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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年9月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:10/06/2016
会派名:自民改革会議


○増田委員
 分割質問方式でお願いいたします。
 私からも、東静岡駅南口県有地への文化力の拠点における県の取り組みについて、再三で恐縮ですがお伺いさせていただきます。
 皆さんから御議論がありますように、まだ正直議会の中ではこの点につきましては、コンセンサスも至ってないですし、またいろいろな御意見もあるのが事実でございます。副委員長という立場で恐縮なんですが、会派の所属議員でもありますのでお伺いせざるを得ない立場でございますので、確認もしながら少し質問させていただきますのでよろしくお願いします。
 まず、先ほどスケジュールの延期の話がございました。昨日から議会の皆様方の意見をいろいろ取り入れながら柔軟に対応していきますという姿勢は何度かお言葉をいただきました。ただスケジュール感に関しては、パブリックコメントを3カ月ぐらいずらすというお話が先ほどありました。やっぱり期間としては、譲ってもこれぐらい後ろにずらすぐらいの話なのか、議会や一般県民の皆様方の理解が本当に得られるまで期限を切らず延期をするというお考えなのか、どちらなのか、延長の延期幅について、まず確認させてください。

○山口地域振興課長
 先ほど私が答弁いたしました時期の話ですけれども、これはまず今の基本計画案をもとに確認する各機能の話とか、民間事業者から聞く部分が3カ月はかかりますということです。最短で事業費を出せるのがその時期になりますが、できるだけ早い時期に事業費を出すということから、パブリックコメントがこのぐらいの時期になるだろうと申し上げたものでございますので、御理解いただければと思います。

○増田委員
 パブリックコメントに関してだけという位置づけでよろしいわけですね。

 そうしましたら、この事業、この施設をいつまでにつくりたいのかなというスケジュール感については誰もが関心を持っています。
 昨日、増田政策推進局長から国際学生寮――留学生の学生寮のことで、国が平成32年までに留学生を倍増で30万人計画になるので、それに呼応して県も留学生をふやしていろいろやっていく。県は平成31年までに3,500人にします、したいという目標を立てているというお話でした。ということは、この文化力の拠点をそれまでにつくってこの施設を活用しながら留学生の交流を図った上で、平成31年の3,500人を目指すということでよろしいでしょうか。

○増田政策推進局長
 昨日、国の目標あるいは総合戦略上の留学生倍増の目標は申し上げたとおりでございます。
 これからコンペをやり、設計をやり、工事をやって完成になるわけですが、どういう整備方式でやるかにもよりますが、民間活力を最大限活用した導入を模索しております。
 例えば、「プラサ ヴェルデ」は等価交換方式でやりましたが、公募してから完成まで6年かかっています。一般的な事例を見ますと、公募してから4年から6年ぐらいかかっている事例が多くございますので、一定の時間がかかるものと考えております。
 冒頭、10番委員から話がありましたとおり、文化力の拠点は人口減少克服あるいは若者の人口流出に歯どめをかけるという喫緊の課題に対応するということで認識しております。我々としてはスピード感を持って、可能な限り早い実現を目指して取り組んでいきたい思いでございます。
 ただし進めていく上では、県議会の先生方に疑問点とかいろいろありますので、我々はスピード感を持って皆さんに説明し、御理解をいただけるように努力し、御理解を得ながらスピード感を持って取り組んでいきたいということでございます。

○増田委員
 ということは、2020年の東京オリンピックまでにつくりたいということは、スケジュール感として、そこはちょっと外して考えてよろしいですか。

○増田政策推進局長
 先ほど言った4年から6年ということで考えると、ちょうど東京オリンピックのころにかかるタイミングでございますが、繰り返しになりますが、我々はいつありきという部分よりも、本県のいろいろな課題克服のための施設ですので、できるだけ早く可能な限り全力を投入して早目に実現できるようにやっていきたいという趣旨でございます。

○増田委員
 確かに、平成元年からもう始まった大きな計画でございます。基本的にここを何とかしましょうと東静岡駅周辺の皆さんや静岡市の地元の皆さん、県民だって一等地がずっとあいている状態で、駐車場で使っていますけど、やっぱり県有資産の有効活用を考えれば、20何年間も余り活用されてない状況が続いていますので、その点、地元からの期待もあるんだと思います。
 スケジュールもそうですが、どういったものをつくるのかともう1つ、やっぱり予算、コスト面は、誰もが関心のある事業です。今東京都がやっている問題もそうです。私たち県議会にいて、箱物4連発になるんですよね。富士山世界遺産センターが来て、富士山静岡空港ターミナルビルが来て、篠原地区の野球場整備構想が来て、今度この文化力の拠点と。
 かなり大きな箱物の話が一気に4つ続けてきているわけです。そのときにいつも課題になっていたのが予算規模であったはずです。特に富士山世界遺産センターのときには県議会からも提言をさせていただいて、県当局からは、いろいろ真摯に受けとめるという言葉も何度も私たちはいただいております。
 その上で、この予算については、いろいろな理由があって出せませんということです。ただ出せないとなってしまいますと、もうマスコミやテレビでは地上15階建ての建物があそこにできるって出ちゃっているわけですから、その時点で一般県民の方は、でも予算が出ないのか、おかしいと思っちゃうわけですよ。私たちもそれは思います。
 そうすると県庁の人は予算のこと、コストのことは一切考えずに、機能だけどういった建物をつくろうかという話だけを進めているんじゃないかという疑念がもう起きてしまっています。県議会議員の中にも起きてしまっていますので、その点を確認させていただく意味で、二、三確認をさせていただきます。
 まず、あそこは2.4ヘクタールの県有地に建てることが基本です。この2.4ヘクタールの県有地の今の財産価値ですね。駅前の一等地で皆さんがあんないいところと言うところ。その2.4ヘクタールの資産価値は課税標準額をかければ出ると思いますが、県としてはあそこの対象となっている土地はどれぐらいの資産価値があると御認識でしょうか。

○増田政策推進局長
 土地の鑑定評価をこれから実施いたしますので、正確な金額はこれから出します。
 固定資産の路線価ベースで申し上げますと、平米30万円でございます。単純に面積規模2.4ヘクタールを乗じますと、72億円余になるものと考えております。

○増田委員
 そうですね。平米単価だとそれぐらいになりますので、出発点は、まずこの72億円の資産価値のある土地を活用してということだと思います。
 事前に私どもに手法を6つぐらい提示していただいています。土地はそのままで上に県が直営で物を建てるやり方、それと公共施設型であったり、公有地活用型であったり、民間活力導入でPFIとかいったり、定期借地だったり、等価交換であったり、まあいろいろな手法を6つ私たちに御提案いただいています。
 ですから、どういう形であれこの72億円の土地の資産に県民の財産をどれぐらい使う話なのか。この中でおさまる話なのか。さらにこの72億円の資産を売却してしまうことは、県民の財産がなくなるわけですから、その上にさらに県の予算から税金の投入が追加であるのか。やはりそこのラインは、ちょっと見なきゃいけないと思うんですね。
 「プラサ ヴェルデ」は非常に上手にやっていると思いますが、この予算が青天井にもなってはいけないという思いがあります。
 お隣のグランシップは建設したときの年が違いますので、建築費の価格の相場は全然違いますけれど、あそこは6万630平米に502億円の建物が建っているわけですね。これは土地を除くと平米単価が83万円ぐらいになるんです、建物が。また最近県が沼津市につくった「プラサ ヴェルデ」。あそこは延べ床でいきますと、1万1188平米です。そこに67億円の建物を建てて、手法はいろいろですが建物ベースで言うと67億円ですから、平米60万円ぐらいです。
 ちょっとグランシップは高いかもしれません。これ土地まで入れちゃうと平米単価110万円ぐらいの建物になってしまいますので、安いほうをとって「プラサ ヴェルデ」の60万円で計算しても、ここは少なくとも県に2万3000平米あるわけですよね。県が主導する建物をつくりましょうということで2万3000平米に掛けちゃうと138億円ぐらいになってしまうんですね。「プラサ ヴェルデ」と同じような感覚で言うと。先ほど10番委員が言われたように100億円はいくんじゃないかというのは、実は誰も思っちゃっているんです。それで130億円。土地の資産が72億円ですと、税金の投入の可能性が高いんじゃないんでしょうか。やっぱりそういう算数式になっちゃうんですね。
 これだけ県が困っている。財政的に決して余裕がないと私は思います。景気回復もまだおくれているし、格差のこと子供の貧困のことも私たちは言わせてもらっていたりして、やっぱり1億円、2億円なんてとても大きなお金ですよ。それがこの箱物によって物すごく金額が大きく振れちゃう懸念は、やっぱり私たちは思っております。
 私が参考例に出した「プラサ ヴェルデ」とグランシップの建築の平米単価の様子と2万3000平米のこの文化力の拠点に対する建築費のイメージをどのように捉えてらっしゃるでしょうか。御所見を伺います。

○増田政策推進局長
 「プラサ ヴェルデ」の単価とグランシップの単価について、グランシップは大分設備等があると思いますので、一つの参考になるような単価ではあると思っています。
 今、我々が事業費をお示しできないと言っているのは、ベースとなる面積つまり官の導入機能の面積部分をこれから詰めていく部分と、先ほど言われた民間活力を導入して、可能な限り財政負担を圧縮する手法として等価交換方式であるとか、さまざまな整備手法が考えられます。そうしたことをこれから吟味して概算事業費をできるだけ早くお示しさせていただいて、県議会議員の方々にもお示しし、県民の皆様にもお示しし、当然投資とコストの関係、そういうものも含めていろいろ御議論をいただきたいと思っております。
 先ほど私が申し上げました土地の価格も、あくまで固定資産の路線価の参考で言ったわけで、あれも奥行長大補正とかいろんな補正をしなければ出ません。これから鑑定評価をやってしっかりと吟味して土地の価格も出していきますので、72億円ありきという数字ではございません。早急に責任のある数字をはじいて皆さんに示して御議論いただきたいと思っております。

○増田委員
 それでは、確認させていただきますけど、そうすると今までの専門家会議や市と静岡県の話が平成元年からあって、その間いわゆるコスト的な観点は一切考慮せずこの話はずっと進んできたと考えてよろしいでしょうか。

○増田政策推進局長 
 専門家会議におきましては、基本構想で掲げたコンセプト等を踏まえて、ふさわしい導入機能あるいはおおむねの規模感と本県の文化力の拠点にどういうものが一番ふさわしいかを中心に議論をしてもらったわけです。
 しかし、コスト面に関しましても、メンテナンス等の維持管理面から将来的に負担がかからない仕組みを十分考えてやっていくべきとか、駐車場を建物と一体的に組み込むと非常に額が上がってしまうため分離方式にしたほうがいいんじゃないかとか、あるいは先ほどおっしゃられた民間活力を使ったいろんなパターンを見ていただき、事業スキームについても御意見をいただいております。
 県としましては、コスト面は非常に重要だと認識しておりますので、これからこの辺をしっかりと精査して、お示ししてまいりたいと考えております。

○増田委員
 富士山世界遺産センターのときもそうだったと思うんですけど、専門家会議とか有識者会議では、そのメンバーは誰でもこういったものをつくります、皆さんどういったものをつくりたいですかって言われたら、絶対夢や希望やロマンをみんな言うわけですよ。いいものをつくりたいという思いがまず一つ。それからお金のことは忘れてこういうものがあったらいいね、ああいう施設もあったらいいねと絶対誰もが思うはずです。これは行政が進める話ですから、予算の限界を見ておかないと、どんどんおかしくなっちゃうし、青天井になっちゃう可能性があるんだと私は思います。
 昨年のこの委員会では施設整備が当初1万2000平米ぐらいでしたよね。ことしになって2万3000平米と大体1万1000平米ぐらいぼんとふえているわけです。くしくも先ほど言った「プラサ ヴェルデ」の平米60万円に1万2000平米を掛けると72億円ぐらいになるんです。ちょうど土地の資産価値と合っちゃうぐらいです。
 ただ、それがこの1年ではなく数カ月間で、例えば国際学生寮がきのう3番委員から御指摘いただきましたけど、3,000平米が6,000平米になっていますよね。それから専門家委員の御発言の中に、100人なんかじゃなくて、200人ぐらいにしたらいい。また政策推進局長からシェアルームだけど300人ぐらいが利活用できる留学生の国際学生寮をつくったらどうだろうかと。ただこういった部屋の規模を倍にした瞬間に建物の金額が幾らふえるかという話も同じようにしないと、専門家はやっぱりどんどん言っちゃうと思うんです。どんどん上がってしまう仕組みが、やっぱりこういった専門家、有識者会議と言われるもので、そういう雰囲気にならざるを得ないと思うんです。
 どこかで歴史・文化をやるとか、迎賓機能をつけると言った瞬間に幾らと大体の金額のイメージがないと、私たちがチェックできる以上のわけのわからない世界まで金額が上がっちゃうんですね。
 そういったお金、県の財産、県の予算の大切さを、専門家会議や県の皆様方が政策を決める機能を考え提案している中で、どういうバランスで出してきたのかが全く見えないものですからとても怖いなと思っているんですが、その点について御所見を伺います。

○増田政策推進局長
 先ほどの答弁の繰り返しになってしまうわけですが、専門家会議の中では本県にふさわしい最大の効果を発揮する文化力の拠点の機能、規模等について議論を尽くしていただいたということでございます。コスト面についても議論の中で現実あったところでございます。
 これでもう決まったからこれでやるとコンプリートしているものではございませんので、これをコスト面からもしっかり検証して、皆さんの御意見を聞き、県民の意見も聞き、コストと機能の両面から最終的には本県にふさわしい施設として固めてまいりたいと考えております。

○増田委員
 何かしましょうという話になっていたエリアですから、いいものをつくってもらいたいとは、県民みんなが少なからず思っていると思うんです。
 ですから、最小限の予算で県民の幸福度を最大化するためのより効果の高い施設をつくる観点を持たないと、効果が最大のほうだけを考えてしまうと予算も一緒にどんどん上がっちゃうはずです。やっぱりこれはその両輪でいかないと、今の県の置かれている財政状況からすると、つじつまが合わないんじゃないかと思います。
 ぜひ予算、コスト面の観点からのチェックを抜かりなく進めていっていただきたいと思っております。
 これからの事業の進め方として、もう専門家会議を離れると思います。これから決めていくのは県当局になるわけですね。私たちが意見を見せていただいて意見を言えるチャンスはあるのかもしれないですが、政策企画部が主導でいくということでよろしいですね。それから政策調整会議の位置づけについて、ちょっと確認をさせてください。

○増田政策推進局長
 県全体の意思決定の観点から政策調整会議をやっています。
 この政策調整会議は、基本的には知事のトップダウンとして各部局長の現場感覚に基づいて、いろいろ議論しながら、今後どう重点化を図って政策をやっていくかというもの。
 この文化力の拠点も当然のことながら重要な政策の一つでございますし、全部局に関連しておりますので、この場で議論も当然し、方針を決めながら進めていくことになると考えております。

○増田委員
 議員の方の意見を聞いてと、きのうから何度も聞いていますけれど、私の感覚では、議員とか一般県民の方から意見が出た段階で、この資料の15階建ての機能とか概要や高さがどれぐらい変わるのかなって正直思っているんです。
 今までいろんな施設について議会側からいろいろ提言し、私たちも会派からも言わせていただいておりますけれど、県当局の今までの進め方でいきますと実はほとんど変わらないんです。唯一富士山静岡空港ターミナルビルの茶畑をイメージした屋根を何となく外していただいたイメージを個人的には持っていますが、それ以外に関しては、富士山世界遺産センターも柱の数ぐらいだったのではないかと。
 基本的な部分に関しては、やっぱり県当局が立てた計画案の図が走るだろうなと思うんですが、どれぐらいこの変更に対する柔軟幅を持ってらっしゃるかという感覚について、抜本的に考え直す可能性があるのかということ。
 先ほど山口地域振興課長から、固めたい機能というお話がありました。やっぱり機能が幾つかある中で調整が必要な機能、県当局としてどうしてもやりたい、入れたい機能があるということもありました。その動かしたくない動かせない機能が、もう既にあるのかというのが1つ。それから議員や一般県民が今の時点から意見をした場合に、どれぐらいの幅で変更する可能性が県当局側であるとお考えでしょうか。御所見で結構でございます。お願いします。

○山口地域振興課長
 私は前年度まで空港運営課にいまして屋根を変えたところの課長をやっていました。あの屋根も相当意見を聞いて結局変わったということで、皆さんの意見を取り入れたことになります。
 今まで県の施設を県議会の皆様に、こういうことをやります、予算をとりたいですという話をやっていた時期と、今回お示ししている時期は相当差があります。皆様からいろいろな御指摘を受けて、まだ全然固まってないねという時期にお見せしていることは、皆さんの意見を聞いて取り入れる幅は、ほかの事業よりはあるということです。
 ただ、基本構想を経て基本計画の案になってきていますので、基本構想に全くない意見を県民からいただいたときにそれをどうしましょうかということについては、私見でございますけれども、なかなか難しいのかなと思っています。
 ただ、この文化力の拠点は構想の段階で総花的と言われてきましたが、そういう中に入っている機能で、例えば本会議の質疑の中で、こういう機能を入れたらいいじゃないかということは二、三ありまして、実際そういうのは入れてきました。ですので、そういうことも考えられます。
 この幅ということになりますと、当然専門家会議の皆さんからいただいた御提言にもなりますので、それは尊重しなければいけない側面もありますが、基本構想の枠の中で、皆さんの意見は十分に対応できると考えております。

○増田委員
 ありがとうございました。
 今から新しい機能は、正直なかなか難しいであろうと。ただ今御提案いただいている計画案に載っている機能と規模感に関しては若干、スリムになるとか、もう少しここを充実させるとかという幅の可能性はあると認識させていただきました。
 ただ、これをやめる、機能を1個外すという観点からすると、これはなかなか難しいのかなと思っています。
 特別応接室です。迎賓機能。一番上のいいところに建って結構話題が多いんですが、これも県当局としたら外したくない、固めたい機能の1つだと思ってよろしいでしょうか。

○山口地域振興課長
 昨日も迎賓機能が必要なのか、グランシップのコンベンション機能があったときにホテル機能とセットで必要とお話をした記憶がございます。
 迎賓機能は、民と公でどちらがやるかと言うと、機能分担的には公のほうに今置いてあると思います。
 ただ、ホテルというか民間からの提案の中に、そういう機能は我々のホテルが持って収益を上げたいということも可能性はあると思います。そこはこれからの民間事業者との話し合いの中でどうしていくのがいいかも含め、検討してまいりたいと思います。

○増田委員
 ありがとうございます。
 もう1つ、文化力の拠点の位置づけです。
 ここではグランシップが先にできているわけです。これは東静岡地区新都市拠点整備事業総合計画策定調査報告書をもとにお話をさせていただきます。グランシップは県民国際プラザという位置づけで、今文化力の拠点を提案しているところは、当初情報センターという位置づけであって、そこにこれをつくろうというお話になっているんだと思います。この辺は問題ないですねという確認が1つ。
 それと、グランシップでもコンベンションをやりますけれど、あそこは実は文化の殿堂ということも自負しております。あちらは文化の殿堂でこちらは文化力の拠点という位置づけでよろしいでしょうか。御所見をお願いします。

○山口地域振興課長
 平成2年ぐらいから、東静岡地区を国鉄から払い下げを受けて進めていく中で、情報センター構想はありましたが、それはもう立ち消えています。その後に学住一体という議論があって、文化施設が集積しているこの場を魅力あるものにさらに磨き高めていく構想につながってきて、本日に至っております。
 その情報センター構想が、過去にあった事実はありますが、今は北側の入り口については静岡市のスポーツ、南は県がやる文化と。スポーツと文化の殿堂という形で進めております。
 グランシップにつきましては、文化という形で大ホールから中ホール、演劇等もやって、県民の皆様にも芸術鑑賞という観点で非常に使われているわけです。また増田政策推進局長からもありましたが、東静岡地区全体に非常に文化力の高いさまざまな施設があります。まちづくりのためにも情報発信をしていく機能を持つ。ただ情報発信をするだけではなくて、知の蓄積となるようなグローバルな人材を確保するという観点、図書館の学生の学習や図書館機能には学習機能だけではなく、にぎわい機能もありますので、そういうものをパッケージにしてやっていくことを目標としております。

○増田委員
 留学生の話が出て、グランシップが県民国際プラザという名前であったり、こっちが文化力の拠点であって、向こうは文化の殿堂である。
 グランシップがあっても、またこういうものをつくることは、県民の理解をいただくためにも丁寧な説明が必要だと思います。グランシップは、お金はかかっていますが非常に稼働率がよくて、それにプラスアルファの施設になるといいなと個人的には思っています。
 ただ、どこか当てつけに建てるようなイメージを持っている人がいないわけでもなく、グランシップがあるのに文化力の拠点をつくることに関して、そういう見方も実はあったりするのも事実でございます。グランシップも県の施設、県の土地でありますので、より相乗効果が上がるように県の方にはぜひお考えいただきたい。
 御要望させていただきますが、10番委員からも芝生広場のことがありましたけれど、先ほどから言っているように予算の観点。出発地点から少しある程度出していただきたい。これだけの芝生広場で上限ここまでという線がないとまたどんどん行っちゃいますので、ぜひこの予算面の観点を出発時点から入れていただきたい。
 それと専門家会議ですね。きのう2番委員からも御提言、御質問がございましたけれど、本来であれば県がやらなくてもという施設が大学コンソ−シアムであったり、いろいろなもろもろの機能があります。そこをあえて県がやる、県がやってくれるのを喜ばれる方も実はこのメンバーの中にいる。本来御自身の立場の学校であったり、民間で言えば企業であったり、別に県がやらなくても民間や一般の大学の方々にやっていただく部分、それにこしたことはない話がこの機能の中に幾つか入っています。そういった観点を県がしっかりと感じながら答えをいただきたいと御要望だけさせていただきます。

 最後に、今後の事業の可能性について確認させていただきます。
 ことしこの事業について3000万円予算がついておりますが、そのことについて、この予算は改めて幾らであって何に使っているお金なのか、その点をまず確認させてください。

○山口地域振興課長
 ことし3000万円の予算をいただいておりますが、1つは専門家会議の運営費ですが、運営費は事務費ですのでそんなにかかっておりません。
 もう1つは、今からやります民間企業に対してのマーケティング調査ですが、我々が聞いて我々が行くんですが、そのアポイントメントとかノウハウのあるコンサルタントがありますので、その支援事業を委託で行っております。

○増田委員
 プロポーザルの前にサウンディングというんでしょうか、こういった調査をぜひ積極的にやっていただきたいと思います。

 最後に、この3000万円の予算がついて調査しているわけですから、この事業自体はもうとまらないですよね。もう県の中では行くと。
 私がすごく思うのが、今回この政策企画部は、非常に真摯に丁寧に資料を会派の勉強会にも出していただきましたし、情報提供をしていただいていると思っています。
 ただ、もう3000万円の予算が計上されていますので、とまることはないですよね。そこだけちょっと確認させてください。

○森政策企画部長
 この事業は、これまでずっと御議論いただいておりますように、基本構想から始まりまして専門家会議、もちろんその間には委員会の方への御説明、それから本会議での質問等も繰り返しやってきております。
 実際に、その5回の会議もオープンにしてきたところでございます。オープンだから全てということではないんですけれど、県議会議員の方の御参加も可能ですし、民間の一般の方々の参加も可能という状態の中で全部オープンでやってまいりました。
 それで、県議会議員の方からの御希望に応じまして資料も事前に提供してきたということでございます。
 先ほど増田政策推進局長も言いましたように、我々としてはぜひともこの文化力の拠点が必要だということで事業を推進してまいっているところでございますので、この事業につきましては推進を前提で考えてございます。

○増田委員
 ありがとうございました。
 調査費を通した議会側の責任もございますので、私どももしっかりもっと精査をして、よりよいものを、また県有財産であるので税金の投入額が高騰しないように努めていきたいと思っております。
 これからも情報提供と御協議の場をいただきますようにお願いさせていただいて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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