• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年11月地方創生推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:11/25/2016
会派名:自民改革会議


○鳥澤委員
 きょうは大変ありがとうございます。貴重な御意見をいただきました。私も、もと農協職員でございます。JAのいい面も説明していただきありがとうございました。お話を聞いて、何となくそういうことがあるのかなということがわかりました。
 今、さまざまの商品を並べて、説明していただきましたが、ブランドの方法だとか、ネーミングの方法だとか、パッケージの問題だとか、その商品開発する方法と、それとあと、食品会社ですとか、いろんな会社とかコラボしてると思うんですが、その辺のことを具体的にちょっとお聞かせください。

○西村やす子氏
 まず、商品開発は、ほぼ社内でやってます。デザインも全て社内です。こういうのって、何か女の子の世界の話で、最初はデザイナーとか使ったんですけど、デザインがいいから売れるわけじゃないんです。デザイナーがマーケットの感覚を持ってないと、もうすごいおしゃれで細い字で、何が何だかわかんない字で書かれた商品とか出てくるんです。こんなのもう60歳超えたら、こうやって見ないと見えないような、すごいおしゃれなやつをつくってるんです。こういうのは結構あるんですけど、実は売れないということで、自分たちが買うときに、どんな商品だったら手にとるかっていうのを考えようとやってるうちに、だんだん自分たちでつくるようになってきてるんです。これは農家さんたちが、自分たちでジャムつくって、パッケージをつくるというのと同じなんです。うちの社員が女性が多いもんですから、若干農家さんたちよりは、いろんな雑誌読んでたりとか、何か女性の目線のものというのはありますので、見た目にそこそこのものができてきてるんです。
 あと、お菓子に関しては、うちは加工場持ってるので、そこでやれるんですけど、こういう瓶詰めのものに関しても、将来的にはもう少ししっかり売り上げが出てきたら、自分たちでやっぱり詰める工場は持ちたいなと。今すぐにでも持ちたいんです。何でかというと、これも加工所って、レシピはこっちから提供して、例えば、女性が加工所の職員さんだったら、もっとうまくいんです。ふだん料理してる人が何か商品開発するっていうと、すごく早くてうまくいくんですけど、男の人が担当だと、言われたとおりつくるんです。味みたらしょっぱいとかってわかるじゃんとか思うんですけど、もう極端な味づけしてくるんです。もうちょっとこれニンニク入れてくれればいいのにとか、実は非常にすごい時間がかかっています。農商工連携するときに、加工所って実は、物すごく弱いんです。もう少しここが農家の気持ち、消費者の気持ちになれたりとか、自分がこれつくったときに、どういうふうに次、使おうかっていうふうに私たちは考えるんです。お酢をつくったとしても、お酢をこういう料理に使おうと思って、ふだん料理してる人の目線で加工所がうまくつくってくれればいいんですけど、そうはいかないので、そこは課題です。だから、自分たちでやっぱりつくりたいと思うので、今は一応、OEMという形で投げているんですけど、非常にコストもかかってます。デザインと商品開発では、私が欲しかったのでつくったようなところもあって、例えば、オリーブオイルって保存剤になるので、生だと3日でくさるものが、オリーブオイルに入れておけば、1年もつんで、保存剤でつくろうと。ヨーロッパでは、トマトに漬けてあるものとか、パプリカに漬けてあるものとか、お土産で売ってるんです、マッシュルーム漬けてあるものとか。なので、自分たちでやっていくということで、例えば商品開発をするのに、県のほうとかでも商品開発コンサルとかっているんですけど、全然要らないなと思っています。やっぱり自分たちで考え、売り先のところをしっかり開拓してくれる人のほうが、よっぽど必要で、商品開発の人たちに、お金を払っているのに、本当にものが売れないという、もう本末転倒みたいになってることもあるんです。これも経営の力なので、農業をやっていて、今は若い人たちは、自分たちでつくったものに付加価値をつけて加工して売るということをどんどんやってます。なので、どこかに委託しようと思っている時点で、経営に取り組んでないんです。だから、やっぱりそこは必要な人を自分のところに入れて、委託するんじゃなくて、仲間の中でそういうのをつくっていくというのが必要なのかなというふうに思っています。

○鳥澤委員
 私も家業が農家なんですけども、まさに、西村さんが会社の理念でおっしゃったとおりで、今、農家ってトータルサポートを求めていて、まさにマーケティングで弱い面があります。一生懸命、自分の蓄積された農業技術でいいものをつくろうとして、それに付加価値をつけて販売までもっていこうというところで、そこが一番弱いところがあります。実は、うちの農協もふれあい市のようなものをやっていて、そこで販売加工商品も出したんですけど、まず、農家さんが何をもってきたかというと、ジャムをもってきてくれたのはいいんですけど、その入れ物は、何かノリのつくだ煮か何かのラベルを洗ったようなものを使っていて、やっぱり売れるもの、消費者が求めているもの、インパクトあるもの、付加価値をいかにつけていくということは、大変大事な発想なんです。また、お茶もそうなんですけど、生産のところが弱くても、加工で最後製品までいく間に商品化で収益を上げていけばいいんだけど、どうしても商品を出すとか、それだけで終わっちゃっています。それで、西村さんが、先ほどこれからの目指す姿もおっしゃったんですけど、これからの事業展開、もうちょっと具体的にこんなことに手がけていこうという、何かその辺はありますか。

○西村やす子氏
 まずは、生産事業として、オリーブをしっかり育てるということはやらなきゃいけない。それと、例えば、この間もお米をつくってる農家さんが、お米が何とかならないかと相談に来ました。お米に関しては、今、東京の女の子たちは甘酒をすごく飲むんです。甘酒って飲む点滴とか、飲む美容液とか言われてて、女性誌にも甘酒の中に入ってる成分が、点滴の成分で、しかもお肌にいいとかで美容食なんです。規格外だったら、このままわけわかんなくなっちゃうから、甘酒にしましょうよと。甘酒にするときに、その人が藤枝の人だったので、カシスをブレンドして、カシス甘酒をつくるとか、イチゴつくってるんだったら、イチゴの甘酒つくるとか。後はデザインです。甘酒として売られても買わないんです。だけど、ここに飲む美容液って書いてあったら、やっぱり買います。なので、そこはマーケットのことがわからないとだめで、ふだんしょっちゅう東京とかで、目ききできてる人たちが、そういうヒントで一緒に組んでやればできてくるので、本当に今おっしゃったトータルでサポートをして、まずは、自分たちでどこまでやれるかっていうのを実験したいというのがあります。実際、こういう商品が世の中に出ていくと、やっぱり出口だなって、私は思うんです。これが売れると、一緒にやってる農家さんは、やっぱりすごい喜ぶんです。最初はオリーブやろうといったときも、あなたうまいこと言って、あなたたちがお金もっていくんじゃないかみたいな話になっていたんですけど、オリーブじゃないもので付加価値をつけて、ちゃんと所得につながると、もう本当に一緒にやろうと。やっぱり、こういうことが今まで自分たちができなかったということだと正直おっしゃるんです。なので、弱いところをやってくれて、それが買い取りじゃなくて、一緒にやってくれるんだったら、本当にうれしいということで、きのうも沼津で法人化に向けたミーティングをやったんですけど、つくることに専念したいと。今までは、売ることと、発信することに悩み続けてきたんで、一緒に会社で私が入ってやれるんだったら、自分はもうつくることに専念すると。そのかわり売ってよと。売ったものは会社のお金になるから、要は社員にお金払うのと同じ仕組みができます。うちは別に会社として、CREA FARMにくださいということを言わないので、そのかわり会社名には、CREA FARMというのを登記簿上ではちょっと入れといてくださいねと、うちが一生懸命やっていますよというのがわかるようにということです。それは逆にそうしてほしいという話なので、今度、駿河湾沼津オリーブ園というのをつくるんですけど、会社の登記簿には恐らくCREA FARM駿河湾沼津っていうふうに入ると思うんです。なので、自分たちが入ったことで、地域のいろんな食材、オリーブを使ったり、オリーブを使わなくても、地域の食材をしっかりアピールして、農家さんたちの所得向上と地域の活性化、観光資源にもなるので、そこをやっぱり強化していきたいなと思います。そのうちに多分、オリーブ園がばっとできてくると、本当のオリーブ園の観光事業というのができてきて、また新しい展開になるかなと思っています。
 あとは、やっぱりJAさんともっとネットワークをつくりたいというのがあります。JAさんの集荷力とか、アナログデータとかもすばらしいんです。もう例えば、農家さんの情報なんてJAさん行くと、あそこのうちの嫁がどこどこの出で、そこは何か実家がこうなって何年たつと耕作放棄になって、でも息子は帰ってこないよって、そこまでわかるので、何か地域の10年後の姿って、JAさんがすごくわかってるんです。だったら対策打てるじゃないですか。売るものに関しても、さっきおっしゃったように、ファーマーズマーケットで売るものは、それでいいですけど、よそに出すんだったら、うち全部、加工というか、はり直ししますよって1回提案したことがあって、要は売れるようにしますよと。なので、何かそういうふうな提携がうまくできて、JAさんにも手数料が入って農家さんももうかって、自分たちも役に立てるという仕組みができればいいかなというふうに思っています。

○鳥澤委員
 ありがとうございます。また、農協に的確なアドバイスもいただき、ありがとうございます。

○佐野委員長
 ほかにございますか。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp