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委員会会議録

質問文書

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平成25年6月定例会くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大池 幸男 議員
質疑・質問日:07/29/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○大池委員
 5番委員と同じような分割方式です。
 交通安全が所管だということですので、交通事故等のデータがあるんですよね。毎回私は家から静岡まで車で来ておりますけれど、その道路は至るところで渋滞をしてます。渋滞してますと、よく追突事故が起きまして、当然ですよね。一番後ろは「あっ」と言う間にブレーキかけて、前の車にそれでボンと。大きな事故ではないけれど、数が多いという日常でございます。
 渋滞っていうのは、いろんな原因で発生するのかもしれませんけれど、少なくとも国道1号のバイパスで、ここの信号の設定をちょっと変えたら渋滞がなくなるじゃんというところがいっぱいあるんですよね、本当に。特に、こんなとこに信号機をつけて何を考えてるのかと。例えば、丸子と藁科川のところにトンネルがあるんですけど、出たところがいきなり信号機で、渋滞もするもんですから、トンネルの中で渋滞すれば当然事故が発生する。
 これは道路の構造ですので、道路管理者の交通基盤部が所管していて、なおかつ信号の設定っていうのは警察でやってるのは知ってますけれど、それを使う中で、県民の皆さんが非常に不条理といいますか、もうちょっと何とかすりゃいいじゃんって思うところを解決するのが、このくらし・環境部のセクションなのかなと思うわけですね。
 ですので、本当に皆さんも感じると思うんですよ。そういう思いをどこかで受けとめて、うまい解決をしていかなければいけないと思うんですけど、具体的に信号機の設定というのはどういう形で変えられて、そういう問題点を解決の方向に動いているのか、ちょっと教えてください。

○夏目くらし交通安全課長
 地域住民の皆さんの間に、信号機の設置や表示の長さ等の問題でさまざまな要望があることは承知をしております。
 信号機の設置については、公安委員会の所管、規制の関係ですので警察の所管になりますが、恐らくその信号機のある場所の環境だけではなくて、接続道路なり優先する道路の交通量ですとか、沿道の環境等々を踏まえて、信号機が設置されているものと考えてはおります。
 当課といたしましては、この信号機の設置、長さ等の問題も含めまして、交通事故、交通安全対策を所管しておりますので、交通診断事業というものをやっております。これにつきましては、市や町、あるいはバス事業者等から要望のありました全ての箇所につきまして、道路管理者あるいは警察等と協議をしまして、現場診断箇所を選定をし、現地調査、それから調査に基づく検討を行いまして、必要と判断された箇所につきましては、信号機も含めた規制の変更、あるいは交通安全施設の設置等々の道路改善を行って、交通事故の抑止に努めているところでございます。当課の取り組みとしては以上でございます。

○大池委員
 答弁なので、そういうふうでしょうけどね。
 実際に交通診断事業で、事業者なんかといろいろ検討もしながら少しは変えてるよというのもわかるんですけれど、一般的な県民の皆さんが日常感じるところは、何年たっても全然変わらないところがいっぱいあるじゃないかというのがあるわけですよ。
 例えばさっき国道1号の話をしましたけれど、あそこのトンネルを出たところに信号機があること自体が問題だと僕は思うんですよ。それは、バイパスに車を上げるという面では、信号機で上げるという、その地域の皆さんの思いがあって、信号機をつけてるかもしれないけど、車の事故を減らすとか、安全とかといった場合、構造上、全く無理があって、そういうところが多分、事業者なんかに言わせると、事業をやってるんだから余り出てこない。でも、県民の皆さんはそうは思ってない。そういう意見を取り上げていかないと、なかなか交通安全という満足度も上がらないんではないのかなと僕は思うんですね。
 今やっているこの事業そのものに、やっぱりもう少ししっかりした県民の皆さんの気持ちを酌み取ってあげるような、そんな形にしていかなければいけないのかなと思うんですよ。本当に事故の多い、渋滞で一番混む、そういうところはしっかり皆様のお声をもうちょっと気軽に意見を取り上げられるような、そんな場をつくっていただければと。こういう時代でございますので、県庁の所管ですので、我々のところにどんどん上げてくれと。そうすればそれを関係部署、関係機関に展開するよというところは、本当にぜひやっていただきたいなと僕は思うの。本当に、フラストレーションから、玉突き事故とかすごい多いと思う。
 実は私の家の前の信号もそうなんですよ。十何年前には、私の家の前の道が主要道路だったんです。そこに道が1本できて、そっちが主要道路になったにもかかわらず、信号機の時間設定が昔のまんまなんですよ。いや、実はそれは昼間は変わったんですが夜は昔のまんま。だから交通量は10対1なの。でも、誰も何も言わない。私もおかしいなと思うけれど、なかなかそういうことを声を上げなければ、そのまんまなんですよ。
 だから、所管だったらば、皆様が、そういうところをもうちょっと気軽にそういうような窓口対応を設定することによって、うまく回るような仕組みを、ぜひ、この委員会の所管だと思いますから、御提案をいたしますので、やっていただいたらなと思うんですけど、どうですか。

○松井県民生活局長
 委員御指摘のとおり、県民の方々の意見は十分吸い上げていきたいと思ってます。
 担当課長から説明しました交通診断事業においても、そうした意見を吸い上げておりますし、あと、数は少ないんですけども、私ども交通安全等について、タウンミーティング等も実施しております。そうした場合に、実際に現場で疑問点に思ってらっしゃる県民の方を多数聞きました。あるいは、制度的には県民のこえということで、私ども交通安全課のほうへ直接お電話なり、メールをいただくこともございます。そうしたものについて、真摯に対応していきたいと思います。
 いずれにしましても、交通の施設のこと、交通安全の視点、それから使い勝手、いわゆる利便性の点もございますので、その辺を勘案して、よりよいものにしていきたいと、ぜひそんな努力をしたいと思います。

○大池委員
 よろしく。では、次にまいります。
 南アルプスのユネスコエコパーク登録でございます。
 新聞によりますと、来年の7月に登録をいただけるように、そんなステップで今から進んでいくということでございますけど、実はここがエコパークかよという話なんですよね。我々は、昔から南アルプスは世界自然遺産にしようじゃないかという概念でいたんですけど、いつの間にかユネスコエコパーク。よくわかりませんけれど、ランク的には一段ハードルが下がっちゃうのかな。そんな展開になってるんですけど、これは、いつ誰がどういう判断で方針転換をなさったのか、県のかかわるところを教えていただきたい。

○芝田自然保護課長
 委員御質問のユネスコエコパークに世界自然遺産から変わったということでございます。
 平成15年に国のほうで世界自然遺産を推薦する場所を検討した中で、全部で19地域ぐらいが対象じゃないかということが挙がった。この南アルプスもその中に入って、どうかという可能性について検討がなされたということなんですが、その中で私たちが聞いている中では、まず氷河の地形が実際に存在しないということ。それからまた、実際の南アルプスの地域が稜線的に指定されている限られた地域になっているということ。それから、同じような地形あるいは環境は、南アルプス以外にもいろんなところにあって、特に世界の同種の地域と比べると、まだ特異性が見られないということで、ちょっとまだ世界自然遺産としての条件をクリアする状況にはない。ひとまずここは捨てたわけではないということで、まずはエコパークというもう1つのユネスコの認定地域としてもらう動きでいこうということで、そのように変わってきたと認識しております。以上です。

○大池委員
 ということは、静岡県が判断したとかっていう話ではなくて、国が、どうも世界自然遺産のリストにはこの南アルプスは向いてないと、そこまでいかないんだという判断をしたと。それを受けて、ワンランク下なのか何かハードルは低いんでしょうけれど、ユネスコエコパークの登録をという活動になったと。
 それで、エコパークを取るための活動をしている。その中で、一番一生懸命やってるのは静岡市のような気がするんです。私も地元で川根本町を抱えているもんですから、川根本町も対象地域になるんですけど、いろんな御案内をいただくんですが、皆、静岡市役所からいただくんですよ。
 そうなると、このエコパークの認証に対しては、非常にイニシアチブをとっているのは静岡市かなというようなイメージを受けると。当然ながら、静岡市も政令市で、かつ静岡市の一番最北の部分がほとんど国立公園なもんですから、それは当然、静岡市もやらなければいけませんけど、まずは静岡県ではないのか。静岡県が前に出るべきではないのかと私は思います。
 エコパーク先進地の宮崎県の綾町にも、私どもは行ってるんですけど、綾町の皆様と意見交換をいたしますと、話の中で宮崎県の存在というのは非常に大きいという印象を受ける過程にあったと。なおかつ、それなりのハード・ソフト整備においても、県がかなり力を入れてくれたという話を聞いてるんですけど、県のエコパーク登録に対する姿勢というのは、どうなんですか。静岡市の下という言い方はないですけど、補完的な立場でいっていいのかどうなのか。今から本当、認証が来年という時期に、今から佳境になってくるわけですから、そこのスタンスに対して、県の考えをお聞きしたい。

○芝田自然保護課長
 まず、静岡市の立場といいますか、立ち位置といいますか、この南アルプスのエコパークの関係では、委員が今おっしゃいましたように、最初が世界自然遺産の推進というところから始まっております。実際このエコパークの推進の見解を南アルプス世界自然遺産登録推進協議会という形の中で、関係10市町村が、そのままの名前で実際に動いていると。その中で、静岡市長がその会の会長さんをなさっておられる。それから、南アルプス市長と伊那市長のお2人が副会長、そういうような状況があります。実際のこのエコパークの申請等の取りまとめ的な部分については、今、たしか南アルプス市が中心になってやっていただいていると聞いております。
 県としての対応といいますか、取り組みということだと思うんですが、県としましては、山梨県、長野県と同じ立ち位置にあるわけで、またこのエコパークにつきましては、当然、地域としては核心地域と緩衝地帯と移行地域という3つの地域が1つになってエコパークという全体の地域を構成するわけです。今の申請行為を行われている内容というのが、各地域ごとにどういう保全対策が行われるか、あるいは、どういう環境教育といいますか、そういったものを行っていけるか、あるいは、今やっているかというような、ユネスコに申請する際の質問に対して、こういう環境、こういう状況がありますよというものを、今、報告をする段階にあります。
 ということでございますので、実際にどういうふうにその地域を利活用していくのか、どういう事業展開をしていくのかということにつきましては、登録が出されてから管理計画というものを策定して提出するということになります。そこで初めて各市町村における、その整備の内容や事業展開の内容というのが決まってくるということになります。
 そのときに、県としてその各市町村における事業計画や整備計画において、県の立場として実施、あるいは支援するものが出てくれば、支援していきましょうというのが、我々今3県の立場です。
 あくまでも各事業計画、実践計画を策定するのは、各市町村において独自の特性を出して対応していこうと。それがまた逆にいいますと、エコパークの一番いいところといいますか、メリットになってる部分ですから、そこの各市町村における管理計画等が策定、あるいはまた中身がわかってきた時点で、各県がそれぞれの立場で支援できるところは支援していこうというのが、今3県の立ち位置になっております。以上です。

○大池委員
 もう、るる説明いただきましたけど、ユネスコに申請するのは文部科学省なんですよね。世界遺産の場合は文化庁からユネスコにという形なんですけど、日本政府から海外のそういう機関に対する申請になって、実際の場合は、世界遺産と同じ構図だと僕は思うんですよ。個々の構成資産というのは各市町が絡んだ中で、いろんな取り組みとか整理整頓はするけれど、それを取りまとめて県がきちっと掌握して、それを国に上げて、国が国際機関に上げていくと。そのピラミッドの中での協力関係において、国際的な認証が取れていくと私は思うんですね。
 ですので、富士山世界遺産登録を一度経験して、静岡県において、県の立場というのは今よりも、もっと前に出ていただきたい。出るべきであると思うし、特に静岡市は政令市でそれなりに実力はあるけれど、川根本町は非常に小さな町であって、自分の町で取りまとめろと言われても、これはなかなかできないところが多い。これはきちっと経験も踏んでる、世界遺産をやった、県という大きな組織の中で、ある程度の助言をいただきたいし協力もいただきたいというのは、本音なんですよ。
 であるのであれば、さっき御答弁いただいたのは、市町に全部任せて、全部まとめさせて最後のときにちょっと出るよなんていう、わけわかんないこと言ってないで、もっと今からきちっと前に出て、このエコパークをしっかりとれるような責任持った対応をすべきであると思いますけど、いかがでしょうか。

○芝田自然保護課長
 私ども、県も何も知らないよということではなくて、先ほど言いましたように、今の理念としましては、まだ市町村において、その具体的な行動計画なり管理計画、制度計画的なものが上がってきていないというのが、10市町村全体の状況でございます。
 ですから、先ほど言いましたように、仮に管理計画等を策定する前に、うちの市は、あるいはうちの町は、こういう行動計画といいますか、あるいは整備計画といいますか、事業計画をつくっていきたいんだけど、というような中で、具体的な要望とかお話等があれば、それに対してできることは支援等していきたいと思っております。決して外側にいてということではございませんので、御理解いただきたいと思います。以上です。

○大池委員
 よろしくお願いします。
 それから、もう1点だけ。話は変わりますけど、放射能の関係でございます。
 震災以降、福島第一原発がああいうことになりまして、本県にも降り注いだわけでございます。我が地元なんかは大被害を受けたわけでございますけど、その事故以来、空気中の放射線濃度とか土壌もそう、食品もそう、全て社会的問題になって、しっかり調査とかをやられて公表をずっとされてきましたよね。
 新聞紙面上では、空間線量あたりは週に1回ぐらい出てますけれど、だんだん何となく当然のことながら、値も下がっていくということもあるんでしょうけれど、あれだけ社会的な問題になった放射能の値というのが、どう変移して、どうなってるんだというような時系列な調査結果はまとめられているのか、それは公表しているのかちょっとわかんないですが、どうなってるんでしょうか。

○小林廃棄物リサイクル課長
 放射能の濃度の推移につきましては、当課の所管ではございませんけれども、この中で答えられるのは当課かなと思いますので、お答えをさせていただきます。
 空間線量につきましては、今、委員御指摘のとおり、廃棄物の受け入れの際にはかりまして、毎時0.05マイクロシーベルトといったように、非常に低い値でございまして、直ちに健康に被害があるような数字は見つけられておりません。
 また、焼却灰を埋め立てまして、その後、空間線量率をはかってますけれども、埋め立て当時と数値としては特に変移はございません。以上でございます。

○大池委員
 所管が違うと言われましたが、暮らしをしていく県民が、そのときに不安を持ってると、もし思うんだったら、絡むのかなと思うんです。例えばただ食事をとるというのは、厚生委員会かもしれませんけど、このセシウムは放射性物質の金属で、大気中を移動していきますよね。震災直後にいろいろ問題があったのが、どんどん動いていって、例えば陸上とかいろんなところに降り注いだものが、雨に乗って河川に入って、河川のあるところに貯まっていって、それが俗に言うホットスポット、非常に放射線量が高いところができている。それも土壌もそうですね。
 そういうところができたりということをきちっと把握して、それを補足して、県民にここがどうなんだというようなお知らせをしなければいけないでしょうし、特に今、福島第一原発の排水の形で海にどんどん出ていって、海に当時流れたものも、それがずっと千葉沖に流れて東京湾に入って、ひょっとしたらこちらにとかって、そういう変移をしていると。
 そういう情報を県民の暮らしにおいて情報伝達するというのは、皆さんの仕事じゃないかなあと思うんです。それとか、私の地元も震災の瓦れきを受け入れたんだけど、それは放射能がああだこうだっていろいろあって、それは問題ないかもしれないけど、当時、焼却場で処理されていたのは、家庭の剪定枝なんかを全部入れてるわけですよ。そこにみんなたまってるわけですね。それを焼却場で溶融して飛灰に濃縮するわけですね。それが最終処分場にどんどん入っているというのは、最終処分場にセシウムがどんどんたまっていくという不安も、皆さん持って当然ですよね。
 そういうところを、現状はどうなんだというような調査をして、その不安があるのかないのかという知らしめるというのは、所管ではないんですか、どうなんですか。

○小林廃棄物リサイクル課長
 本県で災害廃棄物を受け入れまして、その後、最終処分場に埋め立てをいたしました。
 当時から県民の皆さんの間に、放射能に関する懸念が非常にございましたので、廃棄物処分場を埋め立てた後、モニタリングを継続してやっております。
 当然、皆さん将来にわたって不安というのはあると思います。ですから、できる限りモニタリングは継続するということで、現在、国が行っておりますので、また継続を要望しているところでございます。

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