• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年11月エネルギー有効利用推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大岡 敏孝 議員
質疑・質問日:11/28/2011
会派名:志士の会


○大岡委員
 どうもありがとうございました。
 私は、メガソーラーについて伺いたいんです。最初に申し上げておくと、私は清水につくるというのは反対でございまして、まず中電さんの電力供給状態がですね、中村副支店長がおっしゃったみたいにそんなことを言っている場合なのかどうかということをちょっと聞かせていただきたい。パフォーマンスでソーラーパネルを張っている場合なのかどうなのか。

○野田英智氏
 パフォーマンスでというよりは、私ども実はこれからいろんなところがメガソーラーの計画を立てていかれると思っているんですが、特に新しい制度が入りますものですからいろんな事業者さんが入ってくるんですけども、まだまだ技術的検証が必要なものがありまして、自分たちで系統の安定化をきちっと維持していくためには、みずから幾つかのサイト――条件が違うところで、ものをつくって実際に発電をして、そういう中で系統を安定化させるためにどんな技術的なオプションを用意しておかないといけないかということを検証していかなければいけない部分が結構あります。ですから、どちらかというと、パフォーマンスというお話よりは、私どもの技術的検証の意味のほうがずっと大きいということですので、「必要ですか、必要でありませんか」というお話であれば、やはりやっていくことが必要だということだと思っております。

○大岡委員 
 「たけとよ」もあるけど、もっと欲しいんですか。「たけとよ」とシステムが違うんですか。

○野田英智氏
 基本的にシステムの設計をしている最中でございまして、技術的検証項目をやはりそれぞれに設けて少しずつ変えていくつもりでございます。

○大岡委員 
 それと膨大な土地についてもですね、御存じのとおり、清水の土地というのはそんな利用可能性のない土地ではないものですから、膨大な土地の機会コスト損失があるというふうに思っているんですけども、その点についてはどういうふうに考えておられますでしょうか。

○野田英智氏
 機会損失という意味では、別に何か使われる明確な用途があるのであれば、それはそういう話だというぐあいに思いますけれども、今の段階では私どもは技術的な検証をやる場として、あれだけの規模は必要だなと思っていまして、特に1万キロワット前後のクラスでいろんなことをまだ検証しなきゃいけないことがたくさんあるものですから、価値はあるものだと私どもは認識していますと。
ただ、おっしゃられるとおり、発電という意味で、同じ土地を使って別の発電所をつくれば、もっと多分出量が出るんだと思うんですけども、それはまた電源の立地という観点で検討していかなきゃいけないことがあります。それとは別に、太陽光発電というのがこれからふえていくことに対して、どうやって自分たちがちゃんと系統維持、流通設備を維持していくかということをちゃんとやっておかないといけないと。これからどうしてもふえていくものですから。そこをきちっとやるためには、非常に重要な土地で、使える土地であるなという認識です。

○大岡委員  
 あわせて言いますとですね、あそこの土地は、もともと港湾に面している土地だから、港湾を使う事業、港湾を利用する事業であることが条件だって一文入っているはずなんですよね。あんなソーラーで一体何で港湾を使うのかと。全くこれは僕は一文を無視した開発行為じゃないかなと思っているんですけど、その点について中電さんはどう考えておられますか。

○野田英智氏
 本来の趣旨であれば港湾に使われるというのが正しい姿なのかもしれませんけれども、今回多分知事の承認をいただいているという前提でお話をさせていただきますと、やはり公共的に役に立つものだという御評価をいただいたから県知事の許可をいただいているというぐあいに理解はしております。

○大岡委員 
 結論から申し上げるとね、極端なことを言うと、この地図を見ても浜岡のほうがたくさん発電できるわけです。日照時間の問題だとか、清水ってそんなにいいところじゃないんですよね。浜岡に土地がいっぱいあるんだから浜岡でおやりになればいいわけであって、清水は中電さんの土地ではあるんだけれども、私は港湾を使う発電設備にされるべきじゃないのかと。本来の目的に立ち返ってですね。やっぱり港も使わないし、あんなまとまった一等地を無駄に使うというのは私は極めてね。原発が回っていてね、中電さんが安定した経営状態であるときならいざ知らず、常に電力の逼迫が言われていて、まして夏などは特に県西部――私は浜松出身でもともとスズキ自動車の出身でございますが――各企業にシフトしてもらってまで切り抜けたという状況を考えると、状況は変わってきているんじゃないかなと思うんですけど。

○三ッ谷委員長
 6番委員に言いますけどね、新エネルギーの委員会であって、常任委員会をやっているわけではありませんので、そこに余り踏み込まないように。意見はもうわかりましたので、方向を変えて質問してください。

○大岡委員  
 わかりました。

○野田英智氏
 電力逼迫という話に関しましては、中村からもちょっと話をしましたけども、私どもは実際の運用上、定期点検の時期をずらしたり、実は新潟県上越に今建設中の火力発電所がございますけども、そちらを少し早く前倒しで運転開始できないかとかですね、そういうこともいろいろ検討している最中でございます。供給力として皆様に御迷惑をかけないように日々努力をしているというところがまずベースにございますので、まずは特に足元――至近のことをきちっとさせていただくということが入り口論かなというぐあいに思っております。

○大岡委員 
 では、違う視点からいいですか。

○三ッ谷委員長
 どうぞ。

○大岡委員
 さっきの話とは別に、例えばヨーロッパなんかは発送電分離と合わせていろんな電気事業者が参入してきているわけなんですけど、どうやら聞いてみると、この手の新エネルギー、再生可能エネルギーというのは、いわゆる大手電力会社がやるものではなくてベンチャー的な中小電力会社がやるということのようです。メガ風力みたいなものだとか、そういったことをやっておられるようです。そういったことを考えると、中電さんはいろいろやっておられるんだけど、今後の電力の仕組み制度的なものの中で果たしてこの姿勢がいいのか悪いのかというのを根本的に考えないといけないんじゃないかと思うんですけど、その点についてはどういった御所見でしょうか。大手電力会社がやっぱりこういう小さいことまでやっていくべきなのか、それとも大手はやっぱりいわゆる安定電源――原発にせよ、火力にせよ、大規模水力にせよ、そういったものをやって、その附帯的なものをもっと小さい小回りのきく会社がやるべきだと思っておられるのか、その辺の構造についてはどう考えておられますでしょうか。

○野田英智氏
 まず――先ほど水力のお話もさせていただきましたけども――私どもがやっていくかやっていかないかというと、「やっていきます」というのが答えです。特に水力に関しましては、自分たちのダムの一部の設備をうまく使ってさらに新しい発電所をつくるとかですね、そういうことになりますので、多分基本はみずからが開発していくと。それで当然、みずからがやる中でちゃんと経済合理性のある形でやっていくということだと思ってます。
ただ、これから新しく入ってこられるところ、それから今までも風力とか太陽光で事業をやっておられるところが入ってこられるのを妨げる気はさらさらなくて、どんどん入っていただければいいのかなということで、多分共存・共栄でいくものだと。おっしゃられるような、大きなものは私ども、小さなものは他の事業者というふうに、きれいに分ける必要は多分なくて、そこはそれぞれが自分たちの事業の方向性として自分たちのテリトリーでうまくやったほうがいいものと思えるものはやっていきながら切磋琢磨していくものだというぐあいに思っております。

○大岡委員 
 それと太陽光発電もいいんだけど、さきほどからの資料を見ると、太陽光も風力も波――発電のむらというのがすごくあると。このむらを解消するために結局バックアップ電源が必要だと。私もいろいろ本を読んだりしてみたんですけど、先生によっておっしゃることが違うんですが、例えばソーラーは全体電力のどうせ1割ぐらいしか無理だとかですね、風力も1割ぐらいしか無理なんじゃないかという意見があるんです。そういう意味で、再生可能エネルギーというか、この手の新エネルギーの余地というか、伸びしろというのはどのぐらいだと考えておられますか。

○野田英智氏
 それは、正直な話、多分電力会社によって違います。例えば、東京電力であるとか、中部電力であるとか、関西電力みたいに割と大都市圏を持っていて大きな基幹系統を持っているところは多分割と吸収がしやすい環境にあると思います。それで、今困っておられる、例えば北海道さんであるとか、東北電力さんであるとかというところは、いわば需要の密度が薄くて、簡単に言うと、太いパイプなのか細いパイプなのかというと、細いパイプでいろんなところに供給される形になります。ですから、そういうところは、やっぱりたくさん入ってくるとある意味で厳しくて、上限値を設けられているところがあると思います。ただ先ほど言いましたように、基幹の系統が、水で例えるとパイプが太くて、まだそういう意味では調整しろがとれるという大都市圏を持っているところは、余りそんなに明確な上限値というのはまだないという形ですかね。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp