• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 委員会補足文書

ここから本文です。

委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年10月子どもの人権擁護特別委員会
委員間討議の開始、委員間討議の終了 【 討議 】 発言日: 10/11/2013 会派名:


○多家委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開します。
 それではここから、当委員会の提言に向けて、自由討議を行います。
 第1回委員会でお話ししましたとおり、当委員会の調査事項でもあります、学校におけるいじめや家庭における虐待など、子どもの人権擁護に関する事項について、調査結果を提言として報告書にまとめるとともに、本会議で報告することとなっています。これまで執行部との質疑、県外視察、本日の有識者からの意見聴取を進めてきたわけですが、今から委員の皆さんにいただく意見、そして次回の第5回委員会の委員間討議での意見を踏まえて提言内容を固めていきたいと考えています。
 それでは、委員の皆さんの御意見をいただきたいと思いますので、御自由に発言をいただきたいと思います。

○前林委員
 この問題を考えたときに、私は例えば大津の子供の自殺の問題のときには、学校の対応とか教育委員会の問題とかが非常にクローズアップされてきましたけれども、私はやっぱりこれは誰が悪いという話ではなくて、社会の大きな変化の中でもって、子供たちの置かれている立場が変わってきたんだなと思っております。そういう意味では、責任のありかを追及するのではなくて、みんなで親の立場、教師の立場、あるいは社会の立場というか、いろんな立場でもってこの問題解決に向けた方法を考えていくことしかないんだなということは思っております。
 そういう意味で、きょうは午後の話の中では、教師の重要性みたいなものが非常に語られている中で、では本当に教師が頑張ればいいのということではないのではないかということを感じております。午前中の虐待の話では親の問題がクローズアップされましたし、先ほど言いましたように、大きな社会全体として取り組むという観点だけは外してはいけないと思いました。以上です。

○多家委員長
 はい、ありがとうございました。
 ほかに。お考え等あればお伺いします。

○小野委員
 今年度、東部の児童相談所は増員をしてもらったのですが、相変わらず東部というのは相談件数が圧倒的に多いんです。基本的に予算ありきみたいなことをいつも言われるものですから、私は地域の実態に合わせて、虐待等が多い地域があったりというのはもう仕方がないことだと思いますので、私の地元なんかも大変多いところなんですけれども、死亡事案なんかもあったりして、ほっておいてはいけないと前から言っているのですが、いつも東部は2人ふやしたのでいいんだみたいなことを言われるんですけれど、せっかくこういう特別委員会をつくったので、もっと本当の実態調査をした上で、人員配置等も力を入れる地域を考え直すべきではないかということを提言したいと思います。

○多家委員長
 はい、わかりました。
 ほかに。

○三ッ谷委員
 今の1番委員の話もそうですけど、個々のことを挙げていくと、切りがなくなると思うんですよね。だから、例えば学校教育の現場ではという項目で、こういうことを先生方には、父兄にはお願いしたいとか、例えば家庭運営の話もありましたが、家庭のあり方とか、大きな項目のくくりを先にさせてもらって、その中に今、1番議員が言ったように、地域としてはこういうことにしていくとか、ああいうことにしていくというような取りまとめの方向をとってもらえると、委員会の皆さんが言っていただいたようないろんな意見も提案もまとめやすいのではないかという気がしますが、いかがでしょうか。

○多家委員長
 貴重な意見としてお聞きしておきます。

○伊藤委員
 今の9番委員の提案は貴重な提案だと思いますよ。というのは、そうでないとまとめられないかなと。行政をどういうふうに入れようかなと私は今考えているのですが、行政が全部の屋根にかぶることになるのか、または並列に並べるのか、とにかく地域、学校、家庭というこの三者からのアプローチというのは、今のお話を伺っていても、多分必要なんだろうなというふうに私も思いますね。

○三ッ谷委員
 あと、生きる自分の力というのでしょうか。きょう資料もいただきましたけれど、大人が言ったのか、先生が言ったのか、テレビの3倍返しだか、4倍返しだか何かというのが今話題になっているようですけどね、やっぱりいじめっ放しでその子が我慢して、自殺も何もしなくていくと、ずっとその子はそのイメージが大人になってもついて回ってしまうんだよね。だから、どこかで反論するとか、あるいは反論しなくても、それに負けない力をつけるためのそういう努力というのかね、そういうのをするのも、学校教育なのか、地域なのか、あるいは行政なのか、御本人の頑張りなのかわかりませんが、そういうのも入れてもらえるとありがたいなという気がします。

○多家委員長
 ほかに。

○曳田委員
 項目別には例えば体罰、虐待、いじめというふうな3項目が大体大きなテーマになるような気がするんです。その中で行政のかかわり方をどうしたらいいかという観点が、委員会としては必要かなと。
その中で、いじめをなくすために学校は何をなすべきか、一番最後のほうには、実現するには予算が必要だと、しかし問題が大きくなってからではもっとコストがかかる、そして金で救える命があるなら、惜しみなく投資してほしい、若い命とこの国の未来のためにと、こういう文章が先ほどの資料に載っているものですから、予算化という具体的なことは1つの目標にして、こういう観点から先ほどの例えば先生の増員の問題など具体的に1つずつ提言の中に盛り込んでいけたらいいなというふうに感じます。

○多家委員長
 ほかに。

○池谷委員
 9番委員が言ったようなまとめ方で、家庭、学校、地域それぞれでやるべきことはあるし、やらなきゃならないというふうに思うんですよね。災害でも自助、共助、公助という順番なんですね。それと同じような気もするんですね。自分たちでどうするんだということのお話の中では、やはり子供たち同士の話を、行って楽しいような学校にするとかね、そういうこともあるでしょうし、学校の話は先ほど武田さんが言われたことに網羅されちゃうのかもしれませんけれども、地域で言えば、保育園とか幼稚園の話も出ました。
そして私は公民館をもっと活用したほうがいいと思うんですけどね。きのうも文教警察委員会でちょっと話しをしたんですけど、そういう子供たちをシニア世代が公民館で育てるというようなことを、一方ではそういう社会づくりを静岡県型でやっていってもいいんじゃないかなと。子供たちも来るし、お年寄りも来るし、障害者も来るしという、そういう形の提言、提案も1つおもしろいかなというふうに思います。
 それで、行政のほうではもう1つ要るのが、いじめ防止法ができましたけれども、あれもまだうんと弱いと思うんですよね。ですからもうちょっとアメリカの話じゃないけど、一方では法整備もそうですけど、例えば条例というのがどうかわかりませんけども、いずれにしても、そういう縛りですね。しっかりとしたものをもっと強くしていかないとだめだよというようなことも感じますので、行政の中ではそういうことも入れていただければというふうに思いました。
 あと、2番委員さんが言ったように、教育の行政で、学校の話で言えば、ロールプレーイング、そういうものは非常に重要だと思うんですね。それが子供たち同士でできないんだったら、やっぱりそこに先生が入っていくとかね。そういう具体的な提案としたら、教育現場でそういうことをやっていくということも非常に有意義だなというふうに思います。以上です。

○多家委員長
 ほかに。はい、どうぞ。

○竹内委員
 三ッ谷先生がおっしゃられた体罰、虐待、いじめ、3分割に分ける、基本的にそれで私も賛成なんですけれども、体罰、虐待、いじめというのは、言ってみれば体罰というのは指導力、教師の指導力であり、虐待というのは家庭力、親力であり、いじめというのは人間力だと言いかえるなら、必要なことだと思うんですけど。総体的にボトムの指導力を上げるということと、実際にあった対応策は、いじめの例を出して言うと、天野先生がおっしゃられた基本的な、人権的なボトムを上げる作業と、個別のいじめに遭っている生徒の対応策と、その大きな部分と実際にかかわっている部分、いじめに遭っている人たちの対応策、それの1つが、小野先生が言ったように児童相談所の予算づけの拡充だとかというふうに、さらに個別の案件に入る前に、もう1回エクセルみたいなので総体的に分けられるのではないのかなという気がしています。以上です。

○多家委員長
 ほかに。はい、どうぞ。

○宮城委員
 行政とか大きい目線があるんですけど、子供たちの中に入った目線で訴えるというものも何か入れてもらいたいとは思うんです。やはり当事者は子供であるので、子供たちが読んでわかりやすいというような形もお願いできたらしてもらいたいです。

○天野(一)委員
 子供の命を守るというためのオール静岡というか、児童相談所だけでもだめだし、学校だけでもだめ。その連携とそれからきちっとした責任の所在をはっきりするということが大事だということと。それからいじめとか体罰とか虐待の予防、まず予防ができる方法をみんなで考えるのと、実際に起きたときの対処の仕方をもっと迅速にやれる方法。例えばさっき言ったように児童相談所の人数をふやすとか、そういったところも思い切って対策を立てる。だけども、一方では予防のこと、教育現場では、みずから子供たちがいじめの問題はやってはいけないということを意識する人権感覚を身につける。体罰とか虐待とかいじめをしてはいけないという、そういう人権感覚をみんなが身につければ、それはとめられるわけですよ。ところが、そういうのには鈍感であるから、人権感覚を身につけるということがすごく大事。それにはどうするかということは、予防と、今実際起こっていることの対処と、両方をどういうふうに提言するかということだと思いますけれども。きょう、いろんな講師の先生の話なんかはかなり参考になった。しかし、この3つは全部根っこは同じ。だから、この3つをやっぱり退治しなければ、人権問題は解決しないというふうに感じています。

○前林委員
 10番委員のお話聞いていて思ったのは、やっぱり一番今足りないのは、社会でもって子供を育てるという観点。午前中に、子育てが孤立化したという話がありましたけれども、そういう意味で言うと、私が評価している県の施策の中では、通学合宿、あれは非常におもしろいと思うんですね。少子化の中にあって、なかなか子供たちが横の世界、縦の世界がない。ただ、今、100数十カ所県内でもってやられているって言うんですけれども、合宿をしながら通学をしていくという、あれをもっと手を入れて広げていくことによって、子供たちの中でいろんなルールを学ぶ場が提供できるかなという気持ちがしていますので、せっかくいい事業を行っているので、そういうものをもっと応援して広げていく。
 あとは社会の力、地域の力をそこに入れていくというのか、そういうことを推し進めていくのが、今回この問題についての解決につながっていくことになるのかなという気持ちがしますので、あえて一言つけ加えさせていただきます。

○伊藤委員
 通学合宿、認めていただいてありがとうございます。私が提案して初めてできた事業なんですが、なぜ始めたかというと、地域とやっぱり学校との関連なんですよ。学校だけで子供を育てるということはもうできない時代になっちゃったと思っているわけね。地域の力を借りないと。地域と学校を結びつけるためには、ああいうふうな事業かなというふうに思ったんです。実際、学校の先生方って驚くなかれ、名刺を持ってない世界なんです。学校の先生方は名刺持っていませんよ。それで済む世界なんですね。要は本当に村の中でしか子供たちを見ていない。その村をどうやって地域まで引っ張り出すかという、そこのところがないと、今の子供たちって学校だけだと子供たちの可能性の引き出しも含めて、いい面が認めてもらえない。
 私、さっき確かめさせていただいたのは、自尊感情の欠如というところなんですよね。子供たちに何が足りないかって、自分の存在価値がわからなくているという子供たちがすごく多いわけですよね。だから、それが今の親世代でもあるし、またそれが子供の世代でもあるというふうに考えますと、例えば地域が子供たちにできることって一体何だろうかという、先ほどの10番委員さんの公民館の活用というのは、私、重要なポイントだと思っているんですが、あの通学合宿にも通じるところで。シニアの方々の出番だって思っているんですよ。というのは、家族が核家族化してしまって、じいちゃん、ばあちゃんの世代が家庭の中に見えなくなっているじゃないですか。すると地域では見えますよね。だから、自分の本当のじいちゃん、ばあちゃんでなくてもいいから、擬似家族でいいから、公民館を舞台にして新しい地域の家族みたいなのがつくれる関係っていうのは必要かなって。
 そのためには、どうしてもここら辺で地域に活躍してもらわなくちゃならない活動として、子供たちの自尊感情を育てるのは、私は社会貢献活動だと思っているんですよ。青少年課にいたときもちょっと実験してみたのですが、非行に走りつつある子供――子供たちって若い人たちですよね――を集めてボランティア活動をさせたときに、本当にこれがこの子供たちの本当の姿なんだろうなと思うようないい面を出してくるんですよね。そこのところで、さっきどなたかがおっしゃったようにほめられるわけでしょう。だとすると、そういうふうな場を子供たちに与えていく。地域がつくっていく、学校も一緒になってつくっていくという、そういう活動の場が私はどうしてもこのいじめだ、虐待だというのを考えたときに――体罰はちょっと質が違うかなと思いますが――必要かなというふうに思っているんですけどね。

○竹内委員
 訂正させてください。私は、基本的にまとめ方に関しては、これからどうやって議論集中していくかというのは、天野先生とか一緒ですし、7番委員とか3番委員とかも、その具体的な施策はいいんですけど、例えば体罰、虐待、いじめとするなら、体罰をした人、虐待をした人、いじめをした人というものに対しての施策と、体罰をされた人、虐待を受けた人、いじめを受けた人に対して、施策はどういうものかってやっていくと、実はきれいにまとまってくるような気がします。

○多家委員長
 よろしいですか。

○伊藤委員
 縦軸と横軸ね。縦軸が体罰、虐待、いじめであれば、横軸は地域、学校、家庭かなという、どうも考え方としてはそこですよね。

○多家委員長
 これで締めるわけではありませんから、もう1回、参考人が来るという前提で進めておりますし、とりあえず頭出しということを考えまして、提言に取り上げるべき事項等、まとめの方向に対する事項、上げていただきました。短時間の中でそれぞれの皆さんから大変貴重な御意見を伺ったと思いますが、当然子どもの人権擁護というくくりの中で、いじめ、体罰、虐待と、この3つが何であるかということもよくわかっておるわけでありますし、比較的行きつくところは地域、学校、家庭、そして現場、それから子供たちに生きることを諦めないということをしっかりと考え込むということに集約できてきておりますので、そんなことでとりあえずきょうの自由討議は終わらせていただいてよろしいでしょうか。
(「はい」と言う者あり)
 ではそのようにいたします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp