• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年11月新型ウイルス等感染症対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:江間 治人 議員
質疑・質問日:11/26/2020
会派名:自民改革会議


○江間委員
 今日はありがとうございました。
 先生のお話の中でまとめのほうにもありましたが、やはり今後の旅行形態の中心は個人とおっしゃっていました。今までの日本の観光産業は、前半は団体に支えられ、それから近年はインバウンドに支えられている。そういう需要の形態があったんですが、ウィズコロナでは無理だと思うんですが、アフターコロナの中でそういう旅行形態が再度復活するのかどうか。その辺の見通しというか、お考えがあったら教えていただきたいと思います。

○八木健祥参考人
 お答えします。
 いわゆる法人需要は復活しません。これは、幾らコロナが収束したとしても、働き方改革は進むでしょうし、それから、感染症を経たことから出てくる個人の価値観とか、人生観とか、あるいは昔で言うと会社への忠誠心だとか、こういったものが変わってくることは間違いないと思います。そういった面で、例えば会社のどこかの部が一緒に熱海に行くとか、あるいは温泉に泊まって翌日ゴルフするとか、こういうスタイルはゼロにはなることはないにしても、かなり需要としては小さくなると思ってます。したがって、法人団体需要は期待しないほうがいい。
 今度はインバウンド。インバウンドは、時期が来れば戻ってくると思います。ただ、それは日本だけがターゲットではなくて、全世界がターゲットになるので、その中でいかに日本に来てもらうかということになります。ここは世界各国との外国人の取り合いになってくるので、それに向けた戦略を考えていかなきゃいけない。そういったときに、もし静岡県に外国人、インバウンドを連れてくるといったときには、先ほど申しましたように、富士山、それから食、温泉、これがやはりキーワードだと思います。なので、これを生かした観光戦略をやっていく必要があるんだなと。
 これは実際に、クルーズ船のチャーター会社から聞いた話なんですけれども、クルーズ船が清水港に駿河湾から入ってきますよね。入る瞬間に、乗船していた外国人から歓声が上がるそうなんですよ。というのは富士山。つまり、あくまで秋冬限定になっちゃいますけれども、やはり御前崎を過ぎて駿河湾から入ってくるときに、時の経過とともに富士山が近くなってくる。この感動というのは、ほかの港では味わえない。そういう面では、非常に清水港はポテンシャルがあると思います。なので、これをどうやって生かすかを考えていく必要があるんだろうなと思います。インバウンドは回復します。だから、そこに向けた戦略は、逆に言えば、今、この時期は、次のインバウンドが回復するまでに与えられた準備期間と捉えて、やっぱりここ一、二年でいろんなことを考えていくことが必要ではないかと思います。

○江間委員
 ありがとうございます。
 そうしますと、やはり今まで観光を支えていた、あるいはバス会社にしてもそうなんですが、そういうところの経営も含めて、旅行消費の額が相当落ち込むと思うんですね。アフターコロナだとしても。その辺について、先生は銀行の御出身というプロフィールを拝見させてもらいましたが、やはり旅館やバス会社の経営に関わるスリム化とか、統合とか、そういったものについて御意見があったら教えてもらいたいなと思います。

○八木健祥参考人
 日本人の人口は減っていくわけですし、これまでの安倍政権での観光戦略は、人口が減った分をインバウンドでカバーしましょうという形の観光施策だったわけです。ただ、そうはいっても、全国的に人口が減っていく中で、人を相手にしている商売というのは、やはりパイが減っていくことを前提にした経営が必要になってくると思いますので、こういった面では、御指摘のとおり、バス会社、輸送機関は、それに合わせたスリム化、あるいは経営改善、経営改革が必要になっていくと思います。
 じゃあ、ホテル、旅館も数が減っていくのかというと、ここはなかなか難しいところがあるんですけれども、今まではどちらかというと、先ほど来申しておるように、団体だとか法人需要で、泊まる人が勝手に来てくれたわけですよね。これからは、こちらからアクションを起こさないと来てくれない時代になってくると思います。そうしたときに、どういうアクションをしていくのか。そういったときに、今まではどっちかというと、言葉はちょっと悪いかもしれませんが、安くてたくさんの人を受け入れるビジネスモデルだったわけです。でもこれからは、値段を高く設定して、そこで稼いでいくビジネスモデルって1つあると思うんです。したがって、ターゲットは富裕層になりますけれども、やはりそういうターゲットをきちっと明確にして、それに合わせたリニューアルとかをしていけば、少なくとも静岡県に関して言えば、宿泊施設が淘汰される必然性はないと思います。ただ、旧来の経営手法でやっていると、それはおのずと環境的には厳しくなることは間違いないと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp