• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年5月臨時会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大岡 敏孝 議員
質疑・質問日:05/20/2011
会派名:志士の会


大岡委員
では、数点質問させていただきます。
まず、今回の補正、財源は一般財源ということなんですが、これは国庫等使える財源はほかにないんでしょうか。
と申しますのも、今回は震災の影響ですとか風評被害と。ちまたによると風評被害を一番広げているのは、総理大臣じゃないかということも言われておりますが、そういったことを考えますと、もっとほかの財源も使えるのではないかと考えますが、その点についてどのように考えておられるか教えてください。

それから、今回の企画広報部関係で特に海外の風評被害の払拭ということを軸に事業展開されるということなんですが、具体的に意見広告を出すとか、メディアとかブロガーを招いて発信を強化するということよりも、この風評被害の原因って何なんだと。この原因もわからないままブロガーを呼ぼうと、意見広告を出そうと、それは信頼性に足らないものになってしまいます。
事実無根の風評であるということであれば、まずこちらの総括をして、県として一体何を訴えるのかということが大事だと思いますが、この点についてどのように考えておられるか、何を海外に訴えようとしておられるのか、この中身を教えていただきたいと思います。一体何を否定して何を主張するという考えなのかというのを、ちょっと教えていただきたいと思います。

それから文化・観光部関係でございますが、今回、がんばろう東日本!ふじのくにゴーゴー!キャンペーン、私もこのゴーゴー!キャンペーンを見ましたけど、一体どういうメニューでやってるのかなというふうに思ったんですが。このプランはさておき、県がどのような形で補助を出し、どういうものに県費つまり公費を突っ込んでいるのかという、この構造がわかるような説明をしていただくか、資料を提供していただきたいと思います。これだけでは一体何にどのようにお金を使っているのか全然わからない。それと、きょう時点までの効果について教えていただきたいと思います。

さらに言わせていただければ、これはゴールデンウイークは対象外だったんですね。ゴールデンウイーク対象外であったにもかかわらず、今回この主要観光施設の状況を見ますと、全体的に前年比プラス114.9%ということで、ゴーゴー!キャンペーンを適用していないのに利用者がふえていると。じゃあゴーゴー!キャンペーンをやらないほうがいいんじゃないかとか、やらなくてもいいんじゃないかとか、そういう議論になろうかと思いますが、この点をどのように分析しておられるのか教えてください。以上でございます。

○植田観光振興課長
まず、1点目の国庫の補助金なんですけども、こちらのほうでは国の観光振興の今回のメニューに当たる部分については、制度もちょっと調べたんですが、該当するものがございませんでした。

あと、海外の風評被害の払拭ということなんですが、まずどんな風評被害かということなんですが、我々が聞いてるところによりますと、まず韓国では富士山に噴火の危険があるとか、あと、もちろん日本全体で放射能の危険があると。特にその辺は、中国なんかで多かったということです。
ですので、海外のほうでは東北というわけではなくて、日本全体が危ないというような、例えば政府のほうの発表であるとか報道であるとか、そういったのが見られましたので、そういったところを払拭するために、情報発信の能力の高い有名なブロガーとか、あと、テレビの旅番組のキャスターでありますとか、そういった方をこちらにお呼びして、静岡県の現状をよく見ていただいて、それで本国に帰って静岡県の本当の姿の情報発信をしていただくということで、今回の補正を考えました。

3番目のゴーゴー!キャンペーンなんですけども、まず、県としてはこの廉価版の宿泊費にはお金を出しておりませんが、広報ということで、広報費をこちらで負担しております。
ゴールデンウイークが対象となっておりませんので、ゴールデンウイーク前には余り広報はできなかったんですが、これから既定の経費を使いまして静岡新聞とか中日新聞、あと旅行雑誌、あとケーブルテレビのコマーシャル、こういったところにゴーゴー!キャンペーンの広報を出し始めたところです。これから来週にかけて、かなり大きく出てくるということで計画しているところです。

あと、効果という点なんですが、本キャンペーンは4月11日から始めました。その後、参加施設は初め100くらいだったんですが、今は700超までいったということです。ゴールデンウイークは外すということで、地元のホテル旅館組合さん等といろいろお話はしたんですが、そこの話し合いで主体のほうのホテル・旅館のほうが、ゴールデンウイークは外すという意思がかたかったもんですから、それでゴールデンウイークは外すということにいたしました。
ただ、この5,500円というキャンペーンの効果といたしましては、ゴールデンウイークの宿泊費も、例年よりはかなり安い宿泊費でやったということを聞いております。そのため、かなりお客様は戻ってきた。
あともう1つ、ゴーゴー!キャンペーンのホームページがあるんですが、あそこは1万6000件ほどのヒットがあります。そこのリンクから各旅館のホームページに飛んで、そちらのほうでゴールデンウイーク中も予約をしていただいたというふうに聞いております。以上です。

○藤原観光政策課長
主要観光施設がふえてるのではないかということで御質問いただきました。
今、観光振興課長からも御説明があったように、今回はゴールデンウイークの特徴として、宿泊の予約が直前であるとか、当日や前日の予約が多いとか、あるいは宿泊単価が下がっているとか、マイカーによる日帰り客が多かった。
こちらの主要観光施設でも、無料の施設であります伊東マリンタウンですとか、富士川楽座ですとか、浜名湖ガーデンパークは利用者が非常に多いということで、ことしのゴールデンウイークは直前に決め、安・近・短というような状況がありますので、そういう意味でホテルなんかは若干お客が入ってるところがありますが、直前に低単価でやっていたということ等もありまして、こちらの主要観光施設につきましては、その安・近・短、直前予約の、こういった特徴が如実に出ているものと思っております。以上です。

○後藤地域外交課長
企画広報部の立場から、1番の財源の御質問につきまして答弁いたします。
現在のところ国庫等、他の財源が使えるというような情報はつかんでおりませんので、今後、振りかえられるようなことがあれば、活用していきたいというふうに考えております。
ただこの風評被害対策は非常にタイミングが大事なものですから、国等の交付金等の措置の有無にかかわらず、迅速に対応するということが大事だというふうに思いますので、一般財源による措置をお願いしてるところでございます。以上です。

○若梅地域外交局長
風評被害の原因といいますか、あと、国内外での本県のPR活動についてお答えいたします。
韓国のCLAIR――自治体国際化協会の事務所などに伺って聞いたところによりますと、やはり大震災の影響に伴う原発の放射能の影響が一番大きくて、例えば日本全体がもう危なくなってるというような情報が流れている状況です。あと中国におきましても、日本語留学生のコースというのが向こうのほうにあるんですが、本人は行きたくてもやはり日本が危ないということで、家族の方が来日を全部ストップさせてしまうと、こういう状況が出ております。そういうのを受けて、海外での本県の安全性を含めたPRをするのが、非常に重要な課題であるとの認識のもと、今回、この事業のほうを継続させていただいております。
具体的な中身につきましては、在外公館と向こうの政府関係、そこへ例えば上海ですとか、ソウルですとか、シンガポール、北京、台湾など、要は富士山静岡空港の就航先ですとか、これからチャーター便を含めて就航先としてにらんでるエリア等を中心にする。今回の県産品の輸入規制、これがシンガポールでは先般解除になったということでございますが、韓国ではまだ行われておりますし、そういうところを対象にしまして、私どものほうの県産品につきましては基準値を下回ってるということ、人体にも影響がないという生の正確な情報を伝えていきたいというふうに考えております。
あわせて観光情報につきましても、県内での被害または計画停電が今ありませんので、来ていただきたいということを積極的に要請をして、風評被害を払拭するとともに、こちらの新たな需要拡大に向けたPRを積極的にしてこようということで、現在事業を進めるように考えております。

○大岡委員
財源についてはよくわかりました。いずれにしても使える財源をうまく使っていただいて、国のせいで風評被害がふえているということも、よく主張していただいてはいかがかと思っております。

それはさておき、もうちょっと具体的に、海外に対するPRだとか、旅行の専門家を呼んで風評被害を払拭するということなんですが、私、それはできないと思っているんですよ。今回の震災でいわゆる静岡の魅力が損なわれているわけじゃないんです。富士山はきれいだと、これは別にみんな知っているんです。お茶畑はきれいだと、海岸線はきれいだと、みんな知っているんだけど、さっき皆さんが御説明したとおり、原発の放射能被害だとか、あるいは30年のうちに87%の確率で地震が来ますよということを、政府がアナウンスしたということが原因でしょう。別に静岡そのものの美しさとか、魅力だとか、おもてなしが疑われているわけではないと。だから、もうこれはすれ違いなんです。皆さんが幾ら旅雑誌の人を天竜浜名湖鉄道に乗せて、天浜線をすばらしいと言ってもらったところで、いや、天浜線がすばらしいのはわかっている。ただ、放射能が問題でしょうと言われるわけです。ですから、私はこれは幾らやってもすれ違いになるんじゃないかと思う。それはポイントが違うから。
中国の人とか、上海の人とか、シンガポールの人等が恐れているのは、やはり放射能の問題と、静岡県が30年以内に87%の地震が来るようなところかというこの2点じゃないですか。そこに静岡の魅力をどう伝えたところで、いや、それはわかってるけど行きたくない。だからやるんだったらそっちを否定していかないといけない、やり得るんだったらね。だからもう一度これは再考したほうがいいと思います。
それともう1つ、放射能だって正直言ってまだ福島はあんな状態ですよね、まだ冷温停止に至っていないと。そうすると静岡は意見広告を打ちましたと、うちの農産物は安全です。ちょっとたったら、基準値の何とかベクレルを超えた農産物が発見されました。静岡県というのは何をうそついているんだということになりますよ。これ、絶対タイムラグがあるから。皆さんが予算つけて、海外に意見広告を打ちます。準備して枠を買って、例えば500万円かけて意見広告を打ちました。福島がまだあんな状態で、足柄のお茶、神奈川県のお茶まで言われてる状態ですから、そこで打ったはいいが、風向きで放射性物質がこっちに流れてこないとは限らないわけですね。だれも保証できないです、これは。冷温停止してるんだったらいいです。しかし、まだ冷温停止に至ってない。そんな状態で、静岡県が広告を打ちました。後から静岡のお茶だとか、ホウレンソウからセシウムが見つかりました。じゃあ静岡県は一体何をうそついてるんだと、いよいよ信頼をなくす。
ですから、私さっきの御説明を聞いていて、いや、これは危ないなと。ここは菅さんを支持するとか支持しないとか、原発に賛成だとか反対だとか、その手のイデオロギーの問題を除いて、少なくとも県としてやるんであれば、間違ったことというか、余りうかつなことをやって、それで県の信頼をなくすようなことがあれば、それこそ私どもだって、もうそういったことが後からわかったら、委員会で問題にせざるを得ない。あなたたちは県民の税金を使ってうそをついたんですか、何でそういうことを予想しなかったんだということを、やらざるを得ないわけですから。ここはもう一度、今の時点の答弁は、議案をつくったわけですからやむを得ないと思うけど、果たして間違ったことが起きやしないかということは、焦る必要はないんで、じっくり腰を据えて対策を考えていただきたいと、これは要望として申し上げておきたいと思います。

それから、ゴーゴー!キャンペーンを初めとして効果がまだはっきりわからないということでしたけれども、やはりこれ効果が不明のまま補正で増額というのも、私はいかがなものかと思いますので、これは効果については、やはり随時アナウンスをしていただきたいし、我々にも説明していただきたいというふうに思っております。

それとあわせて、今回、安・近・短ということで、首都圏や中京圏に対する集中的なPRということでしたけれども、首都圏、中京圏というのは御存じのとおり、情報がはんらんしてるところでございますが、こうしたところでどのように集中的にPRするお考えなのかというのを、もう少し教えてください。あと、どのぐらいの広報予算をかけるつもりなのか。

また、対象を首都圏と中京圏を選んだ理由についても教えていただきたいと思います。なぜ関西圏を選ばなかったのかとか、逆手ではないけれども、例えばなぜ北海道を選ばなかったのか、なぜ北陸地方を選ばなかったのかと。この中京圏、首都圏に限った理由について教えてください。

○植田観光振興課長
補正でお願いいたしている首都圏向けの広報なんですが、この主要事業概要の2ページの一番上にございますけども、対象を首都圏と中京圏、それと関西圏も含めまして誘客宣伝、エージェント訪問、商談会等をいたしたいと考えております。
具体的な内容なんですけども、今まで首都圏向けに商談会はほとんど開いておりません。今回会場を設定いたしまして、県内のホテルとか旅館、また観光施設の事業者様と一緒に出向きまして、そこの会場で首都圏とか関西圏の旅行会社、旅行エージェントの方に来ていただいて、直接商談をやっていただくということを考えております。また、そのほかにも直接旅行会社のほうを訪問して直接セールスをやると。そういったことを考え、この予算をお願いしているところです。以上です。

○出野文化・観光部長
緊急誘客対策についてでございますけども、今回のゴールデンウイークで、実はゴールデンウイークが始まるまでは、日本の国内の観光事業といいますか、観光に行こうという機運がほとんどなかった状態です。今回、結果的には熱海、伊東あたりはかなりよくなったんですけども、事前の調査では、あの地域でも集客状況が非常に悪いということでございました。
本県のいわゆる宿泊客を見ますと、首都圏、中京圏、関西圏からの宿泊客が全体の87%を占めてます。本県にもう一度来てもらおうというためには、とりあえずその87%を占める、圧倒的なシェアを占めている首都圏、中京圏、関西圏で、再度、とにかく来てくださいというキャンペーンを緊急にやらないと、本当に落ち込みがどうしようもない状況になっていると。
ゴールデンウイークは結果的には、一部の地域では前年対比で上がっているところもございますけれども、実は先ほど委員がおっしゃった観光施設というのは、利用率が120%とかで非常に高いです。これは車で来て日帰りで帰っちゃうわけです。それもいわゆる高速道路1,000円、多分これが最後だろうというゴールデンウイーク、そういう時期とも重なりまして。ですから、非常に観光施設はよかったんですけども泊まってくれない。そこで少なくとも泊まってもらおうよというような形で、今後夏に向けて、これはいわゆる日本人の旅行動機をアップするためにも、この首都圏、中京圏、関西圏でしようと。
当然、あわせまして就航先でのキャンペーンは、これはもともとの既定費でやるようにしておりますので、今回、補正でお願いしているのは、特に今までちょっと手薄であった、正直に言って黙ってても観光客が来るだろうと思われたところが実は動かなくなってしまったという状況を踏まえて、今回、その3地域を集中的にやろうということでございます。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp