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委員会会議録

質問文書

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平成25年2月定例会くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:03/11/2013
会派名:自民改革会議


○大石委員
 先週は体調が悪くてまるで死んでいるようでしたけど、療養しましたら大分生き返ってきましたので、元気を出してやりたいと思います。
 私は、くらし環境委員会に2年連続で所属ということですので、顔見知りの方もふえて、またその割に質問も余りしなくてきょうまで来ましたけど、三・一一の2周年というこの日に最後の質問ができることをうれしく思います。
 今、5番委員から知事マニフェストについてお話がございました。それから、知事マニフェスト全般については本会議で代表質問、それから委員長も一般質問をされておりました。マニフェストの評価、検証については、我が会派は極めて真剣にかつ緊張感を持って取り組んでいる。既にこれは皆さん御存じかと思います。
 私からは、全体のことではなくて、当くらし環境委員会の所管事業に関する検証結果について若干質問をしたいと思います。
 まず、知事マニフェストで評価1となった点について質問させていただきます。
 「静岡版『千年の森』『癒しの森』『エコビレッジ』等のプロジェクトに着手し、自然体験・環境学習・生活実習の機会を拡大します」ということをマニフェストに挙げられておりますが、平成10年に静岡悠久の森づくりプランが策定され、県有林の一部をボランティア活動の場や企業の森づくりのフィールドとして提供していることは、私は承知しております。
 それから、川勝知事は就任後、新たに静岡版千年の森、癒しの森、エコビレッジ等のプロジェクトに着手すると言ったけど、前石川県政時代にずっとやっていたことに対して、新たにマニフェストに挙げたようなことを着手したのかどうか。それから、自然体験、環境学習、生活実習の機会は拡大しているのかどうか。
 後の質問の方もありますので、これらの事業内容について余り長い説明は要りません。ただ、着手したのか、それから機会を拡大させたのか、それをまず大きい問いの1つとしてお聞きします。

 それから、「地域社会が主体となって森林を守る『千年の森プロジェクト』などを各市町村に導入するため、担当部局を設置します」、これも評価1でございます。取り組んでいない。平成12年度から森づくり県民大作戦を開催していることは承知しております。川勝知事就任来、新たに地域社会が主体となって森林を守る千年の森プロジェクトなどを各市町に導入するため、県はどのような取り組みを新たに行ってきたかだけ聞きます。

 それから、「活動を活発にするための森林ガイドや森林インストラクター等の育成に取り組みます」、これも評価1でございます。平成7年度からの自然学習指導員、平成17年度からの環境学習指導員の登録制度を、前知事から引き継いでいるだけでございます。だから、川勝知事就任以来、新たに森林ガイドや森林インストラクター等の育成にどのように具体的に取り組んだか、それを教えてください。

 それから、「県内企業や県内の小・中・高校が近隣の山や森林の一角に定期的に手を入れる『一社一山』運動や『一校一山』運動を推進します」ということでございますが、これも評価1でございます。平成18年度に企業の森づくり活動を支援するしずおか未来の森サポート制度を創設し活用していることは、ずっとやっているのは承知しております。だから、その後新たに一社一山運動にどのように取り組まれたか。なお、一校一山については教育委員会所管でありますので、お答えは要りません。

 その次に、大きい問いの2番目で、住宅リフォーム事業について伺います。
 去年の実績等については、今までもいろんなところで説明を受けて、私はかなりの効果を上げていると思っております。お金は残る部分もありますけど、リフォームは難しいですね。だから、平成25年度も新たに子育て型という新規枠も設けて、従来の高齢者型、あるいは県産材型、耐震型等々をミックスしてやると。これはうまくやれば当然相乗効果が考えられる、非常にありがたいという声も出てくるし、地域経済や建設業の活性化、いろんな中小企業にも影響してくると。
 ただ先日、もう半月ぐらい前だったか、報道でリフォームトラブルが物すごいふえていると。相談センターへ、中にはその人を代理してやる場合も含めて年間1万3000件以上の相談があると。これは全国値ですので、1県に割り振ると余り多くないですね。300件ぐらいなのかな。ただ、県によっていろいろ違いますから、静岡はもっと少ないかもしれないし、多いかもしれません。
 リフォームというのは、あらゆる分野で形態が物すごい複雑多岐にわたっているわけですよね。住宅を発注したらぱっとできちゃうような話じゃないんです。水の関係、屋根、熱の関係、壁とか内装、材木の関係とか、今は県産材という話もありました。
 そうすると、リフォームトラブルがあるということは、不良業者がやっぱりいるのかなという感じが1点と、平成24年度まで補助した事業の中でそういうトラブルがなかったかと。

 特に県産材の認定なんていうと、うちの近所の大工さんには、そんな面倒くさいことをやるなら俺は嫌だという人もいっぱいいるわけです。それより早くやるよ、1週間もあればやっちゃうよという方がいる。一方では、ちゃんと県産材の認定をしている方もいます。しかし、県内に本店、支店のあるような建設業者なんていったら、そういう人ばっかりいませんよ。だから、そういう意味でちょっとリフォームの実態について知らない方が多いんじゃないかなと。
 県産材のことについても、それぞれでチェックすると思うんですけど、私が一番びっくりしたのは、知事はあれだけ空港の展望台に県産材をとやっていって、シンボル的な存在を県産材でやらなきゃ何なんだと言っていたら、南米産の何とか圧縮材を採用されました。あれこそ検証したいなと思うんですが。そういうのは長もちするということはわかるけど、だから簡単に物を言っちゃだめだというふうに私は思うわけです。
 それはそれとして、その辺についてトラブルはなかったのかとか、そういう後の認定をしっかりチェックしているのか、それをまず聞きたいと思います。

 所管事業に関する質問は以上でございます。
 ちょっとこれから言うことは、私は検察官とか裁判官じゃありませんので、くらし環境委員会における話としてはふさわしくないかもしれません。だけど、県政全般に関するということになったら、当委員会にも関係してきますので、やっぱり伊熊部長に、耳をかっぽじって聞いてもらいたい。
 というのは、知事が2月25日の記者会見で突然、我が会派からのマニフェスト検証についてのお話をされている間に、それはそうとというような話から始まって、唐突に県議から贈り物をされたり、飲み会に誘われたりする県庁部局長、幹部職員がいるという、いわゆる匿名の文書が手に入ったため、公務の公正を疑われてはいけないので、今調査中であるという発言をされた。このことは御承知だと思います。
 私は、小楠議長と一緒に知事に面会いたしました。いわゆる匿名の投げ込み文書というのは、多分毎日1通や2通来ると思うんですよ。私どものところでさえ、一月に二、三通は来ますから。そういうものは、本来、行政は相手にしないというのが不文律ですよ。警察でさえやらないのに行政の人がそういうものを1つ挙げて対応していたら、幾人いたって、幾つ頭があったって足りないわけだから、そういうことはやらないということが、ましてや政治家であるトップがそういうことはやらないというのが不文律です。
 だから、そういう中であえて数多く来る文書の中から1通を引っ張り出して、意図的にああいう言い方をするということについては、私どもは少し納得がいかないので、十分気をつけていただきたいと。これは、正副議長としては最高レベルの言い方であって、これ以上は言うべきことではない。知事はただ実態を知りたかっただけだという御返事をされたわけですが。
 私は、ここで余りに耳を疑ったんですが、私も小さな町の首長をやっていましたが、チームワークが大事ですよね。みんなで、酒を囲んでやるときもあるし、あるいは顔を合わすときもあります。
 本来は、県庁のトップが部下の不祥事を先に調べる。部下は子供ですよ。そして、自己責任を感ずる人だったら、待てよ、最終的には俺の責任かなとなったとしたら、実態を調査した上で我々県議のほうにも非があったかもしらんけど、だったとしたらそれを公表して、お互い気をつけましょうと、職員倫理の問題あるいは議会議員倫理の問題とやるというのがこの世界なんです。
 ところが、その調査をするといって、あたかもそういうことをやっているかのごとき発言を、ああいう場でぽんとされるということは、私は自分の部下に対する愛情のかけらも感じられないというふうに思います。
 ですから、我々の会派あるいはそれに近い議員全員が、皆さん全員とどうなっているか私はわかりませんけど、知事は明らかに疑った言い回しだったというふうに思いますが、部長の御意見として、答えられなきゃ参ったと言っていただければいいです。もし答えられるといたしましたら、やっぱり襟を正さなくちゃいけないとか、上との信頼関係の中で仕事をしたいとか、今答弁を言っちゃったような感じなんですが、御感想があったら言っていただきたい。以上です。

○志村環境ふれあい課長
 まず、知事マニフェストの評価項目44番のプロジェクト着手と、森林での自然体験、環境学習、生活実習の機会の拡大についてお答えします。
 着手という部分につきましては、静岡悠久の森を自然環境財としてふさわしい森林に導くように管理しているところではあります。特に地域との連携という部分で、沼津市の千本悠久の森におきまして地元自治会の皆様と連携した形の協定を結びまして、よりきめ細かい管理等を新たに進めているところでございます。
 また、自然体験等の機会の拡大についてでございます。県内7つの自然ふれあい施設と里山体験施設として遊木の森、榛原ふるさとの森を開放し、自然と触れ合える場所として県民に提供するほか、自然観察会や環境学習を積極的に実施しております。

 次に、評価項目45番の地域主体の森づくりを各市町に導入するための県の取り組みでございます。
 森づくり県民大作戦という形ではございますが、県民の森づくりへの参加機会の拡大と理解の促進のために県が旗振り役を担い、森づくり団体、民間の企業のほか、各市町の積極的な参加を得ながら実施しており、森づくりに対する主体的な取り組みをなしているところでございます。
 今年度におきましては、特に掛川市におきまして、市民参加による、いのちを守る「希望の森づくり」プロジェクトを立ち上げ、昨年11月には、森づくり県民大作戦の1つのイベントとしてシンポジウムを開催したところでございます。

 次に、評価項目46番、森林環境教育にかかわる人材育成の取り組みについての部分でございます。
 森林を含む環境全般のリーダーとなる人材の育成といたしまして、環境を総合的に取り上げることができる指導員の育成と、既に登録している人たちのレベルアップ等の講座を開催し、現在に至っております。森林インストラクターにつきましては、環境学習指導員と重複することから、既に森林インストラクターを取っている方につきましては、環境学習指導員としての登録を行っているところでございます。

 次に、評価項目49番、企業の森づくり活動の支援についてお答えします。
 しずおか未来の森サポーター制度に企業が参加することにより、企業の社会的貢献活動の一環として、フィールドを持たない企業が森づくり活動を行う機会が増加してきております。
 新たな取り組みといたしましては、平成21年度から紙の活用を通して間伐材の有効利用を図るふじのくに森の町内会の制度により、中小企業等でもオフィスで気軽に森づくりに参加できるよう、しずおか未来の森サポーター制度の拡充を図ったところでございます。その結果、しずおか未来の森サポーター制度に係るサポーター企業は、平成20年度の11社から現時点では90社まで増加しております。以上でございます。

○諏訪住まいづくり課長
 住宅リフォームのトラブルについてのお尋ねでございます。
 まず、近年、環境対策の面からも住宅を手入れして長く使っていこうというような方向性が全国的に出ている中で、リフォームの需要というのは非常にふえております。そうした中で私ども県としましても、補助制度を平成23年度からやっているところでございます。
 それと、トラブルが現実にあります。そういったものへの対応でございますけども、国のほうでは、安心して依頼できる事業者を紹介するサイトを運営しておりまして、そちらで事業者を探している方に情報を提供しております。
 それから県につきましては、静岡県建築住宅相談ネットワークというものを行政と関係団体で形成しまして、県民の皆様の相談に対する相談の対応とかの充実を今図ってきているところでございます。
 それから、もう1つは、静岡市にありますけれども、あんしん建築相談室“ミーナ葵”という相談室を、NPOの協力を得まして設置しておりまして、そちらで対応しているということでございます。
 特にミーナ葵につきましては、県下各地で住宅に関係するいろんな専門家――建築士とか、あるいは弁護士とかが対応する相談会というものを催しておりまして、そういったところで皆様に活用していただいているところでございます。
 それから、民間の動きでございますけれども、今までそういうリフォーム業者の公式な団体というものがなかったんですけれども、昨年の10月に良識あるリフォームに主に携わっている業者の皆様が78社で、法人格はありませんけれども協議会を設立しました。県民の皆様に安心して工事をやっていただけるよう、誠意を持って対応するということで、団体を設立されたということでございます。
 県といたしましては、そういった団体に対していろいろな情報提供と支援をするとともに、県民の皆様にもさまざまな情報を提供していくということでやっておりますし、今後も引き続いて積極的に取り組んでいきたいと考えています。

 それから、もう1つ、県産材を利用するリフォームの関係でございますけれども、県産材販売管理票というものを補助事業については御用意いただきまして、それを御提出いただいたことをもって、確実に県産材を使っていただいたと判断して補助をさせていただいているところでございます。
 件数につきましては、昨年度233件ということで、初年度ということもありましたけれども、非常に件数的には少なかったということでございます。今年度につきましては、去る2月28日に申し込み受け付けを締め切りましたところ、299件ということでした。加速度的な伸びはありませんけれども、徐々に制度が浸透してきているということです。来年度は、さらに大幅な伸びが出るように、関係団体とも連携しまして取り組んでいきたいと考えています。以上でございます。

○伊熊くらし・環境部長
 議会の先生方と職員との関係についての調査という御質問でございますが、知事がどういう意図でこの調査をされたのかどうかということはちょっと知らされておりませんので、私の考えで申させていただきます。
 大石先生がお話になった中で、チームワークで県は仕事をするというところ、これは組織として基本だと思います。私も知事が就任したときには職員局長であり、次が広報局長、部長代理、そして今部長という仕事でございます。対して、知事は学者という地位であることで、1つの考え方とかやり方について、これは誰が考えているんですか、先導的にやっているんですかということで、恐らく学説とかのように考え方を際立たせて、こういうことをやっているということを示すことが必要だと。
 恐らく今までも学者生活の中でそのようにやられていると思いますので、我々がいろいろ組織でまとまって、この組織でやってきていますということを申し上げましても、なかなかこの考え方は誰が考えたんですかということをよく聞かれまして、あれもちょっと答えにくくて、みんなでやりましたというのが納得してもらえなかった状況もあります。
 そういうことにおきまして、やっぱり我々は組織全体として仕事をやりますし、あるいは不祥事等も含めまして、いろいろ何か問題がありましても、やっぱり県全体のものとして受けとめなくちゃいけないというのがあると思います。
 今回の調査事項について、県民の皆さんからの不審を抱かれるようなことは、当然、公務員としてあってはならないことだと思います。知事から調査の指示がありましたので、それぞれの立場のほうでお答えします。
 これはどういう形で公表されるかどうかちょっとわかりませんが、いずれにせよ、我々の中での信頼関係、あるいは知事と我々職員との信頼関係がなければ組織として成り立たないということがあります。その点については信頼関係をぜひ引き続きうまく保ち、県職員として県政を着実に執行していくことが我々の義務でございますので、それは今後とも果たしていかなくちゃいけないことだと思っております。
 ちょっとお答えになるかどうかわかりませんが、我々としては信頼関係を引き続き上司との間、あるいは県民の皆様との間で失われないように、公開すべきは公開し、県民の皆様の御理解をいただくように県政を運営していかなくちゃいけないというつもりで今後とも進めていきたいと思っております。以上でございます。

○大石委員
 まず1点、森づくりの関係ですが、志村さんから簡潔かつ丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございました。
 やっぱり前知事からの継承事業の説明をされておるだけなんですけどね。新たにこういうことをやっていますというのは、最後の4番目でちょっとぽこぽこと言われただけですから、我が会派でのマニフェストの評価は当然1ということでございます。
 ですから、答弁の仕方というのもいろいろあると思うんですね。悪かったかもしれませんけど、さっきやったかやらないかと聞いたんだけど、やっぱり事業説明に終わったというふうに思わざるを得ません。
 したがって、県行政で類似事業をずっと行ってきたにもかかわらず、当時のマニフェスト項目に、なぜずっとやっていることをさらに新たな表現の仕方でやりますよと挙げたのか。なぜといっても掲げたのは知事でございますので、聞いてもしようがないんですが、そうしたことが私は適切なのかどうかなと。
 知事就任後、新たな施策展開が何らなされていないということを鑑みると、選挙当時、本当にマニフェストに盛り込む必要があったのかと、やる気もあったかと。ただ県政全般について、総合計画とか白書を参考して、網羅的にぽんぽんぽんぽんと入れていって、目玉は別のところへ持っていくにしても、これを落とすわけにいかないということだけでメニューをふやして、言うなれば、言葉は悪いですけど、目くらましをしたのかというふうに思わざるを得ません。
 だから、知事は、こういう末梢部分のことについてもリーダーシップを発揮して、何らかの形で、「おい、どうだ、そこはやっておるか」というくらいのチェックをしていかないといけないんじゃないかなと。もともと発信力のある方ですから、言葉一つ言えばいいですよ。「おい、おまえら、やれ」というふうに。そういうこともしていないような様子ですので、これはもう意見を言って終わりにします。

 あと、住宅リフォーム事業についてでございます。御答弁ありがとうございました。
 実績も上げつつあるということで、それは私も認めます。さっきも言ったように、リフォームは多種多様で難しい。当事者間の契約だって、文書でちゃんと保証人を立てて契約する人と、新聞広告の裏へ書いて持ってきて、お風呂はここで玄関が3尺足して幾らですと、そういう見積書でやっとくれというのもある。私がそうでしたけど、普通やる人は私の知り合いもみんなそうですよ。
 だから、さっき言ったようにある程度大きい改修をしっかりやるんだったらわかります。それにしても、補助金がちょっと10分の1というのは少ないなという感じがしますが、そのかわり、リフォームというのは早くやってもらいたいと。半年もかかるなんて冗談じゃない。親がちょっと体が悪くなったからすぐやってもらいたいという話のとき、もっと制度を使いやすくする方法はないのかなと。
 大規模改修というのは時間もかかるし、投資額も大きいので、多少時間と手間がかかってもみんな慎重にやると思うから、例えば二、三百万円以上のリフォームをするんだったら、私はこれでいいと思います。しかし小規模改修、今言ったような100万円以下ぐらいでちょっとリフォームしたいという人が、この補助の恩恵を受けられるように何とか知恵を絞ることはないかなと。
 私も実は県産材でやったわけですけど、それは、認定された県産材じゃなくて、うちの山の木なんですね。それは一々やってたら、とてもじゃないけどもできない。
 そんなことで、この間に空白ができちゃいけないけど、例えば感覚的に言うと、100万円以下のリフォームはもううるさいことを言わないと。とにかく一律5万円やるから、手を挙げなさいと。そういって言えばみんな喜ぶよ、物すごくね。
 そういうように2本立てということを考えたことがあるかどうか、それをちょっとお聞きしたいと思います。

 部長さんの答弁で、部長としてはいい答弁で限界だと思います。
 私はその後も問題だと思ったんですけど、2月25日の記者会見で、今度は知事が聞かれたほうですけど、知事が県内有権者に贈り物をしているという情報が入って、事実ですかと聞かれたわけだ。ただ知事御自身は、しばし沈黙しながら「私はしていません」と。ただし「私は家族1人しかいませんから」と言って、されたことを暗に認められた。そして「妻が独立の人格の私人としてすることと私の仕事とは一切関係ありません」と、そういう御答弁をされたわけです。
 そういう釈明をしていましたら、私たち全県議会議員や会派に対する厳しい調査指令に比べて、本来、責任を全部ぶっかぶるべきトップとしては、随分自分には甘い採点だと。自分に甘く、人に厳しい、そういう言葉だなというふうに私は感じざるを得ません。
 それから、その記者会見のコピーがここにございます。長くなりますので、一部だけ、最後のところだけ申し上げますと、これは新聞記者の発言ですが「これが最後で確認します。私がお聞きした品物は、数百円や数千円のものではありませんと認識しています。そして受け取った方は、ある重要な審議会の委員をされていると認識しております。正確に言うと、その委員の方の御家族と認識しております。そういった方に物を贈るということが、知事がよくおっしゃる第三者評価、県民の評価ということにまさに乱れを生じさせる心配にならなくていいのか、その点を聞かせてください」と。
 そしたら知事は、その記者に向かって「あなたの奥様が1人の独立した人格としてお友達をお持ちになっている。そこでいろいろお世話になったりしたいろんな方に、いろんなことをするということについては、私の仕事とは関係ありません」と。そういうことを知事は公式の場で言われておるわけであります。
 そうすると、公職選挙法というのがありますけど、公職選挙法は、政治家本人の寄附行為を禁じています。奥様が政治家本人の名前でやっても、寄附行為として禁じています。しかし、奥様が奥様の名前で、お世話になった方に何かお礼するということについては、それは非常に危ない行為だけど、違反行為の中には入っていません。それは、先週の8日の総務委員会で選挙管理委員会の皆さんが答えたことでございます。
 こんなことがまかり通れば、公職選挙法というのは骨抜きですよ。このことは、バレンタインのチョコレートを奥さんが友達にやるとか、ホワイトデーのお返しをするとかという話じゃないんです。独立した一人の人格者でも、政治家と妻が仮に合意をした上で、あの人に世話になったからやっとけ、こうしとけというようなことで奥さんが自分の名前でやったと。実際は、御主人本人のほうが知っていても、仮に俺は一切知らなかったというふうにしらを切れば、これは骨抜きになっちゃいますよね。
 だから、妻が妻の意思と名義でお世話になった方の家族に高価なものを贈る、そういうことがあってはならないということです。夫婦の場合には合意の推定がされるとを考えると、僕は、知事は非常に危ない答弁をされているなというふうに思っています。
 知事は、匿名文書を利用して、政治発言をされると、あるいは記者会見をされるという前例をつくりましたので、匿名文書を公表するという意味ではありませんけど、我が会派等に来ているものについて申します。
 さっき言ったように、海産物とかをいっぱいおごってもらったというものとは、全く桁が違う贈り物でありますので、やっぱり知事はそういうものをしっかり、まず自分の潔白を記者会見なり県民に向かって、「私はあんなことを言って県会議員を責めた、職員を責めたけど、実は私もこう言われているから、私の場合はこういうことです」と言うべきですよ。言わなかったら「百日の説法屁一つ」という言葉がありますので、幾ら百日、和尚さんがいい説法をしても、ブッとやればそこで気がみんな緩んじゃう。ですから、そういう意味です。
 私がこれを言っても、ある意味かかわるとはいえ、所管事項じゃありませんし、また警察官でも裁判官でもありませんので、罪を問うわけではありません。
 ただ、知事は高い理想を掲げて颯爽と登場された方でございます。任期満了近くになってマニフェスト検証を待つまでもなく評価がわかる方です。いろんなざん言や中傷は当然、権力者なら入ってきますよ。私はそれらに正々堂々と対応すべきであると考えていて、知事に今回の贈り物事件の騒動のように記者会見で細かいことを言及したり、小細工をしてほしくない。御自分の不始末を指摘されたら、まず自分の潔白を証明してほしい。そして、自分のことははぐらかし逃げまくって議論をすりかえるやり方は、私は知事としていかがなものかなと思っています。
 これは言いっ放しで終わりますので、先ほどのリフォームに関する質問への答弁を、よろしくお願いします。

○諏訪住まいづくり課長
 小規模のリフォーム工事に対する補助を考えたらどうかという御提言だと思います。
 まず、今年度やった高齢者型については、100万円以上の工事を対象にしております。なぜそうしたかといいますと、国土交通省の一般の住宅のリフォームはどの程度の金額でやられているかという全国的な調査がありまして、それによりますと、1件当たり平均184万円という数字が発表されております。ある意味非常に高額な工事を皆さんリフォームでやられていると。184万円ですと確かに金額的に制限として高過ぎるということもありまして、なるべくたくさんの方に使っていただきたいということもありまして、100万円ということで基準の金額を決めさせていただいたところでございます。
 もう1つは、地域経済の活性化ということも念頭にあります。今年度実施していただいた事例でアンケートをとったところ、もともと100万円未満の工事を想定していた方もいらっしゃいました。しかし100万円以上になれば補助金の対象となるということで、金額を上げて工事をしていただいたということで、地域経済の活性化という観点から言いますと、非常にありがたいことであったと考えております。
 そんなことで、来年度もぜひお認めいただきたいと思うんですけど、当面は今の基準金額でやらせていただきまして、また県民の皆様のいろんな御意見を聞いた中で工事費の設定について考えさせていただきます。
 それからもう1つ、県産材型につきましては、昨年度までは20平米以上使った方に10万円ということでありましたけども、今年度は逆に県産材型の利用がはかばかしくないということもありまして、10平米以上やっていただいた方に5万円ということで、制限枠を下へ広げて対応させていただいております。
 そんなことで、今の条件で来年度についても引き続きやらせていただく中で、またいろいろ御意見をお伺いしながらあり方等を考えていきたいと思います。以上でございます。

○大石委員
 どうもありがとうございました。
 最初に申し上げましたように、2年所属させていただいて、最後の質問をさせていただきました。
 後ほど植田先生のほうからお話があると思いますので、私は違う視点から。
 当委員会は、中沢委員長、それから相坂副委員長、田好浩副委員長、我が会派で言えば前議長、幹事長、なお不肖私も副議長を拝命しています。そちら、私の向かいの席では、民主党・ふじのくに県議団の代表、新進気鋭の田形さん。それに加えて、本来いるべき人は代議士――国会議員になってしまったし、また私の2つ隣の席にいらっしゃった方も行政のトップを目指して、今奮闘しているということで、考えてみたらすごい委員会に所属させてもらったなと非常に感謝しています。そういう中で職員の皆さんに本当に頑張っていただきたい。ありがとうございました。
 くらし・環境部の仕事は、前にも言ったように、やらなきゃ何にもやらなくていい。やるんだったら県民のためを思って一生懸命汗を流してもらいたい。それを心からお願いします。ありがとうございました。

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