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委員会会議録

質問文書

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平成30年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:12/14/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、分割質問方式で数点お願いいたします。
 まず冒頭、野球場について質問したいと思います。
 先ほど6番委員からも質問がありましたが、まず第1点、いま一度確認したいのは、篠原地区の公園基本計画策定に当たってこれからもろもろの意見を聞くとのことですが、基本構想そのものが全くのゼロになってしまうのか、あるいは今あるところにプラスしていくのか。もう一度しっかり確認させていただきたいと思います。

 それからもう1つは、これも先ほどそれぞれ質疑がありましたが、今回こうして補正予算で提案されている8000万円について、来年度の当初予算ではなくて今回出した意味合いを改めてお聞かせいただきたいと思います。

○森見公園緑地課長
 まず、基本構想を白紙にするかについてですが、知事が本会議で発言したのは自由に議論していただければよいということであり、基本構想を全て白紙にすることではないと理解しております。
 基本構想全てを白紙にしてしまいますと、基本構想をもとに行った浜松市議会の大型スポーツ委員会の2年余にわたる議論についても全て白紙ということになってしまいます。

 次に、12月議会に予算を提出した理由については平野交通基盤部長の冒頭の説明と繰り返しになってしまいますが、2年余にわたる浜松市議会特別委員会による調査審議を経て、去る8月に議長から篠原地区への野球場整備と基本計画の早期着手を求める要望書が出されました。
 またその後、西部地域の首長の皆様へ御説明に伺い、浜松市と防災機能に関する負担のあり方についても調整が整うなど、減額修正時に示された3つの課題は解決したものと判断したことから12月議会に補正予算案として提出をさせていただきました。

○岡本委員
 よく理解しました。
 そこで、いま一度確認ですが、基本構想は今お話のようにもちろんゼロにはならないけれども、それに対していろんな意見があれば、それは十分に反映していく理解でいいのか改めて確認したいと思います。
 この件につきましては、これまでずっと一貫して会派として賛成してきた経過があります。今2年間のブランクがありますが、それはそれなりの進展もあったと理解しながら先々の計画についてはぜひ速いスピードで、そしてまた十分な意見を聞きながら進めていただきたいと思いますので、その辺の確認をさせていただきます。

○森見公園緑地課長
 野球場の規模や形態につきましては、いろいろな御意見があるのは十分承知しておりますので、基本構想にこだわらないで広く意見を聞いて決めていきたいと思っています。
 また、十分意見を聞きつつも、いつまでたっても決まらないことは行政として問題があると思いますので、スピード感も持ちつつ丁寧に進めていきたいと思います。

○岡本委員
 わかりました。

 次の質問に移りたいと思います。
 次は委員会説明資料4ページの防潮堤整備についてです。
 今日まで大変多くの寄附金をいただきそれをもとに整備されてきており、いよいよ2019年度末までの完成で進められておりますが、ここに来て第157号から第159号までの3議案が契約の内容変更で提案されておりますので、この内容についてお伺いしたいと思いますし、同時にこのことで全体の工事計画を含め支障が出ないかどうかもお聞かせいただきたいと思います。

○中野河川海岸整備課長
 浜松市沿岸域防潮堤の工事に関する3本の議案について説明いたします。
 今回お諮りするのは、舞阪工区のCSG製造工及び本体施工その2、中田島工区のCSG製造工の3本になります。
 第157号議案の舞阪工区におけるCSGの製造工の変更につきましては、舞阪工区本体施工その2で使用するCSGのうち一部の製造、2万5000立米を取りやめたことによりまして1億7300万円の減額となります。一部を取りやめた理由につきましては、現在施工中の防潮堤全体の工事進捗を精査したところ、当初CSG製造を移動式プラントで製造する予定でしたが、コストが安い中田島工区でのCSG製造工から舞阪工区へのCSGの供給が可能であると判明したことから全体的なコスト縮減も可能となり、今回舞阪工区CSG製造工の製造を減工にさせていただいております。
 続きまして、第158号議案の本体施工その2につきましては、CSGの製造元を舞阪工区のCSG製造工から持ってくるつもりでしたが、今説明したように中田島工区CSG製造工からの変更で運搬距離が当初の3キロメートルから10.5キロメートルに伸び、運搬距離の増工に伴います増額変更をお願いするところでございます。
 続きまして、第159号議案の中田島工区のCSG製造工につきましては、ただいま説明させていただきました舞阪工区の製造を取りやめて中田島工区での製造工に振りかえた部分に係る増工がございます。またそれに加えCSGに現地で発生する砂をまぜているわけですが、その砂に品質管理上問題のある木片とかが入ったものですから除去する必要があり、その費用として新たに事業費を計上しまして、合わせて1億5200万円の増工になります。以上が内容になります。
 加えまして、全体的な事業の進捗でございます。
 3本の議案を変更させていただきますが、17.5キロメートルのうち現在までに16.9キロメートル、96.6%が着手済みです。現在残されているのが天竜川に一番近い五島の工区で約600メートル残っておりますが、ここについても年明け早々の契約を目指して現在手続を踏んでいるところでございます。
 あと、事業費等につきましても全体事業費の範囲内で現在賄えることを確認していますので、これからも引き続きコスト縮減に努め2019年度末の完成工期を目指して努力していきたいと考えているところでございます。

○岡本委員
 それぞれの御努力もあり、コストダウンするところと事情によってまたアップするところ、しかしトータルでは範囲内でできるという理解でいいと思いますのでよくわかりました。

 工期も進捗状況より全体としては変更しないでいい理解でよろしいと思いますけど、あと大変貧乏人らしい発想ですが、改めて寄附300億円の範囲で十分に賄えると理解していいかどうか。例えばその範囲で十分におさまった場合は、逆にほかに活用可能なお金になるのか、またほかに使うところがあるかどうかお聞かせをいただきたいと思います。

○中野河川海岸整備課長
 現在の事業費としまして、寄附金は300億円いただきまして、それ以外に浜松市で集めている津波対策基金等も合わせて全体事業費330億円で本体をつくろうということで、現時点で変更をお諮りしていますが、賄えることになっています。
 その結果として、差額が出るかどうかという話でございますが、まだ残された工事が多々あり不確定要素もあるとのことで現時点でもいっぱいいっぱいと認識していますので、オーバーしない形をまず第一目標としてコスト縮減に努めていくところでございます。

○岡本委員
 どちらにしても、いただいた300億円は余すとか残ることはない、十分使い切ることで理解しました。ありがとうございました。

 それではもう1つ、委員会説明資料51ページの津波対策静岡方式につきましても静岡モデルの防潮堤が順調に進んでいると理解をしていますが、これには大量の土砂が必要だとも言われております。
 そこで、県外の公共事業で発生する土砂を受け入れるため、御前崎も含めて場所等の準備をしてきたとのことですが、ここに来て土砂不足が見込まれているとのことで、受け入れ先をどうしていくのかも含めて心配が出てきていますので、その辺の取り組み状況についてお伺いしたいと思います。
 同時に、土砂をプールするために御前崎港のそれぞれの場所も確保しており、それにはまたそれなりの経費もかかってきたと思いますが、これらは結果的に変更になった後にどう処分されるのか、撤去費用等をどうするのかも含めてあわせてお聞かせをいただきたいと思います。

○光信河川企画課長
 静岡モデル防潮堤の土砂確保についてお答えします。
 まず土砂の確保ですが、冒頭でも説明がございましたように関東圏域からの土砂が先方工事の進捗変化等がございまして入ってこないと聞いております。そのかわりに静岡県内の新東名6車線化工事から土砂が発生する、こちらの土砂を約23万立米ほどいただけるとのことで10月29日に中日本高速道路株式会社と覚書を締結したところでございます。
 こちらの土砂につきましては、今後各市町等と調整しながらどのぐらいのボリュームを各地域に持っていくか相談しながら決めたいと思っています。
 次に、関東からの土砂の確保のために整備した御前崎港の施設についてですけれども、土砂が来ないことになりましたので、その使い道については今後施設を管理しております先方と相談しながら考えてまいりたいと思っています。費用については先方が全て持つことになっておりますので、受け入れについても今後調整していきたいと思います。

○岡本委員
 土砂をいただく費用も含めて先方に持っていただけるということですので、そういう意味では費用面は心配ないと思いますが、しかしここで変更があったように相手方があることなので、いつどんな理由で変更されるかわからない、あるいは予定された土砂が入らないかもしれない。したがって新たに23万立米いただくとのことですが、これは絶対ないとは言えないにしても、またどこかで途切れちゃうとか難しいということはないんでしょうか。心配ですのでもう一度お聞かせください。

○光信河川企画課長
 土砂の確保についてお答えいたします。
 6車線化の工事から出る土砂につきましては先日覚書を結び、先方も工事を発注しているとのことで、ほぼ確実に出てくるのではないかと考えています。今後土量の変更等は十分想定されますので、連絡調整しながら状況をしっかり見ていきたいと思います。

○岡本委員
 ぜひシビアに、矢の催促ではいけませんが相手方の工事の状況も十分把握しながら、心配なときは早目早目に手を打っていただくようにお願いしてこの質問は終わりにしたいと思います。

 次に委員会説明資料73ページ、公共交通の自動運転についてお尋ねしたいと思います。
 ここにも指摘してあるように、今電気自動車、EV化が急速に進んでおり、もろもろ含めて第4次産業革命と言われているようですが、こういう状況の中で我が静岡県はかなりこの影響が高いと言われているわけです。
同時に、冒頭に書かれているように路線バスが特に低調といいますか利用者が限られた人数であり、経営的にも運営するのは難しい状況なのでそれなりの助成は進めてきたと思いますが、この辺で思い切って方向転換をしないといかんのではないかなという気がしております。
 その意味で、前回説明を受けたときにも少し意見を申し上げましたが、やはり大きなバスにどれだけの人が乗るかというのは、言ってみれば空のまま走らせそこの経営に対して助成をしていくことは、無駄だと言うと言葉はよくないかもしれませんがもったいない気がします。同じ助成するにももっと効率のよい助成の仕方もあるでしょうし、ここに書かれたように自動運転ができれば人も含めてかなり少ない費用でできる。そしてまた車でもそれが可能だと思いますので、これからの進めぐあいを含めていま一度お聞かせいただきたいと思います。

○大倉地域交通課長
 公共交通への自動運転の導入ですけれども、この背景としては、今8番委員から御説明がありましたとおり運転手不足やふれあいバスの経営が大変になっていることがございます。それに加え県内の自動車産業の転換を提案することも1つの狙いです。
 本県の自動運転の実験の狙いは、県が持っております道路の3次元座標データ――点群データと呼んでいますけれども、県内の道路とその周辺の1,000キロメートル以上のデータを持っています。そのデータを自動運転用の高精度3次元地図に転換し、それを使って自動車を走らせるものです。
 5月にプロジェクトを立ち上げて準備を進め、高精度3次元地図の作成、自動車メーカーの自動走行の準備等が整ってきたため、1月15日から小笠山総合運動公園とその周辺において実証実験を行います。
 今年度は小笠山総合運動公園とその周辺で行いますが、来年度以降は中山間地域での走行実験や比較的車の多い市街地などでの実験など場所をいろいろなところへ移しまして、地域に受け入れられるような下地づくりを進めていきたいと考えております。

○岡本委員
 これはぜひ、効率を上げるために官民一体で協力し合って、できるだけ早い時期に完全なものになるように御努力をいただきたいと思います。
 今お話のように、これが進めば進むほど逆に今度は人手が要らなくなるので、今は人手不足と言われていますが、そういうものが進めばその分だけ人件費は少なくなる。例えばタクシー業界や運送業界にしても、これがどんどん進んで自動運転になれば、今は人が足らないって言っているけれども人が余る時代になってくるわけなので、そのときに産業をどうするかは皆さんのところではなくて違う部局でやっていくことになるかもしれませんが、つまりこの部分を進めれば進めるほど、逆にほかのほうではまた影響も出てくるという痛しかゆしのところがあるかもしれません。しかしこれは全体が国際的な競争にもなるわけなんで、ここはやっていかなければいかんと思います。まずは当面するこの分をできるだけ効率のよい活動ができますように、このテストについても強力に進めていただきたいと要望しておきたいと思います。

 最後に、天浜線については皆さん方の御努力でかなり赤字が縮小していると理解しております。これは本当にすばらしいことだと思いますが、同時にこれから先々を考えたときに、人口全体としては残念ながら今はまだ減っている状況ですので、大幅に利用者がふえていくかというと期待はしにくいところもあると思います。
 そこで1つの意見ですが、例えば赤電と言われる遠州鉄道の電車に天浜線の乗り入れも検討してみたらどうかと思います。赤電のダイヤを組んでいた専門家の話ですと、今の天浜線に最大でも1つの駅を増設すれば乗り入れ可能だとも言われていますので、これは向こうからつながってくれば利用価値も上がってくると思います。
 皆さん方がすぐここで決められないかもしれませんが、そんな意見もあることをまた何かの機会にお示しいただいて、少しでも利用者拡大が図れるように配慮いただくようお願いして私の質問を終わりにしたいと思います。

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