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委員会会議録

質問文書

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平成30年10月観光地域づくり特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:森 竹治郎 議員
質疑・質問日:10/05/2018
会派名:自民改革会議


○森委員
 先生からいただいた資料の急増するインバウンド観光客、外国人宿泊客のシェアは5割という、これに関係して、お教えいただきたい。
 今、インバウンドの観光客、急増しているのは、やっぱりゴールデンルートと言われる東京都内の浅草や新宿、銀座、それから箱根、京都、大阪から、地方である伊豆半島のほうには、まだ、その影響が全く及んでいないと言っても過言ではないと思う。これから、インバウンド客が伊豆に来てもらうため、主要なその事業といいますか、政策というか、そういう対応的なものを教えていただければありがたい。

○清水愼一氏
 もう圧倒的にまだまだゴールデンルートが多い。しかし、日本に来る回数が3回、5回、10回になってくると、必ずゴールデンルートじゃなくて、ほかにも回るというのは確実です。我々がイタリアに初めて行くときには、ローマとミラノとフィレンツェに行こうかと。ところが、イタリアに3回、5回行くと、ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ベネチアはもういいから、じゃあアマルフィの海岸に行こうかとか、シチリア島に行こうかと、本当に名も知らぬところに行くのと一緒で、そういうふうになるんですが、問題は、外国人がそこを知らないということなんです。伊豆半島っていったって、ほとんど知らないです。ですから、そういった意味で、どうやって知らしめるかということなんですが、その1つは、今、申し上げたんですが、伊豆半島なら、もう世界でここしかないというとっておきの言葉、とっておきの写真をSNSで発信するしかないんです。
 徳島県の祖谷渓という平家の落人の、全く中山間地の典型で、住民がここは三好市なんですが、一時期5万人いたのが今3万人になって、近い将来、1万人になると言われるとこなんです。この祖谷渓という山奥が、私、実はここのアドバイザーもやってるんですが、祖谷渓なんて言ったって、誰もわからないんです。だって聞いたことないし。徳島県なんていったって、誰も知らないんです。四国って言っても知らないんです。平家の落人なんて言ったって、全く知らないんです。というので、どうしようかって言ったら、私の友人のアレックス・カーというのがいて、ここは、1000年間かくれんぼしてるんだと。千年のかくれんぼだと。ということで、それを英語に訳して、Hidden Hamlet、隠された小さな村という言葉でやったら、外国人がおもしろいじゃないかって来るようになるんです。
 というふうに、伊豆を象徴するとがった言葉で発信しないと、伊豆は桜がきれいです、海がきれいですって言ったって、これは日本全国みんな同じ宣伝してるから、印象に残らないんですよ。だから、伊豆のDMOのまずやるべきことは、伊豆のとがった発信なんですね。これ、難しいんですよ、実は。今、伊豆って1つの言葉で集約すると何だろう。長野県が1つの言葉に集約したら、しあわせ信州、全くつまらない言葉になっちゃったんですね。
 そういう意味で、1つの言葉に集約する、これが実はDMOの一番大変なところで、静岡県も、もっと大変だと思います。遠江と駿府と伊豆は全く違いますから、ですから、そういった意味でなかなか大変ですよね。
 ただ、それで来るようになって、そのときには、さっきの足と、おもしろい物語をつくらなきゃいけないんですよ。おもしろい物語を。こういうふうに、修善寺におりたら、こことこことここへ行くと、何かここでこんな人に出会えて、こんな人に会えてという、何かもうわくわくするような、プログラムをつくり上げなきゃいけない。それを、並外れた、はい、温泉に入って、はい、ここの道の駅で御飯を食べて、はい、なんていったら、こんなのは日本全国どこでもやっていますから。という意味でのとがったものを伊豆。だから、浜松も、何だろうかっていったら、やっぱり実は浜名湖じゃないかと。

○森委員
 観光誘客を何十年も同じようなことをやってきたかもしれない。今、先生がおっしゃるように。だから、そのやり方を変えなきゃいかんと思うね。

○清水愼一氏
 だから、その意味では、やっぱりある程度、今までのしがらみを超えて、なおかつやっぱり外国人のことも知って、ある程度ちゃんとデータも持つようにならないと、なかなか大変ですね。

○森委員
 来年のデスティネーションキャンペーンが成功するように、またJRの重役OBのようですから、先生は、またいろいろ御協力、御指導をお願いしたいと思います。

○清水愼一氏
 長野県は大失敗したんですよ。去年やったときに。10%の宿泊客をふやすと。7月、8月、9月で。それでこれだけで2億円近く使ったんですよ。何と、去年の7月、8月、9月、宿泊客が減ったんですよ。それで、何が原因だっていったら、いや、長雨が続いたから。長雨なんか全国どこでも一緒なのに、そのために2億円使ってるんでしょっていって。
 結局、何が一番だめだったかというと、1つは、長野県がこういうものを売りたいんだということを、ちゃんと言わなかったんですよ。どうしてもJRの言いなりになってしまった。ですから、そういった意味では、こっちが予算出すんだから、こういうものを売りたいんだということを、ちゃんと言わなきゃいけないんですな。まあJRだからっていって、遠慮することはないんですよ。お金出すのはこっちですから。

○森委員
 県の当局に聞かせてやりたいような気がする。ありがとうございました。

○多家委員長
 ほかに、御意見、御質疑等ありませんか。

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