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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年6月定例会県民委員会 質疑・質問
質疑・質問者:源馬 謙太郎 議員
質疑・質問日:06/15/2009
会派名:平成21


○源馬委員
 それでは、質問させていただきたいと思います。
 就業促進出張日本語教室開催事業費についてです。
 まず、3カ月で3カ所ということなんですが、どういった内容なのか。つまり、1カ所につき1カ月ということなのか、それとも3カ月間、3カ所でやるのか。そこら辺、もう少し詳しい内容を教えていただきたいと思います。

 また、目的が解雇等により失職した外国人住民等の再就職が容易になるようにということですけれども、3カ月間の日本語指導でどの程度の内容のものをやって、再就職が果たして容易になるような内容のものであるのかどうか。そのあたりもあわせて伺いたいと思います。以上です。

○服部多文化共生室長
 ただいまの御質問にお答えをいたします。
 まず、1点目でございます。
 出張日本語教室開催事業につきましては、昨年9月以降の世界の同時不況に伴う景気悪化によりまして、製造現場での生産縮小や雇用整理が相次いだことから間接雇用で就労することの多い日系南米人などが職を失い、景気悪化の中で再就職できないという状況が続いております。日本の職場での再就職に当たりましては、日本語による会話や一定レベルの読み書き能力が要求されることが多いということで、雇用等関係の当局のほうから伺っております。
 ということで、今まで製造現場で働いていた日系南米人の多くは、日本語能力を要求されない職場環境にありました関係から日本語能力が十分でないということで、このたび出張による日本語講座を開催するものでございます。
 まず、お尋ねの第1点目でございますけれども、3カ月間と申しますのは、出張ということで一番のポイントは相手の在住外国人の方の希望とか必要性に応じて柔軟にやるということでございます。したがいまして、一応考え方としましては、10人規模の教室で全12回程度の授業を、例えば週3回にしますと1カ月になりますけども、それを県内3カ所で3カ月間開催するというものでございます。

 次に、3カ月間の日本語の講座でどの程度の日本語が身につくのか、あるいは再就職にどの程度結びつくのかというような御質問かと思いますけども、その点につきましては、今申し上げましたとおり相手の状況ということがございます。学習開始時の受講者の日本語のレベルとか、あるいは学習期間中の本人の熱意とか努力ということで、当然個人差が出ますので、一概にどの程度ということでは申し上げられませんけども、出張方式のメリットといたしまして、受講生のレベルあるいは希望に可能な限り配慮いたしまして、指導補助者を傍らにつけまして、きめ細かくサポートをするというようなことによりまして、短期間ではありますけれども、最大限の日本語が身につくように実施をしてまいりたいというふうに考えてございます。
 それから、この講座を受講して再就職にどの程度結びつくかということでございますけれども、これにつきましても、現在の景気の状況では求人を出す企業側の事情によるところが大きいという現実がございます。したがいまして、本事業では日本語の指導だけでなく、再就職に役立つような履歴書の書き方あるいは面接の受け方といったような実践的な要素も取り入れまして、受講後には受講された外国人の方が自信を持って再就職の活動に取り組んでいただけるように頑張っていきたいと思っています。以上でございます。

○源馬委員
 ありがとうございます。
 何点か伺いたいのですが、相手の希望に応じてということだったんですが、これは個人単位の希望に応じて、例えば、そういう出張をやってもらいたいという個人がいたら、その希望に応じてやるのでしょうか。それとも、ある一定のコミュニティーとか市町村単位でやるのか。どの単位の希望に応じてやるのかを伺いたいと思います。

 こういった対象者の方ですと、なかなか有料化というのは難しいと思うんですけど、無料でやるのかどうかということと、教材はどういう物を使うのか。

 それから例えば再就職を支援するという意味合いであれば、何かしらの修了証みたいな物を用意して、それを受講者の就業先に提示できるようにするということも1つの方法かと思うんですが、そういうことは考えてないのかということ。

 あと、再度になると思いますけど、12回の講座で日本語が就職に有利になるほど習得できるとはとても思えないのですが、どのあたりをゴール地点として設定しているのかを、改めて伺いたいと思います。

 また、この事業をやった後にちゃんとフォローアップをして、何人受けて何人再就職できたかということをしっかりと追跡調査をするのかどうかも伺いたいと思います。

○服部多文化共生室長
 ただいまの御質問にお答えいたします。
 まず、受講者の希望というところですけども、各個人ということではございませんで、各地域にはNPOとか、また日本語を教えていらっしゃる活動団体あるいはボランティアの方、あるいは市町村の国際交流協会というようなところがございます。私どもとしては、そういった方々にこの制度を周知をいたしまして、御相談する中でその方々に取りまとめていただくと、希望を集約していただいて現実に教室としてできるような形をつくり上げていくというふうなことで考えてございます。

 2番目の費用の点でございますが、これは無料でございます。
 教材につきましては、今、県内いろんなところで団体の方あるいはブラジル人学校の子供さんに教えているとか、幾つかのそういった日本語の教室が現実にございます。その中でもちょっと聞いたところでは、日本でつくった教材、それからブラジルの方でありますとブラジルでつくられた日本語の教材というような、両方が使われているようでございます。ですので、私どもとしましては、どちらということではなくて、一番効果が上がるような教材を使っていただこうというふうに考えております。

 再就職に関しても、より効果的にという御趣旨かと思いますけども、修了証のような物をというような御提案がありましたけれども、それにつきましては今のところまだ考えてなかったものですから、一番の目的とするのは外国人の方が意欲を持ってやっていただくということ、それからまた、もちろん今回の事業に関しては再就職がより容易になるということが最大の目的でございますので、そのことのために効果があるということであれば、前向きにといいますか、積極的に考えてまいりたいと思います。

 5番目でございますか、12回の講座で就職に結びつくような日本語の習得ができるのかということでございますけれども、これにつきましては、ある程度の長さがあったほうがいいことはもちろんなんですけども、一般的に語学の習得というのはある程度短期間に集中してやると、かなり身について段階的に能力が飛躍するということも言われております。実際に、ほかで日本語講座をやっていらした方にも伺いました。期間はある程度長いほうがいいけれども、12回程度でも内容を絞り込んでやれば十分効果はありますというようなことを伺っております。

 フォローアップにつきましては、当然のことながら、この事業を実施した場合には定住外国人にとって日本語習得の課題というのが大変重要な課題でございますので、フォローアップをしっかりしてまいりたいと考えております。以上でございます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

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