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委員会会議録

質問文書

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平成26年10月次世代人材育成特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:10/21/2014
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 貴重なお話を大変にありがとうございました。
 伝統による文化はどこかで生まれているだろう、パソコンやスマホを活用した新しいものがこれから誕生してく、その芽を摘まないというお話がございましたが、聞けば聞くほど、この委員会で何を柱にして、次世代の人材育成を考えていくのかが、混沌としてまいりました。また、根本は教育にあり、ただ教育の現場は非常に多忙であるということでありました。
 学校に伺っていろいろな行事に参加しますと、生徒さんが非常に積極的で、例えば卒業式とかも手づくりでやっている学校もありまして、このまま育ってほしいなと思うんですが、成人式に行くと、あの厳粛な式はどこにいってしまったんだろうと思うんです。若い人たちのエネルギーがなかなか発散する場がない、自分たちの意見をしっかり聞いて見守ってくれる場がないんじゃないのかなというのを最近感じてまして、この芽を摘まない、また芽を伸ばしていくために、地域で、あるいは大人が何をしていったらいいか、先生のお考えがありましたら伺いたいと思います。

○中村羊一郎氏
 結局、僕個人で言わせると、今の親の世代はもう絶望だという気がするんですよ。はっきり言って。つまり、もっと長期的な目で次の世代、あるいは次の次の世代を育てるような考え方を持たないと難しいなと思います。例えば、この間保育園の園長さんたちの集まりでお話を聞いたことがあるんですけれども、私たちが幾ら一生懸命基本的なことを教えても、小学校に行くとみんなだめになってると言うんですよ。小学校の先生に聞くと、せっかく手を挙げてはいはいって言ってるのに、中学に行ったら何もやらないじゃないかと。どこかでみんな思惑がずれてきているわけですね。ということは、その全体を通して、社会が子供をどういうふうにしつけ、育てていくかということに対する基本的な共通理解というのがないんじゃないのかなという気がします。その中で親の再教育ということにすぐなるんですが、自分の体験から言っても、親は育ってきた環境から本当の意味で精神的に抜け出して、別の発想をするということはなかなか難しいんです。ということは、つまり、まさに長期的な戦略を立てて、子供の芽を摘むということじゃなくて、最も基本的な部分はこうですよということを、有無を言わさず教え込むと。しかしその上に立った好奇心の育成とか、あるいは自主的な行動に対する配慮というものは十分にやっていくという、そういうようなことを社会の合意のもとにみんなでやっていくことが不可欠なのではないだろうかと。こういう問題については、即効薬はないんだろうなということを非常に強く感じます。
 ですから、そういう意味で言えば、僕はやっぱりしつけとか何かと言う前に、最低限のことはあるんですが、好奇心を何とか育てるようなことをしてほしいと。これなんだろうということを思うだけで、精神的にはもう1ランク上に進めることになると思うんですよ。今は、そういうことがないんですよね。これは非常にさみしいことです。私なんかはこの年になっても、あれなんだろう、これなんだろうと、すごいあっちこっちに気が向くんですよ。こういうことがないと、逆に年をとってからもつまらんと思いますね。ですから、子供だけの問題じゃなくて、こうした好奇心みたいなことを常に意識しながら、持ち続けるというふうな環境をつくっていくことが、何にも増して大事なことではないかなという感じがいたします。

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