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委員会会議録

委員会補足文書

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平成29年1月地方創生推進特別委員会
委員間討議の開始、委員間討議の終了 【 討議 】 発言日: 01/16/2017 会派名:


○佐野委員長
 これより調査報告書の作成に向けた委員間討議を行いたいと思います。
 前回までの委員会において、各委員の皆様や参考人からいただいた御意見を踏まえて、正副委員長で取りまとめた報告書を事前に送付させていただきました。
 本日は、まず、私から正副委員長案の内容を説明させていただきまして、そのあと、委員の皆様から御意見をいただいて、調査報告書を取りまとめていきたいと考えています。
 それでは、資料のほうをごらんください。
 資料1は、1ページ目に調査の概要として、これまでの調査、運営方針、調査の観点です。これは皆様に協議いただいたものを記してあります。
 そして、2ページ目からは、第3回委員会で調査した関係部局の政策企画部等の取組状況が記してあります。政策企画部が多いわけですが、文化・観光部、経済産業部、教育委員会等が記してあります。
 次に、7ページからは、9月に行いました島根県の先進地調査の概要がまとめてあります。皆さん思い出していただけますでしょうか。松江駅前のふるさと島根定住財団に伺いました。
 次が8ページで、島根大学地域教育魅力化センターに伺いました。
 9ページは、吉田ふるさと村、雲南市のほうに行きました。
 10ページは、おっちラボ。11ページは中村ブレイスで、石見銀山のほうに行きました。
 次の12ページからは、第4回、第5回の参考人からの意見聴取の概要が記してあります。藤波先生のお話がありまして、17ページからは川根本町教育長の大橋さん、また宮島さんなどのお話で、川根高校の取り組み等が記してあります。
 そして、22ページからは長泉町総務部長の田さんの話です。
 27ページからは、株式会社CREA FARMの西村やす子さんのお話がまとめてあります。
 そして、これらの調査を踏まえた委員間討議の結果を31ページから提言としてまとめてあります。
 では、提言のほうをごらんください。
 こちらの提言が大事なポイントとなります。提言1から提言5までまとめてございます。事前に正副委員長で協議してあります。最初に皆さんに説明いたしますので、その後皆さんの御意見をお聞かせください。
 提言1は、早期あるいは重点的に取り組むべき事業です。早く手を打つというような意味で、1つ目は産業の振興や雇用の創出。やはり産業が盛んで雇用がないと定住する人も来ないし、地域の力が発揮できない。まずここから始まると思います。新しいCNFとか、県でも、さまざまなそのような取り組みをするべきだというようなことが書いてございます。
 (2)としては、イメージ戦略の強化。本県はどのようなイメージをもたれているか。そして、やはり若い女性が本県にしっかりと定住するようなイメージ、わかりやすいイメージの発信を進めるべきである。
 (3)としては、魅力ある高等教育機関の充実。やはり大学で首都圏を選ぶと、そのまま首都圏に居ついてします。本県の中に魅力ある大学、高等教育があれば、そのまま本県の雇用の創出、定住につながるというような提言です。
 次は、提言2です。ここのところも皆さんからいろいろ意見をいただきました。やはり県ですので、県の役割は何であるか、そして、県と市町の連携を図っていくことが大切であるという提言です。
 (1)としては、県が果たすべき役割。今、権限移譲をしていますが、やはり県は押しつけではなくて、本当に望む権限も移譲するなど、市や町の立場に立ってサポートを行う必要がある。そして、意見調整の場もしっかりとつくらなければならない。
 (2)としては、県と市町が協調した取組。出生率2.07、それは各市町が達成することによって、県全体の数字も達成できるわけです。やはり協調していかなければ、県の地方創生はできないわけです。そのように市町としっかりと協議をして協調していくべきという提言です。
 次は、提言3です。今度は市町間の連携の強化。やはり県の役割として市町の連携を進める。各市町同士、また市町の首長の思惑等あってなかなかうまく進まないことも多いわけですが、県がそこのところを先導して市町間の連携を支援するべきだというような提言です。
 そして、地方創生がどのように圏域ごと進めているか。その進捗状況を管理するのも県の役割であると思います。
 提言4、これは地域で内発的に進む仕組みづくり。やはり地域の住民が意識をしっかり共有しなければ進まないわけです。ですので、今、地域会議等ありますけれども、地域の中の意識を高めること、そして、住民参加の意識を徹底していくこと、そのような提言を強く打ち出しています。
 そして、提言5としては、権限・財源の移譲や規制緩和。このところは、しっかりと権限・財源を移していかないと、さまざまなせっかくのいい地方創生の提案も絵に描いた餅になってしまうわけです。また、国へも働きかけて、土地の規制緩和がどこまでできるか。それはこれから多く突っ込んでいく必要があると思います。
 そして、(3)は政府関係機関等の地方移転。東京一極集中ではなくて、静岡県にも呼び込めるものは呼び込んでいきたいというような提言で結んでございます。
 A3の資料3には、皆さんからいただいた発言等が記されており、皆さんの発言をできる限り取り入れたつもりの提言とさせていただきました。
 本日、皆様から提案をいただきまして、2月議会開会日に議長に提出して、定例会中に委員長から報告したいと思っています。本日が最終の機会となると思いますので、委員間の自由な御発言をお願いしたいと思います。
 この後は自由討議とさせていただきたいと思います。
 特に、提言1から5まで区切りませんが、盛り込むべき事項として、表現、そして、気づいたこと等ありましたら、皆様からお出しいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○櫻町委員
 委員間討議も含めてまとめていただきまして、ありがとうございました。
 正副委員長の案にほぼ賛同いたしますが、提言2と提言3の関係性について、ちょっと確認だけしておきたいです。提言3が市町間の連携の強化という、大きなくくりになっていて、今、県と市町の関係が、法律の仕組みが変わって同等という話になっていて、提言2のところでも県の総合戦略と市町の総合戦略のそごがあっちゃいけないみたいな指摘をされているんですけど、提言3では、それぞれの市町が連携するということを把握するようにという提言になっているんですけど、そこまで踏み込めるかどうかというのは、ちょっと疑問を感じたんですけど、県として市町のやっていることを把握するというのは提言2の中で十分入れられると思うんです。提言3の中で、それぞれのやってることをしっかり把握するとか、側面支援しろというような提言になっているんですけど、そこがちょっと極端なことをいうと、提言2の(2)の中に入れられちゃうんじゃないかなと思いました。
 もう1点は、提言1のところでイメージ戦略の強化の欄があるんですけど、私、島根に行ったときに島根の地域学をやってるという島根大学の取り組みにすごい感銘を受けて、やっぱり地方創生でも、人材育成という面が必要じゃないかなというのを感じてきました。ですから、このイメージ戦略の強化のところに、当然県行政がやるんですけども、そういう人材をつくって、その人たちに積極的に発信してもらうということの必要性も感じたものですから、ぜひ、そこはこの欄に入れていただければありがたいなと、以上2点です。

○佐野委員長
 それに関連してでもいいし、御自分の御意見がありましたら、少し出していただければと思います。

○天野(一)委員
 僕は、今、静岡県の場合、県が主導的に市町をリードしてるという感じがあるんです。本来は地方創生は市町が主役で、県はサポートする役目だけども、今は県が主導という感じになってる。だから、地方創生は市町が独自でやっぱり考える、そこのサポートを県がするということをもう少し明確に、この提言のところにもっと打ち出せないかなと。だから、市町の自立と自覚、それを県がサポートするというのが、地方創生の鍵じゃないかなと思うんですけど、その辺のところが、この提言だと、あくまでも県が主役のような感じがするんだけどね。

○佐野委員長
 県はあくまでもサポートするというか、市町がやりやすいような支援体制をとるということでしょうか。

○天野(一)委員
 県が全体的に主導するという意味じゃなくて、市町がそれぞれ考えてきたのが結果的に、県全体が輝くという形。だけど、今は県が主導した枠に市町がしなきゃならないという発想がすごい強いんです。だけど、これからの地方創生はやっぱり市町が主役で考えて、県がそれをサポートするというイメージを、地方創生推進の中で提言していかなきゃいけないんじゃないかと、僕は思うんですけどね。

○佐野委員長
 県議会の特別委員会としての提言なので、県はどういう役割かということを明確にする必要もあると思うんです。

○天野(一)委員
 提言2のところで、市町に対する県の役割と県市町間の連携と書いてるけども、やっぱり市町と県とは今、対等じゃない。市町が主役で、県はサポート役というような形を、やっぱり市町にも自覚促す意味で、もっと明確に書く。地方創生は県が主導でやるということではないと、僕は思うんですけどね。それは皆さんの考え方もあるから、その辺を確認してもらいたい。
 この提言2だと、僕はちょっと言葉では対等のように見えるけど、これでいくと県が主導になる可能性があるじゃないかなと思うんです。もっと明確に市町が主役ということを出してはどうかと。

○佐野委員長
 県と市町が車の両輪というような表現もしてるんです。一方ではそういう両輪も必要なんですが、市町が前で、県は後押しというイメージでしょうか。

○天野(一)委員
 両輪だけども、市町が主役ですということです。

○佐野委員長
 野崎副委員長、どうですか。

○野崎委員
 取りまとめの際に、天野先生からいろいろ御指摘があり、今までの会合の中であった部分をなるべく取り入れたつもりです。例えば、協議の場が開催されていますけども、十分に機能してるとはいえないとか、あるいは、県と市町が協調した取組というところで、県と市町のそごがあれば、県の地方創生の実現は難しいとか、最終的には県は、いかにしたら市町の取り組みを支援できるか市町と協議してというように表現をさせていただいてるとは思います。言葉的に弱いというんであれば、またどんな言葉の表現を使うべきか御指摘をいただければありがたいなと思いますけれども。

○天野(一)委員
 今、県が有識者会議をよく使う。有識者会議という名のもとに、その意見が優先するわけです。もっと僕は、議論は有識者会議じゃなくて、地べたをはいつくばった形の中の市民とか、県民が議論をすることが必要で、有識者が何かリードしてつくってるから、金太郎あめみたいなものになるんです。だから本来は、市町で独自の問題と課題というのを肌で感じてる人がつくっていかなければ、結局うまくいかないわけです。これは今、野崎副委員長からお話があったように、すごく考慮してくれて、このままでもいいけれども、今の県政の状況を見ると、もう少しはっきりと強調したほうがいいんじゃないかなと僕は思います。

○鈴木(澄)委員
 そういう意味で、先ほど櫻町委員がおっしゃった、その2つが1つの中に含まれるというのは、むしろ提言3のほうは、県がつくった仕組みの枠を超えて協調していく。例えば長泉町の総務部長さんがいらっしゃったときに、新幹線の活用ということと、長泉地域の特性が、枠を超えてもう少し自分たちの土地利用を広げるために、広域で考えたらどうだという御提案があったと思うんですが、あれは県が決めている枠を超えていく話だと思うんです。そういう御提言をくんだ中で、どちらかというと提言3のほうは、むしろ県の流れをくみつつも、しかし県の枠を超えて自主的に地域間が交流するというところを強調したというふうな思いです。提言2の中に盛り込むということの技術的なテクニックのようなものはあるかもしれませんが、先ほどから出ている議論を考えると、やはり、わけといたほうがわかりやすいかなというのは感じております。

○櫻町委員
 反対するわけじゃないですけど、そうすると、総合戦略とか、地方創生の取り組みとかが、県市町一体となって、圏域を超えてやるという一緒の方向性の動きがあるならば、分けていいと思うんです。だけど、今それぞれの市町が、例えば、まち・ひと・しごと創生総合戦略をつくってるし、そういうようなことで1本ずつ立ってる状況だと思うのです。その1本ずつ立ってる中で横が連携するということを、県が上からではなくて、横からサポートするというのが必要だと思うんです。それは多分、提言2のほうに書いてあると思うんです。
 提言3というのは、1本ずつ立つというのを、まず立たせろと、横と横とをくっつけろという意味合いだと思うんだけど。

○鈴木(澄)委員
 そうではなくて、先ほど長泉町の話は事例に出しましたけども、そういう意見を踏まえた中で、この提言3の4行目に書いてあるように県が決めた枠ではなくて、自由にそういうふうな交流があって、連携という意味合いのものをあえてここに書いてあるんで、多分、県の総合戦略にはこういう表現はないと思っているんです。だから、提言書としては、そこの部分はちょっとこだわっていきたいなという思いはあります。
 それと、天野先生がさっきおっしゃった、県と市町の役割というところの中で、市町が積極的に自分たちが自立をしていくというところの部分の表現の強化の部分は、むしろ、ここの県が行う役割の中でもう少し明確にすべきだというのは、私も同じ考え方なんです。それをどこに入れるかということになれば、やはり、提言2の中に今の部分を、もう少し明確に強く言っていくということの表現は検討してもいいのかなというふうには感じるんです。
 くどいようですが、提言2を委員会で検討した結果として、県が言ってるところに追従ではなく、そこに独自色を出そうという部分が提言2であって、提言3は県が持っていない部分について、ヒアリングをした中での思いを別に分けたというふうな捉え方で、私は考えているんですけども。

○櫻町委員
 それは県議会として立ち上げた地方創生推進特別委員会の立場からも、市町に対して、圏域を超えて連携してくださいということを言うべきだと。

○鈴木(澄)委員
 事例として出てきたので、入れるべきではということです。
だから、私たちが頭の中で考えているだけではなくて、ここにお呼びしてお話を聞いた中での考え方を生かしていくのであれば、こういう表現以外に何があるのかなということでの書いた事例だというふうにおくみ置きいただいてということです。

○櫻町委員
 だから、主語が県じゃなくなるということですか。

○鈴木(澄)委員
 そうです。だから、それに対する何かサポートをしていく必要があるのかなということだと思うんです。

○櫻町委員
 それは、提言2だと思うんだけど、何かごちゃごちゃしているような感じがします。

○鈴木(澄)委員
 言い方を代えれば、5つの地域にこだわっているところを、その枠の中で考えるんじゃなくて、例えば西と東がどういう連携をするかということは、提言2の中で書こうとするんだったら、そこの部分だけをやっぱり強調して入れ込まなきゃいけないじゃないですか。あくまでも委員会として議論した結果としては、強調するんであれば、分けてもいいのかなというふうには考えています。

○曳田委員
 委員長、副委員長がまとめられたという文言ですが、行間をどう捉えるかという受けとめ方で、皆さんの間で違いが、やっぱりあると思うんです。例えば、資料の33ページの提言2の上から5行目に、県と市町の双方の取組は車の両輪となってという表現があるわけだけれども、やっぱりこの行間をどういう読み解くかということだと、僕は思う。ですから、なかなかここまでまとめられた文章を、また少し手を入れるというのは大変だと思いますけれど、そういうことを読み砕いてもらうのか、今の天野先生がおっしゃったように、もう少し具体的に書くかということじゃないかと、僕は思うんです。だから、これを読んでる限りにおいては、先ほど言った、天野先生のおっしゃったような内容も、自分の中では、市町の役割というのを結構表現しているのかなと気はします。これはもう行間の読み方だから、僕はちょっとこれ以上申し上げません。以上です。

○佐野委員長
 県が主導してついて来いという書き方はしていないとは思うんです。県が果たすべき役割としては、市町では困難でできないことをやったり、情報提供、そして国との橋渡し、そういう必要なことをやりますということを書いてあるので、ついて来いということではないんです。

○相坂委員
 全体読ませていただきましたが、すごくよく正副委員長の皆さんでまとめてくださって、本当にありがとうございました。やっぱりこういうことを言っていくんだなと思っていますが、今のところは文言の問題だと思います。別にここで正副委員長がつくったときの気持ちと、天野先生が御指摘された部分というのは、大きな違いがあるわけではないと思います。言葉の修正だけでしょうから、例えば提言2にある、地方創生に向けた市町の役割は非常に重要でというところで、非常に重要だというのは、これは主役だということなので、そんなような文言に修正を入れていただいて、その下の車の両輪というところなんですが、これはあくまでも取り組みが両輪だといってるもんですから、特に問題ないだろうと思います。ただ、ここではあくまでも住民と一番身近な市町が独自性を発揮して、主体的にやると。あとの具体的な施策を読むと、県が後方支援するんだというのはよくわかる内容になっていると思いますので、ここの書き方だけ、少しお手数ですけれども、修正していただけたら、それで私はいいんじゃないかなと思います。以上です。

○佐野委員長
 ありがとうございます。

○鳥澤委員
 今回、議員の皆様のそれぞれのお立場と考え方で、また実践をされている多くの皆様からの御意見を伺った中で、やっぱり共通しているのは、この地方創生のキーワードは、さっき天野先生がおっしゃるように、私も当初から申し上げてはいるんですが、地域の自立とそれぞれの人々の自立が根底にあるということです。
 あと、市町間の広域連携も、人材育成も含めた中でやっていくという、その大きな目指すところがあるわけで、提言の前文にあるように、地方創生の取組が真に成功するためには、国・県からの押しつけによる画一的な対応ではなく、県と市町が協調し、市町が独自性を尊重した多様な地域づくりが行えるよう支援を行い、地域の住民がその取り組みの真の主体となるような機運の醸成が重要であるということが、今、天野先生おっしゃっているような肝のところだと思っています。つまり、市町と県とのかかわりの中で、そのことを具体的に入れるかどうかということを、より強調していくことがポイントだと思うんです。
 私は、天野先生と全く同じ意見で、やはり地域の自立があってこそで、あくまでも主役は市町です。国も県も今までのようなどこを切っても金太郎あめみたいなことはしません。やる気のある自治体に対しては、それなりのことをやっていきますという政策的な展開も図られています。裏を返せばやる気ある自治体はどんどんやっていただいて、それを支援しますということです。あくまでも皆さんが自主的に、積極的に物事を取り組んでいただきたいということになるのです。この提言書の中の総括的な序論の部分で、市町はその主体であるということを訴えていただいてありますので、それを提言2と提言3の中に具体的な言葉で入れるかどうかということになると思うんですが。

○佐野委員長
 皆さんからいろいろと御意見を伺いましたので、その文言については、また正副委員長でもう一度協議をしたいと思います。
 櫻町委員はどうでしょうか。今、鈴木副委員長からも説明がありましたが。

○櫻町委員
 最終的にはお任せいたしますけど、ちょっと気になったのが、提言3のところが県の権限でできるものなのかどうかということです。であれば、提言2のところが、連携しましょうという印のものになっているんで、そちらで補完できるのかなと思ったもんですから、今、鈴木副委員長がいったように、特出ししてそこを強調すべきだということであれば、それはよろしいかと思います。ただ、その主語が誰になるかというところが気になりましたので。

○佐野委員長
 正副委員長で検討させていただきたいと思います。

○鳥澤委員
 この提言の前文の中で、言葉じりの話でちょっと申しわけないんだけど、真ん中から下段のところに、総合戦略を5年間の長期にわたる云々ずっとあって、膨大で総花的というの表現があります。総花的というのは、いっぱいあって、言葉をやんわり否定するような言葉遣いの流れなんですけど、この言い方はどうでしょうか。

○佐野委員長
 県でつくったものをそういうふうにちょっと言うのはいかがなものかというニュアンスですか。

○鳥澤委員
 提言の前文で、概念を訴えるときに総花的という言葉使うかどうかで、ちょっと気になりました。皆さんがよければ、それでもよいのですが。

○佐野委員長
 わかりました。その言葉は少し考えたいと思います。確かに県でつくったものをそのように言うのは、少し抵抗があるかと思います。
 どういう言葉になるか、ちょっとすぐには出てきませんが、わかりました。
 あと、9番委員の人材育成については、どこかに取り込みたいと思いますが。

○小楠委員
 提言4で、地域で内発的に進む仕組みづくりという文言があります。それが、すごくわかりにくいんだけど、実は、この提言4で言ってることが、実効性を上げるためには一番大事なところで、意識の共有と人材育成、その他の施策ということで、ただ、こういう書き方になったのも理解できるのは、ずっと何カ所にも書いてあるように、県であれ、国であれ押しつけてはいけないということで、あくまでもここでやれるのは市町なんだよね。だから、市町にやってもらう仕事について、県から市町に対してこうしなさいとは言えないもんだから、こういうものの言い方になったのかなと思うんですけど、実は一番大事なところなんだよね。

○盛月委員
 私も、提言4のところに大事なことだと思います。やっぱり地方創生は、いろんなお話聞いて、視察も行かせていただきましたが、地域の取り組みが大事だなということを実感します。提言の一番初めのところにも書いていただいてあるのですけど、これが大事だと思います。
ところで、提言は5つということで決まっているんですか。

○佐野委員長
 それは決まってないですが、これから、ほかの項目を起こすというのは、少し大変かなと思うんですが、必要なものがあったら、もちろん入れ込みます。

○曳田委員
 それは、項目の中で読み込んで理解してもらうしかないよね。

○野崎委員
 一応、このA3の資料にありますけども、いただいた意見をくくりで分けてみると、こんな感じになるんじゃないですかというところで、項目立てをさせていただいています。

○天野(一)委員
 全体的にはいいと思います。

○相坂委員
 本当に、正副委員長の皆さんが、きれいに提言をまとめていただいて、すごいなと思っています。ちょっとだけつけ加えというか、ただ、これは絶対入れてくれということではなくて、これは皆さんがこの1年間の活動を通じて意見が出たものを集約してくださってますから、それがその中に含まれてないということであれば、盛り込めないと思いますので、その程度で聞いていただけたらと思います。1つは、提言1の産業の振興の中で、新産業育成やりましょうということを書いてくださっているんですが、実際には、県の状況を見ると、新産業育成はかなり進んではいると思うんです。それで、企業誘致もしてるんだけれども、地元の中小企業との取引になかなかつながってなくて、県全体の経済効果の引き上げになっていないというところが、やっぱり現実としてあるんじゃないかと思います。そういう議論をこの1年間の中でどのぐらいしてきたかわからないんですが、もし可能なら地元中小企業の経済効果につながるような、つながりのつくり方とかいうのをふれていただけたらなというふうに1点目は思っています。
 2点目は、魅力ある高等教育機関の充実というところで、極端なことを言うと、静岡県の場合の人口減というのは若者の流出ですから、大学進学が本当に大きな要因になっているんで、一層の充実という書き方にとどめるべきなのか、それとも、ある程度、定員拡大も含めて具体的な施策として提言を上げていくべきなのか、個人的には人口問題と直結するような書き方を、もう少し踏み込んでしていただけたらどうかなというふうに思っています。
 それから、3点目なんですが、これは先ほど天野先生からも御指摘がありましたけれども、審議会なんかで有識者会議を県庁が立ち上げていますけれども、それがかなり政策決定のプロセスに影響力を持っていますが、市町の要望を聞くとか、住民の要望を聞くということが、パブコメを含めて政策形成過程に入っているんですが、余り重要視されているイメージが、やっぱり持てないんです。市町の要望なんかは、県への要望みたい形で、毎年上がってきますけれども、かなり形骸化されている印象を受けてますので、その会議のあり方とか、意見集約の仕方の見直しというところに有識者会議という審議会とかではなく、もっと現実的な地域の声をちゃんと意見集約をして、政策決定プロセスの中に明確に位置づけるべきだというような書き方ができればいいんじゃないかなというふうに思っています。
 最後は、人口の出生率問題なんですけども、県のほうは2020年に2.07とかなりむちゃな数字を挙げていて、市町はそれにくっついてきてないということこそ、市町と県の意見調整ができてないことを一番示しているところです。なので、これは前倒ししてもらうんだ、あくまでうちはこのスタイルでいって、市町で前倒しさせるんだ、2020年に2.07に近づけるんだという書き方になっているんですが、むしろ、それで県が暴走することよりも、市町が丁寧にやろうとしていることを時には後押しするような姿勢も、県には大事です。県の2.07の数字に見合った取り組みと、市町の別の数字の取り組みというのは、必ずどこかで、税収見込みにしても違いが出てくるはずなんです。なので、ここの書き方については、僕らもそれを認めちゃったけれども、ちょっと何となくひっかかるなというふうに思いました。以上です。

○小楠委員
 提言4のことをさっき言ったんですけど、こういうような表題にしたらどうかなという、私の思いだけちょっと言いますんで、検討してみてください。
 地方創生の芽を育む仕組みづくりとか、芽を育てる仕組みづくりとかは、どうでしょうか。御検討ください。

○相坂委員
 確かに、内発的というのは少しわかりにくいです。

○佐野委員長
 内発的というと、何かですね。検討させてください。

○鈴木(澄)委員
 先ほどの5番委員の各市町の意見をどうやって反映していくかというところの部分については、県側は恐らく地域会議の位置づけをかなり強調してきているけども、いろいろヒアリングをしたりしていくと、結果的にはそれは形骸化してるということで、先ほどの冒頭のこれがどうなんだという話につながっていくと思うんです。だから地域会議をどうやって機能させるかという部分をどこかに盛り込めればいいのかなと。地域会議は何か発表会みたいな感じがあって、という意見が出ましたから、あれではいけないなと思うんです。

○相坂委員
 言われてることに対して、ほとんどがこういう理由なんでできませんと文書回答だけしてるような、そんな状態のようですから。

○鳥澤委員
 今、鈴木副委員長がおっしゃるように、提言5の権限・財源の移譲の規制緩和というところでも、やはり、その移譲の日本一を目指してというところはあるかもしれないけれども、実際に受ける側はなかなか困惑してたり、マンパワーが足りなくて混乱が起きたり、実際的にその移譲したことが返って重みになってることも当然出ているので、そういったことをうまく円滑にするようなことや、今、相坂委員がおっしゃったことも含めて、中身に入れていただければと思います。

○佐野委員長
 市町の意向を尊重するとともにという点は、37ページの上3行に書いてあるとおりで、そういうことも大事だと思います。
 また、規制改革の会議の進捗状況も見定めていく必要があると思います。

○天野(一)委員
 総合戦略の会議で、自分たちで決めて、自分たちがどのくらいやったと、自己満足にすぎない評価をやってるわけです。本当は市町や県がやってきたことに対してどうかということなんです。総合計画についても、本当は市町が総合計画の中で現実にいろんなことが芽生えたり、成長したかという形なのにもかかわらず、これは、例えば県庁で50%いったからどうとか、現実にやったことが評価されているかというと、そうではない。自分たちは目標をつくったけど、市町では何も関係ないわけです。それがやっぱり市町と連動しなきゃ意味がないわけです。今、県庁は全部自己満足の団体になっちゃってるんです。やっぱり、市町が一緒になってやれるような仕組みに変えないとだめなんです。
 さっきの評価のことも、これは実際、市町が感じてると思うけど、県の総合計画の評価なんかは、そんな早くやらなくたっていい場合もあるわけです。だから、こういったことの評価では、数字がひとりよがりで、ちゃんとやったとか、やらないかということではない。だから、そういったことをやっぱり県の職員にも理解させるという提言、つまり、地方創生の意味は何かということを、やっぱり入れるべきじゃないかと僕は思うんだけどね。

○佐野委員長
 思いはわかります。

○天野(一)委員
 ただ、この提言は上手にまとめてあるから、いいと思います。

○櫻町委員
 細かくて済みませんが、提言2の(2)の文言で、ほかは全部提言型で何とかされたいとなっているんですけど、ここだけ必要であるという表現になっています。ちょっと具体的な言葉が出てきませんけど、ここも県と市町がこういうことをされたいという表現にしていただければと思います。

○佐野委員長
 提案型になっている部分もあると思うんですが、そういう捉え方もあるなと思います。
 いろいろ皆さんの思いのたけを話していただきましたが、取りまとめのほうは皆さんの意見を踏まえて、正副委員長に一任していただきたいと思います。それでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)
 わかりました。
 では、この辺でよろしいですか。
(「異議なし」と言う者あり)
 では、報告書については、また2月上旬に皆様にもう一度まとめたものをお送りして、その後、議会開会日に議長に提出する予定です。
 それでよろしいでしょうか。
(「異議なし」と言う者あり)

 では、以上をもちまして、当委員会に付託された調査を終了することとなりますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)

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