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委員会会議録

質問文書

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平成23年9月定例会くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:東堂 陽一 議員
質疑・質問日:10/06/2011
会派名:自民改革会議


○東堂委員
 それでは質問をさせていただきます。
 まず最初に、103号議案、補正事業のうちの緊急雇用事業、高齢者向けの自転車シミュレーターを活用した体験型出前講座の実施ということでありますけども、これに先立って、ことしの初めから歩行環境シミュレーターというものも、ほぼ同じようなシステムかと思いますけども、実施をしてまいりました。
 現場を拝見しに行ったわけでありますけども、緊急雇用という意味では、説明員の方は、非常に上手に説明をなさっていましたし、高齢者向けの説明会でありましたけども、説明が的確であったということと、非常に楽しいというんでしょうか、上手に話してて、それは非常にいいなという感想を受けました。
 ただ、その装置自体は、3面にモニターがありましたが、どうしても平面的なものですから、果たしてこれで本当に危険を感知できるのかなという感想は持ちました。むしろ、外で実際の車を使ったりして、工夫は必要ですけども、そういうもののほうがやっぱり危険は感知できるのではないかなと、今のシステムでどれだけ危険を感じれるのかなという疑問を持ちました。これは、そういう感想を持ったものですから、検討をしていただければというふうに思います。

 2番目が、建築許可台帳のデータベース化ということですけど、紙データと電子データ両方というふうに説明には書いてありましたが、件数がどれぐらいあるのか。80万円という予算計上でありますけども、これで対応できるのかどうかという疑問を持ちましたので、その辺の説明をお願いしたいと思います。

 3番目には、県営住宅の家賃の徴収補助事業ということです。これはほとんど説明いただきましたけど、概要の中に電話催告等という表現がしてあります。電話催告以外にこの緊急雇用の人間がどういうことをするのかということを教えてもらいたいと思います。そしてあわせて、こういう電話催告というのは、今まで県でやったことがあるのかどうか、前例があるかどうか。もしあるなら、効果をどう見てるのかということもお聞きしたいと思います。

 次に、鳥獣保護区標識等調査事業に関してですが、私ちょっと勉強不足でわからないものですから、県内の鳥獣保護区の箇所数とか、どういうところにあるかというような状況を教えていただきたいと思います。そして、保護区の地区によっては、解除してほしいというような声も出ていると思います。なかなか法の前でそういうものが取れない、要望は鳥獣被害に対して、やっぱりそういう声が出てくるわけでありますけども、そういう声に対して、どう対応していくのかという考えをお聞かせ願いたいと思います。

 次に、所管事項の中の家・庭一体の住まいづくりでありますけども、これは意見という程度であります。これも、ほとんど質問が出尽くしましたので、アイデアコンペの話を1点だけ、どこに活用するかということも大事な課題だというふうに思います。そういう中で、たまたまでありますけども、けさ建通新聞という業界紙にこの記事が取り扱われておりました。業界の人間がみんな見ておりますので、宣伝効果があります。そういうことを含めて、せっかくやったものですから、先ほど言ったようにお金をかけるんじゃなくて、こういうアイデアを上手に使うということは、方法論として、例えばマスコミを利用させてもらうということも大事なことであるなという感想を持ちました。そういうとこに、考えがあるかどうかお聞きしたいと思います。お金をかけない方法で進めるということであります。コンセプトは悪くないと思いますので、そういうお考えを聞きたいと思います。

 次に風力発電であります。先ほどの提言の内容の中でありますけども、これ伊豆半島という意味ではありませんが、風力発電一般というふうにしてお聞き願えればいいと思いますが、低周波音のお話がありました。実際に風力発電を進めている地区では、これがネックになっているという現実があります。自然エネルギーには賛成だけども、やっぱりその場所へ入っていくと反対だという声をたくさん聞いて、計画が立ち往生している地区もあります。
 そういう中でちょっと気になるのは、風車の低周波音と、ここに書いてある委員意見等の概要ですね。風車の低周波音等が体に悪いということが科学的にはっきりした段階で見直しを行うことと書いてあります。それは例えば、設置をしてしまった後に撤去もあり得るという話でしたけども、それは大変な手戻りというか、大きな無駄だというふうに思いますし、実際に導入にあたっての障害というんでしょうか、反対の根拠にもなっているわけですから、ここはもう少ししっかり科学的な根拠をはっきりさせる必要があると思うわけですが、県はそこに対してどのように取り組むか、考えているかお聞きしたいと思います。

 そして、次が愛鷹山ろくにおける産業廃棄物の不法投棄事案ということですけども、これも昨日から何人かの方が質問されておりました。23万立米という数字にびっくりするわけでありますけども、これだけの産廃を運ぶというのは、大変時間もかかったはずですので、説明はありましたけども、発覚するまでに23万立米も積もったということに、少しびっくりいたしました。
 そしてまた、その後の措置命令でありますが、平成23年11月16日に撤去の着手期限を設定して、完了計画は28年11月16日ということで、5年間の期間を設けてあります。実際に作業をすれば、これくらいの時間は確かに必要だと思いますけども、正直言って、現実的に考えてとても無理だなあと、これはできないだろうなという感想であります。むやみに事件の解決を長引かせるだけではないかというような感想を持っております。
 こういう猶予期間と言うんでしょうか、施行期間で実際にやってくれるならばいいんだけど、非常に難しいかなというふうに思う中で、そこをどう考えるか。そしてもう1つ、警察はこれに対してどういう関与をしていくかということをお聞きしたいと思います。

 さらにもう1点、この措置命令に対して、スルガ産業の元代表取締役ら4名に対して措置命令を出したわけでありますけども、当時の逮捕者はもっと多かったように記憶をしております。この4人に命令を出したという考え方はどのようなものであるのか。また、措置命令を出す相手は、多くの逮捕者がいた中で、この4人ですべてなのかどうか、そこをお伺いしたいと思います。

 最後になります。大気汚染及び水質汚濁等の状況の中で、新幹線騒音の項目であります。16地点中7地点で環境基準を達成したというふうに書いてありますが、逆に言うと達成できていないところのほうが多いわけであります。実際に、最近沿線住民から騒音の苦情ということを頻繁に耳にします。非常に騒音が大きい、何とかならないかという苦情を現実に耳にすることが多くあります。これに対して、どのような対応をしてるのかということをお聞きしたいと思います。以上です。

○片桐くらし交通安全課長
 シミュレーターを使った安全講習の効果というような話でございます。委員は、2回も行っていただいて本当にありがとうございます。体験していただいたと思うんですけど、これは高齢者事業ということで今年度始めました。今回の補正でも高齢者自転車交通安全推進事業ということで、当課としては、できるだけ安全に危険を体験していただくということを目標にシミュレーターを使うということで検討しているところでございます。
 もちろん、実物を使ったほうが危険は体験できると思うんですけども、高齢者の身体能力だとか、判断能力等々を考えますと、やっぱりできるだけ安全に、自転車シミュレーターであれば絶対転ばないわけですし、歩行シミュレーターであれば、車が来ても画面だけ赤くはなりますけども痛くはないということで、判断能力だとか、自分たちの身体能力を理解していただくというふうなことで、交通事故防止につなげていきたいというふうに考えております。
 ただ、やり方については、効果の上がるように、今後もいろんな形で研究をしながら、検討しながら、できるだけ効果のあるような方法でやっていきたいというふうに思います。

○袴田建築安全推進課長
 建築許可台帳電子化事業について、件数がどの程度あるのか、また、作業はこの金額で賄えるのかということについて、お答えをいたします。
 作業の件数でございますけども、3,470件ということでございます。また、作業量につきましては、1日40件程度ということで推定をしておりまして、それで4カ月間あれば賄えるというように積算をしております。以上でございます。

○柳公営住宅課長
 県営住宅滞納家賃徴収補助事業についてお答えいたします。
 非常勤職員の業務で、電話催告等についてでございますけども、督促状の送付、催告状の送付、指導文書を作成して送付という業務でございます。電話による催告ですけども、通常は嘱託員の業務として行っております。臨宅と同時に、初期滞納者に対する滞納対策としては、非常に効果があるということで、今回の補助事業でも、その辺をちょっと強化してやってみたいというところでございます。以上でございます。

○田代自然保護課長
 鳥獣保護区の状況についてであります。平成22年度末、県内では112カ所、14万4109ヘクタール、県土の約2割が鳥獣保護区となっております。保護区の解除、指定につきましては、地域の合意が必要であります。掛川市の例でありますけれど、イノシシやニホンジカの被害が多く、鳥獣保護区の指定が地域の住民の同意が得られませんで、狩猟鳥獣捕獲禁止区域というふうな指定をしているところがあります。以上であります。

○諏訪住まいづくり課長
 家・庭一体の住まいづくりのアイデアコンペの活用方法について、お答えいたします。
 まずは、今月28日に家・庭一体の住まいづくりシンポジウムを開催いたします。その場で、入賞作品の表彰式を企画しております。それにあわせて、入賞されたアイデア等を含めて、今回提案されたすぐれた点、アイデアの内容について、出席される皆様にお話をして、まずは普及を始めていきたい。
 それから、引き続きガイドブックの作成をしてまいります。そのガイドブックに、今回の提案された入賞作品等を掲載させていただきます。あわせて、県内外の家・庭一体の参考事例となるようなものも掲載いたしまして、今後、研修会あるいは出前講座、そういったようなところで普及に活用していきたいということで考えております。以上でございます。

○佐藤環境局長
 風力発電施設の低周波音の関係について、御説明します。
 低周波音につきましては、有識者会議の中でも議論になったんですけど、ここがまだ確立されていない分野であるという格好で、影響はあるんだというところは出てるんですけど、それが科学的、医学的に確実になっていないというところです。実際上、音については、周波数が小さくなるにつれて聞きにくいということで、聞こえる人、聞こえない人という部分あって、それがどういう影響を及ぼすかというのが、はっきり解明されていないと。高周波音、高い音のほうについては、ある程度脳波にいいという格好で研究が進んでいる分野があるというところがあったんですけれども、この低周波については、まだ出ていないというところがあって、環境省等でも今これについて、調査研究を進めているところで、有識者会議の中でも、ある程度そこの部分については、風車からの距離等を確保して、予防をしていく分野なのかなというところで御意見をいただいているところです。
 ただ、ここの部分についてというのは、やはり、県だけでできないというところがありまして、国家レベルの話である部分がございます。来年度からは風力発電施設が環境アセスの対象になってくるようになると国では考えておりますので、そういう中でもしっかり位置づけられるように、県としてもしっかり国へ要望してまいりたいと考えております。以上です。

○鈴木廃棄物リサイクル課長
 愛鷹山ろくの不法投棄事案についてであります。まず、長い年限がかかっていて、措置命令からさらに5年かかるということでございますけども、埋め立て期間も5年11カ月、それから場所が山でございまして、そこに至る道は細い農道が1本通っているだけでございます。そこから廃棄物を搬出するには1時間あたりトラック何台通過できるというところから計算して、5年ぐらい必要になってしまうということで設定させていただきました。
 しかしながら、現在、検討委員会でその支障と対策について御検討をいただいておりますので、その結論が出ましたらば、地元と速やかな調整を図りながら、本件につきましては、速やかに対応を図っていきたいと考えております。
 それから、警察との関与でございますけども、行政側ではこれを見つけることはできなかったわけですが、平成16年に警察との連携のもとに、警察にお願いして現場聴取等していただきまして、逮捕していただいたと。それに伴って、今この不法投棄が終わりに至ったということでございます。
 それから、措置命令を発信する相手でございますけども、これまで裁判記録などの収集とか、法に基づく報告の聴取を行うなどして、被命令者の本件へのかかわりについて調整してきましたけども、この4人が不法投棄が行われた5年11カ月の最初から最後まで直接関与していたということが判明したために、この4人に全量撤去を命じたものであります。
 不法投棄への関与が一時的でありましても、直接関与した不法投棄の量が確定できるものに対しては、その量に見合った命令を発出する方針でありますので、現在調査を進めているという状況でございます。以上です。

○鈴木生活環境課長
 新幹線騒音の環境基準達成についてでありますが、まず環境基準というのは、行政の目標とする値ですので、環境基準をオーバーしたからと言って、その対策を強制するようなことはありません。その中で、当課といたしましては、環境基準を超過した場合、騒音を低減する要望書と測定結果をJRに提出して対応しております。JRにおきましては、当課の送りました測定結果、こういうものを踏まえて、騒音の対策を実施し、その対策結果については、当課への報告がされております。このような形で対策は進めております。
 また、県の実施する測定地点、これについては、当該地域の騒音を代表するような地点や、また、騒音が問題となりそうな地点、そのようなところを実施しておりますので、環境基準の達成率はあまりよくありませんが、騒音対策としては、順次進められているものと考えております。以上です。

○東堂委員
 ありがとうございました。
 最初のシミュレーターの話は、効果ある方法を検討ということで、事情もありますので、お願いをしたいというふうに思います。

 それから、鳥獣保護区の話で、たまたま掛川市のお話を出していただきましたけども、地域の同意が必要だということでありましたが、たまたま出た話が自分の地元だったわけでありますけども、地域の同意はあったように私は認識してたんですが、一たん決めたものは、なかなか変えることができないというような、そんな事情だからだめだというふうな説明を受けた覚えがあります。本当に地域の同意がしっかりまとまれば、解除することも可能なのかどうか、現実問題として、そこで壁にぶつかったことがありましたので、確認をしたいというふうに思います。

 それから、風力発電はお話のとおりで、県でできるかというようなこともあると思いますが、ただ、現実にこのことで立ち往生していることもあるわけですし、一度設置したものをだめだから、悪影響があるから撤去しなさいという話になったら、本当に何億、何十億という投資をするわけでありますので、これはぜひ早目に方針というか、対策をしっかり出すように国にお願いするものかもしれませんが、必要なことだというふうに思います。

 それから、愛鷹の不法投棄に関しては、きのうも鈴木澄美委員からの質問の回答があったとおりで、今の回答もそういうことだと思いますが、私が思うのは、確かに23万立米を搬出することになれば、5年、6年かかる量だと思いますよね。それぐらい、すごい量であります。ただ、実際には処理できないと決めつけちゃいけませんけど、できないと思いますよね。だから、またさらに5年事態を長引かせるだけではないかというふうに思うものですから、もうちょっと突っ込んだ対応ができないのかなという思いがあります。警察の対応というのは、今までの対応でなくて、今後の対応の中へ警察の協力というものが求められるのかという意味での対応をもう一度お聞きしたいと思います。

 最後に新幹線騒音、達成する義務はないというふうなお話でありましたが、現実に沿線住民には、やはり苦情が大分ふえているというふうに私は認識しております。この数字との関係性はデータ的にあるわけではありませんけども、苦痛に感じてる方が大変いらっしゃるという現実はあります。そういうところも、やっぱりしっかり対応していく必要はあるのではないかということで、質問をさせてもらったということです。以上、再質問といたします。

○田代自然保護課長
 自然保護区の解除についてであります。野生鳥獣の繁殖できる環境を維持するという目的で鳥獣保護区を指定しております。農業被害とか、野生鳥獣の被害が多いところにつきましては、先ほども申し上げたとおり、地域の同意を得ながら指定の方法を変えたりという方法で対応しております。
 全く捕獲ができないという状況でありませんので、野生生物による被害がなくなった場合には、できればまたもとの鳥獣保護区に戻したいという考え方は、それは冒頭申し上げました鳥獣に対する保護の指定によって、多様な生態系が維持できると、こういう目的のためであります。以上です。

○鈴木廃棄物リサイクル課長
 現在、措置命令を出しておりまして、措置命令の着手期限というものを定めております。
 それとあわせまして、検討委員会のほうに支障とその対策方法を依頼しておりますので、その措置命令が過ぎて、検討委員会の結果が出たところで、両方をかみ合わせて、どういう対応がいいのか、全量撤去するには5年ぐらいかかるかとは思いますけども、検討委員会の結論がどういうものになるか、それに従って県の対応を決めていきたいということでございます。
 それから、警察の関与でございますけども、法律に基づきます措置命令を発出しておりますので、これに従わない場合は、告発すれば警察のほうで受理していただけるというような可能性は当然あると思っております。しかしながら、私たち廃棄物リサイクル課としては、その本人を逮捕するということよりは、そこに現在問題となってあるごみを片づけて、住民の方々の安心性を確保したいというのを第一に考えておりますので、まずはごみの対策を優先して考えたいと思っております。以上です。

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