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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年2月定例会くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:03/01/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○伊藤委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして、委員会を再開いたします。

○市川廃棄物リサイクル課長
 先ほど、6番委員の蛍光管のリサイクルに関する答弁の中で、誤りがありましたので訂正をさせていただきます。
 今後、業者との契約の中で環境に配慮した要素を変更していくという主体として用度課と申し上げましたが、正しくは管財課の誤りでしたので訂正をさせていただきます。申しわけございませんでした。

○伊藤委員長
 質疑等を継続します。
 では、御発言をお願いします。

○小長井委員
 それでは、何点かお伺いさせていただきます。
 先ほど御説明いただきました資料の34ページになります、家・庭一体の住まいづくりの推進の中で、方針の中の3番目になりますが、郊外の空き家住宅を活用した都市部からの移住促進というようなことで書いてありますけれど、この移住促進を市町、民間事業者と連携して進めるというふうにありますけれど、空き家の持ち主と移住したい人との間の取り持ちというのは非常に重要で、この点がしっかりしてないとなかなかこの空き家を貸すとかあるいは借りるとかいうような話にはなりにくいというのがこれまでのいろんな中からあるんじゃないかなと思います。その辺のところをどんなふうにクリアしていくのか。
 推進協議会を設置してというようなこともありますけれど、その部分が重要ではないかなというふうに思いますので、具体的に何か考えがあるようでしたら教えていただきたいと思います。

 そしてまたその続きの中に、県営住宅における共同花壇や菜園などの緑化空間の整備という部分があります。これにつきましても、県営住宅による緑化空間の整備は限られた敷地の中で再度緑化空間をつくっていくということだと思います。
 それを買いまして面積をふやしてということじゃなくて、その中でやるということではないかなというふうに理解をしておりますが、そうなりますと、今の県営住宅の中でも公園があったりとか、多少の緑化空間があるという中で、共同花壇とか菜園というふうにいろんなものを整備していくとなると、具体的にどんなふうなイメージでとらえたらいいのかというところをお聞かせいただきたいと思います。

 それから39ページになりますが、ふじのくに緊急リフォーム支援事業、これも本会議の中で議論になっておりまして、特に事業期間を1年に限定し、緊急経済対策として実施するという事業目的でございますけれど、知事答弁の中ではもう少し踏み込んだ前向きな答弁があったかと思いますが、その辺のところについて確認をさせていただきたいと思いますので、もう一度御答弁をいただきたいというふうに思います。

 それから48ページになりますけれど、これも今度の委員会を通して毎回のように取り上げられたり私も取り上げさせていただいたりしてきた問題でございます。
 野生動植物の保全ということでございますが、説明ではニホンジカということでございましたけれど、カモシカにつきましてお伺いをしたいと思います。カモシカの被害とか生息の状況、これは現状どうなっているのか。どこがこういう被害の調査、生息状況の調査を行っているのかということをお聞かせいただきたいと思います。
 主要事業概要の17ページには、野生生物の生態実態調査ということで、野生生物保護管理推進事業費、そういうふうに挙がっておりますが、この野生生物の生態実態調査等の中で3400万円という予算の中でカモシカについても行われるのかどうなのか、その辺のところをお聞かせいただきたいと思います。

 それからこれと関連しまして、前々回の、前回でしたかね、委員会で聞かせていただきましたが、ニホンジカに対する対策としてオオカミの導入というのが今言われ始めておりまして、そのオオカミの導入についてもかなり効果があるというようなことも言われてきておりますが、私が質問させていただきましてその後、この件につきまして、オオカミの導入ということについて、当局として調査、検討をされていればその辺のところについてお伺いさせていただきたいと思います。
 また他県での状況等もわかれば、その辺についてもお聞かせをいただければと思います。

 それから最後に、これは前後しますけれど41ページになります新エネルギーの倍増というこの取り組みでございます。これもふじのくに新エネルギー等導入倍増プランの中で住宅の太陽光発電が2002年までの3倍というような目標を掲げているわけでございますが、これはくらし・環境部の関係ではないと思いますけれど、もしわかったら教えていただきたいんですけど、交通基盤部か経済産業部のほうだと思うんですけど、昨年、耕作放棄地への太陽光パネルを設置するという特区の申請をしていると思いますが、その辺がどんなふうになっているのか。
 もし、これが特区として認められたらかなりの新エネルギーの導入が可能になるんじゃないかなというふうに思うわけですけれど、その辺のところ、ちょっと管轄が違うのかもしれませんが、わかったら教えていただきたいと思います。

 ついでで申しわけない、もう1つですけれど、先ほど蛍光管の話が出ておりましたけれど、最近電力を食わない、あるいは熱を発しないというようなことでLEDの蛍光管がどんどん新しくなってるというふうに聞いておりますが、この辺についての検討、あるいは県の関係施設への使用について何か考えがあるようでしたらお聞かせをいただきたいと思います。以上です。

○西谷住まいづくり課長
 家・庭一体の関係でございますけども、空き家住宅の活用の関係でございます。
 来年度、平成23年度につきまして住まいの情報提供の仕組みづくりということで、郊外で空き家がふえてきております。そういった中で、住宅の既存ストックを活用していくということが大きな意味での環境対策にもなってまいりますし、せっかくもったいないわけでございます。
 そういったことで、不動産団体等ともいろいろ打ち合わせをやっておりますが、この団体では不動産情報として空き家の賃貸物件をインターネットで情報提供するというようなことをやっております。しかし、なかなか市街地の物件が多くて、郊外の物件が市場に出てきていないという現状がございます。
 そういった中で、郊外のそういった地域につきましては自然環境に恵まれていて、子育て環境にも適しているというような面もございますので、特に住みかえを支援をしていくための情報提供の仕組みづくりということで、これを市町の皆さんと不動産業界の情報提供もやっておりますので、皆さんと一緒にちょっとその辺を検討していきたいというふうに思っております。
 ただ、その中でやはり実態として貸し手と借り手のミスマッチといいますか、その辺がどんなところにあるだろうというようなことで、郊外の空き家の実態調査とそれから所有者からの空き家活用の意向、どうしてそういったものが市場に出てこないとか、そういったことも調査をやって仕組みづくりに向けていきたいなと考えております。

 それから2点目の緊急リフォームの関係でございますけども、緊急経済対策として県産材の利用拡大、それから耐震化の促進というようなことで1年ということで進めていく予定でございますが、知事が議会の御答弁の中でリフォーム事業はこの1年間、さらにうまくいけば数年間続けていって県産材の活用ほか県の経済の活性化につなげていくように考えておりますということで答弁をしております。
 私も、これにつきましては担当課長として思いは共通でございます。

○小澤公営住宅課長
 県営住宅の敷地の中に緑をふやすとは、具体的にどのようにということにつきましては、現在、県営住宅を建てかえ3割、既設の改善、リモデル5割、それと2割は敷地外の民間の住宅を借り上げるように整備方針として進めている中で、建てかえについては高層化で敷地が有効利用できる、また民間に借り上げる分のところの敷地についてもふえる可能性がございます。
 また、一方で現在県営住宅の敷地は空き地以外に駐車場という整備をしているんです。高齢化に伴いまして、この駐車場のニーズが一家に1台必要という状況が徐々に70%で足りる団地も出てきております。
 このようなことでありますから、各団地ごとにその利用計画をニーズを把握しまして、それに効率よく空地を活用して、それを民間のいろんなアイデア、ソフト面の管理の仕方等を活用しながら家・庭一体の考え方を取り入れながら子育て世帯や高齢者等が集い、コミュニティの醸成につながるような団地の整備に努めてまいる考えでございます。以上です。

○塩坂自然保護課長
 カモシカについての御質問にお答えいたします。
 カモシカによる被害、また生息状況それからそういったことをどこが調査しているかということでございますが、カモシカの被害につきましては主に森林整備課のほうで森林被害を中心に調査しております。
 実損の面積が45ヘクタール、被害区域全体の面積は119ヘクタール。これが平成21年度の数字でございまして、その前の20年度ですと被害区域面積が157ヘクタール、実損面積45ヘクタールということで徐々に減ってきております。これはどういうことかというと、伐採が行われなくなって植える面積が減ってきたことも関係していると思われます。
 それで、生息の関係ですけれども現在モニタリングですとか、2年に一度、生息密度調査を行っている中からの推計値で県内に約5,500頭ぐらい生息していると推計されております。
 そして、カモシカの被害に対する捕獲については静岡市それから浜松市それから旧川根町の部分の島田市と川根本町の3カ所で実際に捕獲を行っております。本年度の実績で194頭、昨年度で181頭捕獲しております。以上でございます。

○斎藤環境政策課長
 LEDの蛍光灯の県の庁舎への導入についてでございます。
 来年度、環境衛生科学研究所の設備改修を行うんですが、これにあわせまして環境衛生科学研究所の1階のフロアの蛍光灯をLED化にするような予定にしてございます。
 予算としましては950万円でございますけれども、ここでまず来年度このフロアをLEDにかえてみまして効果とか使い勝手とか、そういった導入効果を実証いたしまして、それを成果を踏まえまして今後さらにほかの庁舎等への導入について考えていきたいというふうに考えております。

 それからもう1点、総合特区の関係でございますけども、お話にもありました耕作放棄地への太陽光発電でございますけれども、これは経済産業部のほうで担当してございます。中身としましては、耕作放棄地の有効利用ということでございまして一番大きな規制緩和措置といたしましては、農地転用をしないでそのまま太陽光発電が設置できるようにするということを要望していくということでございます。以上です。

○深澤政策監
 総合特区につきまして、国の動きについて補足いたします。
 国では、平成23年度予算に総合特区についての推進調査費151億円と支援の利子補給金1億5000万円を盛り込んで予算の上程をしておりますけれども、あわせまして2月15日には総合特区法案を通常国会に上程したところでございます。
 もし、この予算と予算関連法案でありますこの総合特区法案が3月中に成立すれば、パブリックコメントを経て4月以降に基本方針を閣議決定しまして、それで県としては指定申請をしていくという流れになります。指定を受けますと計画を策定いたしまして、その認定を受けるというところの流れになってまいります。以上です。

○増田くらし・環境部理事(森林・林業担当)
 ニホンジカ対策についてのオオカミ導入についてですけれども、前回の委員会でもって静岡県に放した場合そのオオカミが神奈川県、山梨県等にも行ってしまうことが考えられるものですから、その対応というのは国が考えることだろうというお答えをしたと思うんですけども、環境省の衛生生物課のほうに問い合わせをしたところ、オオカミの導入、イエローストーン国立公園とかあるいはアリゾナ州ではメキシコオオカミを知ってますけれども、効果が上がっているのは承知してるんだけれども、まずその前に日本ではやることがあるだろうと。効率的な捕獲方法を検討するとか、あるいは狩猟者をもっと確保するとか、そういったことをまず最初にやるべきだと。
 環境省が慎重なのは日本でやった天敵導入というので効果が上がった例というのがないんですね。三宅島のイタチ、佐渡島のトキを食べちゃったテンだとか、奄美大島のマングースだとか。天敵導入についてコントロールができないということで難しいと考えています。
 もう1つ、動物の愛護及び管理に関する法律というのがございまして、それの中で政令でもって特定動物、要は人間の生命、身体に影響とか害を及ぼすおそれがある動物、特定動物というのを政令で指定していますが、その中にタイリクオオカミ、別名ハイイロオオカミですけど、それが指定されてまして、そういった特定動物には危ない動物であるからそもそも放すことを想定してないということでした。
 それで大分県の豊後大野市の市長が大分積極的に導入を考えてまして、海の向こうの四国の市町なんかにも声かけて、そういった運動的なことをやっています。ただ、隣県の宮崎県では反対をするということで、豊後大野市長も入れたいけれども法律を破ってまでやるつもりはないということをおっしゃっています。以上です。

○小長井委員
 空き家の持ち主と移住したい人の関係ということで実態調査、持ち主の意向調査をするというこの辺のところが非常に重要だろうなというふうに思います。
 おっしゃったとおり、郊外の空き家がどんどんふえてきているような状況の中で、そこへ移住してもらうということは過疎化対策とかそういった面でも非常に有効だろうと思いますし、今不動産業界との話し合いを進めたいということなものですから、重要な実態調査、持ち主の意向調査、こういったところをしっかりやっていただいてこの空き家への移住が進むようにお願いをしたいなというふうに思います。

 それから、先ほど県営住宅における緑化空間の整備ということで、これまで駐車場で使っていたものが70%ぐらいで済むというような状況になってきているというようなお話でございました。そういうような話であれば、そこの部分はいろんな形で緑化空間としての整備も進むんだろうと思いますので、ここも家・庭一体の住まいづくりというところでしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。

 それからリフォームの関係でございますけれど、これにつきましては本会議の中での議論もありましたけれど、経済波及効果も非常に大きいということで1年ということではなくて、ことし1年の経過を見てということだろうと思いますが、さらに拡大していってほしい事業だなと私は思うわけですけれど、ただし今回の緊急リフォーム支援事業の補助金をもらうについて、よくこういった補助金をもらうときにあるのは、申請する手続が非常に煩雑で面倒でというような話も聞くわけですけれど、その辺のところはどんなふうになってるのか、今回のこの事業に関してどんなふうな対応をしていくのか教えていただきたいと思います。

 それからカモシカについてですけれど、実際には被害面積も減っているというようなお話でございました。この静岡市に限って申し上げますと、カモシカの生息域が非常に南下してきていると。ここから車で5分、10分のところでも既にカモシカが出ているというような状況がございまして、実は先日、猟友会の皆さんとお話しする機会がございました。その中で、カモシカが非常に近隣までおりてきている。イノシシ被害が多いからイノシシをとりたいということで山へ入ると、犬がカモシカを追っかけてしまって、イノシシは犬がカモシカを追っかけている横で寝てるんだというような話を聞きましてね。年々、イノシシを撃つ、とる数が減ってきてると。これは非常に困った状況になってるということですから、カモシカの生息域についてもしっかり調査をしていただいて、カモシカは天然記念物ですよね。国のほうの関係だと思いますが、その辺のところも含めて、20年、30年前は南アルプスのふもとにしかいなかったと思ってたものが、今はすぐそこまで来てますんで、そういう現状をしっかりつかんでいただいて、個体調整をするべきじゃないかなというふうに思いますので、国への要望をすべきだと私は考えますが、その辺のところについてお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 それからオオカミについてですけど、おっしゃるように法律でなかなか簡単にはできないというお話でございました。ただし、先ほどお話がありましたように、大分県では導入したいというような意向もあるというふうなお話でございます。
 オオカミについては人に対する被害というのは少ないというふうに私は聞いているものですから、全くないかどうかわかりませんけど、家畜についての被害はあるというようなことでございますが、赤ずきんちゃんのような人に被害を与えるというようなものではないというふうに話を聞いておりますし、確かにオオカミの導入の前にやるべきことはあろうかと思います。
 そういったことを行った結果だろうと思いますけれど、ただ何百年か前には、何十年か前には、江戸時代のころにはまだオオカミもいたんだろうと思います。そういった自然に戻すというようなことの意味合いから、もとの状況に戻すというような意味合いからオオカミの導入ということも考えてもいいのかなというような気もしているものですから、今後も情報の収集とかそういったところで研究していただければありがたいなというふうに思います。

 それから、新エネルギーの倍増ということで、先ほどは経済産業部の管轄のことについて、その範囲ということでお答えをいただきましたんでありがとうございました。以上です。

○西谷住まいづくり課長
 緊急リフォームの申請手続の関係でございます。予算成立が前提ではございますけれども、4月からの事業実施に先立ちまして、3月15日から県内4カ所で工務店とか建築士の方それから製材業者など供給者側ですね、こういった方たちを対象とした説明会の開催をして事業内容や申請手続について周知を図ってまいります。
 手続につきましては、できる限り簡易なものとするために郵送による申請も可能としてまいります。また、この説明会の中で意見あるいは要望、こういったものを踏まえまして発注者や工事業者の皆さんが利用しやすいような制度とするように努めていきたいなというふうに考えております。

○塩坂自然保護課長
 確かに委員おっしゃるとおりカモシカの分布域が南下しております。被害についても先ほど申し上げました静岡市、島田市、川根本町、浜松市からの実態の報告ですとか、もっと捕獲頭数をふやしたいという要望がございます。
 この3カ所について平成12年度に特定鳥獣保護管理計画、カモシカの計画を立てております。そうした中で、委員もおっしゃっていたように、特別天然記念物でございますので、ただ捕獲するということでなくて一応防ぐための手だて、例えば忌避剤ですとか防護さく等を設置するとか、もしくは設置するような現場じゃないんでそれは効果がないというようなことを前提に、じゃあこれだけとりましょうというようなことを計画しまして、そして、カモシカの保護管理検討会というのを学識経験者ですとか猟友会の会長ですとか森林組合の組合長さんですとか、そういった方が委員になって検討しまして国への要望をあげている現状です。
 ただ、実態として最近なかなか市町のほうから上がってくる要望の中に最初のころのそういったある程度の防除をやった上でとか、防除の計画を工夫した上でそれでも防ぎきれないんでもっととりたいよというようなのが若干欠如してきている状況もあるんで、一層関係市町と連携しまして、委員もおっしゃったように国への要望を進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。

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