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委員会会議録

質問文書

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平成22年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:09/30/2010
会派名:自民改革会議


○大石(哲)委員
 12時に間に合うように短くやります。
 まず、3776友好訪中団のことですが、出野文化・観光部長を初め、関係される方、もちろん知事もそうですけど、こういうことというのは、国境を接する国と国がまず平和であることが大前提で、その中でいろんな友好計画も進めているわけですので、外国のつき合いというのは本当に地方自治サイドでやるというのは大変なことだなということを、まさに実感されていると思うんです。そのことについて私どもも、明確な答えを持っていません、だから、そういう面で時を刻む中で、先ほども国会の中継をやっていましたけども、対応される方の御苦労というのは、私はよく理解した上で質問いたします。
 まず、3776が達成したというけど、正確にはわかりませんが、私ども最初は3776というのは、静岡空港からの訪中団が3,776人だと思っていました。いろいろ伝わってくることによると、静岡県民が、例えば、東部の人が羽田から行った場合とか、西部の人がセントレアから行った場合も加算して3,776人だというような話もちょっと聞いたことありますが、数字の積算の事実と根拠、それをちょっと教えていただきたい。別に、この事業に対していろいろ質問やいちゃもんをつけたり、言っているわけじゃありませんから。こういうことを1つの契機にして友好を重ねたいということについての知事の発信は、私は理解していますので。ただ、やっぱり我々とすると、静岡空港からじゃないかなというのが、ずっとインプットされていたもんですから、その点について教えていただきたい。

 それから、この資料にもございますし、おとといときょうの知事ないしは県当局からの発信、私どもにきたファクスにもございましたが、一時は危ぶまれていたけど、こちらから再度のお願いをしたら、熱烈歓迎というお言葉をいただき、今、出野部長からの御答弁の中にもありました。
 普通、例えば、他県とのつき合い、もっと端的に言えば、お隣の町とかお隣の家とかそういう日本語的な解釈から言えば、熱烈歓迎というのは物すごい歓迎なんです。だからレベルで行くと最高レベルが熱烈歓迎なんです。だから中国から要人が来たとき、うちのほうの小学生から幼稚園児からみんな旗を持って、空港で出迎えました。そういうのを僕は熱烈歓迎だというふうに思いますが、実態は幹部との会談は調整中、交流協会の調印も調整中、首脳会談も調整中、知事が行かれても閣僚級の――知事は閣僚級と聞いていますので――お話し合いは未定であるということが言われています。出野部長にしてみますと、私の言った意味を含めて、熱烈歓迎というのはどういうふうに理解されていますか。
 普通、熱烈歓迎というのは、中央政府ではいろいろあるけど、知事の言われるように少なくとも地方単位ではフリーハンドですよと。今まで皆さんが企画して3776も浙江省に送ってくれたんじゃないですか、それを受ける熱烈歓迎です。政治は別にして民間交流を進めてきたんだから、そういう意味で熱烈歓迎ですよと本当はいうべきフリーハンドであるべきなんです。ところがあの国は、いわゆる民主主義の国じゃありませんから、全体国家ですから、共産党一党独裁ですから、上からの指令が来れば、どんな民間交流も突如としてほごにされる可能性というのは当然予測されるし、予測しなくちゃいけないと思うんですよね。そういう中で、フリーハンドの理解の仕方と、調整中の意味です。
 実は、600人もチャーター機が用意されているというし、日中友好協会経済人の方、いろんな方含めて600人の大デレゲーションが行くわけですから、これをやめるということは、なかなか大変なことなんですよね。だから、こちらからやめるということはなかなか言い出せない。それは僕ら理解します。ただ、ここにもあるように、お昼休みに議会で代表者会議を持って議論させていただきます。県議会という面も含めまして、ここで議論すべき問題ではありませんけれども、果たして大デレゲーションが行くことは構わない、それは予定されていろいろ楽しみにしていた方もいるし、上海万博も行かれるわけですから、そのことをやめろとか何とかではありませんけど。県議会として今言ったような熱烈歓迎とか、または調整中ということを踏まえて、せっかく実のある企画と思ったら、言ったこっちゃない、ただの観光旅行団だったということでは、また夕方レセプションをやるんだったら、4日間もなぜ行くんだという話にもなりかねませんので、その辺についての資料と新聞記事の――出野部長さんは知事ではありませんので知事以上のことは言えないと思いますが――行間にある状況というのは、やっぱり知っておきたい面がありますので、そのことについて教えていただきたいと思います。

 もう1つは、空港ガーデンシティ構想でございます。6月議会でも私は質問しましたが、いただいた構想の内容はそのときと全く同じ内容でございます。
 このスケジュールによりますと、11月には基本方針を決定されるということを言われております。私は先日、富士山静岡空港に行きまして、ちょうどロシアのツポレフという飛行機がチャーター便で見えて、松井さんともお会いしました。それと同時に、あそこの公共PRゾーンも視察させていただいたんです。3階ももちろん展望台など行きましたが、あの中に長谷川逸子建築事務所さんのつくられた模型があったんですよね。その中で、例えば石雲院の展望デッキ、私らはあそこのとこよく知っていますので、石雲院のお寺から裏山の坂を歩いて、展望が開けて富士山も見える、飛行場も見えるというのはすばらしいと思うんですけど、あの地域は非常に素朴な地域なんですよね。それを長谷川さんの設計された展望デッキ高層レストランというか、まるで都心の丸の内か東京駅の地下街みたいなレストランが描いてあるわけですよね。一体だれが行くんですか。空港へわざわざ重い荷物を持って入ってきた人が、いや、時間があるからあそこまで歩いて行ってこよう、歩くだけで10分、15分かかりますよやっぱり。だから、そういう意味でいくと、こういうものをつくって果たして動線ができるか、お客さんにそれだけの時間的余裕と、それからその建物自体、施設自体に魅力があるのかどうか。そういうことを考えた場合に、雨の日も風の日もあるし、ことしのように猛暑の日もありますので、そういう中でこういう絵にかいたものがそのまま実現されちゃうとしたら幾ら地元の意見を聞くったって、私は意見を聞かれたことがありません。たから、そういう意味で本当に可能なのかなと。
 もう1つは、空港楽市についても同じような設計がされています。2階建てで、展望開けてすばらしい。だけど、それもターミナルの延長線上にあるならいいけど、違うところへ足を運ぶとなると、先日アウトレットのある空港はどこでしたかな、この間行ってきましたけど、そういうその施設自体が物すごく魅力あるとこならともかく、つけ足しのようなもので、それも東京の人の書いたデザインをそのまま採用されてった場合に、その周辺にできるいろんな施設との一貫性というのはどうなのかなと。
 それから、今ある西側のあずまやのある展望台ですけど、あそこは初め飛行機が80%以上離陸する側にあるから、ここを飛行機が、ぐんと上がってきて豪快に出てくのを見る展望台にすると言っていたんですけど、最近は私が行くたびに全部南側発着です。それも、駿河湾のほうに出てくっていうよりも御前崎のほう向いて行きますので、前にも言いましたように航路が変わっちゃっている。そういう中で出ていく飛行機を見るあそこのゾーンが、飛行機がやや助走していく背中見るだけなんです。それが今度はまた3スポットふやして、さらに向こう側に展望台をつくっても、飛行機のおしりしか見えないですよね、ほとんど。そういうようなことを考えると、この空港ガーデンシティ構想というのは一貫性がない、ばらばら。
 その上、例えば海の道オーシャンロード、吉田公園及び小山城、ここだけが海じゃありませんよ。御前崎からずーっと駿河湾、静岡のほうにまで遠州灘もあるわけですので、そういうものを意識したならいいけど、空港だけを整備するお金を出すための計画だとしたら、これまたちょっとおかしな話ですから。ウィンドロードっていっても、風の郷で史跡等を結ぶ道、だからこれは旧東海道の石畳を意識されて空港の北側のほうへ配慮した言い方かもしれませんけど。私は例えばガーデンシティ構想とか、ティーロードというのは、お茶ならお茶の持つ地域の、牧之原台地の課題をそっくり念頭に入れた上で、この文化・観光部だけじゃなくって全庁的な発想の中で、例えばお茶の市場をこっちにもってきちゃおうとかいうようなことで、本当に空港を核としたお茶の改革とか農業の改革をやるための構想だと若干期待しておるわけですが、あずまやとビオトープを結ぶ遊歩道等、こんなのかかないほうがいいですよ、まだ。これだけだと、それじゃあお金を使って空港の回りをちょっと整備するための理屈づけかなというふうに思いますので。知事も6月議会の答弁の中では新幹線新駅を言いまして、「新幹線から動く歩道で上がってきた場合に、展望開けてすごい地域になりますよ、リゾートとしてもすごいですよ」という話がありましたから、そういうことも含めて私は空港ガーデンシティ構想だと思って、私は地元でも1週間に一遍ぐらい辻立ちをやっていますけど、そういうところに三々五々集まってきます。そういうところでそういう説明しているんです。だから、ここにある構想の内容だけじゃ私はちょっと不満なので、もう一度説明をしていただきたい。以上です。

○出野文化・観光部長
 私からは、浙江省からの回答のうちの言葉の熱烈歓迎という言葉でございます。当初600人をとにかく送るということで、事件が起きる前は非常にまさに熱烈歓迎ということで対応していただいていたわけですけども、事件が起こってから日曜日の午後、何とか延期できないかという話があって、静岡県民の浙江省を訪問するということに対する期待等々を説明して、その結果、浙江省政府としても非常に苦慮した結果、こういった言葉で回答が来たというふうに考えております。
 ただ、9番委員御指摘のとおり中国の外交部のほうからの指示というのは、厳然としてあるということで、浙江省側として、いわゆる民間交流とか、その部分についてもとにかく熱烈歓迎すると。あるいは、当初計画しておりました600人の歓迎宴につきましても3,776人が達成されたというお祝いも含めて、それは実施をいたしましょうというような言葉もいただいているわけでございます。
 状況が日々変わっておりますので、例えば閣僚級といわれる知事、あるいは議長等の会談等につきましては、今後も状況を見守りながらいつでもそういう指示が撤回されれば、すぐ対応できるような体制にしておきたいと思っておりますけども、この点につきましては浙江省側と十分情報の共有を図りながら対応していきたいというふうに考えているところでございます。

○石橋委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は、13時15分とします。
( 休 憩 )
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 答弁等を継続します。
 では、発言願います。

○岩城国際課長
 ふじのくに3776友好訪中団参加者について、他の空港からの利用者が入っているのかどうか、事実と根拠はということで御質問いただきました。
 他の空港からの出発、帰着を利用されている方も数に含んでおります。これは、例えば、予約時に富士山静岡空港の便が満席であったとか、あるいは予約した便がフライトキャンセルになってしまったとか、あるいは、定期便の座席数よりも多い規模の訪中団を組んだとかという、そういう場合がございます。このような場合、訪中団に参加したいのに自分はカウントされないのでは、非常に残念だというような県民のお話もありましたので、そういうことでカウントをしております。以上です。

○橋本空港利用政策課空港企画室長
 先ほどの空港ガーデンシティ構想の関係で幾つかございまして、まず、前回6月の委員会と同じ内容ということでございましたが、これは富士山静岡空港の魅力を高める有識者会議をこれまで5回開催しまして、静岡空港の魅力を高める提案等をいただいたところでございます。地元の方々の意見を踏まえたものとするため、時間をかけているところでございます。来週の5日にも地元検討会を開催し、その場には地元の代表者、市長、町長にも参加いただき構想については皆さんからいただいた意見を反映したものにしてまいりたいと考えております。
 現在、取りまとめ中の内容でございますが、構想の目的とか空港と空港周辺の課題、対象エリア、空港を核とした4つの道の取り組み例、短期プラン、中長期プランなどで構成されておりまして、予算が伴うものにつきましては、時間をかけて進めてまいりたいと考えております。まとまり次第、皆様には御説明または御報告をさせていただきたいと考えております。
 それから、石雲院の展望デッキ等、デザインが先行しているということと全体の一貫性がないのではないかということでございますが、これは漠然として御意見を伺うよりも、例示としてのデザインをお示しし、より具体的な意見を伺うという知事の手法と考えております。石雲院の展望デッキのおしゃれなレストランなどにつきましては、地元の皆様の御意見として、地元のおもてなしをする場としては敷居が高いといった御意見とか、石雲院については、自然が残る神聖な場所であるということなどから、現在、石雲院展望デッキと休憩するような場所となる見込みでございます。
 また、エアポート楽座につきましては、最初、もう2案出ておりますが、最終的には空港ターミナルの近くへという御意見が多いことから、再度デザイン案が検討されておりまして、静岡文化芸術大学の川口委員からは、新幹線新駅の構想を踏まえた案が出されるというふうに伺っております。
 それから、西側展望デッキでございますが、これは、もともとエプロンの拡張工事に伴い、現在ある西側展望台の機能が失われるということから、さらに西側に移設するということで空港局と連携しながら進めさせていただいておりますが、空港ガーデンシティ構想とのデザインの一貫性をとるということから有識者会議の意見を伺うこととしております。
 それから、4つの道として、空港周辺の道、それからティーロード、風の道、海の道というふうに4つあるわけでございますが、地元検討会の中でも、エリアの拡張という御意見がございましたが、現段階では吉田公園までの案とさせていただきまして、将来的な志太榛原地域全体への検討については、今後の課題というふうに考えておりますが、海の道、風の道のこれからの取り組みにつきましては、引き続き地元の方々と協力しながら、調整を図っていきたいというふうに考えております。以上です。

○大石(哲)委員
 3776の関係ですが、まず、カウントの関係はわかりました。本当は静岡空港使いたいんだけどやむを得ずということが大部分だということですが、比率はどのぐらいあったのですか。静岡空港が9割ぐらいで、あとが2割なのか、ちなみに聞かせてください。
 それで、カウントされないのは残念だというのは、それは補助金の関係から言えばツアーの人たちもそう思ったかもしれませんけど、県だって3776達成したいと思ったらできるだけカウントしたいわけだから、そういうふうに、ちょっと他力本願みたいなことをあんまり言わないように。あくまで我々としても当初の目的を達したいから、ぜひ、そういうのも入れたいと思ったと言えばいいんだけど、やむを得ずそういうものも入っておるというような表現は、私はあんまり好きじゃない。

 それと、もう1つは、空港ガーデンシティ構想ですけど、今御答弁いただいた橋本室長さんね、地元の意見を聞く、専門家に聞かにゃイメージがわかない。あなたはどう考えているんですか、県の皆さんは。僕は、県の皆さんは、何かちょっと難しいと思うと、専門家にすぐアイデアもらったりして、それから地元や利用者のというと、すぐ消費者とか地元の人とかいって、かつて空港をあそこに誘致した、誘致して地権者と直接交渉して汗流した人たちは、そういう言い方しなかった。私ならこういう空港をつくりたい、私ならこういうガーデンシティをつくりたいと、自分なりの構想をばんばんやったわけですよね。それをまた、5日の日に市長や地元の代表者が来て話を聞いていたって、ああいう長谷川さんみたいな高名な人のかいた模型図、デザインがあれば、まずそれがイメージに入っちゃいますよね。そういう中で私が幾らやっても、あんまりガーデンシティというのも、単なる空港の魅力を高めるといったってばらばらな発想で一貫したものでないなというふうに思わざるを得ないもんですから聞いたわけですよね。だから、その点について、県の担当課職員さん、そういう人たちでそういう議論したことがあるのか。実際問題として、空港の消防施設のある向こう側の駐車場のわきから階段上がっていって、石雲院も見ずにそのまんまレストランへ入るようになっているわけですよね。だとしたら、何もあんなところへつくる必要ない。それならターミナルをもう一階建て増して、そこへレストランをつくったほうがよほどいいですよ。あくまで石雲院という名刹、あの古色蒼然とした、末寺が800あるという寺院があって、それとマッチした形の中で回遊性を持った展望施設とかというならいいけど、ただ石雲院の裏山が出っ張ってるから、そこへイタリア風のレストランなど、あんなものつくったって、まず何人行くでしょうかね。ターミナルの3階にある魚河岸のおすし屋さんは、大変評判がよくて満タンですが、まずあの10分の1いけばいいところだと思いますよ。だって、無料駐車場から歩いたって10分やそこらかかるわけですから。そういうことも含めて楽座の問題も、それぞれ発想はすばらしいと私は、思っていますけど、もう少し、地産地消、地元からどういうものを入れてどうするかとか。その後ターミナル造成した西側広場についても、つい先日の空の日も地元の観光協会は、もう急遽あちこち電話して、出店を出して、なおかつ総踊りの人たちも動員して、みんな仕事があるのにもかかわらず、出てきてやっているわけですよね。それとの連携性ということからいくと、またさらに西側へ行ってしまうわけですので、空港との一体感とか、それからもっと広く言えば、ガーデンシティの中で、どういう位置を占めるかという問題については、私は急いで11月に最終案を検討するなんていう段階じゃないような気がするんですけど、その点について、もし、出野部長に御意見があったら言っていただきたいというふうに思っています。

 それから、先ほどの熱烈歓迎の意味ですが、先ほどお昼休みに、各会派の代表者が寄りまして、県議会としてこのツアーに参加すべきかどうかということについては、我々も意見申させていただきました。大勢としては、隣国とのおつき合いをしていく上で、いろんなことが予想されるけれども、そういうことを踏まえた上で、国交と地域間交流することの難しさを認識しつつ、友好の実を上げるべきだという意見が大多数でございましたので、私ども、それは納得させていただきます。
 ところが、これは、私が言うことじゃなくて議長さんが判断されたわけですので、情報として申し上げるわけです。ただ、このいただいたファクスは事務をやられる方にしてみれば無理もないです。だけど、我々、若干なりとも地方政治家といえども、犬の遠ぼえ、ごまめの歯ぎしりと言われるかもしれませんけど、やはり国のあり方や地域のあり方については真剣に考えています。そういうものからすると、今までこういう心配していたけど、熱烈歓迎すると言いましたから、ぜひ行きたい。実際、肝心なところは調整中というファクスをもらって、それはよかったよかった、行けるんだなと、そんな発想はできませんよね。だから、そういう点について、これはここにいる部長さんだけの責任ではない、知事さんだって600人の大デレゲーションで第3次に分けて行って、御自身も1回目、3回目と行くわけですから、それぞれの責任感の中で行かれるわけですから、高い理想を持って行かれると思うんです。ですから、そういうことを言うわけじゃなくて、私は、関係する部局の人とか職員の方というのは、そういう事務的な処理だけじゃなくて、その裏にそういう国交の難しさとか、平和ということは何かとか、政治体制の違いとか、またはいわゆる行政の最高機関たる内閣、あるいは司法の代表がどうだとかということを他人事のように思わずに、しっかり念頭に置いた上で、しかし、しからば静岡県としてこういう気持ちで行きたいということを知事にも言ってもらいたいし、私は、部長さん初め担当の皆さんにも言っていただきたいというふうに思いますので、そのことについては、これは意見で終わります。

 あと委員長、1つだけ追加で質問させていただきますが、FDAが小松便を3月末でもって中止すると、搭乗率が非常に厳しいと、私の知人で、小松便に乗ったとき、自分ともう一人、二人だった。帰りは3人というようなときもあったようでありまして、これはFDAといえども、慈善団体ではありませんし、また機数をふやす拠点も松本空港、あるいは小牧空港へ延ばして企業として経営していくということになれば、私は、ひとつ無理からぬ判断かなというふうに思います。
 そういう中で、鈴木与平社長の利益追従以前に、本格的な地方空港、地方航空を育て上げたいという気概を持ったインタビュー記事を何度も私は読んでいますので、ありがたいな、こういう方がいるからこそ静岡空港はやっていけるんだなというふうに、本当に事前とは大分事情は変わってきましたけど、感謝する次第です。
 そういう中で、前に6月議会の後、FDAの視察をさせていただいたとき、小牧あるいは松本空港に比べて、静岡空港の着陸料の負担が非常に大きいということをバランスシートを見ながら副社長さんと営業担当の常務さんがはっきり御説明されました。ですから、そういったこと、現実には非常に搭乗率も下がっているわけですので、何とか事前にそういったことを察知して、存続についてのお話し合いとか、あるいは今からでも遅くないから、そういう話というのは今まであったのかないのか、多分余りにも搭乗率が低い、二十何%じゃやっていけませんから、1つの企業としての決断をやられたと思うんですけど、そのあたりについて、経過が当局としてわかっている面があったら御説明いただきたいというように思います。以上です。

○出野文化・観光部長
 空港ガーデンシティ構想の関係でお答えいたします。
 空港ガーデンシティ構想というのは、もともと空港という1つの社会資本があそこにでき上がったということで、この空港という施設を使いながらいかに地域を活性化させていくかという中で、今のままではなかなかそのままでいいということにはならない。では、どういうふうにしていけばいいのかということで、有識者会議を設けていろんな多方面の御意見を伺いながら地域の活性化、空港周辺地域をどうしていこうかということでスタートさせたわけでございます。9番委員がおっしゃるように、地元の意見というのが非常に重要でございまして、地元がやっていただける、地元としてはこういうふうにしていきたいというような意見を、地元検討会あるいはいろんな場面でお聞きしながら、あくまでもまだ、この構想自体が原案といいますか、これで決定したというものではなくて、10月5日の地元検討会もそうですが、それ以降も、いろんな地元の意見をお聞きしながら、地元としてあの空港は私たちの財産だということで利用していけるような、そういった構想にしていきたいと考えております。空の道、海の道、お茶の道等々4つのロードがあるわけでございますけども、新しい設備投資をするという意味ではなくて、既存のいろんな施設、あるいは歴史的な――その中に当然石雲院も含むわけでございますけども――そういったものを使って、空港に乗り降りするだけではなくて、空港地域に行ってそこで楽しんでいただく、あるいはすばらしい場所だということで納得していただくような、そういう地域にしていきたいというのは、この構想の基本でございます。地元の意見も含めながら、今後構想案についてまたまとめていきたいというふうに考えているわけでございます。以上です。

○岩城国際課長
 3776友好訪中団の利用空港の割合であります。昨日現在3,910名の参加者がいらっしゃいます。そのうち富士山静岡空港を出発または帰着で利用された方3,391人、それから他空港を利用された方が519人、比率といたしましては、富士山静岡空港利用の方が87%、約9割いらっしゃいます。
 それから、先ほど、県民からの御意見というお話をしましたけれど、県といたしましても、なるべく多くの方が3,776人の訪中団に加わっていただきたいというふうに考えております、以上です。

○橋本空港利用政策課空港企画室長
 担当として、空港ガーデンシティ構想についてどういうふうに考えるかということだったと思いますけども、もちろん、空港の利用促進を図りたいということと、空港周辺ににぎわいをつくりたいということは、全く担当を含めてそういうふうに強く思っておりまして、有識者会議の意見をそのまま採用するとか、そういうことではなくて、担当としては僭越ですけども、取捨選択させていただきながら、真に空港の利活用促進につながるものを構想としてまとめたいという、そういう思いでやっております。

○君塚文化・観光部部長代理
 委員の御質問の中で、FDAの件でございますけれども、今回の小松線の廃止につきましては、9月上旬に廃止の方向で検討しているということをいただきまして、私どもとしても、ぜひ継続をということで協議をしてまいりましたけれども、やはり採算面で非常に厳しいということで、1つの経営判断として下されたものと考えております。
 先ほど、委員御指摘の着陸料の話でございますけれども、これはFDAに限らず、今エアラインは非常に厳しい経営状況に、どの会社も置かれている状況でございますので、そういう中で運行コストをいかに下げるかということは非常に重要な課題と考えてございまして、そういう中で、国でも着陸料の軽減措置、あるいは航空機燃料税の軽減を来年度からまた予算要求をしているという状況もございますので、そういった状況も踏まえながら、小牧、松本ももちろんコスト面でかなり融通があるのではないかと、そういったことも考慮しながら、富士山静岡空港として、やはりエアラインの今の置かれている状況を踏まえながら、着陸料を初めとする運行コストの削減ということをどのようにしていくかということを検討していきたいと思っておりますか。まだ具体的にはこれからエアラインの意見も聞きながらと考えております。以上です。

○大石(哲)委員
 3776の空港別の割合を聞いてほっとしました。90%近く静岡空港を使ったということがわかりましたので、納得しました。
 それから、出野部長と橋本室長が言われた空港ガーデンシティ構想を含めてそうですが、正直言って地元の人たちは空港には最初の時点で大反対だったわけです。徐々に理解する中で、我々は、例えば石雲院の利活用は800の末寺があるところで、非常に名刹ですから、あそこでお参りをして、お札をもらって、飛行機に乗れば快適な旅ができるじゃないかと。だけどあそこへ引っ張っていくにはどうすりゃいいか。今整備されてますけど、あそこの南側からの道路のわきをちょっと遊歩道のようにして土日あたり臨時のテント村をつくって――今やっている人いますよね、ピーナッツとか――あれを石雲院の正門のほうへ誘導していって、地元のきのことかお茶とか、しらすとかというものをやって、地元の人たちの地産地消で、地元の産業貢献にもなるし、観光資源にもなるというようなことで、逆に、展望台に上って下へおりるにしても、そういう景観とマッチした形でやったらどうだって議論したことあるんですよね。そうしたら、あんなカフェレストラン、イタリアンレストランでがっかりしちゃったんです、私は。そんなものまだ空港へ置いておって、それをたたき台にして、幾ら地元の意見聞くったって、なかなか我々みたいに勇気をもって発言する人はいませんよ。だから、やってしまったら、閑古鳥鳴くような施設だけはつくらないようにしてもらいたい。それで、私も地元だし、22年かかってきたわけですから、そのときのやりとり全部頭の中へインプットしてありますので、本当の意味での空港を生かす地域づくりという面からいくと、どうも今、違う方向へ行っているじゃないかなと思っていますので、意見として申し上げます。以上です。

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