本会議会議録
質問文書
平成21年10月新型インフルエンザ対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 阿部 時久 議員 | |
質疑・質問日: | 10/27/2009 | |
会派名: | 公明党静岡県議団 |
○阿部(時)委員
ワクチンの接種が、先ほど、5400万人ということで、国内のワクチン製造が間に合わない。それによって海外からの輸入ワクチンに頼ると。それで、当初、国内も供給するために、私の知る範囲では、国内のメーカーでも、ちょっと小さな企業が、二、三社ですか、対応する。ですから、もともと、今回の流れを見ると、供給が間に合わないのはもう想定できてたんではないのかということが言われてるんですね。それで、そういった中で見ますと、専門外の話かもしれませんけれども、厚生労働省が今回取り組む中身、何かまずい感じを受けるんですけれども、リスクの多いワクチン、緩いワクチンでこれだけやるということ自体が、私は逆の意味での大変な問題が起きるんではないのかなという懸念があるんですけれども、その辺はどうなんですかね。国内は、認証のために時間がかかるから、供給を少なくしたとかということもあるみたいですけれどもね。
○本田茂樹氏
そうですね。ワクチンそのものの有効性とかというのは私は専門外ですが、国の施策の中で、少なくとも国だけでつくれないというのは、これは事実。この部分について、委員御指摘のあったとおり、先ほどの鳥インフルエンザの計画の中から、そのプレパンデミックをつくること自体については、なかなか適切な量の供給が難しかろうと言われていたので、もう少し早く手を打っていただいておればというようなところは残ると思うんですけれども、少なくとも現状で言うと、国内産のワクチンが足りないということになると、国民のニーズ、できるだけたくさんの方にというようなことがあるとすると、選択肢はもう輸入するしかなかったということで、今からねじを巻いてたくさんつくれということも現実的には難しいことからすると、やむを得なかったんだろうなと。あとは、これはメリットとデメリットをとってということですね。輸入すればたくさん入るんだけれども、国内産ワクチンとは当然違うということで、その安全性をどういうふうに担保するかということが課題として残ってくるということで、それをその承認期間を短くして、一定の治験を行った上で対応されるということですので、ぎりぎりの選択ではなかったのかなということだと思います。これについては、国内産のワクチンと、それから海外産の輸入ワクチンがあるということと、それから、どういうプロセスで認証しているかというのとか、一応、オープンになりつつありますので、その中でワクチンの接種というのは、今、任意ということになってますよね。ですから、その接種に当たっては、これは最終的には自己の判断でしていただくというのが、今、交通整理になっておりますので、それはやはり打っていただく方には理解をしていただく必要があると思います。ですから、私ども企業の方に、季節性のインフルエンザのお話するときもそうですし、ワクチンに例えばアレルギーのある方とかって当然だめですから、それは皆さん、御自分の判断というか、医療機関と相談して打ってくださいということがありますね。御自分で納得して打つということ。
それから、新型インフルエンザについては、もちろん、今初めて出てくるものですから、どういうことが起こるかについては――与えられたというか――得られる情報に基づいて判断していただくということが重要になってくると思います。ですから、行政としては、これはそういうあたりまで踏まえて、周知というんですか、広報をしていただけるとありがたいのかなというふうに私は理解しております。
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