• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年10月海外就航地交流推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:10/27/2009
会派名:自由民主党県議団


○杉山委員
 先生の歴史認識に対して、大変感銘を受けました。国同士がもめていても、いろんな交流は仲良くできるということは、すばらしいことだと思うんですね。たまたま僕も非常に韓国の友達が多くて、何回か結婚式なんかにも呼ばれて出たことがありますが、チマチョゴリを着て、急に踊り始めたり、歌ったりと、非常に感情の出し方がストレートな国民だなあということを常々感じているんです。それで、そのときにですね、たまたま隣に座ったのがいわゆる朝銀の理事長さんですね、当時の。その方といろんな会話を交わしたときに、やっぱり歴史の教科書の中で韓国の方の日本に対する歴史観というのは、非常に子供のころに教わってくるので。もちろん、私どもは戦争を知らない世代になってきているわけですから、隣の国であるとともに、非常に友好的な感覚を持っている。しかし、相手の方が教科書によって日本に対して教わってくることが、僕らと相当ギャップがあるなというのは感じているんで、「その辺のことはどうにかならんですか」っていうような質問をしたことがあるんですね。その辺は先生、どう思いますか。

○金兩基氏
 私はですね、2001年から広島教組からの依頼で韓国の大邱――韓国で大きな都市です――大邱の全教組大邱支部との共同で歴史副教材という本をつくりまして、その第1巻目で朝鮮通信使を取り上げました。これは明石書店で販売しています。私は助言者です。助言者で、両方の話を聞いて客観的な整合性を問うという作業のジャッジです。編集後記は僕が書いていますが、いかに難しかったかと。その編集後記だけでも、ごらんになっていただきたい。編集後記を佐野さんに渡しますので、それをごらんになってください。今、回して見てもらっているものと同じような難しさがありました。あるときは天井を仰いで、床をながめるくらいに言葉が消えちゃうことがあります。それも乗り越えてきました。私はそのときにこう言いました。「皆さんは学者じゃありません。教師です。一人の教師として次世代の子供たちに何を渡したいのかを考えてください」、そう言いました。だから、私はここでしたら、「一人の政治家として次世代の子供たちに何を残したいのですか」という視点から、こういう交流は進めていただきたいなというふうに思います。
 それで、今、近現代編をやっています。これはもう3年ぐらいおくれています。来年、明石書店から近現代編が出ると思います。それを助言者としてやるんです。すごい大変なことです。12時間ぐらい議論します。私は「この年齢で12時間議論に付き合っているのは、もうつき合い切れないから、勘弁してくれ」って言うぐらいです。そのぐらいに言ってもね、もう言い放しになることもあり、聞き放しになる場合もある。それを仕掛けながら戻していく。でもやれているんです。できがいいか悪いかは、本になったら判断してください。でもやれないということを、そこを形にしているという現実がある。静岡の教組が僕にそれを持ってきたら、もっとうれしかったんやねえ。静岡は全然そういう動きがないのですよ。広教組と僕はそういうことでやっている。西の広島、東の静岡が、日本で何か商品を出すときのテストエリアじゃないですか。西はそういう動きがあります。ですから、折々僕はそれを言うんですが、静岡はそういう発信方ができない。
 もう1つ、今お話がありましたが、韓国人は喜怒哀楽が明快です。韓流ブームの映画を見ても、喜怒哀楽が明快で、それから情を大事にします。日本は、情が何かもうなくなっちゃったみたいな社会になりました。韓国は情がないと、人でなしと言われるぐらいの文化がまだ残っています。でもだんだん核家族化してきていますので、情が薄れていく気配にありますが、社会的に情の文化です。人情という言葉が人間という言葉にかわるくらい、情を大事にします。だから喜怒哀楽が明快ですから、言います。言ってそれがわかれば、仲良しになります。日本は本音と建前を使い分けてしまうから、いつまでも交流ができない。意見が違っても、本音で言えるそういうつき合い方ができると仲良くなります。

○杉山委員
 その理事長が最後に私に言ったのは、朝鮮半島は内外合わせて500回以上の戦争を経験しているという、その人の言った言葉で言うなら、「かわいそうな国です」と。「ですから、杉山さん、すごく大きな気持ちでやっぱり見てもらいたい」ということは最後に言ってましたけど。

○金兩基氏
 それを私は真っ向から批判をします。あのね、500回というのもオーバーなことですけど、これは戦前の日本人の歴史観を背負っちゃったんです。国が滅んだのは、韓国併合以外にないんです。わかりますか。このことの事実が隠れちゃってるんですよ。日本は500年もった制度ってないじゃないですか。徳川ですら260年です。じゃあ日本はどうなるのって。「戦乱時代、戦国時代が日本だよ」と言われたらどうですか。だから、さっき言ったアイデンティの形成によって、その人たちも頭でっかちになっている。

○杉山委員
 かなり年齢はいってましたからね。

○金兩基氏
 学者でもそういうような意見を出している人がいる。私は「その意見は違う」と。国境を接している国はいっぱいあります。それでもそれを乗り越えて仲良くしていく。
 もう1つ、僕がよく言う言葉があります。人類の歴史を振り返ったときに、人類は戦争と平和の繰り返しです。「21世紀は共生時代だ」と、僕ね、随分提言したんです。そしたらいきなりイラク問題が起きてくるでしょう。「21世紀までおれの夢を砕いてしまった」とよく言うんですが。人間はすばらしいけど、愚かです。その20世紀までの戦争と平和の繰り返しを、平和の連続にどうして持っていけないんだと。だれもがうなずくことなんですね。ところが現実は、できないじゃないですか。大人がそれができなくて、どうやって子供の教育をするんですかという問題になります。そういう問題で、今のように国籍が韓国だ、北朝鮮だと言うから、そこの歴史観を踏まえているかというとそうじゃなくて、汚染された歴史観をそのまま気づかずにいるのが多いんです。よろしいでしょうか。

○杉山委員
 それがもうたしか20年ぐらい前の話なんで、まだ私は30歳ぐらいなんですけども、相手の方が確かに65歳ぐらいの方だったんですね。ですから、今御存命なら85歳ぐらいになっている方だと思うんですけども。そういうことを言われて、ああなるほどなあというふうに、そのときは認識をいたしましたけど、今の先生のお言葉でなるほどなあという部分もあるもんですからね。ただ、人間同士がやっぱり仲良くしていくというのはね、私はよく言ってるんですけども、「日本の中でもいろいろな合併があるよ」と。「将来的にわたっては、私どもの静岡空港から福岡へ行くのも韓国へ行くのも1時間半ですよ」と。国同士の合併があってもおかしくないよというぐらいの大きな気持ちを持つ若者が出てきてもらいたいなっていうことを、僕はよく言ってるんですよ。

○金兩基氏
 東アジア連合というね、これをEAUと名づけてね、随分新聞にも書いたりしました。EUができる前から。漢字文化圏というのを共通に持ってますね、儒教文化というのも持ってますね、仏教文化も持っていますね。そのベースになったシャーマニズムもある。日本で神道と言います。この4つの共通に認識し合える文化を持っているエリアが、なぜできないのかって。自分のエゴイズムを出し合ったらできないんです。このごろは鳩山さんがしきりにそのことは言ってますけど、僕は経済圏よりもその前に文化でそれができないかという話をね、話だけじゃなくて提言を随分してきました。講演の数も相当あります。でも現実は、現実の政治の渦の中に巻き込まれて、出て来れませんね。皆さん政治家ですから、いい渦を巻いていただきたいと思うんですけど。

○天野(進)委員長
 そこに問題がありまして、政治家には政治家の。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp