本会議会議録
質問文書
令和2年10月新型ウイルス等感染症対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者: | 曳田 卓 議員 | |
質疑・質問日: | 10/15/2020 | |
会派名: | ふじのくに県民クラブ |
○曳田委員
今、社長から体から絞り切るような声を聞いて、私どもも本当に身にしみて話を聞かさせていただきました。
私、実はこの5月まで産業委員会に所属しておりまして、6月定例会の代表質問でも質問させていただいたんですが、制度融資は1億円の赤字だと。今、例えば皆さん方借入れをしている。なおかつ、その上に例えば運転資金も含めて、制度融資は利息はほとんどゼロで3年据置き、だけど4年から返済が始まると。
僕が言ったのは、結局、この金は少なくとも、やっぱり向こう3年以降でも果たして返せるかどうか、ちょっと分からないと言ったんです。そういうことを踏まえたときに、今おっしゃっているこのことは、我々にはなかなか手がつけられないけれども、でもやっぱり最前線で戦っている、これだけのことをやっておられるわけですから、そういう意味では、金融的な面で、例えばもし返済をもう少し先に延ばしたいとか、あるいは別の形にしてもらえないかとか、そういう面での県に対する要望はありますか。
○藤田圭亮参考人
3年、返済猶予がついている。ただ、3年後の返済がスタートすると同時に、3年後の金利が物すごい高いんですよね。ですので、やっぱりあれを借りてしまって本当にいいのかという経営者もいるんです。だけれども、わらにもすがる気持ちで何とかこれ借りて、今のその出血に対して輸血をしようと。いろいろ経営者の友達に聞くと、2つのタイプがいる感じがします。当然その3年が5年に延びれば皆さん助かるかもしれませんけれども、それ以降の返済がスタートしたときの金利。ここのところを行政側と金融機関でどういうお話ができるのかという形になってくれば、皆さん、多分安心してまた融資が受けられるようになってくるのかなという感じはします。当然、金融機関もリスクヘッジのために、財務内容が悪いところは金利が高い、財務内容がいいところは金利が低い、そういう形にはなってくるかと思うんですが、コロナはどこの企業も影響を受けていますので、特別な計らいの中での金利の決め方が望ましいと思います。
○曳田委員
非常に具体的なお話をいただきまして、ありがとうございます。
私も、その委員会で質問を取り上げた中で、やはり今、静岡県信用保証協会、これと県は楽なんですね。その信用保証協会の決算書を見ると、政府出資の静岡県信用保証協会という文言があるんですね。我々はやっぱりとにかく精いっぱい皆さん方をお支えしたいと。ただ、これは静岡県に限らず、国全体が問題だと思うんです。そういう意味では、例えばいわゆる劣後ローンみたいな、例えば金利を払うと、元本は例えば10年後には、極論すれば資本に組み替えてもいいぐらいの政策を、僕はやっぱりやっていかなければならないと思ってはいるんですが、ずばり本音のところ、そういうことに関してはどうですか。返済することは確かに大事なんだけれども、僕はやっぱりなかなか難しいと思うんです。
○藤田圭亮参考人
劣後ローンは、今、国のほうでも進めていて、あれはたしか政府系の金融機関の2行が企業のメインバンクになって、多分地銀なんかを取りまとめて、じゃあここからここまでの借金に対しては資本に組み入れるということになると聞いたんですが、私も実際それを考えて、自力で自己資金で乗り切ろうと今やっているんですが、どういう状況なんだろうと政府系の金融機関に聞きました。担当者が言ったことは、確かに借金、負債が資本の部に移るんですが、それに対しての配当、利回り、そういったものを結局は払わなきゃならない。ただにはならないんですね、借金が。ですので、本当にいい制度なのかどうなのかを考えると、一度負債を資本の部に移してしまった企業は、一生その配当や利子に苦しむ結果になるような感じが私はいたします。
○曳田委員
最後にしますけれども、本当に今のお言葉は、非常に私どもも大事なことだと。今後、県の信用保証協会も含めて、我々も今のような議論を率直に行い、とにかく皆さん方が、さっき言った止血して、失血死しちゃったらどうしようもないわけですから、そのための施策を、これから一生懸命また考えていきたいと思いますので、ぜひいろんな御要望なり、こうしてほしいというものがあれば、改めてお聞かせいただきたいと思います。ありがとうございました。
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