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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年12月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:12/12/2008
会派名:平成21


○岡本(護)委員
 それでは、少しわがままを申し上げて最初に質問させていただきます。
 最初に、先週の末にこの場で部長のほうから、中国東方航空の乗り入れが、オーケーが出たということでお話がありました。今日まで地道にそれぞれ活動を続けて来られて、この結果が出たことに対して大変喜ばしく思いますし、敬意を表したいと思います。どうぞ、今お話がありましたように、それぞれに予定されているところもありますので、ほかも成功するようにぜひお願いをしておきたいと思います。
 最初に、先月の臨時会以降のことについて少しお話をしたいと思いますが、2ページの資料にありますように、ずっと一連の動きについて報告がされています。同時に、この臨時会でいろいろな意見があって、それを受けて知事の行動もかなり積極的になってきたというふうに印象を持っています。
 まず、ここに書かれていますが、その後の地権者の反応、これは差しさわりがあるかもしれませんが、ぜひもう少しお知らせしていただけるという範囲があればお聞かせいただきたいと思うのと、それぞれの項目で、例えば11月6日以降、知事が地権者直接に会ったことがあるのかどうか、あるならばどこで行き会ってるのか、そこをお聞かせいただきたいと思います。

 それから暫定の運用に向けての工事ですが、補正予算をオーケーしてすぐに取りかかっていると思いますが、この辺の進捗状況について、見通しを含めて今どの辺まで進んでおられるのか。このままいくとどうだろうなという開港見通しも含めてお聞かせいただきたいと思います。

 それからもう1つは、全体の予算の1900億円です。せんだって来年の当初予算のそれぞれの説明のときも、我が会派の委員から質問が出ましたけれども、果たしてこれは本当に1900億円で済んでいるのかどうか。一体1900億円の予算というのはどこまでの中身ですかね、項目も含めて言っているのか。いわゆる科目を変えて、ほかの部分で負担している部分、支出をしている部分というのがあるんじゃないだろうか。つまり、本当に空港関係全てひっくるめて1900億円の範囲におさまっていくのかどうか、この辺を少し細かくお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、これも3ページに出ていますので、これを見ればおよそ見当はつくわけですが、今回の開港延期についての各界の反応が報告がされています。これによると、それぞれの業界、各界から損害賠償の請求は多分来ないだろうと思いますが、その辺の動きがあるやなしや、これについてまずお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、たしか9月議会で少し質問した記憶がありますが、指定管理者がここに出ています。この5年というのは、ほかの指定管理者の場合も5年が通常でしたっけ。ちょっと期限が少し長いかな、逆に言いかえると、この内容からするともっと長く欲しいということもあるかもしれませんが、9月にその話をしたのは、応募を募っていなかったという経過があったと思います。富士山静岡空港株式会社も、言ってみればここにしかないような感じでやってきたという経過があると思いますが、この5年間が本当に適切かどうか。改めてお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、最後になりますが、知事の責任、あるいは皆さん方も含めてですが、これについて、本会議でも知事のほうからはその旨に触れられて、しかるべきときに責任の所在は明確にすると言われています。それぞれ反応については、我々議会側も県民側も若干の差があるかもしれませんが、今回の期末手当については、知事のほうからは全額カットする条例が可決されたということですが、これに対して県民からの反応はそんなことで済まないよという意見が結構出てきている。投書もいただいてます、意見もいただいており、電話もいただいています。実は、我々議員も責任をとれと言われているんですね。知事が責任をとると言うんなら、それをオーケーした議員に責任はないのか、議会には責任はないのか、こういう話までいただいているわけです。
 私どもも、そこについては、しかるべきときに必要があれば、その話もいたしますというふうには答えています。加えて、責任のとり方としていろいろあるでしょうけれども、大変細かく知事の退職金まで計算して投書をいただいて、このくらい過去にもらってる、今回もこのくらいもらうだろうということで、退職金の返上もさせたらどうかと、こういうことでございます。
 その人は、たまたまNHKの当時の不祥事について、NHKの会長に退職金を払わないという新聞記事を――かなり前の話ですが――しっかりつけ加えていただいて、そういう例があるので退職金は本当に払うのがいいかどうか十分に検討しなさいということで、そんなことまで出ている。
 そこでこの間、参考までに知事の退職金をちょっと計算をしてもらいました――人の退職金を計算してもしようがないんですが――過去3回、3期分は毎回払われているわけですが、約4800万円余ですね、3回払われていて、今回も来年の7月末の退職金は4000万円ということですね。ですから、かなり減ってはいますが、これを返上しろということであります。
 これは、ここで皆さん方に聞いても、それがいいかどうかということは非常に難しいんでしょうけども、そのくらい県民は本件については関心もあるし、また怒っている部分もあると。もちろん、評価して早く飛ばしてくれということもありますが、そういう状況であることはまずお知らせをしておきたいと思います。
 ここは、返答に困るかもしれませんけども、そういう状況であるということは、ぜひ御理解いただきたいと思います。とりあえず以上です。

○山田空港部理事(空港建設担当)
 11月の臨時会以降の地権者との交渉の状況でございますけれども、11月6日以降数回協議を重ねております。
 その中で、今議論しているのは、地権者からの申し入れ事項7項目がございましたけれども、その7項目についての中身をどういうふうにしていくかということで協議を重ねてまいりました。
 その結果として、先ほど部長からも御説明いたしましたように、知事の謝罪文とか謝罪の会見、それと共有地権者への謝罪文の送付、そういうものに結びついております。
 しかし、彼のいろいろの報道機関からの情報、発言内容などを見ますと、まだかなり厳しい状況が続いていると受けとめております。
 それともう1つ、知事が直接会ったことがあるかということですけれども、何回かその協議の中で知事と会ったらどうかということは言っているんですけれども、まだ会う状況ではないと、そういうお答えが返ってきております。以上です。

○勝山整備室長
 工事についてのお尋ねの件でございます。私ども空港部の資料の1ページの下段に追加工事の契約状況等が記載されておりますが、ここにございますように補正予算を議決いただきました予算で、現在3件の契約を締結しておりまして、1つは灯火の設置工事でございます。
 これにつきましては、現在灯火の器具を工場で製作中ということでございますが、全体としては、きょう現在で全体の契約の約4割ぐらいを執行してるというような状況でございます。地上型の灯火につきましては、今月下旬に現場に納入される見込みと聞いておりますので、来週早々から現場に設置をしたいと考えております。
 埋め込み型の灯火――滑走路の末端灯でございますが、これにつきましては、製作等に時間を要するため、年が明けて1月の半ばごろから、現場で設置の予定と聞いております。
 それに合わせて工事の監理委託は進めておりますが、標識等の設置工につきましては今月初めに契約を締結いたしましたので、現在のところ来週22日から現場の測量に入りまして、実際の標識工の設置は1月6日から開始する予定と聞いております。
 いずれにいたしましても、全体としまして、追加工事については順調に進んでいるという認識をしておりまして、工期であります1月30日までには、確実にこれらの工事が終了できるものと考えております。以上でございます。

○芝田総務室長
 まず、全体事業費の1900億円についてのお尋ねでございます。
 空港整備に係る全体事業費につきましては、空港が開港するために必要な経費ということで、従前より本体の整備、空港周囲部の整備、空港関連道路・河川整備、生活生業・地元対策と、こういったものを区分して1900億円という金額を積み上げております。実はことしの2月の議会におきましては、開港が間近ということがございまして、若干おくれておりますけれどもアクセス道路も含めまして、21年度以降も継続する事業も含めまして、1891億円という数字をお示しさせていただいております。この中身としましては、今申し上げたように空港の開港に伴うもの、いわゆるハード的なもの、それと生活生業対策であるとか、そういったものが入っておるわけです。
 一方で、例えば富士山静岡空港就航促進協議会と連携してやっております利活用促進の活動であるとか、空港基本施設等の管理運営計画の作成であるとか、旅客ターミナルビルの整備に係る協議調整等に要した経費等、こういったものにつきましては、空港建設に直接かかわるものでないというような形で別に区分させていただいております。
 ちなみに、数字を若干紹介させていただきますと、今、後段のほうで申し上げました空港整備に係る全体事業費1900億円の中に区分していないものにつきましては、19年度トータルしまして1億6000万円弱を支出しております。

 2点目でございます。もう1つ資料の3ページに即しまして、暫定運用方策に係る説明状況に関しまして、損害賠償の動きはどうかという御質問がございました。
 今まで全庁的に御説明に上がったりしてお話しを聞いているわけですけれども、現時点におきましては、損害賠償といった趣旨の意見、御要望等はいただいてないと承知しております。
 また仮に、今後そうした個別具体的な御要望をいただきました場合につきましては、誠実に対応してまいりたいと考えております。以上でございます。

○白井経営管理室長
 指定管理の期間についてお答えいたします。
 静岡空港の指定管理者といたしましては、6月議会で富士山静岡空港株式会社を指定する旨の議案を提出させていただき、御審議、御議決をいただき7月10日付で同社を指定管理者として指定したところでございます。
 指定に当たりましては、旅客ターミナルビルを設置する同社でないと空港基本施設との一体的な管理ができないということから、非公募での審査を行いました。
 また、指定管理の期間につきましては、本県におけます県有施設の指定管理の期間としては、一般的に3年から5年を目安としておりますけれども、飛行場という特殊な施設、航空機の安全を第一に管理運用をしなければならない施設でありますことから、本来では長期的、安定的な管理が必要ということで、唯一の先例であります名古屋空港におきましては、10年間の指定管理期間をとっているところでございます。
 ただし、富士山静岡空港は新設空港ということもあり、県の方針等もありますものですから、5年程度の期間を経たところで、指定管理の業務等の見直し等も行うということを考えまして、基本協定におきましては、平成26年3月31日までということで期間を定めたところでございます。以上です。

○岩ア空港部長
 県民の厳しい御意見に対してについてでございますけれども、私どもも今回暫定運用方策に係る説明を関係者の皆様方にさせていただく中で、やはり開港延期に至ったことも含めまして、今回の取り扱いにつきまして、県民の皆様から厳しいおしかりを受けたという状況であることは十分認識しているつもりでございます。
 また、委員御指摘のとおり引き続き厳しい御意見があるということも重々承知しておるつもりでございます。
 私どもの責任ということにつきましては、任命権者の御判断にお任せはしたいと思っておりますけれども、今回こういう事態に立ち入りましたけれども、何とか早期に開港し、かつこの空港ができるだけ県政の今後の発展のために、最大に生かせるよう一生懸命取り組ませていただくという所存で今後業務を推進してまいりたいと思っておりますので、ぜひとも御理解をいただければと思っております。以上です。

○岡本(護)委員
 おおむねわかりました。それで、まず地権者との交渉の件ですが、これは知事のほうは地権者御本人にお会いするという気持ちがあって、会ってもいいという話なんですね。ところが、今の段階では、要求項目の中身が必ずしも十分でないということも含めて、向こうが会わないということを言ってきているということなのか、もう一度確認しておきたいと思います。

 それから、暫定運用に向けての工事のほうは、1月末で予定どおり完了するということになれば、相手のあることですから難しいんでしょうけれども、1月に終わるという前提からすると、開港日はいつごろを予測すればいいのか、わかればお聞かせいただきたいと思います。

 それから、予算ですが、今お話のように1891億円余りということで、本体から外れるものが19年まで1億6000万円というお話がありましたけれども、全体としては1900億円に入るという、こういう認識だと思います。
 約20年かけてやってきたことが本当に予定どおり、当時の1900億円の範囲に本当に入るんだろうかと正直心配をしてました。これは、入るとしたら、かなりシビアにやってきたということだと思って、そこは評価しなきゃいかんと思うんです。そんなにシビアにやっているのに、地権者との関係はシビアでなかったという結果に――結果だけ言って申しわけないですが――なっちゃうわけなんで、本当にこの1900億円の範囲で心配ないのか、実はこれから開港がおくれる予算なんかも含めて、その辺がどこまで見込んでいるのか、そこをいま一度お聞かせをいただきたいと思います。

 それから、先ほどちょっと落としましたけれども、報告の中のイベントのことがありました。11月の8日、9日のイベント。私も開会式に御案内をいただきましたので出向いて行ったんですが、お話がありましたように、牧之原のインターをおりて着くまでに車で3時間かかりましてね、とても間に合わなくて、着いて受け付けだけしてすぐ帰ってきました。
 これからどういうイベントがあるかわかりませんが、同じようにイベントをやるとすると、相当の混雑があるということ。もし、これが実際のお客さんが来た場合に――これだけ混んでくれりゃいいんですが、そこはないと思いますが――これから人寄せ、いわゆるイベント等のときに、また同じようなことがあってはよろしくないと思いますので、その辺は反省を踏まえて、何か対策をとっておられるかどうか。
 間違っても今申し上げましたように、本番のときにお客さんが乗りおくれてしまっては困るわけですから、そういうことのないような対策について、いま一度お聞かせをいただきたいと思います。

○山田空港部理事(空港建設担当)
 地権者との交渉で、知事との会見ですけれども、これはこちらからはお願いしている事実はございます。ただ、まだ申し入れ項目すべて解決していない状況ですので、そういう段階でまだ会う状況ではないと、そういうお答えをいただいております。

○岩ア空港部長
 開港日につきましては、今いろいろ工事の進捗状況、それから完成検査のスケジュール等を見きわめながら、ぎりぎりの調整をしているところでございます。
 県民の皆様は、できるだけ開港日を早く発表することを御期待されておりますし、また航空にかかわる関係者の方々も、開港日を早く公表するようにということを、私どももいろいろ指摘されているところでございます。
 私としましては、諸般の状況を考えますれば、年内には決定、公表できるよう、一生懸命取り組んでまいりたいと思っております。

○芝田総務室長
 空港整備に係る全体事業費の関係について、お尋ねがございました。先ほど御紹介した数字は、19年度単年度の数字でございます。ちなみに、中身的には先ほども御説明させていただきましたけれども、エアポートセールスに係る経費であるとか、利用促進広報等に係る経費、いわゆるソフト事業が中心になっておりますけれども、こういったものを足し込んでいきますと、19年度までで6億7000万円ぐらいの金額ということで試算した数字を手元に持っております。
 御説明させていただいたつもりなんですけれども、この数字につきましては、あくまでも空港整備に係る全体事業1900億円というのは、ハード面、生活生業対策等を中心にして、どうしてもこれをやらなければ開港できないというところに限定させていただいて、目標ということで縛りをかける意味でできた数字と理解しております。それにつきましては、先ほどの追加工事等も含めて、計上させていただいている中では、先ほど申し上げた数字の中で、アクセス道路等については若干残りますけれども、その枠内でおさめるようにということで、一生懸命やっております。

 それと、スカイ・レジャー・ジャパン&エアポートフェスタの関係で、交通渋滞についての御質問がございました。先ほど部長の説明にもございましたけれども、来場者の皆様方、また近隣の皆様方に大変御迷惑をおかけして、大変申しわけなかったと思っております。
 交通輸送の計画につきましては、県民に民間駐車場を借り上げて確保させていただいたり、島田駅からシャトルバス等を手配させていただいたわけですけれども、アクセス道路がまだ十分完成していない中で、一般車両にウエートを置いた輸送計画であったと、そういったことが基本的には間違っていたのかなと。
 それと、空港施設内ですけれども、臨時的に駐車場を設けまして、そこに車両を入れ込むようなこともやってみたわけですけれども、かえって逆にそれが出入りに支障を来して渋滞を増幅させたというようなことも考えられます。
 こういったことを後で委託業者等から報告をいただいておりますので、こういった情報を共有しながら、先ほど9番委員の御指摘もございましたけれども、開港後にこういうことがあっては非常にまずいわけですので、管理事務所、また運営会社と情報を共有しながら、それと私どもこれから幾つかイベントを考えているのものもございますので、そういったものの中に十分反映させていきたいと考えております。以上でございます。

○岡本(護)委員
 最後にしたいと思いますが、先ほどの地権者との交渉で状況は理解しているつもりです。少なくとも、印象としては今までよりは進展をしてきただろうと思うんですが、しかし、お話のように必ずしも予断は許さないということですので、ここはできるだけ要望に沿ってこたえられるような努力をぜひしていただきたい。それで、一日も早く本質的な解決が見られるように、お願いをしたいと申し上げておきたいと思います。
 それから、厳しいことを先月の委員会でも申し上げてきましたけれども、我々はやはり一日も早く開港してほしいという気持ちは皆さんと変わらないつもりでおりますので、その意味では厳しいことを申し上げましたけれども、県民のそういう期待も十分にあるわけです。イベントを見てもわかるように大変多くの期待をしておるわけですから、それらにこたえるように一層の努力をしていただくことをお願いして、私の質問を終わりにしたいと思います。

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