本会議会議録
質問文書
平成25年8月富士山保全・活用特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 落合 愼悟 議員 | |
質疑・質問日: | 08/05/2013 | |
会派名: | 自民改革会議 |
○落合委員
私も一括質問方式でお願いしたいと思います。
簡単で結構でございますが、現状把握をしていきたいと思っております。
まず、富士宮ルートとか須走ルートの時間が書いてございますが、実際、この時間では、登れないですし、おりることができない。私は昨年は富士宮口、ことしは須走口から登ってございます。毎年行っているのですけれども、最近本当に渋滞が多く、特に富士宮口です。もう9合目あたりから、渋滞で、おりる人がどんどんおりてきて登れない、1人しかおりられないところがあるのです。おりたり登ったりできない、そういう場所があるのです。
これで見ると、富士宮口ですと4時間20分で登れ、2時間でおりられるのですが、とてもこういう状況ではないです。実際、こう記載してあると、多分できるだろうとそういう予測をしてしまうのですが、実際のところできません。
天気も非常に変わります。おととしは大雨で、途中で断念せざるを得なかったときがあるのですが、非常に天候が変わりやすい。登る人たちは、そこまで考えてないのです。ですから、こういうもののつくり方をもう少し工夫していただきたいと思います。それで、渋滞もあるということで、表示をどういうようにするのかということも考えていただきたいと思います。
次にトイレでございます。1日平均850人、これは富士宮口だけで書いてございます。土・日曜日は特に多いようで、トイレは200円払うのですが、そこもつながってしまう状態でございます。夜間は、山小屋はしめてしまう。宿泊者には利用できるけれども、外から入れないようにしてしまっています。夜間の対応は、非常に皆困っています。それは何とかしてあげないといけないと思うのです。
県の土木事務所の人たちが登って宿泊も山小屋でしておりますが、どれくらいの回数で行っているのか、お伺いしたいと思います。そしてブルドーザーが多いときは3台ぐらい連なって登っていきますけれども、ブルドーザーが何台あって、どれくらい往復されているのか、教えてください。
ごみについてです。ペットボトルとか酸素缶を持って登ります。ペットボトルの場合は山小屋で買えば交換でやってくれるのですけれども、つぶせる機械が上にあって処理できると非常に助かると思うのです。ごみは持ち帰るというのが基本なのですが、どうしても持ち帰るとなるとリュックが、行きも帰りも同じ量でということになります。何か工夫ができないか、酸素缶をみんな持っていますので、それを使うと本当につぶれないものですから、その辺をどういうふうに考えているのか。ごみに対しての収集員がいるのか、それとももう本人にお任せしているのか、その辺をお聞かせください。
マイカー規制ですけれども、夜下山してきて、タクシーも夜10時になってしまうと、5合目のところにはいなくなって、おりられないということがありました。やはり夜間緊急時もあるものですから、そのときの対応というのを考えていただいたほうがいいのではないか。5合目から下へおりること、その辺、対応を考えているのか、お聞かせください。
それから、最近外国人が本当に多いです。いろいろな外国の方が来られます。非常に軽装で上がっていきます。それに対する指導をどのようにされているのか、伺いたいと思います。以上です。
○芝田自然保護課長
私のほうからは、まず最初にこのマナーガイドブック「富士山へ登る人のために」のことかと思いますが、記載につきましては、標準時間的な記載をさせていただいております。それというのは、御承知いただけていましたように、この時間等でいくということはなかなか難しい状況もあろうかと思いますので、その辺につきましては少し工夫をさせていただいて、どういう形で記載するのが一番、利用者にとっていいのか、実態に合っているのかはまた検討していきたいと、このように思います。
それから、トイレの関係で夜間使えないという状況への周知と言いますか、対応でございますが、自然保護課としましては、そういうトイレの状況、利用のルールを啓発等しまして、そういったことに対応できるように、早目の資料提供や、あるいは携帯電話等を活用した普及啓発活動や、また、エコレンジャーというボランティア組織のネットワークもありますので、そういうことで皆さんに啓発活動をしていただいているという状況であります。また、山小屋の皆さんにつきましても、そういった情報提供をお願いするようにお願いしているところでございます。
それから、ペットボトルの関係でございますが、ごみ対策の話でもございますが、基本的には先ほど委員がおっしゃっていただいたように、自分で持ち込んだごみはやはり自分が持って帰ると、これを基本として考えております。そういった意味合いで、今年度も実施しますけれども、須走の登山口でございますが、登山者の皆さんに自分のごみは自分で、登山のお土産と一緒に持ち帰ってくださいという形で、チラシとかあるいは啓発用の手ぬぐい等をお渡ししながら、ごみ袋をお渡しして、それに自分だけのごみ入れだけでなく、登山道で見つけたごみがあれば、一緒に持ち帰ってくださいというようなことで、取り組んでいるところであります。
なかなかごみ箱を設置すると言いますと、そこに今度はごみが集中するということもございますし、またそのごみの処理をする責任者はだれかというようないろいろな問題もございます。そういった中で、あくまでも静岡側としましては、自分で持ち込んだごみ、使った後のごみは自分で持ち帰っていただくという観点から、指導啓発等をしているところであります。
それから、外国人対策ということで、たくさんの外国人の方も来られるということを想定しておりまして、先ほど局長のほうからも御説明させていただきましたけれども、ガイドブック等も昨年の3万7000部を4万部にふやすとか、また台湾の事務所とか海外の事務所等にもお願いしまして、連携しながら情報提供をしていると、今後も積極的に対応していきたいと、このように考えております。以上です。
○井ノ口道路企画課長
マイカー規制の夜間の対応について御説明いたします。
夜間のシャトルバスが22時で運行が終わりますので、その後の対応ですが、シャトルタクシーがございまして、それは24時間対応ということで行っております。
委員御指摘がありましたけれども、たまたまいなかったのかなというふうに思っておりますが、基本的には24時間対応でやっておりますので、それを御利用いただければ、夜間であっても下山できると思っております。以上です。
○植田観光政策課長
外国人の対策で、私のほうから追加です。
まず1つは、各登山口に富士山ナビゲーターを配置しております。そちらはまず英語で対応ができます。あと、場合によっては韓国語、中国語の対応もできる方も一部配置しております。富士宮口で外国人対応が2人、あと日本語のみの方が2人です。御殿場口は外国語・日本語対応が1人ずつ、須走口は外国語対応が2人で、日本語対応が1人という配置をしております。ナビゲーターは、外国人の方を見つけましたらなるべく直接声をかけて、軽装の方は装備を持っているか、そういったことを直接声をかけて対応しております。
また、民間企業の支援を受けまして、富士山静岡空港に登山の標準的な格好の案内を設けさせていただきまして、そちらでもこういった装備が必要だということで対応しております。
○梨本道路保全課長
土木事務所におけるパトロールですけれども、夏山シーズン中は、ほぼ1週間に一度、ことしで言いますとシーズン中に7回、シーズン前にも確認のためのパトロールがございますので、合計8回パトロールをしているということになります。スケジュール的には、前日に登って、翌朝、山頂まで行ってまた戻ってくると、そういうようなルートです。それ以外にも委託業者によるパトロールもございます。それも週に2回程度は実施しているということになります。
あとブルドーザーの台数なのですけれども、まだ把握してございませんので、また確認をさせていただきたいと思います。
○落合委員
ありがとうございます。
本当に職員の方がいろいろ御苦労されていることがよくわかります。
外国人の方は、本当に軽装で登っている方が多いです。おととしの場合は雨がひどかったものですから。本当に簡単に登れるような気がしているので、絵でも書いて、このような装備は絶対必要だよというぐらい必要なのではないかなと思いました。
それからごみの件ですけれども、確かにごみは持ち帰る、当然それはよくわかっているのですが、裁断機で酸素缶とかを裁断し、それで袋へ入れてまた持ち帰るとか、そうすれば、小さくして持って帰れるものですから、そのままであると結構かさばるのです。何かあればいいなという気がしていたのです。登山時間もこのマナーガイドブック「富士山へ登る人のために」に書いてある時間の、つえを両方ついたりしながら大体倍かかります。そういうことで、どうしてもそれだけの装備が必要になってきていますので、対策をしていただければと思います。
須走口あたりだと2キロ以上、道路にずっと連なって、須走の場合は、規制日は金土日だけです。とめているのがその前に来てとめているという、そういうような状況があるのではないかと、それで並んでいるのかなと思ったのです。ことしは見てないのでわかりませんけれど、そういうような気がいたしました。
とにかく大変でございますけれども、ぜひよろしくお願いします。検討していきたいと思っております。ありがとうございました。
○梨本道路保全課長
午前中にお話がありましたブルドーザーの台数の件ですけれども、確認をしましたところ、富士宮、御殿場、須走3ルートございますけれども、山のほうに入るということで、森林管理署への申請車台数は3ルート合わせますと全部で18台ございます。稼働状況ですけれども、常に動いているのはそのうちの1、2台程度と聞いております。以上です。
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