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委員会会議録

質問文書

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平成21年12月定例会企画委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:12/15/2009
会派名:自由民主党県議団


○遠藤委員
 せっかく時間をいただきましたので、いろんなことがありますので、私が日ごろ思ってることを含めて御質問させていただきたいと思います。
 まず説明書の資料の1ページ、浙江省の関係で、知事が行かれていろいろな話をされてきたということで、私もちょうど昭和48年に中国共産主義青年団の全国組織をつくるということで、中国から招請されて文化大革命の間に行った。昭和48年でありますので深圳まで歩いて、上海大学と北京大学でそれぞれ講演をやってきたわけでありますが、何をしゃべったか全然覚えていません。
 そういうときに中国っていう国は、これから大変伸びてくるなということを感じてまいりました。まだ兵馬俑が1体か2体しか出てなかったころだったと思いますが、そういう中で浙江省ももちろん通ってきたわけでありますが、上海工業博覧会っていうのを見ました。
 ちょうど来年、上海万博が開かれるわけであり、これに思いをはせているわけでございますが、当時の中国は36年も前の話ですから、工業博覧会の中にも、日本の製品をばらしたかどうかは知りませんが、日本と全く似たようなものがあった。特にモーターですが、日立のモーターっていうのが、非常に特徴のある丸いパイプをポチンと切ったような形であって、そういうものをそのまままねたような形のもので工業博覧会をやっていた。それが36年前のことであります。
 そういうことの中で、非常に急激な進歩をされてきたっていうことは、我々日本人としても脅威であったと思うし、また同じアジアの民族として喜ばなければならないことであったかも知れません。ちょうどケ小平が――現地の呼び方では「テイコウヘイ」って言っているように聞こえましたが――まだ我々は全く知りませんでした。そして向こうでケ小平に会ったときに彼が、これからの中国は私が牛耳りますってことを言っていて、このおじいさんは何言ってるんだと思ったんですが、3年もしないうちに表舞台に出てきました。
 そういう中国の姿を、私はみずから見てきた中において、中国の発展というのは、若者をしっかりと教育をし、そして今日まで我慢するべきものはずっと我慢してきた。これが今の中国ではなかろうかと思います。
 それで、説明資料の浙江省の知事の会談のところで、両省県で「長所を取り入れ、短所を補いながらお互いに、成果云々」ってことが書いてあるんですが、このことにつきましてどのように理解をしたらいいか、まず教えていただきたいと思います。

 それから上海万博の問題。
 堺屋太一先生が何かいろんな形で日本のものの出展のいわばキャップ的なものをやるっていうことで、ぜひ静岡空港からもたくさんの人たちを送ってくださいってことを言われました。これはかつて委員会で言ったと思いますが、そういうことを考えたときに、今まで8番委員、またそれぞれの委員からもお話がございましたとおり、この万博に対する県としての構えをもう一度お教えをいただきたいと思っています。

 それから、総合計画についてでありますが、総合計画自体はもう言い尽くされてきたと思いますので、私は審議会のあり方についてお聞きします。
 かつて私が議長のときに、審議会は極力県議会議員は入らない形でやるべきだっていう形でかなりしてきたんですが、前にいただいた資料を見ますと、常設の審議会って73もあるんですよね。そして、昭和62年か63年かちょっと忘れましたが、私は企画調整部をつくるべきだっていうことで、当時の斉藤知事に訴えて、企画調整部という形の部を発足をさせていただいたことを今思い出してるんですが、企画調整部はいろんな面ですべてのものを網羅して、そして指導的な立場――総務部ももちろんそうでありますが――立案していろんなものをやってくその知恵は、私は企画調整部にあると考えております。そういうことも含めてこの審議会についての考え方について、お答えをいただきたいと思います。

 それから、これはへ理屈で大変申しわけないんですが、県と政令指定都市とのサミットで、何で沼津市でやるのか。

 それから、8番委員もかなりいろんな形で政令市と県のあり方について質問されておりましたので、その問題につきましては、ある程度理解をいたしてるところでありますが、こんな小さい県と言ったらおかしいんですが、本県が2つの政令市を持ってるっていうことで、大変そういう面では、ほかの県とは違った形でバランスがとりにくいような感じもするわけでありますが、浜松市、静岡市という政令市とそれ以外の市町との関係につきましては、かなりいろんな面で考慮していかなければならない問題がいっぱいあると思いますが、この県と政令市の問題についてもう一度わかりやすく説明をしていただきたいと思います。

 空港問題についてお話をさせていただきたいと思うんですが、今8番委員が質問された中で、利活用は中部が中心で、西部と東部、特に東部は無視とは言いませんが、ある程度そういうことで余り重要視されていないのではという話があったわけであります。
 かつて昭和62年にこの場所を決めるときに、かなり県議会でも大もめにもめました。それで、この場所に選定するに当たって、いろいろな問題が出たわけでありますが、その当時最終的に今の場所に決めたのは、新幹線の地下駅をつくるということが1つの条件だったように思います。
 そういうことで、この場所自体に対して、西部は西部なりに、かなり商工会の関係が大もめにもめまして、愛知の空港がどうのこうのという話も出てたし、東部の僕らは羽田空港とか成田空港のほうが近いとか、いろいろな形であって、最終的にあの場所に決まったわけでありますが、その当時のことが、もう本当にきのうのように思えてならないわけであります。そういうことの中で、やはり地形的な問題は、もうこれやむを得ないことだと思うんですよ。
 ただ、例えば私たちは富士市から出て、8時台の飛行機に乗るには前泊しなきゃできないんですよね。そういうことのアクセスの悪さもあると思うんですが、そういう問題もこれから解決をしていかなければならないと思います。空港の問題につきましては、十分皆さんが御努力をされているという中で、アクセスの問題については、もう少し何か工夫があるんじゃないかなというような感じもいたしますが、どうでしょうか。

 それから、各地の空港へ行きまして、視察して帰ってくると、ターミナルが何となくお粗末というか、これは言い方が悪いんで後でおしかりを受けるかもしれませんが、どこかの田んぼの中の一軒家みたいな感じがいたします。そういうこともありますので、やっぱりターミナル関係とそれに付随するものは、もう少し将来的に工夫すべきではなかろうかということを感じますが、その点についてどう考えられるか。

 それから、需要の拡大で、いろいろな形で今御努力をされている空港の利用拡大の問題につきまして、静岡県内で姉妹関係を結んでいるところがたくさんあるんですね。アメリカが一番多いんですが、中国だって6市がありますし、それから韓国にもありますし、オーストラリアとか、ニュージーランドとかあるんですが、この姉妹都市をもう少し活用したほうがいいかなということを感じますが、その点についてどう考えるのか、御答弁をいただきたいと思います。

 先ほどちょっと控室に帰ったら、袋井市の台湾チャーター便の話があったんですが、静岡県と台湾というのは非常に関係の深いところでありまして、前知事は台湾の生まれであるわけでございます。それから、袋井市で鳥居信平さんという方が――南極の越冬隊長やった鳥居鉄也さんのお父さんでありますが――台湾でかなり大きなダムをつくって農民に貢献した。他にもいろいろなことをした。私たちより台湾の人たちはその実績というんですか、功績というのを高く買っているということもあります。
 そんなことも含めながら、やはり台湾等々については中国との関係、もちろんあると思うんですが、この辺のチャーター便を含めた問題についてどんなふうに考えているのか。余りたくさん質問があったもんですから、とりあえず以上の御答弁をいただきたいと思います。

○外山企画部理事(国際戦略担当)
 知事が浙江省を訪問して、省長と会談した内容について、御確認がありましたのでお答えいたします。
 お互いの長所を取り入れ短所を補いながら、互いに成果のある交流を深めるということは、浙江省の省長がおっしゃったお言葉です。省長からは、「リーマンショックにつながる国際的な金融危機があって、そこから立ち直るべく中国も非常に努力をして産業活性化を図っているが、そういう中でやはり一番大きな問題として環境の問題――空気の汚染とか水の問題とか、そういうことが非常に大きな問題となっていく。それに関して日本、特に静岡は環境面での対応等非常に進んでいると聞いているので、そういう部分で、ぜひ今後の交流を進める中で、環境問題の交流というのも重きを置いて今後進めていきたい」というようなお話がありまして、その部分がここで言っております短所を補いながら成果のある交流を進めていきたいということで話し合われた内容でございます。以上です。

○小泉企画部部長代理兼企画部理事(政策調整担当)
 上海万博の関係につきましてお答えいたします。
 上海万博は来年の5月1日から10月31日までの184日間開催されるわけでございまして、参加国は国家館が192、国際機関49、民間パビリオンが18というふうな出展状況になっておりまして、全体の入場見込みは7000万人を想定しております。
 そういう中で、静岡県は本県のPR、観光振興あるいは富士山静岡空港の利用促進の好機ととらえまして、日本産業館に映像の出展をいたします。この日本産業館というのは、資本金が20億円でございまして、代表は堺屋太一氏でございます。出展企業は16社と2自治体でございます。2自治体のうち静岡県ともう1つは横浜市となっております。それから主要企業が8社ほど、パビリオンの中で展示をするということになっております。
このパビリオンの入場目標は大体400万人を予定しておりまして、メーンは大型スクリーンによる映像でございます。この大型スクリーンというのは、縦18メートル、横10メートルの巨大なスクリーンでございまして、ハイビジョンによる映像を行うことになっております。
 これとは別に静岡県が映像出展するものは、この日本産業館のエントランスホールで、入館を待っている間に映像を流すというものでございまして、この映像は静岡県と横浜市、それから近鉄グループの3者が映像を流すことになっておりまして、そのうち静岡県は3分30秒という一番長い時間を確保しております。ほかの横浜市、近鉄グループはそれぞれ1分30秒と聞いております。
 そのほかの万博の会場に日本から出ている企業等でございますが、1つは日本館というのがございます。これは日本の政府が主催していまして、ジェトロが運営をするものでございます。そのほかベストシティー実践区にあります共同館、これは大阪府と大阪市が共同で出すものでございます。そのほかに先ほど申し上げました日本産業館があるわけでございます。全体の日本からの自治体の出展は全部で29自治体となっております。
 静岡県の予算は1億500万円でございまして、29自治体出展する中でも、相当大規模な出展となっております。富士山静岡空港の上海路線の搭乗率を上げるため、それから静岡県を大々的に中国でPRするために大変効果的な上海万博だと考えて取り組んでおります。以上でございます。

○伊藤企画調整局長
 審議会のあり方について御質問がございました。
 審議会につきましては、地方自治法の中で附属機関と位置づけられているものでございまして、法律や条例等で設置を定めることが求められております。いわゆる県の附属機関ということで、行政機関の一環をなすということで、所管については総務部のほうで所管しているわけでございますけれども、委員から御指摘のありましたように、企画部の任務として、いろいろ企画を立案していく、庁内を調整していくということがございます。
 これらにつきましては、総合計画の策定等を通じまして、そういった役割を十分担っていけるように努めてまいりたいと考えているところでございます。

 そして、2つ目としまして、県・政令指定都市サミットをなぜ沼津市で開催したかという御質問でございましたけれども、このサミットにつきましては、本県と静岡市、浜松市の3者で年に1回、平成18年度から開催しておりまして、静岡市、浜松市が主催というか事務局をやられるときには、当然静岡市、浜松市で開催しております。
 そうした中で、県内は東から西まで広いということもございまして、今回は県が事務局として沼津市で開催したというような経緯でございます。沼津市長がそのときに開催地ということでごあいさつされていましたけれども、東部にも政令市と同じようなものができるといいんだねというようなことをおっしゃっていましたので、そういった方向にも進めばいいのかなと、そのとき思ったような次第でございます。

 それとあと、県と政令市のあり方でございますけれども、政令市につきましては県と同等の力を持っておりまして、求心力とか国内外における情報発信力等で非常にすぐれたものがございます。
 やはり県勢の発展また地域づくりにおいては、県と政令指定都市が、目指す方向につきまして共通認識を持ちながら、連携と役割分担によって静岡県の県土づくりを進めていくということが必要だと考えております。
 サミットでもそういった中で、本県全体の発展を牽引する重要な役割を担うパートナーとして、今後とも緊密な連携関係を一層強化して3者共同で地域づくりに取り組んでいきましょうというようなことが確認されたところでございまして、そういった連携、役割分担の中で、県土をともにつくっていきたいというふうに考えております。

○田澤政策推進局長
 空港の利用拡大の関連で、アクセスについてもう少し工夫が必要ではないかという御指摘、御質問でございます。
 確かに空港の利用者のための利便性という点でも、また新たに需要拡大をする、空港の利用者をふやすという意味でも、この2次アクセス、アクセスの充実というのは大変重要な問題だと思っております。これまでもバスについては、静岡県は東西に鉄道が大変発達しておりますことから、近隣の鉄道駅あるいは主要な鉄道駅等を中心に、バスを中心としたアクセスについて図ってきました。また途中ではありましたけれども、利用の実態を見ながら順次拡大を図ってきたということでございます。
 ただ距離が遠くなりますと、いわゆる定時性の問題であるとか、また需要に対する経済性の問題、効果性、効率性の問題で、なかなか難しい問題もございます。そういう中で、需要がないんだったら需要をつくり出すような、需要に応じた運行の仕組みをつくるのがいいんじゃないかというような考えもありまして、特にデマンド型の乗り合いの自動車を利用したアクセスであるとか、それには近隣の旅館組合であるとか、またはタクシー事業者の理解というのは当然必要ですので、そういった働きかけをしてきております。
 また、アクセスはある地点からある地点まで行くということなんですけど、そのアクセス自体を楽しめるような、例えば駿河湾フェリーを使ったアクセスで、駿河湾で洋上からすばらしい富士の景色を眺めると、そういったものでアクセスに付加価値をつけていくというようなことも含めまして、このアクセスの充実について、いろいろな方々の御意見、アイデアをいただきながら、工夫をしていきたいというふうに考えております。

○君塚企画部部長代理兼企画部理事(空港利用担当)
 先ほど空港のターミナルがほかと比べてちょっと見劣りするんではないかと、もう少し工夫をすべきではないかという御指摘でございます。
 これにつきましては、今知事を中心とした戦略本部会議あるいは有識者会議の場でターミナルビルの魅力向上ということで提言がなされており、また空港を中心とした周辺地域と一体となったグランドデザインということも構想、提案がなされているというところでございますけれども、先ほども申し上げましたけれども、ターミナルビルは民間の資本で運用をしているという状況でございます。
 そういった中でコンパクトな効率的な経営というものを当面目指す中で、必要な改善も図っていくということで、今県の企画部、建設部空港局、それからターミナルビルの運営会社と連携を図って検討会を設けて、その魅力の向上、デザインも含めて、向上に努めているというところでございます。委員御指摘のとおり、ほかの空港とも比較しながら、より利用者の拡大につながるようなターミナルビルの魅力の向上に努めてまいりたいと考えております。

○森国際室長
 姉妹都市を含めた交流の拡大についての御質問がございました。
 姉妹都市という提携は交流促進において非常に重要な手法の1つだというふうに考えております。現在、本県は浙江省との友好都市提携1件がございます。県内全体では、県内21市5町で13カ国49都市と姉妹都市提携が結ばれていますけれども、現行は静岡空港の開港に伴い、主に中国、韓国との交流の拡大が非常に望ましいというふうに考えております。
 県側とすれば、現在中国の浙江省のみでございますけども、広く就航先であります韓国との交流ができないかどうかについて、今検討しているところでございます。
 また、市町の姉妹都市交流促進のための支援ということを、今中心に考えてございまして、例えば中国でありますと、現在6市が姉妹都市を結んでございます。それに加えまして、先般菊川市が浙江省の紹興県との間で、まだ友好都市まではいっておりませんけれども、友好交流の意向確認書を結ぶなど、少しずつでありますが、県の支援で姉妹都市の提携に向けて進んでいるところでございます。
 一方韓国は、これまで1つも姉妹都市提携が市町レベルでもございませんでしたけれども、本年の8月24日に京畿道の楊州市と藤枝市が姉妹都市を提携するということで、これも県の支援によりまして、こういった運びとなりました。
 また、市町の交流の推進のために、交流の実態調査等を行いまして、交流の意向のある市町を調査したわけでございますけども、数都市の中で今後交流の意向のある都市もございますし、また浙江省を離れまして、上海でも各区が静岡市、県、他の市町との交流も望んでいるということもございますので、これらの調査を含めまして、市町の交流もさらに推進していきたいというふうに考えてございます。以上でございます。

○岩城就航促進室長
 台湾へのチャーター便の関係で御質問いただきました。
 台湾と本県につきましては、委員から御紹介のありました屏東県の皆さんとの行き来のほか、開港いたしました6月には東部の三島市の三島信用金庫のさんしん同友会がチャーター便を利用して台湾を訪問して視察等を行いました。それ以外にも11月に入りまして、台湾の高校野球チームが本県を訪れて、県内の高校チームと対戦したとか、トレッキングツアーの団体に静岡県内を歩いていただいたとか、いろいろ交流が盛んになってきております。
 今回お手元に配付いたしました委員会資料の9ページの下の欄にチャーター便の運航実績を載せていただいてあります。これは11月30日現在の数字ではありますけれど、海外のほうで今まで88便のチャーター便がある中で、このうち台湾が63便を占めていると、今年度中の計画でもあと33便が計画されているということで、台湾と本県は非常に結びつきも強いということで、需要もそれなりにあるものというふうに考えております。
 まだ定期便が引かれていない現状でありますので、チャーター便の実績を積むことによって定期便へというのが、定期便の就航の流れということでありますので、今後とも台湾との交流を盛んにして需要を確保することによって、チャーター便の実績を積み、それを定期便化して、そういう方向で今後とも利用拡大等に努めてまいりたいと考えております。以上です。

○岩瀬企画部長
 ちょっと補足して御説明をしたいと思います。
 中国との交流の件でございますが、昭和48年に委員は中国へ行かれたということでございまして、ちょうど私が県庁へ入った年でございます。浙江省につきましては、1982年からいわゆる交流が始まったということで、一番最初は農業の交流から始まりまして、浙江省から金華豚をいただいて、こちらから畜産試験場の牛を向こうへ贈ったのが最初ではないかと思っております。当時思い出しますのは、私も畜産課におりましたものですから、その牛を贈るのが私の役目だったわけでございまして、そこからスタートをして27年ということで、27年の間に人材育成、留学生の交流とか、学術方面の交流から図書館、病院、青少年交流まで、非常に幅が広がってきたなというふうに感じております。
 特に先ほどお話がありましたように、来年は上海万博もありますし、静岡空港が開港したということもありますので、ここを契機にさらに中国との交流を広げていけばいいなというふうに考えておるところでございます。
 最初に御説明しましたように、中国からの修学旅行なんかも静岡で受け入れるようになっておりますし、これからますますそういうことが拡大していけばいいと。したがって、空港を契機にこれまでの県と浙江省の交流を――当然それには民間の方も入って、既にいろいろな文化面の交流も広がっているところでございますが――これからさらに空港を核にして県内の市町の交流も広がっていくという、そういう傾向が見えます。
 したがって、私どもも国際室が今中心になっていろいろ御用をお聞きして、情報提供に努めておりますけれども、そういった交流がさらに拡大していくように、これを契機に私どもも一生懸命やっていきたいと思います。

 それから、審議会につきましては、やはり特別職の設置等の関係がございますので、どういった方にお入りいただくのか。総務部のほうで1つの基準を設けておりまして、できるだけダブらないようにとか、できるだけお若い方に入っていただくとか、何回以上だったら少し御遠慮いただくとか、そういう基準は設けているわけでございますけれども、私どももいろいろな審議会とか、その下の幹事会の関係がございますけども、いろいろな計画では常に職員が入って情報は共有しておりますし、私どもの役目としては、委員がおっしゃいましたように、県庁を引っ張っていく、その使命があるじゃないかと、そのとおりだと思います。

 したがいまして、今回空港の関係につきましても、8月に戦略本部会議とか、有識者会議が立ち上がったわけですけれども、当面は今10月以降、空港部の利活用の推進の組織が私どものほうに来ておりますけれども、それ以前から、やっぱり全庁を束ねていろいろなことに取り組んでいくという使命を積極的に担ってきたところでございます。

 それから、県・政令指定都市サミットにつきましては、これは今回沼津市で行いましたけれども、それ以外の市町につきましても、これは首長との意見交換の場を――説明資料のほうでも12月25日に志太榛原、中東遠でやるよというお話を御報告いたしましたけれども――いろいろな首長との意見交換の場というのは、これは積極的に設けてやっていきたいというふうに思っているところでございます。

 それから、台湾につきましては、やはり何とか定期便化したいというふうに考えているのが私どもの今の第一の目標でございます。これまで台湾につきましては、何回もポートセールスに行っておりますし、議員の皆さんにも御支援をいただいて台湾に行っていただいて、ポートセールスに参加をしていただいたと。また民間の方もかなり御協力をいただいていまして、ようやく静岡県と静岡空港のことを台湾の航空会社、旅行会社の方にも認知していただく段階になったなというふうに考えております。
 ただやはり、先ほど部長代理が申し上げましたように、オープンスカイの状況になっておりません。台湾の場合、また中国との関係がございますので、そこで調整が1回入って、またこちらも国との調整が入るというところがございますけども、他の地域でも台湾便というのはある程度のチャーター便をベースにしながら飛んできているという経過もございます。
 チャーター便は、先ほど申し上げましたように、実績と計画を含めまして、90便ほどのものが台湾から行き来するというふうな状況になっておりますし、それに応じて高校生の交流であるとか、いわゆる山岳会の交流であるとか、また野球の交流であるとか、いろんなものが始まっていますので、ベースはできつつあると思いますので、何とか台湾便は定期便にまず真っ先に実現に向けて努力をしていきたいというふうに思っております。委員の皆様方におきましても、また、ぜひ御支援をお願いしたいと思います。以上でございます、

○遠藤委員
 ありがとうございました。
 私も十分こういうことに対して、特に空港の問題に関しては、中国とか台湾の問題につきましては、やっぱり近隣であり、そして日本との歴史的なこともありますので、ぜひチャーター便をより多く飛ばせるような状態にしていただきたいと思います。

 それから、審議会の関係につきましては、法的にどうのこうのということはありますが、やっぱり私は70幾つもあることが果たしてどうなのか。それから、これは大変言いにくいというか、御批判はあるかもしれませんが、これが1つの隠れみのになる可能性もあるわけでありまして、そういうことも含めて、やっぱり静岡方式の審議会を開くべきだと要望しておきます。

 それから、特に空港の問題に関しては、やっぱりアクセスだと思うんですよ。私なんて、時間的に少しずれれば3時間、4時間かかってしまう。成田空港とか羽田空港に行ったほうが近いような状態になる可能性もありますので、ぜひそういうことはアクセスの問題、また便の時間の問題等々も含めて工夫をしていただきたいと思いますし、中部だけじゃなくて西部も東部の人たちも使いやすい空港にしていただきたいと思います。

 そこで、これはまだ議決されていないもんですから不謹慎だと言われるかもしれませんが、岩瀬部長が今回副知事に選任され、新たな形のスタートをするだろうという憶測の中で、そういう仮定の中で質問させていただきたいと思うんです。
 私も特別な思いがあるわけでありまして、かつては岩瀬部長は我が議会事務局の調査課長もやられていて、結構気性の強い男だなという気がいたしたわけであります。そういう中で、部長がこの県庁に入ったのはちょうど私が中国へ行った年と同じだったんですが、トイレットペーパーとかいろいろな品物がパニックの最中だったと思うんですが、私も紙の町にいてトイレットペーパーが自分のところに入らなかったような、そんな思いがしているわけでありますが、かなり大変な思いをした。特に私の地域なんていうのは、田子の浦のヘドロのパイプがはぜまして、民家に入ってしまって、当時の副知事が毎日長靴履いて飛び回っている姿を今でも覚えているんです。それから熱函道路ができた年かな。そういうことで、いろいろな厳しい今のような状態のときに県庁に入られて、牛を贈る仕事もやられたということなんですが、企画関係の仕事が多かったようですね。
 そういうことで、今まで一生懸命にやられて、特に空港問題につきましては大変な苦労をされて、その御努力に対しては敬意を表したいと思うんですが、ちょうど部長が県庁に入ったときに、小笠空港の反対運動が起きたときだったですね。たしかそんなことで、小笠空港に対して袋井市議会が結束して反対をしたというようなこともあるんですが、そんなときに県庁に入られて、いろいろと空港に対しては、何か非常に縁があった方だなと思います。
 それで、これはプライバシーの問題もあると思うんですが、あなたがこうやって県の中枢部にいて、そういう活動をずっとしてきた中において、何か苦労話か後輩や我々委員に話をできることがありましたらお願い申し上げたいと思います。これは個人の自由ですから。議会がまだ終わっておりませんが、そういう形の中で、大変苦労されたということを私も見てまいりましたので、その辺の苦労話などをしていただければと思います。以上であります。

○岩瀬企画部長
 できる範囲でお答えを申し上げたいと。私まだ現職でございまして、今後の行き先もそのような状況でございますので、なかなかお答えしにくい面がございますけども。
 私今まで非常にいろいろなところをめぐらせていただいて、多くの職員といろいろなセクションで仕事をしてまいりまして、それぞれの課題について一緒になって頑張ってまいりました。非常に苦労をしたというイメージよりも、一緒になっていろいろやってきたなというふうなイメージのほうが非常に強うございます。
 したがって、どこへ行っても何らか皆さんに助けていただいて、課題をクリアすることができたと。部署によっては、特に空港の関係は私3年間おったものですから、その地元の皆さんが非常に応援してくれて、今でも空港を応援してくれている。これは大変ありがたいことだと思っていますし、また難しい場面では議員の皆さんにもお世話になった。そしてもちろんいろいろな職員と夜までいろいろ議論しながらやって、一つ一つの課題をクリアをしてきたわけでございます。
 知事が現場主義というふうにおっしゃってますけども、私も基本的には現場でいろいろやりながら、みんなで知恵を出し合いながら――私1人では何もできませんので――御協力いただいてやってきたということでございまして、これは感謝をいたしますとともに、これからもどんな立場、どんなセクションにいても、基本的には同じ姿勢で、もう私の場合臨まざるを得ないと思っております。
 皆様方にも、これまでも空港を中心に大変御支援をいただいて現在に至っておるわけでございますけども、これからも職員ともども一生懸命どんな立場にありましても頑張っていきたいと、日々そういう決意で仕事のほうはやっておりますので、引き続きぜひ御支援をお願いできればというのが、今の私の心境でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

○遠藤委員
 大変御苦労さまでございました。
 まだこの議会が終わっていませんので、これ以上のことは言いませんが、いろいろ今までやってきた問題につきまして、ぜひ県政の発展のために、これからもどういう立場になっても頑張っていただきたいと思います。以上で質問を終わります。

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