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委員会会議録

質問文書

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平成22年2月定例会企画委員会 質疑・質問
質疑・質問者:赤堀 佐代子 議員
質疑・質問日:03/11/2010
会派名:自民改革会議


○赤堀委員
 お願いいたします。
 昨日、7番委員からお話がありました11ページの浜岡原子力発電所周辺地域の振興についての中で、核燃料税交付金ということの話が出ました。
 私の地元は4市の中の1市でございます。原発の1、2号機が廃炉になるということがあり、それも急な話だったものですから、周辺市町はただ驚くばかりで、1、2号機の関係では5年の間に交付金をくださるということがあったわけでして、「とらぬタヌキの皮算用」ではありましたが、そのお金が入ってくるということで計画を立てました。ですけれども、それぞれの市において進め方が違っておりまして、御前崎市は早く取りかかってお金をもらって事業を進めておりました。その周辺3市は少しもらったところもあるんですけれども菊川市は何ももらってないまま唖然としただけで、これでは計画していた道路もできないということになったわけです。この原子力発電所は国策としてやるものですから、地域住民の安全、安心のことについては本来なら国がきちっとやっておくべきだったのではないかなという怒りもあるわけですけど、今言ったってなかなかだめでして、このことでは県にも再三再四お願いをさせていただきました。県も本当に前向きに取り組んでいただきまして、国では出さないけれども中部電力がそれを肩がわりで頑張りましょうということで、寄付という形で1つ解決したわけです。
 次のプルサーマル受け入れに伴い国から交付される核燃料サイクル交付金については、これもプルサーマルと言うと今までの核燃料とは違うから、1市は特別なんですけれども、3市はこの配分金をちゃんと話し合って今度はやっていかなくちゃいけないねということでスタートしておりました。
 いろいろ話を進めていったわけですけれども、最終的には今までと同じような配分率に変わってしまい、「返事したんですか」って私も言っちゃいましたけれども、これは変えることができないわけでして、今回はその方向でいくことになりました。これからは、新しいことが出てきたときに4市でもっとしっかりと配分の話し合いをされるよう、とにかく県のほうでも話し合いをしっかり進めていただくようにお願いするわけです。
 でも、この中の地元への配分率、今まで15.9%が20%になったということは本当にありがたいことであるし、周辺市は決して豊かな市じゃございませんので、これを頼りにしています。やっぱり安全・安心な面、緊急道としての道だけは早く整備しておかないと私たちの市だけの問題じゃなくて、一番被害をこうむるのは御前崎市です。御前崎市民は海に逃げるわけにいきませんので、そうすると私たちの菊川市は逃げ場の通り道になるわけですので、そういうためにもやっぱりしっかりと取り組んでいっていただきたいなと思います。
 これは、昨日の7番委員から出た話から申し上げさせていただきました。

 それから、本年の10月1日には国勢調査がございます。
 説明によると、世帯を訪問して封筒に入った調査票が渡されるわけですけれども、これを調査員が集めるのか、それとも郵送をしちゃってもいいんでしょうか。そうすると確認ができないまま提出されることになりますが、今までは調査員がそれをいただいたときに調査漏れがないかどうかを確認したんですよね、それほど手間がかかったわけです。受け取りに行ってもくれないし、全然書いてなかったり、罵声を浴びせられて帰ってきたというような方もございます。個人情報保護法という観点からこういう形をとってきただろうと思うんですけれども、その辺のやり方は、今までと同じような形で調査員が行って、記入されているかどうかを確認することの仕事までやるのか、お聞かせいただきたいと思います。
 調査をお願いするときには別に封書で渡さなくても、これからみんな記入してもらうものですからいいように思うんですけれども、回答したものを封書で渡すということは意味もわかります。でもそうなると本当のデータがとれないような事態になるのではないかなとちょっと危惧するわけです。本当のデータをとるための策としてどんなことを考えておられるか、それをお聞かせください。

 それから、光ファイバー網のことですけれども、来年度の事業は、新居町と掛川市と伊豆の国市、3市町が入っております。これで県下で要望されているところはすべて終わってしまうのか、それともまだどれぐらい残っているのかお聞かせください。というのは菊川市でも旧小笠町の地域はまだやってないんです。やりたいという希望はあるんですけれども、それがどういうふうな処理の形になっているのかお聞かせください。
 これを見ますと、民間事業者と市町では違うわけですけど、交付金制度の過疎、辺地等を含む地域はこういうふうな形で出ますよということです。平均的に1市あたり2500万円から3000万円ぐらいが出るのか、そういうふうな考え方でいいのかどうかを教えてください。

 それから、富士山静岡空港についていろいろなお話が出ました。アクセス道路ですけれども南北道は本当にすばらしいのができました。東西、要するに浜松からだったら東名が使われますが、そうでなく袋井ぐらいから――急ぐ場合は袋井の人も東名を使うでしょうけども――掛川、菊川の人たちが空港へ行くのに非常にこの東西の道路が狭隘なんですね。最近は牧之原方面に大きなトラックが行きますので、結構この道路を使うんです。それじゃあ国道150号を使って南北線を利用して入ればいいんじゃないかという考えの方もありますけれども、やっぱりそうなると遠くなりますので、狭隘でも掛川、菊川の東西の道路を使います。
 そのためのアクセス道路の整備のことをどれぐらいに計画していってくださるのか。輸送トラックが非常に多くて狭隘ですから、これ建設部にかかわるかもしれないけど、こちらからも言っといていただきたいなと思います。

 それから、少子化対策のことです。
 合計特殊出生率が、静岡県は全国平均より低下傾向にあるわけですけれども、平成16年が最低で1.37人でございました。回復が少し見受けられたなと思ったんですけれども、その後の変化はどんなふうになっているのか。県下で一番出生率の高いところが長泉町の1.70でして、県内の市町全体で少子化対策の実効性を高めているところ、その取り組み方法について御紹介していただきたいと思います。
 だれもが安心して希望する人数の子供を産み育てられるには、やっぱり社会環境整備をしっかりとしていってやることが必要ではないかなと思います。仕事と労働、家庭、女性のライフスタイルのあり方があるわけですけれども、価値観の違いで全部こういうわけだよということにはならないかもしれませんけれども、各市町で取り組んでいる中で、これは大変よかったよというのがありましたら教えてください。以上でございます。

○伊藤委員長
 空港アクセスにつきましては、政策推進の立場で答えられる範囲で御答弁をお願いいたします。

○中村生活統計室長
 10月1日の国勢調査についての御質問にお答えします。
 これまでは、調査員がそれぞれの世帯に伺いまして、そこで調査票を確認してそれで受け取るという事務がありました。ただ調査員がそこで見るということに対して、世帯のほうでかなり抵抗感が強い、それがために提出しない、また記入不備が逆に出るということもありまして、今回は全部封入で出してもらう。封入で出してもらうんですが、調査員に渡してもいいし、世帯のほうで郵送するかどうかはお任せするということになります。
 それでは、記入不備は本当に大丈夫なのかという御心配もあるんですが、実はそのために国のほうでテストをやっておりまして、その結果これまでと遜色がない程度には解決すると、また調査票の中でどうしても聞かないと困るというものがありました場合には、市町のほうに提出されてきたものを指導員がチェックする時点で、世帯に伺った調査員ではなくて指導員という立場のものがその世帯にお尋ねして補筆するというようなシステムになっております。

○村松情報政策室長
 光ファイバ網整備事業関係についてお答えします。
 整備の関係で、これまで2年間続き、また来年の予定を資料として出しまして、これですべてかというお尋ねですけども、先日の12月議会の本会議で知事が答弁したとおり、この2年間の分を加えますと世帯カバー率はおおよそ推定で83%ぐらいになります。
 それから、来年度事業の分を加え、企画委員会の先生方が視察に行かれた沼津市、また浜松市が国庫補助事業だけでやるものがあるんですけども、それも加えますと平成23年の3月には85%ぐらいで、今のところ民間自主整備を除きますとそんな形で予想されます。したがいまして数字的に言いますとまだまだということになります。まだまだというのは、光ファイバー網は整備計画を策定した市町村に対する補助、助成ですけども、整備計画を作成しましてもまだ実現してないところがたくさんありますし、実施したところでも整備計画の全体を整備したわけじゃないというところで、まだまだということでございます。
 この辺の理由ですけども、全県整備には多額の経費が必要ということです。それから市町は御案内のとおり非常に厳しい財政状況ということがございます。しかし我々としては、光ファイバーは将来に向けた重要な社会インフラと考えていますので、今後も事業者への働きかけとか、柔軟な指導による整備手法、公設民営の検討とか、あるいは新技術の検討とか、そういったことも踏まえて整備を進めていきたいと思います。
 それから金額につきましては、平均というものではなくて整備事業の規模によるということでございます。以上です。

○橋本地域政策室長
 浜岡原子力発電所周辺地域の振興の件でございます。
 委員のほうから、これからも4市でしっかり話し合いをするように、県もいろいろ協力してほしいというお話でございました。立地地域共生交付金については中部電力から寄附をいただくことができたということとか、あるいは核燃料税の地元配分につきまして配分率のアップができたという点につきましては、まさしく地元の4市が協力した結果であると私は考えております。
 そういう中で、これからも核燃料サイクル交付金につきましても地域振興計画等をつくって対応していかなければならないということがございますので、そういったことも含めまして、とにかく安全第一ということを念頭におきまして、4市と今後とも連携して対応していきたいと考えております。以上です。

○森田企画部理事兼調整室長(少子化対策担当)
 県内の合計特殊出生率についてお答えいたします。
 まず全国の合計特殊出生率ですが、平成16年が1.29人、平成17年が低くて1.26人、それから平成18年が1.32人、平成19年が1.34人、平成20年が1.37人となります。これが静岡県の場合、平成16年が1.37人と一番低くなっておりまして、そこから平成17年に1.39人、平成18年も同じく1.39人、平成19年に1.44人、平成20年1.44人と若干は上がってきております。
 それから、合計特殊出生率と市町の政策との因果関係なんですが、なかなかこれが難しくて出てきません。未婚率を分野別にちょっと分析しましたけれども、老齢人口比率、それから3世代の同居率、おじいさん、おばあさんがいたり、それから高齢者が多い山間部、そういうところの分類をしました。
 まず老齢人口比――65歳以上の比率が20%を超える場合が本格的な高齢社会と言われておりますので、老年人口比率が20%を超えているところと超えてないところと。それから静岡県の平均の3世代同居率、それが32.2%になりますので、その2つで分類をしました。
 そうしたときに老齢人口比率20%未満、かつ3世代同居率が30%未満である市町で合計特殊出生率が高いところでは、長泉町、裾野市となります。
 次に、老齢人口比率が20%未満で3世代同居率が今度は30%以上、そういう分類でいきますと、吉田町と袋井市がそういう傾向を持っています。
 それから、次に老齢人口比率が20%以上で同居率が30%以上、両方高い分類では、伊豆半島の東部以外を探しますと、御前崎市、牧之原市が高いほうに分類されます。
 それから、先ほどの20%以上かつ30%以上の伊豆を見ますと、河津町と南伊豆町が高い傾向がわかります。
 その数値ですけれども、長泉町が1.70人、それから裾野市が1.62人、ここの分野では市町が非常に工業化されていると言いますか、財政力指数が高くて1人当たりの製造品出荷額も高く、どちらかというと裕福な市町になります。
 それから、ここで変わるわけなんですけれども、老齢人口比率が20%未満、若くてかつ3世代が多いところは吉田町だとか袋井市、あのあたりがそういう傾向がございます。吉田町が1.60人、袋井市も1.60人となっています。
 傾向としては社会動態人口増加率が高いところ、新しく産業が起きたりして、よそからそこへ行けば働く場所があるんではないか、そういう傾向があります。あと公立小中学校の耐震化率が高い。ちょっとこれはよくわかりません。傾向としてはそういうふうに出ております。
 次に、老齢人口比率20%以上かつ3世代同居率30%以上の伊豆半島以外なんですが、先ほど申しましたように御前崎市が1.65人、牧之原市が1.53人、こちらも製造品出荷額の伸び率が高い。特に牧之原市がそうなんですけれども、あの辺の工場誘致が影響していることが考えられます。
 また、1人当たりの農業産出額も高いということで、第一次産業で資産があって、子供たちにつなげるものがあるところはやはり高いんではないかと、ちょっと個人的な感想ですけれど、そういう状況も出ております。伊豆半島では河津町の1.66人、それから南伊豆町の1.61人、この辺も傾向として出ているのは第一次産業の就業者の割合が高い。ですから本当に農業第一の――漁業もあるのかもしれませんけれども、はっきりそこは数字出ておりませんのでわかりませんが――あとは生活費が安いのかなということが高い出生率につながっているのか。しかし伊豆半島の中でも河津町と南伊豆町ではまた離れていて因果関係がよくわからない。そんな状況でございます。

○君塚企画部部長代理兼企画部理事(空港利用担当)
 先ほど委員から空港アクセス道路についての御指摘がありました。おっしゃるとおりアクセス道路の整備というのは非常に重要と考えております。特に無料駐車場というのは富士山静岡空港において一つの比較優位と思っておりますので、ぜひ建設部のほうに働きかけて、御指摘の南北道のほうは整備されており、金谷御前崎連絡道路の整備も進めております。委員の御指摘は東西方向の部分で狭隘なところがあるということがございましたので、これを建設部にしっかり伝えていきたいと思います。
 また、道路に関しましては、空港への案内標識の充実というものも進めておりますので、こういった道路整備と空港アクセスの充実というものを企画部、建設部で連携を図っていきたいと思っております。

○赤堀委員
 御答弁ありがとうございました。ここの部署で聞いちゃいけないものもありましたが、ありがとうございました。
 それで今、標識のことの話が出まして、ぜひお願いしたいと思います。
 それから、原発関連の事業をするときにこれは原発で出たお金ですよと、そういった看板を立てていただかないと、どこからどこまでが原発のお金でやったのかというのがわからないですよ。だからあんまりありがたみが住民にわからないんです。ぜひ看板だけも県が立てていただければありがたいなと思います。

 国勢調査についてはわかりました。ぜひいい結果が出ることを願っております。

 光ファイバーにつきましてもわかりました。規模によって違うということですね。ぜひ余り遅くならないように、あと15%ぐらい残っているところは早急にとりかかっていただきたい。あんまり不公平感があってはまずいものですから、ぜひお願いいたしたいと思います。

 アクセス道路、本当にありがとうございました。

 少子化の問題は、今聞いていると、やっぱり核家族じゃだめなんですね。だめと言ったら申しわけないけど、だめに近いほうじゃないかなと思うんです。やっぱり心身ともに健全な子供が育つのは、大家族の中だと思います。幼児虐待なんかも、あれはお父さん、お母さんが子供と同じになっちゃうんですよね。それでパニックになって弱い者、子供に当たってしまうというか、子供はいい迷惑で犠牲者でございますので、そういう意味からも煩わしさがあるかもしれないけれど、将来自分も老人になるので、そういう理解をするためにも大家族でやっていくというのは大切だなということを今ちょっと、この数字の上からも感じました。ぜひこれからもよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。

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