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委員会会議録

委員会補足文書

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平成21年12月定例会県民委員会
知事提出議案(第158号)の継続審査の動議、知事提出議案(第158号)の継続審査の起立採決(否決) 【 採決 】 発言日: 12/15/2009 会派名:


○林委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開します。
 県政記者クラブの加盟各社から、委員会の撮影の許可願が出ておりますので、採決時の撮影を許可することにしましたので、御承知をいただきたいと思います。
 これより、当委員会に付託されました議案について採決をいたします。討論あるいは特に御意見がありましたらお願いをいたします。

○大石(哲)委員
 まず、提案されました議案の関係ですが、議案第157号、それから第159号、第165号、第166号、第160号、第168号につきましては賛成いたします。
 第158号議案、富士山の日条例については、継続審査の御提案をさせていただきたいというふうに思います。
 その若干の理由を申し上げます。昨日、きょうの審議において、委員の質疑、それから当局の真摯な御答弁を拝聴いたしまして、富士山の日条例制定についての非常に強い熱意、知事そしてまた丸山部長を初め県民部の皆さんの強い熱意というのは非常に伝わってまいりました。私ども、そのことはまず第一に認めたいと思います。
 その中で、先ほど質疑の中で、7番委員から平成13年12月21日付の静岡の地元紙の社説――富士山の日という社説の引用がございました。先ほど10番委員も少しお話しをされました。これは、実は河口湖町が富士山の日を制定をするについて、それは拙速ではないかという静岡県側からの1つの意見開陳でございます。これを、ですから今度は逆の事態が起こったわけですよね。ですから、河口湖町というのを、ちょっと静岡県に置きかえて、私、一部読ませていただきます。
 富士山はだれのもの、大げさに言うならそんな議論を引き起こしかねないことかもしれない。静岡県が条例で2月23日を富士山の日と定める。静岡県には静岡県の理屈があるだろうが、対象は日本の象徴、世界に誇る富士山である。影響の大きさを考えれば強い違和感を覚えざるを得ない。疑問の1つは、富士山ろくの自治体でようやく強まってきた広域連携の動きへの視点が欠けているのではないかという点である。静岡、山梨両県は平成10年、環境保全などを掲げた富士山憲章を制定した。翌年には富士山周辺自治体に環境庁、建設省――いずれも当時――なども加わった富士山憲章推進会議を設立し、クリーン作戦、子ども環境サミットなどを行ってきた。またことし4月には富士山ろくの地域間交流などを目的に、静岡県側の富士山交流推進協議会と山梨県側の富士五湖観光連盟が核になった民間、行政一体の日本富士山協会も発足している。富士山にはそれぞれの独自の思いを持つ自治体、山ろくの市町村、関係団体らが、こうした取り組みには何はともあれ富士山をめぐる諸問題に対応するため、圏域を越えて連携しようという共通認識が基本になる。静岡県の独自の富士山の日制定は、そんな流れに逆行することにはならないか。途中ちょっと飛ばしますが、この際、富士山憲章推進会議などが音頭をとって、富士山の日について徹底協議をしてはどうか。かつて展開された富士山世界文化遺産――これはちょっと前の運動だと思うんですが――キャンペーンでは、短期間に246万人もの署名が集まった。それだけ多くの人が富士山には格別の思い入れがあることを示している。富士山の日を制定する意義や、もし制定するならいつがいいのかを広く全国に聞いてみることだ。はがきでもファクスでもインターネットでも手段は幾らでもある。こうした作業を通じて、富士山の環境保全に対する関心は改めて盛り上がるだろう。富士山は特定のだれのものでもないと、みんなの共有財産であると。こういうことが静岡県側から山梨県側へのメッセージで言っているわけですけど。今度は逆に言われる立場になっているなというふうに思うわけですが。
 そういうことで、先ほど申しましたように、熱意は伝わっていますし、先ほど10番委員が質疑の中で意見を言われましたけれど、条例を制定して富士山を後世に言い伝えていきたいと。また、今の富士山をめでていきたいという趣旨は、私ども賛成なんです。だけど、パートナーとの――世界文化遺産をやろうとしているわけですから、その世界文化遺産を協働でやる相手方の大事な、山梨県にしてみれば宝永山のない北から見る富士山をすごい愛しているわけですよね。だから、その相手方のコンセンサスを得てない段階でやるのは、やっぱり拙速ではないかということと、期間を短縮してパブリックコメントをやることが、果たして県民広報、あるいは県民合意をすることとして正しいかな。それは、やはり日ごろから川勝知事が県民目線でと言ってることに、明らかに私は反しているというふうに思います。
 そういうことですので、制定の環境が整っていない。今回のチャンスを失したら1年後だって部長はおっしゃいましたけど、別に1年後でなくたってできると思うんです。というのは、2月23日しかパネルディスカッションはできないわけではないし、春夏秋冬、富士山は存在してすばらしいわけですから、どんな形でもできるわけですので、そういうイベントっぽいようなごろ合わせの日に決めるというのも、まだ県民の合意を得てないというふうに私は思います。ですから、山梨県側の反応が、私は物すごく気になります。仮にこれを議会が本会議で可決したとすると、これはまた非常に山梨県側にとって話題になってくるのではないかなと。いい格好の話題ばっかりではなくてね。だから、これが契機で山梨県も、おらもその日にやろうと言えばともかく、声をかけても乗ってこないわけですから、ちょっと事態としては余りよくないと。だから、そういう中で、そこまでいってしまっていいかというのを思うと、部長も言われたように、そうしたイベントでもいいですからしていくし、あくまで静岡県としてこういうふうにしたいということを、もう少し県民に知悉させて、それから議会もなるほどと納得するやりとりが必要な気がいたしますので、今回についてはそのまま可決というわけには私どもはいきませんので、継続審査を諮っていただきたいと思っております。以上です。

○鳥澤委員
 まず、委員長にお尋ねしておきますが、ただいまのは動議でしょうか。

○杉山委員
 動議ですね。

○林委員長
 それでは、ただいまの大石委員の発言を継続審査の動議と認めます。

 ただいま申し出がありました議案第158号「静岡県富士山の日条例」の継続審査についてお諮りいたします。
 議案第158号「静岡県富士山の日条例」について、閉会中も継続して審査することに賛成の委員は起立願います。
(賛成者起立)
 起立少数であります。
 よって、本件については原案について採決するものといたします。
 引き続き討論ということで継続させてもらいますので、よろしくお願いします。

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