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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年12月定例会県民委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:12/14/2009
会派名:自由民主党県議団


○中谷委員
 数点伺います。
 まず、14ページのこどもたちの文化芸術鑑賞推進事業の実施です。
 コースが2つ記載をされています。美術・文化財プラス演劇コース、それと美術・文化財プラス音楽コースとあるわけですが、県下に数ある中学校の中からこういった中学校が選ばれたというか、選んだ理由、方法、多分教育委員会とも相談をされたのではないかと思いますが、そんなことがなければないとお答えください。

 次に、隣の15ページのグランシップの外壁化粧石材の問題なんですが、グランシップ、ネーミングのとおり大きな船ということですが、最近いろいろはがれてきて沈みやせんかと思って心配しているんですが、まず平成16年度に8件、これは事実として皆さん把握をされたわけですが、それから何年かたって平成21年、あえて公表をされて実は前からポロポロはがれていたんだよという振り返っての報告というか、発表だったわけです。少し唐突だという意見もありましたし、その間は下に記載のとおり、16年度とか18年度とか、さりげなく目立たないように――深く静かにと言ったほうがいいですかね――なるべく大騒ぎにならないように、かつ人的被害を招かないようにじわじわと対策を講じながら、何かここへ来てどうも今のままではぐあいが悪いと、より大まかな対応が必要ではないかというふうなことで――私はそう判断したわけですが――発表されたということですが、その発表までの経緯と経過、当時の考え方、あわせて、このグランシップの中で外壁化粧石材という部分が大体何%ぐらい面積であるのか、これをお聞かせ願いたいと思います。

 次に、先ほど9番委員が、25ページの企業の森づくりの促進の中のしずおか未来の森サポーター制度を拡充するという意味で、ここに記載がございますが、日本製紙株式会社及びしずおか豊かな森づくり推進会議の協力とございます。
 この2つの組織団体に、会社と言ってもいいんですが、どのような協力をしていただいて、これの立ち上げに至ったのかというのを伺いたいと思います。

 それから、27ページになりますけれども、ここにニホンジカ緊急対策、これはもうことしの6月議会からずっとこの委員会で議論があったところですが、先ほど農林業従事者のわなの関係の説明があって、新しくイノシシの管理計画を立てるんだということでした。
 現実の問題として、この農林業従事者のわなの免許の取得状況をお知らせ願いたいというふうに思います。

 それから最後になりますが、事業仕分けで孤軍奮闘された静岡悠久の森整備事業費。
 不要はこれ1つなので目立ってるわけなんですが、資料をちょっといただいたら平成10年度からこの事業を実施されていて、それで平成21年度まで5億1717万3000円投下をされました。執行されました。約5億円もかけてさまざまなタイプの森林を設定して、県民に広く周知していく、そういった方向性だと思うのですが、当初の立ち上げの目的、こういうことで悠久の森を整備していくんだという、それを伺いたいわけですが、あわせて5億円のお金を使ってどのぐらい所期の目的が達成されたのかということを伺いたいと思います。とりあえず。

○後藤文化政策室長
 まず最初に、こどもたちの文化芸術鑑賞推進事業、これの学校を選んだ理由、その方法ということについてお答えいたします。
 今年度の学校の選定につきましては既に去年度末、平成21年2月に市立、国立、それから私立のすべての中学校に対して案内通知を送付をしまして、1カ月程度で参加希望をとっております。
 そういうことで、県が全県の中学校を対象に募集をして、それに対して希望する中学校を選定をしたということですけれども、選定に当たりましては、まずこの事業が県が参加する中学校にバス代を補助しているということから、スクールバス等で自前で会場まで来れる中学校を最優先をしております。その次には、初参加の中学校を選んでおります。それから、前年度に参加とか、その前に参加したとか、参加した頻度によって参加校を選んでおります。最終的には東中西のバランスも考慮して選定をしているということでございます。

 それから、2点目のグランシップのスレートの落下についての御質問でございます。
 まず、公表に至った直接的な経緯ということでございますけれども、今年度の10月19日に公表したわけですけれども、今までの平成16年6月30日からの40件の剥落を見ておりますと、16年度から19年度まででは1,000グラムを超えるような大きな剥落というのは3件であったわけですけれども、平成20年9月からこの10月までの1年間のうち1,000グラムを超えるような大きなスレートの剥落が4件あったというようなことで、大きなスレート片の剥落の頻度が高くなっていると、今までとちょっと違った傾向が出ているというようなこともありまして、ここで公表するというようなことが県民の皆さんの安全確保をさらに徹底する上で必要だというふうに考えたものですから、この10月で公表したということでございます。
 それから、これまでずっと最初の落下が起きてからの経緯、経過ということでございますけれども、平成16年6月30日に5キロという大きなスレート片の落下がございました。直ちに落下をした場所の立入禁止措置ということでチェーン、プランターの設置、それからその日から毎日財団の職員、警備員が目視による巡視という形でパトロールをしておりました。その後すぐに設計業者、施工業者等も含めまして対応を検討した中で、立入禁止措置をロープ等で行うでありますとか、それからスレートが使われてる石材の試験というようなことも実施をしております。
 この石材の物性試験につきましては、16年度と17年度と2回行っております。18年度からグランシップの人が通行するところには屋根を設置する、通行しないところは植栽で囲う、植栽をつくるというような形で順次安全対策を実施するということで、17年度には設計を行いまして、順次18年度から20年度まで安全対策に努めてきたというような経過をたどっております。以上です。

○山本環境ふれあい室長
 2点御質問いただきました、まず1点目ですけども、企業の森づくりの関係ですけども、ふじのくに森の町内会の関係者は5者になります。
 まず、紙を買っていただく企業、それから製紙会社、それから先ほどお話がありましたしずおか豊かな森づくり推進会議、それから森林所有者、それから県というような5者になります。そのうち製紙会社につきましては、純然と名前のとおり木材を受け入れていただいて紙をつくっていただくという形で協力をいただくということになります。もう1つ、しずおか豊かな森づくり推進会議につきましては、企業からいただいたお金15円がほかに使われないようにということで、トレーサビリティーという形でちゃんと管理をしていくというところで協力をいただくということでこの推進会議に協力をいただいております。

 2点目、静岡悠久の森の整備の関係ですけども、悠久の森につきましては、もともとは県営林という形で明治38年に日露戦争の勝利を記念するとともに県有財産の造成を目的に創設されたものでございます。
 その後、県民のニーズの変更ですとか環境への意識の高まりとかという形を受けまして、平成9年度にそれまでの木材生産を目的とした管理から方針を転換しまして、環境財として管理していくという形になって悠久の森という形で位置づけております。
 したがいまして、豊かな自然環境財として森林を後世に継承していくということが悠久の森の目的でございまして、当初の立ち上げから5億円余のお金を使って整備してきてるわけなんですけども、当初の立ち上げの目的は現在もそのまま堅持しているという形から達成をしているものというふうに考えております。以上でございます。

○後藤文化政策室長
 先ほどのグランシップの御質問に対して1点答弁漏れがございました。
 スレートがどれぐらいの面積にわたって張られているかということでございますけども、グランシップの外壁全体の面積がちょっとわかりませんけれども、スレートが張られている面積につきましては8,700平米でございます。以上です。

○堀自然保護室長
 私からは、農林業者のわなの免許の取得状況ということについてお答えいたします。
 農林業者だけというふうな統計はございませんが、平成19年に農林業者の方の免許の取得というものを簡便にしようということで、以前――18年までは網とわなの両方の免許を合わせて取るというふうな形になってございました。それが19年には網猟とわな猟と分かれたということで、免許が非常に取得しやすくなったということがございます。
 それで、平成18年は免許の受験者82人でございました。それが平成19年は184人、平成20年は128人、本年度は212人と大幅に増加しています。この方々は新たに免許をとるということでございまして、私も講習会に行ってまいりましたが、受講なさっている方のほぼ100%が農林業者の方でした。その数字から類推しますと、今県内にわなの免許を持ってる方が約1,100人ございます。そのうちの7割強が、農林業者の方というふうに考えてるところでございます。以上でございます。

○中谷委員
 ありがとうございました。
 まず、14ページのこどもたちの文化芸術ということですが、この表を見ますと1年生、2年生、中には3年生もありますが、やっぱり3月の高校入試を控えて3年生はそんなことをやってられるかと。1年、2年で対応すると、こういう理解でよろしいでしょうか。

 それから、グランシップですが、外壁化粧石材と書いてあるんですね。これは本来は要らないような物なのでしょうか。要するにある物があって、それを美しく見せると。家でも何でもそうですが、俗に言う化粧板とか化粧材とかいろいろありまして、それはややぜいたく品に部類するものなんですよ。本来はなくてもいいんだけど、より見た目をよくするとか――こういうことをとりたてて言ってるわけではございませんが――そういう意味でひょっとしてこれを全部除去したりすると何か特別弊害があるのかないのかということとあわせて、例えば、これだけの8,700平米の面積を安全な別の物に変えるとすると――どのような検討をされたかわかりませんが――一体どのぐらいの金額がかかるのかなというのを伺いたいと思います。

 それから、しずおか未来の森サポーター制度の拡充の件ですが、先ほど比重は0.4ということで、B材、C材や雑木材というようなのも利用したりという説明もありましたが、ぜひいろんな方面から応援をいただいて、そうしないと大変なことになるなと思いますので、うまく回るように、これは要望というかお願いをしておきたいと思います。

 済みません。ちょっとグランシップで1つ落としましたが、知事が本会議の答弁の中で――私はちょっと磯崎新氏に対する挑戦だなと思ったんですが――ああいうのをあんな急傾斜のところに本当に大量に使用したことでよかったのか検証すると、そういう発言を実際されているんですが、この辺のことについて、その後、何か知事と話をしたのか、重要なことなのでちゃんと調べると言ったのか、その辺をちょっと伺いたいと思います。

 わなの件ですが、非常に重要なことだと思いますし、私に言わせるならばイノシシの保護管理計画はもうとっくに、被害は多発というか全県下的に出てたので、多少市町の意思がやるやらないということで左右されるということは理解しておりましたが、もう少し県も早目にちゃんとつくれということで、これから22年度やるということですから、ぜひ気合いを入れてやってもらわないと大変なことになってるということは今さら言うまでもないと思います。今まで被害の状況を見てると、例えば9番委員とか、私なんかもそうですが、朝散歩するとゆうべいらしたなと。敬語使うような相手じゃありませんが、イノシシが必ず来て何か荒して、サワガニだか何かいろんな物を食べて帰ったなと。置いていくものは大体排せつ物という、こういうことになってまして非常に困ってる状況なので、できるだけきっちりと対応していただきたいというふうに思います。

 最後の悠久の森整備事業ですが、事業仕分けで廃止という県民部関係の事業の中で唯一名誉あるかないかわかりませんが、廃止、不要というふうに仕分けをされてしまったわけです。
 そのとき山本室長、あなたは――部長でもいいんですが――何を言ってるんだと、そんなことがあるわけないじゃないかというふうに思って……。部長に聞きますかね。私、決算特別委員会である部局の答弁を聞いたのですが、仕分けにあってそれが不要と言われたらしくて、冗談じゃない、そんな私たちが一生懸命やってるのにぶつぶつと、詳しくは申しませんが非常に抵抗感を持たれてるというような発言を生で聞いて、これに対して県民部唯一の不要事業、悠久の森整備事業について仕分けの判定についてどう思われたかということと、来年度県有林の管理事業費として3955万6000円ということで再構築するとことですが、その内容を少し教えていただきたい。以上です。

○後藤文化政策室長
 こどもたちの芸術文化鑑賞事業についての御質問です。
 3年生は受験もあるんじゃないかというようなことですけれども、もともとそれぞれの中学から、1年から3年までとか、中学によっては1年生だけだとかというような形での希望が出てきておりますので、それに関して我々のほうで制限とか、そういったようなことはございません。

 2点目のグランシップのスレート化粧石材ということで、一種のぜいたく品のように思われるけれども、除去すると弊害があるかということなんですけれども、除去したことによって雨漏り等は発生しないというふうには聞いております。ただ雨なんか降ったときには雨音が直接下のスレート板に当たって、騒音といいますか、中で催事をやってるとかなりそういった騒音等の影響が出るんじゃないかというふうに思われます。
 それから、全部ほかの物に取りかえてしまったらというような御質問でございますけれども、過去に本当に概算の概算という形で、現在のスレートをアルミパネルに張りかえたらどうなるかというようなことの試算をしておりますけれども、足場なんかも組むというようなことで非常に大がかりになるということで工期も約2年間ぐらい、それから費用的にも14億円ぐらいかかるんじゃないかというような概算でございますけども、そのような試算があります。

 それから、知事が本会議の答弁であのような規模で、また急傾斜地のところにというような御答弁をいたしました。
 我々としましては現在の屋根の設置でありますとか植栽のエリア、立入禁止の措置、それから目視のパトロール、こういったような措置で現在までのところでもって、安全の確保は図られているのではないかなというふうに考えておりますけれども、今後の抜本的な対策の必要性も含めまして剥落原因の再調査をしたいと考えております。ただ、これも平成16年度と17年度に物性の試験というようなことで2回調査を実施しておりまして、我々としましては、その後新技術でありますとか、それから新たな知見の開発に期待をしているところでございますけれども、そう簡単にはいかないだろうというふうに考えております。現在のところは土木、それから建築、それから石材の専門家の方々などに調査手法等について御意見を伺っているところでございます。御意見を伺いながら、それを参考に剥落原因の再調査をして、その再調査の結果を踏まえて抜本的対策が必要か否か、そこら辺について検討してまいりたいと考えております。以上です。

○石野環境局長
 静岡悠久の森関連で御説明させてもらいたいと思います。
 悠久の森整備事業がまさか廃止というのは、私は思っていませんでした。実は整備事業なんですけど、中身は維持管理でございます。そんなことで、しかも仕分け人の方たちも不要がお2人、現行どおりがお2人、広域的な取り組みが必要だということがお1人、最終的にあえて不要というような形で、少し実は最終的な結論も整備、管理、活用一つ一つの一連のメニューとして一体にしたらどうかと、単独にやる必要はないじゃないかということも、どうも私たちの事業の名称、あるいはわかりやすい資料、いわゆる見える化がちょっと足りなかったのではないかなと実は感じました。
 実は、管理しております森林は、およそ1,900ヘクタールございます。そのうちの約50%がいわゆる環境林としまして、将来的にも地球環境あるいは多面的な機能を維持するために保存しておこうという森林でございます。残りの約4割、そこは県民の人たちに森のよさを知ってもらいましょうというふれあいの森と称しています。残りあと10%が都市あるいは町のすぐ近くの里山でございます。そういった3つの形態がございまして、今までそれぞればらばらに管理、あるいは教育とかそういうような形の使い方をしてたんですけど、もう再構築するという意味で保有する1,900ヘクタールにつきましては、管理するというだけのものと、もう1つは県民参加の森づくり推進事業という形で、先ほど言いました里山とかふれあいの森というものは県民の人たちに参加して森づくりやっていただきたいところでございます。それは環境教育にも使うところでございますので、そういった二本立てにさせていただきました。ですから、今まで悠久の森整備事業費が1つ、あと里山保全活動推進事業費が1つ、もう1つ県民と森林を結ぶ協働推進事業費、これらが別々にあったわけですけど、そこのところには維持管理する部門もそれぞれのところにちょっと入ってたところがございます。
 そういったものを仕分けの御提案をもらいましたもので、わかりやすく私ども見える化をしようということで、あくまでも管理事業が1つ、もう1つが県民参加森づくり推進事業、この2つに分けさせていただきました。ただ、仕分け人の人たちのほうから効率化というお話もございましたもので、管理の仕方につきましては、特に里山とかふれあいの森の地域が約5割ほど占めるわけで、ここのところにつきましては少し県民の方たち、あるいは別のNPOの人たちの応援をいただいて、従来の管理の仕方をさらにコスト縮減をしようかという形で、来年度からその辺のことを検討したいと思っています。以上です。

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