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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年2月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:03/10/2008
会派名:公明党静岡県議団


○須藤委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
質疑等を継続します。
では発言願います。

○早川委員
 幾つか質問いたします。
 初めに、空港部の主要事業のうち参考として資料に入っております項目について伺います。
 エコ空港について伺います。これは12月議会でも質問をいたしましたが、空港部のほうで自然エネルギーを活用するため、ターミナル地区に隣接する芝生公園広場に小型風力及び太陽光発電照明設備を設置するということで、一応5基の予定だというふうにありますが、空港全体をエコ空港として全面的に環境に優しい、また環境に配慮している空港という点でこの5基というのは私としては非常に少ない、しかも芝生公園の照明として使うということで、思いのほか小規模な形ではないかなと思うんですが、この5基に設定した理由を教えていただきたいと思います。

 また、ユニバーサルデザインの促進ということで、こちらのほうも12月議会の折に委員会の中でユニバーサルデザイン導入研究会の経過等を伺いましたけれども、この研究会との提案をしたその後の連携というか、委員会の進め方というのをお伺いしたいと思います。
 具体的にはその中で案内表示ですとか、音声案内、言語ボランティア等ということでありますが、特に言語ボランティアの育成等については今どういう状況になっているのか伺います。

 次ですが、資料の14ページの空港利活用促進支援事業、この取り組みは他空港で効果を上げている支援策を参考にしたということですが、具体的にどちらの空港での取り組みを参考にされたか伺います。
 必要となることを考えられたということで、6項目について予算を計上されておりまして、これは私は非常に大事なことだと思うんですが、思う一方で、実際に6000万円の予算を計上されていますが、例えばパックツアーの旅行代金の一部を利用者に還元するですとか、具体的に空港が開港となって、利用者が発生してから出てくる必要な経費というもののほうが多いかと思うんです。逆に旅行商品広報費補助ですとか、事前の投資という部分での予算が必要になってくると思うんですけども、この6000万円の計上の根拠を教えていただきたいと思います。
 できましたら、あとはもう少し細かい内容でお知らせいただける点がありましたら、伺いたいと思います。

 次は、次のページの富士山静岡空港の利用促進について伺います。
 アウトバウンド促進事業についてですが、この内容そのものというよりは、昨年中国の記念式典に伺いました折、中国で活躍されている静岡県の企業の皆さんとの交流会でお話をした際に、「実際のところ、もっと中国でこうやって企業活動も含めて活動しているメンバーを利用してもらいたい」というような話があったかと思います。
 空港開港となった折には、ぜひ郷土静岡のため、また日本のために自分たちでできることは、現地でできることはどんどんやらせてもらいたいという力強いお話があったかと思うんですが、そういう民間の力もぜひ活用するような方向でやっていただきたいと思っております。それについてはこのアウトバウンド促進事業の中に取り入れていただけるんではないかと思うんですが、その点について伺います。

 また、先ほど鹿児島路線についてのお話がありましたが、私も議員連盟の一員として行って、すごく衝撃を受けました。先ほど利用推進室長のほうからこれまでは静岡県が路線を開きたいという一方的であったものが、両県手を携えて進んでいけるであろうという非常に明るい報告であったと思うんですが、私自身の感触、また一緒に行った同僚議員の感触でいいますと、かなり厳しいんではないか、もう少し努力をしないと、もっと努力しないと難しいんではないかという感触で帰ってまいりました。
 議員間の意見交換会の場で、鹿児島県の議員さんのある方は、実際のところ路線を引いてもそれほどの需要が見込まれないんではないかということが航空会社の一部では言われているけれども、それについてはどうかという意見もありましたし、もっと衝撃的だったのは、静岡県の人が鹿児島県には大いに来られるでしょう、だけど、鹿児島県民が静岡県に行くかといったら、それはちょっと疑問だなという話を率直に言われまして、非常にショックでありました。その中で、本会議でもお話ししましたが、富士山というのは非常に魅力的だし、修学旅行で富士登山を組むことが可能だとか、富士山についての質問も相次いだということを考えますと、もっとそういう意味では富士山を前面に出して、また具体的な路線就航に向けての働きかけがさらに必要ではないかと思うんですが、今後のエアポートセールスのスケジュールというか働きかけ等について鹿児島県だけでなくて、今後の予定をもう少し詳しく伺いたいと思います。

 また、16ページのほうで教育旅行促進事業というのがありますが、修学旅行にぜひ空港を活用しようということで説明会等を開かれたということですが、これの教育関係者の皆さんの反応というのはいかがだったかお伺いします。

 それと前後しますが、インバウンド促進事業についてでありますが、これも12月議会で大枠を伺っておりましたら、よくよく見てみますと、主な視察先というのに富士山を間近で見られるようなところの設定というのがないんですね。私も、委員長も、副議長も富士宮なんですが、地元から言うと、日本平からやエスパルスドリームフェリーからですとか、景観の楽しみ方があると思うんですが、その中に間近に富士山を堪能できる、また例えば5合目まで上ってやっぱり富士山の大きさを感じるとか、富士山を有する静岡県であるが上のPRの仕方というのはあると思うんですが、そこはぜひ御検討いただきたいと思うんですが、お考えを伺います。

 最後に、需要予測見込みについてですが、これも前回伺ったんですが、先日の新聞紙上の発表でも実際に今就航予定の路線、また鹿児島も含めたとしても国内106万人の乗降客の需要見込みを達成するのは非常に難しいんではないかという厳しい論評が繰り広げられていましたが、そのときに一番かぎになってくるのは、リージョナルジェット――小型機が非常に期待されるところであろうという話が載っておりました。
 私もこれには非常に共感する部分がありますが、8番委員さんが先ほどおっしゃいましたが、鈴与さんが地元の企業であって手を挙げていらっしゃるということに関して、この小型機が実際に静岡空港を活用するとしても課題が非常に大きい。つまり、ハードの面で格納庫の問題ですとか、さまざまあるということは私もやはり積極的に検討、また働きかけていく必要があるんではないかと思っております。
 先ほど空港部長から御答弁があって伺っている中でも、部長みずからのお話ではあったんですが、赤字を絶対出してほしくないという県民の強い希望、要望を考えると、やはりもう一歩いろんな手を使って、就航路線を拡大、また実現に向けて働きかけていくべきではないかということを思いますので、その点をもう一度お聞かせ願いたいと思います。

 最後に、きょうからですかね、テレビ、ラジオでPRということで、先ほど昼休みにもちょうどCMが流れて、非常にきれいな映像であったんですが、これにかかった費用を伺いたいと思います。富士山と桜、浜名湖とうなぎということで、うなぎが飛びはねている映像がとても画期的と言えば画期的なんですが、すごく工夫を凝らしているかと思うんですね。このCMはどこがどのように担当して展開されたか伺います。以上です。

○勝山整備室長
幾つかありますお尋ねのうち、最初のエコ空港への取り組みについてでございます。資料にございますように、空港部で取り組みたいという事業の中で小型風力及び太陽光発電――ハイブリッド型の照明施設ということですが、端的に申し上げて、こういうものが非常にいいものであるということは我々もよく承知はしておるんですが、設置の際の1基当たりのイニシャルコスト、それからその後の、例えば太陽光パネルの交換の時期の問題とかそういうようなたぐいのランニングコストも含めて、一番大きな理由としましては、やはりコストの面でまだ大々的に取り入れることが非常に難しいかなというような結論に至りまして、今回まず試験的にこの小型の5基を設置をしたいという結論に至りました。
 それと、規模からいって小型の機材で照度も低いため、芝生広場に夜間の利用が比較的少ないとか、防犯灯的な意味合いも兼ねたというようなことで設置する場所として適切ではないかということで、今回この芝生広場にこの5基を設置しようという結論に今のところ至っております。以上です。

○松永総務室長
御質問のうち、ユニバーサルデザインの研究会の状況でございますが、今まで県民から、また各種団体からユニバーサルデザインの導入について要望をいただいておりましたが、その団体以外にも女性の方、それから外国人の方、高齢者の方、子供の方の代表を含めました研究会を昨年7月に立ち上げまして、非常にタイトな時間でございましたけれども、4回会議を開きまして、それからすべての団体のヒアリングを行いまして、86の要望項目をいただきました。
 それについて、提案書をいただいたわけですけども、合わせてそれに対する回答もしましょうということで、駐車場からの動線、アクセスの状況、ターミナルビル内のユニバーサルデザインなどについての報告書を3月7日に各団体のほうにお示ししまして、一応了解を得ております。それに対して対応できるものが86項目のうち38項目、今後検討するものが35項目、それから、将来の課題もしくはできないという答えもあります。
 というのは、例えばですね、なるべくシースルーのエレベーターを設けてくれというんですが、防火区域がターミナルの1階にありますもんですから、防火壁でやりますので1階はシースルーにできませんと。できないものは期待を持たせないでできないという答えです。
 もう1つ例を挙げますと、カートで荷物を持って2階に行きたいというんですけども、荷物は機内に持ち込み以外のものは1階でお預かりしますので、エレベーターでカートを持って行くということはありませんという形ですね。
 いろいろ要望をもらった中で若干説明いたしますと、まず1つは動線――動く線ですね。空間全体をなるべく視認しやすく、だれもがわかるような動線にしてくださいと。それから、情報提供、いろんな不自由の方がおりますけれども、すべての方に等しく情報が行くようにということ。それから空港アクセス。それからソフト面ではすべての利用者に満足度の高い接遇っていうんですか、空港は生活環境の場ではないので、初めて訪れる施設ですので、もしできるならば――例えば点字ブロックとかいろいろありますけれども――人のケアが欲しいということで総合案内のところにある程度、人のケアを設けました。
それから、先ほどの言語ボランティアの関係でございますが、とりあえず総合案内所に言語ボランティアという――有償でございますけれども――韓国語がしゃべれる方、それから中国語がしゃべれる方がおりますので、その便が入った時に、その方を総合案内に置くと。それから、高齢者、お子様、女性などいろいろな方々に対しては案内の人のケアでその辺は対処しましょうということで、3月18日にボランティア推進委員会の本部で御説明いたします。それと同時にこの委員会の委員の皆さんに、今案でございますが、こんな感じで富士山静岡空港のユニバーサルデザインの導入提案、それから報告書というのをお持ちいたしますので、御了解いただきたいと思います。以上でございます。

○犬丸利用推進室長
 まず、空港利活用促進支援事業についてお答えいたします。来年度当初予算に利用促進関係、就航促進関係合わせて6項目で総額6000万円の予算案を計上しております。そのうち、利用促進関係で4つのメニューを用意しておりますが、この4本で2400万円。就航促進関係で航空会社への補助として2項目、こちらで3600万円を計上しております。
 利用促進関係のうち、具体的にどの空港を参考にしたかということでございますが、まず初めのチャーター便運航支援につきましては、例えば能登空港では1便当たり50万円、往復で100万円を限度としてチャーター便への補助を行っております。また高松空港ではアウトバウンドで上限100万円の補助を行っているといった事例もございまして、そういった他空港の事例を参考にしております。
 2つ目の旅行商品広報費補助につきましては、こちらも仙台空港、福島空港、岡山空港、広島空港、長崎空港等多数の空港で実施しておりますので、そのような制度を参考にしております。他空港におきましては上限10万円程度で実施している例が多くございます。
 3番目のパック旅行促進助成金でございますが、こちらにつきましては帯広空港、青森空港、鹿児島空港等で事例がございまして、それらの事例を参考にしておりますが、パック旅行で旅行される個人の旅客に対して1人当たり3,000円あるいは4,000円を補助するといった事例になってございます。
 4番目の団体利用送迎バス補助でございますが、こちらにつきましては新潟空港、広島空港、高松空港等で実施をしております。他の空港の例では1台当たりの上限を3万円から8万円程度まで各空港で距離に応じて設定をしているといった事例がございますので、そういった例を参考にしていきたいと考えております。
 次に、就航促進関係で旅客ターミナルビルの使用料補助でございますが、こちらにつきましては福島空港、米子空港、北九州空港等で事例がございまして、こういった空港では補助率2分の1あるいは3分の2といったような設定をしておりますので、そういったものを参考にしております。
 また、2番目のナイトステイ便乗務員宿泊料、交通費補助でございますが、こちらにつきましては福島空港、出雲空港、佐賀空港等で実施をしておりまして、2分の1あるいは10分の3といった補助率を設定して補助しているという事例がございます。
 この利活用促進支援事業につきましては、開港後の経費が多いというのは議員の御指摘のとおりでございますが、旅行商品広報費補助につきましては、旅行会社が行うパンフレット作成等は開港の半年前ぐらいから始まってくると考えておりますので、開港後ということだけではなくて、半年分の経費を見込んでございます。

 次に、利用促進関係で、まずアウトバウンドの関係でございますが、昨年中国浙江省との25周年記念事業の際に上海で現地に進出している静岡県企業との交流会を開催いたしまして、その際に、静岡県の進出企業から、「もっと活用していただきたい」というような温かい御発言があったということでございますが、県としてもこのような県の企業と連携した路線誘致活動というのは非常に重要でありますし、効果的であると考えておりまして、上海でこのような交流会を持てたわけですが、タイにおいて昨年12月にエアポートセールスをした際にも、現地への進出企業10社の代表者の方にお集まりいただきまして、その現地の進出企業から、タイの航空会社に路線就航の要望書を提出していただいたということもございます。ですから、今後とも就航先に進出する企業と連携して、路線誘致活動を行ってまいりたいと思います。
 また、現在県では県内企業100社への訪問活動を実施しておりますが、この100社は就航先に事業所等を設けている企業をリストアップしまして、県の職員が手分けをして訪問して空港の利用促進をお願いしているところでございますが、こういった活動を通じまして、県内の企業と連携して、その御支援もいただきながら、より多くの路線・便数の誘致と利用促進につなげてまいりたいと考えております。

 次に、鹿児島との路線開設に向けた動きでございますが、2月の上旬に議員連盟を中心として交流団として訪問いただきまして、その後鹿児島県議会におきまして、鹿児島県知事が静岡との路線開設に取り組んでいきたいということを公式の場で御答弁されていますので、今回の交流団派遣の成果というのは確実に上がっているのではないかと考えております。
 ただし、議員御指摘のとおり、実際に鹿児島との路線開設についてはそう簡単ではないと、容易ではないと思いますので、これまで以上に静岡県、鹿児島県双方の努力が求められるということは議員の御指摘のとおりでございますので、今回の交流団で訪問いただいたことを1つのきっかけとしまして、今年度さらに取り組みを進めてまいりたいと考えております。来年度、企画部に空港需要担当の組織を設けることになっておりますが、来年度企画部を中心として国内の就航予定先であります札幌、福岡、鹿児島、沖縄の4地域への交流団派遣、さらに観光局とも連携して現地で観光キャンペーンを展開するということで計画を立てておりますので、そういった関係部局とも連携をとりまして、鹿児島路線の実現に向けた取り組みを強化してまいりたいと考えております。

 次に、インバウンド促進事業の関係でございますが、これまで韓国から2回、台湾から1回、現地の航空会社と旅行エージェントを招聘してございますが、その中で昨年11月に招聘をしました大韓航空と関係の深い旅行エージェントの視察の際には、富士山富士宮口の二合目まで行きまして、そこで間近に富士山を見て御殿場のアウトレットのほうに行ったというコース設定もしてございまして、日本平あるいはフェリーでの海上からの富士山というだけではなく、間近でも富士山を見るような機会も設定しているところでございますが、限られた日程の中で、県内の観光地をくまなく視察していただくという事情の中で毎回富士山の間近まで行けない場合もございますが、今後委員の御指摘も踏まえまして、富士山を間近に見れるようなことにも配慮してまいりたいと思います。

 次に、教育旅行促進事業の関係でございますが、昨年教職員を対象に空港現地見学ツアーと説明会を開催しておりますが、その際に教職員を対象としたアンケートを実施しておりますのでその結果を御報告したいと思います。
 昨年8月21日に実施しました際に95人の教職員等が参加をしておりまして、うち94人からアンケートを回収しております。
 その結果、空港までのアクセスにつきましては、「かなり近い」と「近い」と感じた人を合わせまして合計で73人、77%の人が近いと感じております。
 また、学校の教育旅行で富士山静岡空港を使ってみたいかという質問に対しまして、「ぜひ使ってみたい」という答えと「行き先と時間があれば使う」という答えを合わせますと合計で89人、96%が富士山静岡空港を使ってみたいという意思があるということが確認できました。ですので、21年度の教育旅行から富士山静岡空港をできるだけ使っていただくように、教育委員会等関係部局とも連携しながら引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

 最後に空港のCMについてのお問い合わせでございますが、こちらにつきましては広報局のほうで作成をしておりますので、詳細についてはあすの質疑で当局に御確認いただきたいと思います。以上でございます。

○岩ア空港部長
 地元企業によりますリージョナル航空の展開についてでございますけども、その重要性につきましては富士山静岡空港の将来にとっては非常に大きな影響を与える極めて重要な事業であるというふうに認識をしています。そういうことから、県といたしましても、この新しいリージョナル航空が実現できるようさまざまな応援はしたいと思っています。
 現時点では具体的に例えば事業をやるに当たりまして不可欠な調整というのは当然あると思います。例えば、ターミナルビルの中に並ぶ受付のカウンター、この辺は当然航空事業としては不可欠なスペースでございますけれども、そのようなスペースの確保等も含めまして、地元のリージョナル航空の展開というのが可能になるよういろいろ取り組んでいくところでございます。調整や意見交換に当たりましては、空港のターミナルの中、それから外も含めましてでございますけれども、限られたスペースをいかに効率的にかつ――税金を使って整備した部分でございますので――いかに公益性があるかという観点から調整をしていくのかという部分。
 それから、事業の立ち上げ時期が今準備をしておる状況でございますので、そこら辺に応じた措置が必要になるという部分。それから、既に就航を決定しまして、富士山静岡空港に必要な受付カウンターを含めまして整備をしなきゃならない既存の航空会社の部分とのバランスをどうやっていくのか、さまざまな要因があろうかと思いますので、そういうさまざまな諸要因というのを頭の中に入れながら、地元企業のリージョナル航空が展開できるようさらに意見交換をしてまいりたいと思っております。
 なお、一部から御指摘がございました格納庫でございますけれども、一般的に申しますれば、機材が少ない航空会社の場合でございますと、必ずしも格納庫を整備していないという例が多いというふうには承知をしておりますけれども、当然、それが富士山静岡空港におけるリージョナル航空の展開に当たり必要だということになりましては、そこら辺につきましても引き続き地元企業と意見交換をしてまいりたいというふうに考えてます。

○早川委員
 御答弁ありがとうございました。エコ空港に関しまして、先ほどの答弁でちょっと漏れていたのが5基という根拠がどこにあったのかということ。それと利用が比較的少ないと思われる芝生広場に設置するというお話でありますが、利用が少ないところに置いてエコ空港を全面に出すというのはいかがかなと。利用するほうが、さすが静岡空港は環境に配慮したエコ空港をうたっているということを認識できるような方策はぜひとるべきだと私は思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。

むしろ飛行機には乗らないけれども――乗っていただきたいんですが――環境教育も含めて近隣の小学生ですとか子供たちも勉強に来るような、また県外、海外からもその手法を学びに来るようなものぐらい力を入れていただきたいなと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。

 また、前の12月議会でも指摘したんですが、ターミナルビルは空港運営会社が進めてるということで、新聞等の記載などでもコストの問題もあって、かなりコンパクトにしているという運営会社の意見でありましたが、環境に力を入れるとなると、当然コストの問題はかかるわけですよね。それを承知でエコ空港とうたっているからには、しっかりと空港運営会社ともコンセプトを共有していかないと、必ずどこかでコストの問題でうまくいかなくなると予想されるんですが、この点について空港運営会社とのその後の連携はどうなっているか伺います。

 もう1点は、利活用促進支援事業につきましては内訳はよくわかりました。できたら、これ資料等があるんであればいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
 それと、空港を開港する前から投資するものが当然あるということは理解できましたが、この補助事業は予定としてはどのぐらいの期間を予定して支援事業として打ち出しているか伺います。

 あと、上海を初め静岡県の企業と連携をこれから強めていくということで、大変心強いというかぜひ促進して民間の活力を生かしていただきたいと思います。その中で、本会議で知事がたしか富士山のパネルが上海のテレビ塔のところにあって、そこの富士山を見て皆さんが写真を撮ったり、静岡県というもの、富士山というものをよく知るきっかけになるので、そこに広告を出したらどうかという話を受けて調べたら、非常に広告料がかかるということで取りやめたという話が本会議でもありましたが、むしろそういうところで地元の企業等と相談をしながら静岡空港または静岡県、富士山をPRできるような手法をとっていただきたいと思いますが、この点についていかがでしょうか。

 最後に、リージョナルジェット――小型機についてのお考えよくわかりました。ぜひ積極的な意見交換を行って、具体的な手だてを積み上げていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 広報活動についてはちょっと私も認識が足りなくて申しわけなかったんですが、でも、実際空港のPRのためにああいう形で宣伝されてるということについては、担当は違うけれどもぜひ空港部でも答弁できる内容を把握していただきたいと思います。以上です。

○勝山整備室長
 エコ空港についての取り組みでございますが、実際にエコ空港と称して、例えばクリーンエネルギーの活用ということを大々的にその効果をお示しするためには、大規模なものを用意をしていかないとなかなか効果の発現ができないのではないかなと考えました。そのためには、今現在の技術では相当の費用を要するということでございまして、まず先ほども御説明しましたように、試験的に小規模なものを啓発の事業の1つというような取り組み方でお示ししたいということでございます。
 照明につきましては、もちろん必要なのは日没以降でございますので、大々的に照明をつけてということにはなりませんので、数を少なくして芝生広場とかそういうところの活用が適当かというように考えました。やはり1基当たり百数十万円から数百万円ぐらいお金がかかりますので、それらのコストの比較で今回のような5基というような数に至ったということでございます。

 それから、環境教育の場として、当然空港が活用されるべきだという御意見、それももちろん大変いい御意見だと思いますし、我々もぜひそういう場として提供したいと考えております。空港ターミナルとかいろいろなところを含めてですが、芝生広場とかのところに例えばバイオトイレが活用できないかとか、それからリサイクル資材を使った物をできるだけそういうところに活用できないかとか、そういうようなことも現在研究中であります。結論はまだ使うというところまで至っておりませんが、できれば環境教育の場ということで県民の皆様にこういうようなものがありますという場を提供できるところにできればよりよいかなと思っておりますので、その点はもう少し研究をさせていただきたいとこのように思います。以上です。

○白井経営管理室長
 エコ空港の取り組みに関しての富士山静岡空港株式会社との連携ということでございますけれども、富士山静岡空港株式会社が建設を進めておりますターミナルビル、この着工に当たりましては、県のほうから環境に配慮した建物にするようにという要請を行った上で着工されているものでありまして、具体的には断熱効果の高いガラスとか建材の使用とか、雨水をトイレの洗浄水とか植栽の散水用に利用をしたり、それから空調設備等についても省エネルギーに配慮をしたような構成システムの採用等さまざまに省エネルギー、環境に配慮をした取り組みが進められております。
その結果、昨年7月から県のほうで地球温暖化防止条例に基づきまして、建築物の環境配慮制度を設けまして床面積が2,000平方メートル以上の建物を建築する際には、建築主に対して環境配慮への取り組み計画を記載した建築物環境配慮計画書、これを提出することを義務づけております。富士山静岡空港株式会社におきましても、旅客ターミナルビルの建築に当たりまして、この建築物環境配慮計画書を提出いたしました。
 県では、こうした計画書が提出された場合、建物内がどれほど利用者にとって快適な空間になっているのか、また騒音や排気、それから排水といった建物の外に与える影響がどのぐらいかというような点についてさまざまな手法で数値化をいたします。建物内が快適な空間であること、また外部への影響が小さいほどよい評価結果が出る、このような基準になっております。
 この旅客ターミナルビルですけれども、この環境配慮計画書を出しましたところ、総合評価といたしましては最高ランクのSという評価をいただいたということでありまして、この旅客ターミナルビルも居住性に富み、さらには外部の自然環境に対する負荷も少ない建築物として計画がされているということも認められているところでございます。
 今後問題となります新エネルギーの導入、ここにつきましても、民間会社の中で創意工夫を凝らしながら、今後検討を進めていただくように県としてもお願いをしてまいりたいと考えております。以上です。

○犬丸利用推進室長
 空港利活用促進支援事業に関連しまして、他空港で実施している例について資料提供の要求がございましたので、こちらにつきましては後ほど委員長と相談して対応したいと思います。
 次に、利活用促進支援事業の予定期間でございますが、開港からおおむね3年程度ということで考えておりまして、その3年の期間でも毎年度随時見直しをしてより効果的なものにしてまいりたいというふうに考えております。

 次に、企業と連携をして就航先での広報を強化するという点について御質問がございましたけれども、来年度広報局では海外への広報といたしまして、現地で運営している韓国、中国向けのホームページの活用ですとか、海外メディアの静岡県紹介企画への支援などを予定しておりますので、広報局あるいは観光の宣伝ということになりますと観光局も関連いたしますので、こういった関連部局と相談いたしまして現地に進出する企業といかに効果的に連携して取り組むことができるかという検討をしてまいりたいと考えております。

 また、今回広報局で作成をいたしました空港のCMにつきましては、広報局のほうで業者にどういう内容で行うかという企画コンペを実施しておりますが、その企画コンペには空港部の職員も参画をいたしましてCMづくりに関与して連携してやっているところでございますが、事業費につきましては私のほうでは把握しておりませんので、大変申しわけありませんが、あした広報局からお答えさせていただきたいと思います。以上です。

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