• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年11月富士山保全・活用特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:11/26/2013
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 先生、きょうはいろいろとありがとうございました。私たちがこの委員会で、これから提言をまとめていくに当たって、非常に大きな示唆をいただいたと思いますし、非常に大きな課題が本当にまだ山積しているということを改めて教えていただきました。
 そこで、1番は国が申請をして、国の責任が大きいというあたりで、これはもう県としても要望をしていかなくてはいけないということを実感しておりますが、県議会としての今後の対応策ということを御指摘いただきました。ただ、本当にこれから、その指摘を解決していくのには、議会としても非常に幅広い対策が必要だなということで、ちょっと私もまだ整理がし切れておらないので、このあたりをもう少し具体的に教えていただければと思います。

○渡辺豊博氏
 まず一番大事なことは、先ほど言いましたこの富士山再生に向けた国家的アプローチへの提案資料の1ページ、2ページになると思うのですが、第40回の世界遺産委員会に間に合うように2016年の2月1日までに、保全状況報告書をつくって出さなければいけないというまず大きな課題を今抱えているわけです。これは国として抱えている。当然国は、こんなこと言うと変ですが、県が登録したいから申請してやったという感じだと私は思っていますが、ほとんど責任をとっていません。ですので、県でまとめてきなさいと、こういうことだと思います。
しかし、ユネスコの世界遺産センターに提出するのは国ですので、いい、悪いの責任は国がとらなければいけないとなるのです。責任だけとるのを御存じなのですかということで、国ももっと出てきなさいと私は言っているのですが、県レベルでは、ここの6項目の具体的な内容について精査をぜひしていただきたいのです。たくさんの課がかかわっていると先ほども委員さんがおっしゃいましたが、そうだと思います。ですから、1つ1つの課にかかわることを、もう2016年2月までなのですから、もうゴールは決まっているわけです。それで、具体的な段取りというのをどう解決していくのかということを1つずつ精査していけばおのずと見えてくると思うのです。
これは申し訳ないのですけれども、私も役人をしていましたので、考えて怖いなと思うのは、全部予算と関係してくることなので、予算要求しなければいけないということは、議会の承認をとるということになりますと、前の年の12月、2015年の12月ということになります。するとどういうことになりますか。もうすぐ2014年なのです。ということで、一体ここが本当に、この1項目から、1ページ、2ページと書きましたが、これを申し訳ないのですが、ぜひ関係部局に問い合わせて、1つ1つスケジュール表と言いますか、段取りを確認していただきたい。これが全部できてないと通りません。危険な山だと言っているわけですから、安全な山にしますと、言葉で言えばいいというものではないので。
 もっと言いますけれども、私は世界遺産委員会での議論を聞いている中で、全く富士山と同じように保全状況報告書を要求された地区がございました。西カリブの島とそれからアフリカでございました。この議論を聞いておりましたが、結果的にその保全状況報告書が未熟だということで、登録されたのですが、登録延期になってしまいました。いわゆる格下げです。もう1回再考しますと。宿題をさらにもらって、もう1回出直してきなさいと。しっかり1年後にできていなかったら抹消するという事実を、3地区見てきました。
日本は環境の国です。環境技術の国と言っているのですから、環境を守る日本、世界へも通用するような具体的な仕組みを打ち出していただきたいと思うのです。山小屋が発電機使って、ブルドーザーで燃料のドラムを上に上げていって、年間のドラム缶、何個上げてると思いますか。このような状況で何がCO2削減ですか。登山している時に、ブルドーザーが横を通っていくと、においで気持ち悪くなってしまう。もうそういう状況が現にありながら、環境をやはりきちんと現実的にそれを解決したと、自然エネルギーを使った、電気を使ったというような、そういうものを打ち出していかないと、通用しないのではないかと私は思っています。
 ですから、少し話がそれたかもしれませんが、これを1項目ずつ全部事務レベルで確認して、その進捗状況を把握していただきたいと。そして、先ほど言ったように、全体を貫くアクションプランを要求されています。これは全体ヴィジョンと言われています。この全体ヴィジョンをつくるということです。そしてこれは山梨県とも整合性がなければいけないのです。静岡県だけではなくて、山梨県側にもやっていただいて、それを両方調整して、合意形成をして全体としての方向性をつくると。こういうことですので、2016年だけをつくるのではないわけです。そこから50年先、100年先の富士山を守るためのアクションプランをつくらなければいけないという議論ですし、役所や一部の専門家が全部富士山のことをわかってらっしゃるのですか。パブリック・コメントをして、地元の方や山梨の人たちにそのお話を持っていって、そして大いに議論をして、皆さんの知恵も集めた全体ヴィジョンをつくらなければおかしいのではないでしょうか。こんなことは世界では当たり前でございます。
 そのための時間は切迫しています。そうしないと、これは役所と議員さんがつくったものだというふうになってしまって、どこかで問題が起きたら、犯人探しが始まるのではないかと私はすごく心配しています。ですので、みんなの問題として共有しながら、みんなでそれをどう解決するのですかという、1つの何て言うか、市民率と言うのでしょうか。みんなで考えていくような手法も取り入れないと。もうみんな役所の方ばかり出てきて、あれをやっています、これもやっています、ここまで大体できています、もう何か言いわけオンパレードではないのです。これはやっていますけれども、これはできていませんので、皆さんどうしたらいいでしょうかという議論ができないのでしょうかと思っています。
 それが先ほど言ったNPOとかそういう人たちとの連携、それからちょっと生意気なのですが、もう少したったら、私自身も今実は、本を書いておりまして、仲間と一緒に、先ほど言った全体ヴィジョンを今回のこのきっかけもありますので、知事やあるいは議員の皆さんに提言させていただきたいと思っています。世界的な基準と照らして、富士山をどう管理したらいいかという具体的な方法論も実は書いてみました。これを提言書という形でつくらせていただきます。富士山にかかわる先生方に文案を見ていただいて、多くの知恵を得て、そのいわゆる学術的なレベルでクオリティを上げて、私は元役人なので、行政的なレベルでの知識もあるので、1回出させていただいて、例えばそれを議論のもとにしていただいて、ぜひ委員会でも議論していただければ話が早いのかなと思います。どうしても役人だと言いわけのための資料ばかりつくっているような気がして、そうではなくて、どうするかの実務的な議論に持っていかないと何も変わらないと心配しているところですけれども。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp