本会議会議録


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平成24年10月医療・福祉対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:10/12/2012
会派名:自民改革会議


○石橋委員
 貴重な話ありがとうございました。先生のお話によりますと、文部科学省が医大の新設を拒んでいるという、予算の関係でですね。医大の新設はできるだけなくしていくという方向にあるという一方で、医師会においても医者をふやさないという考えもあると思いますし、ふやしたほうがいいという考え方もあると思いますし、その辺の度合いとして、私としましては、刑務所に30億円ものショベルカーを買うようなお金があるわけですから、農地に医大を1つ2つをつくっても、別にどうってことない、日本のこの経済力からすれば。どうってことはないわけなんですけれども、厚生労働省、あるいは文部科学省、あるいは医師会、そういった考えの中で、本当に難しいのかどうなのかということをざっくばらんに、先生の感じている私見でよろしいですので。

○北村宏氏
 まさに今おっしゃったように、医療は何のためにあるかなんです。利潤追求じゃないわけですよ。そうすると、何のためにあるかというと、やっぱり国民の命を守る、あるいは健康寿命をいかに延ばすか、病気にならないようにいかにするか、そういうことも非常に重要です。
先ほど私言い忘れましたけど、医療費抑制の1つとして、やっぱり予防医学に力を入れる、検診ですよね。それも1つの方法なんですよね。今でもうちの病院に例えばおなかが痛いよと来て、調べると大腸がんが進行しちゃって、もう便が出なくて痛い、そういう方がたくさん来てます。その方のお話聞くと、検診も受けていたと。ところが、その便潜血反応が出ても、あっ別にいいやと放っとくわけですよ。
今うちの病院で、職員検診で当然やってまして、検診の結果で要精査という通知を出しますよね。医療機関に行って調べなさいということですので、検診の結果報告書と同時に、その要精査の人に対しては、医療受診確認票みたいのを一緒に入れるわけです。その方が実際医療機関を受診したときに、そこで受診しましたよと証明書をもらってきなさいと、そうすれば、ちゃんと行ったということです。それが出ないと、上司から、お前行ってないじゃないかと注意をすると。そういうことやり出したら、要精査の受診率が90何%、磐田市役所のほうで私は産業医をやってますので、しばらく前までは、その要精査の人の受診率が20%いかないぐらいです。これではだめだからといって、同じようにしたら、今50何%へ上がってきてますけど、やっぱりそういう検診のやり方も、住民検診も、単に便潜血反応出ましたよだけじゃなくて、ちゃんと行ったかどうかを検証するような仕組みをつくることも大事だと思いますね。
 医療費総額が、さっき34兆円と言いましたけど、これだけ経済大国でありながら、ずうっと今まで日本は医療に対して――教育もそうですけど――お金使ってこなかった。それはやっぱりちゃんとした一流国家、文化国家であれば、やっぱり人の命をしっかり守って、教育レベルも高めて。教育といっても、何か知識を詰め込むだけの教育みたいで、本当の人としての教育ですよね、それがどうも欠落しているんじゃないかと思います。だから、そういうことで考えれば、ほかのところで、変なわけのわからんお金を使ったりするんだったら、ちゃんと、この国に生きてる人に対して、この国に生まれてよかったなというものを築き上げてほしいと思います。だから、今大学のこともおっしゃったんだけど、別に私はどんどんつくることはいいんですよ。私は賛成なわけだけど、それは国がつくりたがってないだけです。

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