活動をするために必要な燃料として富士山静岡空港に100キロリットルの燃料を置くということでございますので、発災から必要な3日間の活動については、十分タンク内の燃料で賄えるというふうに考えております。
 次に、タンクへの運搬ということでございますが、その3日間程度の余裕の後、陸路を再開できれば燃料の補給ができるというようなことでございますが、被災の状況によりますものですから、これについてはなかなかお答えできませんけれどもそのような状況でございます。

○勝山整備室長
 2番目の立ち木の存在と飛行検査との関係でございますが、飛行検査につきましては、まだ実際富士山静岡空港が供用してございませんので、例えば飛行検査機が着陸する場合には、場外着陸場の許可をとってから検査をして、その際に着陸したり、離陸したりということが可能になります。航空局のほうから聞いておりますところでは、場外離着陸場の許可を取るに当たっては、2,500メートル滑走路の――先ほど制限表面の御説明を申し上げましたが――50分の1の制限表面ではなくて検査用の20分の1という制限表面で、場外離着陸場の許可を取るとこのように聞いております。それでその制限表面の中で検査をやることになりますので、今お尋ねのローアプローチの場合にも、今回の立ち木の問題について、その検査するほうからお尋ねがあったので、この位置にということは私どもお知らせしてありますが、検査上は問題ないというふうに聞いておるところでございます。以上です。

○三ッ谷委員
 ありがとうございました。今のお話でよくわかりました。
 もう1つ、先ほどから質疑に対してのそれぞれ当局の答弁を聞いていて思ったことは、例えば仮に3月何日を開港日とするのであれば、各エアラインの慣習飛行というのか慣熟というのか、何というのか専門用語は忘れましたけども、各エアラインのパイロットが何回か実際に富士山静岡空港の練習をしないといけないでしょう。そうすると日程をさかのぼってくると、努力してもらう目標というのは、例えば1月から2月の終わりにはOKもらうことを含めた時間的な余裕というのを当然考えて、今の「全力で努力するよ」という発言に込められていると思うんですが、その点は一体どのくらいの時間が必要とお考えですか。

○岩ア空港部長
 仮に支障物件がなかった場合という限定つきで答弁申し上げますが、その場合は航空機の安全運航を図るための対応策の内容、それらに必要となる措置の内容とスケジュールに合わせたスケジュールというのを勘案して決定をしていく必要があるというふうに考えています。

○三ッ谷委員
 部長それはわかりました。ああいうものというのは、プロパイロットの免許を持ったパイロットの皆さんというのは、例えば就航を予定しているようなエアラインの場合には、何時間くらい飛ぶんですか、それを聞きたかったんです。つまり、パイロットが富士山静岡空港の立地条件とか、あるいは有視界含めた計器着陸はもちろんですけども、それを練習する時間というのは航空法に決められているのか。あるいは実際にはエアラインごとにそういう内規があるのか、そういうことを踏まえないと、ただやみくもに開港日は云々といってもその時間はずっと前にさかのぼってやらなきゃいかんということになってきますから、当局努力の時間というのはえらく短くなるという気がしたものですから、もう一度質疑させてもらったわけです。
 昔の香港のような、特別な飛行許可のライセンスを持たないと香港空港には着陸できないよという空港じゃありませんから、そんな特殊なことは必要ないかもしれませんけれども、わからなかったものですから部長なら特に専門家でありますからわかるかなと思って、お聞きしたところですがその点いかがですか。

○白井経営管理室長
 飛行場の使用の関係がありまして、エアラインとお話をしたことがございます。慣熟飛行でありましても、もし着陸する場合には着陸料等が発生します。そのときのお話では、特段の慣熟飛行というものを長期間にわたって行う必要はございませんと。ただ、ナイトステイをして発着する場合には、開港の前日には飛行機を1機回しますよというようなお話はございましたが、例えばタッチアンドゴーという滑走路に着いてまた上昇を繰り返すような訓練とかいうものを、今のところ就航が予定されている大手3社の中で、特に期間をとってくれというお話はございませんでした。
 ただフジドリームエアラインズにつきましては、機材も新しく乗員も少ない、初めてということでありますので、空港開港後にはなりますけれども、そのような訓練を行いたい意向は聞いております。

○三ッ谷委員
 ありがとうございました。よくテレビ、あるいは雑誌もそうですけども、アメリカの広い大地を利用して、今白井さんがおっしゃったようなタッチアンドゴーを含めてANAにしてもJALにしてもよく向こうで訓練をしてくる。特に今度のフジドリームエアラインズにつきましても、乗員の訓練はアメリカでやっているというお話をこの前承りましたから、ぜひあと2つ大きな山を越えないといけませんが、県民も期待しているし、冒頭でお話ししたみたいに静岡に来静するそれぞれのお客さんも、大きく時間の短縮という点では期待をしている富士山静岡空港であります。ましてやこの経済の厳しい折、温泉だけではお客さんが来ない地域、あるいはそれに伴って逆に夢をはせている機運もありますので、部長以下当局の一層の御尽力をお願いして質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp