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委員会会議録

質問文書

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平成25年11月富士山保全・活用特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:森 竹治郎 議員
質疑・質問日:11/26/2013
会派名:自民改革会議


○森委員
 それではお尋ねします。午前中私たちは、観光関係、富士山の世界文化遺産を契機として、国の内外から大勢この富士山観光に来てほしいというような観点からの議論をした。今、渡辺さんからの説明、富士山再生に向けた国家的アプローチへの提案の3ページを見ると、世界の世界遺産の地と比較して、現状の体制は落第点であると。先ほどもいろいろなお話を伺った中で、述べられているわけです。やはりこれからは、東京オリンピックなどを前提にすると、大勢の外国からのお客さんが来るのではないかと。そういう中で、国のほうはともかくとして、私たちの静岡県の行政として、早急に手を打たなければならない点が何点かあろうかと思います。そういうお話をお聞かせをいただきたい。
 というのは、お客さんが外国から来てもらっても、こういう不安な材料ばかりあるとなると、やはり事故が起きたり、後でまた大きなマイナスになってもいけないですから、とりあえず、静岡県の行政としてどういう点とどういう点を是正すべきか、こうすべきというようなお話をできればお聞かせ願いたい。

○渡辺豊博氏
 私も静岡空港から入ってきたお客さんがどこに流れているかというのを調べたのです。実際は、ほとんど静岡県は通り過ぎてしまいます。せいぜい御殿場のアウトレットに寄ってらっしゃる。ほとんど河口湖、いわゆる向こう側と言いますか、山梨側のほうもビジターセンター、そして富士吉田口へ登っていってしまうというふうに我々は見ていますし、現実的にこの夏も含めて、山梨側のホテルは、この冬までほとんどいっぱいという話は聞いております。
 もともと静岡県の観光というのは、富士山における観光の具体的なイメージというか、場所というのは一体どこにあるのかよくわからないということなのです。例えば宿泊施設も含めてです。今回、誰が利益を享受したのか見えない。そして、伊豆も調べてみました。伊豆も昨年に比べるとかなり数字が落ちている。理由としては、逆に伊豆のお客さんが富士山に引っ張られてしまったというようなことで、静岡県全体で本当に利益があるのかなというのは、私の不安で、やはり取るべきものはきちんと取るべきだと思うのです。先生おっしゃるように、静岡県としての富士山にかかる観光の基本的なスタイルがまだ確立されていないのではないかという気がしてしょうがないのです。ですので、具体的に富士山周辺を見たときに、富士宮浅間大社に行って駐車場に行って便所に行って、お賽銭に行って、道路を渡ってお宮横丁に行って焼きそばを食べて帰るというくらいしか、私はほとんど見えないのです。ですから、ほかにどういうスタイルがあるのか。あとは車で5合目へ行くということでしょうけれども、5合目に行くなら、次の日のことも考えて、やはり山梨側から登っていったほうが季節的にも充実しているのです。景色もある意味ではいいのです。だから、そういう意味では私は、もう1回静岡県の富士山にかかる観光のあり方と具体的な観光地のあり方というか、それをもう細かい話ですけれども、駐車場の問題とかですね、魅力的な問題も含めて、きちんと賦存量を把握すべきだと思うのです。
 そして、その場所の未整備な部分ですね。例えば便所の問題、駐車場の問題とかです。あるいは情報発信の部分の脆弱性とか、そういうようなものもきちんと調べて、それをどうやって改善したら魅力的な観光地になり得るのか、それも世界的な観光地になり得るのかを、やはり外国の視点から見なければいけないと思うのです。そのためには御存じのように、旅行社ではなくて、旅行社の関連している旅行コーディネーターの方にそのアドバイスをしていただかないとだめだと思うのです。この人たちは外国へ行って、コーディネートして中国と台湾の人を連れてきている人たちなのです。例えば山梨の事例を見ますと、モニタリング調査ということで、その旅行のコーディネーターを調整して、いろいろはかったら、私聞いてびっくりしたのですが、一番人気だったのが民宿のおばさんがつくった夕御飯だったみたいなのです。全然思いもよらないようなところが、中国の方とか、特に台湾の方に物すごく受けたというような話を聞いて驚いて、別に家庭料理だから、大したことないのです。ということで、今、一生懸命山梨は、家庭料理の賦存量を上げて、民宿とかホテルの家庭料理的な料理を出せば、台湾の人はいっぱい来るということ。だからそういうようなことなのではないのかと思っているのです。
 ですから、先ほども言いました水ヶ塚に拠点を置きながら、あの周辺の本当にその観光地的な視点からの開発というか、賦存量調査あるいは開拓をしているのかなという気がしてしょうがないのです。もったいないなというのが正直なところです。ですから、全部私のイメージで申し訳ないのですが、山梨にとられて、利益は向こうへいっていると思っています。
 それから1つだけ皆さん、生意気ですけれども、成田空港に、あるいは羽田空港に行かれる機会が多いので、ぜひ確認していただきたいのですが、空港ビルに出てきた時に、富士山へ行きたいと思った外国の方がどこに行くか、御存じですか。どこに行けばいいのですか。私は何回も試しているのです。観光の受け付けがあるのですがそこの担当者に、富士山に行くにはどうしたらいいかと。富士山ってわからないのです。確かあれは、新富士まで行くとバスが出ているのか、三島かな、どう行ったらいいかわからないなという感じです。関西国際空港も名古屋空港も羽田空港もありません。成田空港だけです。入り口が何もできてないのです。末端といってから、細かいところだけの議論にしているので、先ほど言ったように全部入り口から中身から出口の一貫した議論。流れをこっちに回すような観光ルートを、賦存量とどういうものに魅力を感じるのかは国別に違いますから、それをやはりモニタリングして、足りないことと足りていることと、それをどうやって今度はネットワーク化していくのか、その物語性です。ストーリー性をつくらないと、旅行というのは成り立たないので。それから付加価値です。食文化とか、景観とか、伝統とかお祭りとか、そういうものの付加価値もあわせて探りながらそれに足していくという。そしてたくさんのメニューをつくって選択肢をふやす。全て英語で物事が済むような看板、案内、インターネットを含め海外の発信も含めて英語は当たり前というような状態にしないとだめです。
 私も今、台湾の大学で教えているのですけれども、台湾の大学、国立大学はもう全て100%英語の授業なのです。日本の大学はまだ未熟ですけれども、もう台湾も韓国も大学は全て英語で授業をやっていますので、英語がもう当たり前なので、それがベースです。県のパンフレットも何も全てに、日本語をつくるよりまず英語でつくって、世界に発信していくということではないかと思っていますけれども、ちょっと素人なので十分ではございませんが、まず点というか、賦存量をきちんと調べて、それを効率的に連携して、観光地としての付加価値をどうつけたらいいかというのを、旅行コーディネーターの方に専門的な知識から付加価値をつけていってもらう、使ってもらうということかと思うのですけれども。

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