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委員会会議録

質問文書

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平成28年10月11日スポーツ振興等特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:土屋 源由 議員
質疑・質問日:10/11/2016
会派名:自民改革会議


○土屋委員
 パラサポとして、今回リオのほうでも様子を見てきたという話をお聞きしましたけど、その中で、選手は当然もう出ていく形でいますんでいいんですが、例えばその応援団であるとか、友達であるとか、当然障害を持っている方々が、その選手についてという形でリオに入っているという人たちもいるんじゃないかなと思うんですが、全世界からそういう方々が来て、リオの中でのその対応に、どのような印象を受けられたのか。
 東京はそれなりのキャパは当然あるんで別にいいんですが、例えば、伊豆で自転車競技をやるときには、当然その小さなエリアの中にそういうお客さんたちがどの程度来るかということによっても、大分周りの環境の整い方も変わってくることになりますんで、リオの印象であるとか、その対応という形で言うと、伊豆あたりでどういう対応をしたほうがいいのか。済みません、2点になってしまって申しわけないんですが。

○金子知史氏
 リオの印象ですね。我々、選手村の中には入れなかったので、そのあたりの情報は余りないんですが、町なかでいきますと、私もバリアフリー調査みたいなものを車椅子ユーザー3人とともに行って、結構町なかを歩いてきました。その中では、正直ハード面では、日本とは比べ物にならないぐらい課題が残っているということで、道もずたずた、アスファルトもぼろぼろになっていたりとかして、非常に車椅子ユーザーも歩きづらい、こぎづらい環境だったんですけれども、道行く人はすぐに声をかけてサポートをしてくれるといったところが、いろんな場面で見受けられました。
 今回リオでは、オリンピック・パラリンピックに合わせて、BRTという専用の高速バスができたんですが、そのバスに乗るためにはスロープを上っていかないといけないんですけれども、全然見知らぬ道行く人が、自然と車椅子を押してくださったりとか、そういった場面が本当にたくさんありましたので、リオのほうではハード面をまさにハートのほうで解決してきたといった場面が非常に多かったのかなというふうに思います。
 あとは、日系人も多いという環境もあり、日本人に対する信用度、信頼度みたいなものが非常に高かったので、例えば、日本人であればどんどんどんどん前のほうに案内をしてくれて、観戦できるように配慮をしてくれたりというようなところもあったりもしました。一部、セキュリティーゲートも日本人の車椅子ユーザーであればどうぞみたいな感じで、通過させてしまう場合もあったので、これは逆に危ないなと思ったときもあったんですけれども、そのぐらい非常にフレンドリーな方々でした。
 ちょっと伊豆のほうは、私も現場を拝見したこともないんですけれども、町なかに人がいらっしゃって、そういう声かけとかができるというのは、これは別に障害者か健常者かというよりかは、海外の方が道に迷ってたら御案内するみたいな感覚と、同じ感覚でいらっしゃっていただくというのが一番いいのかなというふうに思います。
 ですので、今どういった環境になっているか、済みません、わからないんですけれども、そこでプレ大会みたいなものを、例えば、大会になるのか、イベントみたいなものを開かれて海外の方が来るとか、全国の日本の国内の障害者の方が来るような、そういった機会というのを幾つかつくっていくということで、経験を積むみたいなことが一番適しているのかなというふうな気がいたします。

○土屋委員
 その続きになるんですが、私の見ている部分というのは、簡単に言えば応援団です。選手云々の話は当然、選手村云々になってきますんで、その方々に唯一かかわるとしたら、例えば、空き時間があって観光に出るとか、ちょっと外をという話なんですが、それも含めて、応援に来る方々が車椅子であったりとか、障害を持っている方々が食事であるとか、宿泊であるとか、また観光というか、空き時間の利用にとって、パラリンピックというのはその地域としてある程度限定されてるわけですよね。オリンピックは当然、変な言い方ですけど、健常者の方々が圧倒的なわけですから、パラリンピックというのはどの程度の比率でそういう方々がそういうことをやっても、やりたいと思っても、対応ができるのかなというのを、私は東京を考えてないんです。伊豆で考えてるんです。なぜかといったら、静岡県は伊豆にお客さんを呼ぶということになってますんで、そのときの対応ができるかできないかというのが、これからの準備だと思ってますんで、伊豆のことはわかんなくて結構なんですが、そういうところの対応がどうだったかというのをお聞かせいただきたいなと。

○金子知史氏
 例えば、リオだと、コルコバードの丘というキリスト像のところがございます。そこは列車とエレベーターと、最後エスカレーターを上ってようやくあそこのところまで行くんですけれども、車椅子の方はエスカレーターを上るという形になるので、できる人はつかまって上っちゃうんですけども、できない方は介助しながらというような形で、最終的にはバリアフリーが、行き届いてないといった状況なんですけれども、それはもうそこにいらっしゃる方が必ずサポートしてくれるような形になっています。
 こういったものは、バリアフリーが整っている場所の情報を正確に把握をして、その情報にアクセスできるようにしとくというのが1つと、ただそれだけしか行動範囲がないって考えてはいけないというのも、もう一方であると思います。また、誰か手助けする人がいれば十分に超えられる壁とかも当然あるので、バリアフリーとしてはこういう状況が整っているというものは正確に把握をして、ちょっとマップのようなものにするのか形はわからないんですけれども、それをしっかりとお伝えするというのが第一歩としてあるんですけれども、例えば、それを町なかで案内する人は、それしかあなたは動けませんよといった形ではなく、その人の障害の度合いによっては、このぐらいの段差乗り越えられるとか、さまざまありますので、そういうコミュニケーションをとりながら、何ができるかを一緒に考えるみたいな姿勢というのが必要となってくるのかなと思います。

○土屋委員
 もう1点、自転車競技を伊豆では受け入れるという形になって、自転車競技っていうことになれば、パラリンピックの中でも限られた人たちになりますんで、大勢の仲間といっても障害を持ってる方々がそんなに来られるとは思わないんですが、ただやっぱりどうしても、地域の中で、その応援体制をといったときに、先ほど車椅子のバスケットなりなんなりを地域で子供たちに体験をしてもらってという話がありましたけど、これが、例えば自転車競技に結びつくかというと、伊豆の地域にそういうことをやったとしても、どういう形で影響があるのか。先ほどは、バスケットをやられたものしか見なかったんで、さまざまな種目のある東京の中は一点でいいんですが、そうじゃない、たまたま別の場所でやる私たち静岡県の中の競技とすると、その点をもう少しみんなにアピールをしながら、ボランティアであったりとか協力を仰ぐような形をとっていきたいという話になってくると、その地域で、例えば、伊豆市でやるんで、伊豆市の小学校にああいうものをやって効果があるのかどうかというような部分を聞かせていただきたいなと。

○金子知史氏
 そうですね、自転車競技ですと、下半身不随の方だったらハンドバイクというものだったりとか、視覚障害の方だったらタンデムで二人で乗るといった競技になります。ここは、多分アイデアの出し方みたいなところになってくると思います。それをそのまま体験してもらってどう感じるかみたいなところも1つ検討しながらですが、ちょっとアレンジを加えて、子供たちがそれをより楽しく、かつ障害者理解といったところもかなえられるようなプログラムをつくっていけるんだとすれば、そういったものがやっぱりベストだと思います。
 我々は今、車椅子バスケットボールをやりながら子供たちとそういったものを共有してやってるんですけれども、車椅子バスケットは非常にわかりやすく体験もしやすいので、ああいった形になっています。
 次に実施をしようと思っているのは、実はゴールボールをやろうと思ってますが、ゴールボールのほうは、本番の環境にはちょっと届かないぐらいのやり方で体験をしていきます。なので、その競技の魅力を一番わかってるのは各競技団体になりますので、その競技団体とやはりアイデアを出し合いながら1つの体験プログラムというのをつくっていくというのがいいのかなと思います。
 例えば、自転車と違って陸上とかですと、もう無数の競技があるので、それこそ運動会みたいな形で競走みたいなものとか、リレーみたいなものとかをやっていくような、子供たちが親しみやすいものにちょっとアレンジがしやすかったりもしますので、それを自転車に置きかえてどういうふうにつくっていくかというのは、競技団体さんとアイデアを出し合いながらといったところが一番いいのかなという気がします。

○土屋委員
 最後に一言お願いというか、先ほどの車椅子のバスケット、たまたま弟がアトランタまで3回出ています。そういう人間がいても、先ほど講師になる方がという話もありましたが、基本的にそういう人間というのは大体競技が終われば普通の会社員になってて、本来であればいろんなところで経験なりなんなりを伝えながら、その障害という部分を余り感じさせないようなことができるんじゃないかなという思いがあるんですけど、言い方はおかしいですけど、年齢的に競技を出てOBになっていくという方々をもっとうまく利用して、その地域にそれぞれの出身があるわけですから、地域に広めていくような形をするほうが近道じゃないかなと感じたんで。先ほどの話をなぜ聞いたかといったら、それは地元でやらせることだって簡単な話なわけですよね、帰ってくればいい話ですから。そういうようなことで、うまく広めていくようなことをやっていかなきゃいけないんじゃないかな。そうすることで、その地域が盛り上がっていくという話になるんじゃないかな。ただ、自転車競技というのはたまたま伊豆なんで、それをやっていくのは難しいかなというのはちょっと感じたところだったもんですから、これは、自分のほうの意見で終わらせていただきます。

○金子知史氏
 おっしゃるとおりでございまして、実際に、我々がこのあすチャレをスタートしていくときも、各競技団体さんのほうにそういうOBの方々をぜひ紹介してほしいというようなお話もさせていただいたんですが、やっぱり競技団体も、今までパラ競技をやってきた経験というのがこういう形で生かされていくんだというのが、まだまだ経験がなかったもので、OBたちとの連携みたいなのがしっかりとしてないといったところで、そういった御紹介というのはなかなかいただけずに、我々もようやくゴールボールが一人出てきてというような形で、一歩ずつやっているような形になります。
 ただ、行く先々で、その地域でやっている方々の情報というのはなるべくつかんでやっていこうということで、例えば、最近では北海道のほうで、冬の競技のアイススレッジホッケーというのをやってらっしゃる方を偶然発見というか、知り合いをたどったらいたりとかして、その方に地域でやっていただけるような、我々も2021年度までの期間限定にもなりますので、その間に各地域で、これがうまく回っていけるようなそういった仕組みに最終的には落とし込んでいきたいなというふうな意識はございますので、ぜひそういったところでも御協力を賜れればなというふうに思います。ありがとうございます。

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