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委員会会議録

質問文書

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平成22年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:浜井 卓男 議員
質疑・質問日:09/30/2010
会派名:志士の会


○浜井委員
 それではちょっとそれぞれの関連で、追加で質問させてもらいます。
 御当地グルメですけれど、ついこの間全国大会があって、今浜松餃子と静岡おでんを言ってくれたので、それはいいんですが、実はベストテンに入ったのは三島コロッケですね。トップは、お隣の山梨県の鶏モツ煮。今売れて売れて素材がもう間に合わないというぐらいだということですね。
 だから、そういう意味でとにかく富士山世界文化遺産という形で共通の目的を持っていますからね。そういう意味で静岡県に来る人へのB級グルメツアーというようなものを観光圏と同じような形でつくっていくと。山梨県まで行く、富士宮市を経由してでもいいしね。だからそういう1つの点への支援も必要ですけど、面的なものもB級グルメとして、私は考えていくべきだというように思います。

 それから、2番委員が6月議会に続いて、グランシップの剥落問題をやっていましたけども、さきほどの答弁の中で磯崎新氏に面会したのは4月の2日だというふうに聞いたんですけども、4月の2日に会って、きょうの新聞だと質問状が9月の上旬ですね、県が質問状出したのは。そして、その回答が二十何日ですか。ということですから、これ4月に初めて面談してそれから質問状を出すまでの間にはタイムラグがあるんですが、面談はしてないということなのか。
 それから、もう1つ。平成10年に引き渡しを受けているわけですね。それで剥落が発覚したのが平成16年ということになっています。6年の年数が経っていますね。この間に多分1枚、2枚の少数単位ではもう落ち始めていたというふうに想定できるわけですよ。それで目につくぐらい落ちてきたということで、原因調査をしたということだと思うんですね。そうすると、このときの原因調査では特定できなかったということですね。この調査の仕方がやっぱり不適切であったんじゃないかというふうに思うんですよ。このときに特定に至らなかったから法的責任追及を断念したと、こういうふうにこの記事では書いてあるわけですよ。ということは、もうこの時点で設計者に対する賠償責任の追及は放棄したと、この記事を額面どおり読めばそうなるんですね。
 ところが、鈴木忠志氏と磯崎新氏がコンビでね、富山県の利賀村に始まって、水戸、静岡、兵庫まで行っていると思うんですね。全部セットでやっているんですよ。これ全部随意契約ですね。だから、磯崎新氏が設計、そして管理までやっていると思うんです。この随意契約に対して相当の額の金額を払っているわけですよ。それが、ここで言うところの法的責任の中で重過失があった場合は、最長10年まで延長されると書いてある。ということは、要するに随意契約書の中に、建物の瑕疵があった場合の瑕疵担保責任が入っていたというふうに理解していいのかどうか、ということですね。
 要するに、陳謝しているということですから、ある意味では陳謝ということは過失を認めているということにもなるわけですね。それで、先ほどの答弁の中にもありましたし、ここでもありましたけどスペイン製のスレートは、スペインの技術で長年耐えているというふうにも回答してるわけですけども、耐えてないわけですよね。
そういうことで、この平成16年、17年の調査で特定できないと。今また調査をしているわけでしょ。そうすると、その調査の結果を待っているという段階だと思うんですね。だから、平成10年に引き渡しを受けて、それからぼろぼろと落ち始めて、平成16年、17年で調査したけども原因が特定できないということで、また今日まで来ちゃったということなんです。だから、今の調査を時系列で考えていくと、今回の調査で結論が出たとすれば平成16年、17年の調査はじゃあ何だったのかということにもなっていかざるを得ないということになりますから、そこら辺で最終的な原因がはっきりした場合相談すると言っているのは、法的な瑕疵担保責任まで含めた検討をするということを考えているのかどうか。そのことについてお聞かせください。
 それから、このスペインがわらですから、スレートですから、相当な輸入品ですからね。当時のイタリアのかわらとかタイルとか、スペインのスレートとかは相当高いんですよ、単価は。今回これを全部落としてしまうということになるのか、あるいは応急措置で落ちないものについてはそのままにして他の代替品を落ちたところに補修するのか、全面的にスペインのスレートを落としてしまうというふうに考えているのか、その方法をどのように考えているのか。これが2つ目。
 それから、すべて落とした場合、相当な量の屋根の面積がありますから、スレートもこれをそのまんま産業廃棄物とするのか、あるいは再利用というようなことが考えられるかどうか。そのことについてもどのような方向を探っているのか、これ3つ目です。

 それから、事業仕分けの中で外国人留学生のことが触れられていますけども、要するに多文化共生とか、中国あるいはそのほかの国と仲よくしていこうと、善隣友好していこうという場合、静岡県に留学生でやって来た生徒たち、あるいは教育委員会でアジアの架け橋なんかで交換留学生やっていますね、こういう卒業生――ことしは5年に1度の国勢調査がありますけれども――追跡した資料を持っているかどうか、ということですよ。それはなぜかというと、25周年で浙江省へ行きました。いろんな思い出がありますけど。そのときに、要するに静岡県に浙江省から派遣されてきていた人たち、徐鴻道だとか莫麗麗だとか張青山とかね、1人もいなかったと思うんですよ。そういう人たちを――たとえ向こうの浙江省の省長の役員を定年でやめていても――私は呼んであげるべきだったと思う。またできたら留学生もそういうときにボランティアでも何でもいいから、受付とか、案内とかそういう形でお手伝いをしてもらうというようなことができたんじゃないだろうかっていうように思うんですよ。中国っていうのは、御承知のとおりもう法治国家じゃなくって人治国家ですから、人とのネットワークがどれだけ大事かっていうことなんですよ。
 たまたまことし5月、第一陣で行ったときに、張青山と会ったんですよ。彼は今商工部長か何かやっているんですね。だから、懐かしいなということで回顧談をしたんですが、会場でね。やっぱり、やっと何とか知っている人に会ったなと。あの人どうだ、この人どうだって言ったら、今みんな引退していますと。こんな話もしていましたけども、そういうことを大事にしてかなきゃだめだと思うんです。だから、せっかくこうやって留学生の事業をやっているのであれば、どうやって本国に帰った人たちを使うかという追跡的なフォローをしていって、そしてネットワークの中に組み込んでいくということを考えないと、ただ来ました、留学して静岡で生活して帰りましたと、それで終わっちゃっているんですね、多分ね。そこのところはよく30周年目指して考えてもらいたいなというふうに思います。

 それから、美術館ですけども、山梨県はミレーで特化しちゃっているんですよ。たくさんはないんです、5点ぐらいしかない、見に行きましたけど。だけどミレーを静岡県立美術館に貸してもらえないかという話を向こうの館長にしたんですけども、それは1つの公式ルートで考えなきゃいかんでしょうねということです。
そこで、例えば東海道五十三次。うちの美術館はたぶん安藤広重だと思うんですね。山梨の美術館は葛飾北斎です。だから、2人の東海道五十三次をお互いに貸し出して、向こうで2つの五十三次を並べて見ることができる。静岡でもそれができるというような、そういう交流ができないかなというふうに思っています。それがやっぱり富士山という1つの同じ世界文化遺産登録を目指す同じ仲間として、そういうところからやっていけないかなということを思いますので、そういうことが可能かどうか、あるいはその気があるかどうか、お尋ねしておきます。

それから、伊豆半島ジオパーク見ますと、今、日本ジオパークが8つですか。世界ジオパーク、これが洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島、ということで3つですね。
伊豆半島ジオパークの認定スケジュールを見ますと、平成25年JGN加盟申請、審査となっています。平成25年に日本ジオパークの登録を受けるということですね。その次、1年おいて平成27年にGGNですから世界ジオパークの登録を受けて、そこに加入するというスケジュールになっているんです。
今までの3つの世界ジオパークが2008年12月にそれぞれ認定をされて、そして2009年、翌年の8月に世界ジオパーク認定、1年すなわち翌年なんですね。そのほか日本ジオパークのほうは2008年の12月です、ほとんど2009年の10月ですね。ここら辺はまだ世界になってないんです。そういう意味でいくと、伊豆半島のジオパークというのはこの行程表を見る限りでは、世界ジオパークまで目指している。こういうことになると思うんです。そうすると、世界ジオパークということになると、大地の公園ということですから、伊豆半島がある意味では観光の1つのルートに乗っかってくるときに、例えば、認定に合わせて、道路事情ですよね、1番はね、伊豆半島。そういう意味で、基本計画の話もさっきありましたけども、道路のネットワークをあわせてどういうふうにしていくかというようなこと、これ並行して交通基盤部のほうとある程度連携をしていかなきゃいかんと思うんですけども、そこら辺はどのように考えているのかということです。

 それから、富士山ですけど、ことし鹿児島県議会の皆さんと登山をしてきましたけどね。あそこの帰り、御殿場ルートを下ってきて、そして新5合目のところは見分けにくいんですよ。だから、たまたま私たちは鹿児島県の比較的若い県会議員が足を痛めて遅く来たもんだから、そこで待っていたんです。そしたら、横をすーっと駆け抜けていく若者がいたんです。そのとき、私じゃなくて多家県議が、「御殿場までそのまま下りますか」って聞いたら、「えっ、違うんですか」って言って、それでこっちの富士宮のほうへ、お鉢巡りのほうへ戻っていきましたよ。みんな、あそこを行っちゃうんだそうです。しかも、霧が出たり、ガスったりしたときは、標識がよく見えないんですよ。
あそこの分岐点は、あの標識というのはどこが担当するかどうかわかりませんけども、少なくとも静岡県側に3つの登山口があって、山梨県が2つですか。向こうは24万人、恐らく25万人行っていると思いますね、ことし。こっちは14万人ですよ。だから、そういう意味で静岡県のそこのところを、富士登山の登山道、下山道の標識をもっと天候不順の中でも見やすいようなものに変えてやること。場合によったら外国人とかそういう人たちの英語表記と中国語表記が全くないんですよね、まだね。だからそういう意味で、事故を起こさないような考え方も必要なんですね。富士山、富士山って言っているわけですから、そこのところをよく考えてあげるべきだというふうに思いました。

 それから、ことし山梨県側も25万人も来て、もう悲鳴が上がっているわけですよ。それで、トイレがほとんどパンク状態だということですね、山梨県側。ことし4月に山梨県議会と合同研修会やりました、富士山をテーマに。そのとき、私は入山料を取るということを山梨県の皆さんは話題に乗せているというふうに聞いていますけど、どうですかと聞いたら、話題には上っていますけども、まだ議会としては出ていませんと。いずれまたそういう話題を考えてくるでしょうということだったんですが、ことし閉山した後の反省として、トイレとかごみとかという処理のために入山料という問題、徴収問題なんですね。今少しまたこちら側に上り始めたと聞いているわけですよ。そういうことも含めて、山梨県のほうとそういう情報交換もしていくべきだというふうに思います。いろいろ問題ある、この入山料はね。どのように取るか、使うかということです。このことをお尋ねしておきます。

 それから、千枚岳の山小屋ですけども、2度焼失しているんですね、これ見ると。そうすると、焼失原因というものは、これは解明されているんでしょうかね。落雷で焼けたとか、そういうことであればあれですけども。だから、2度ですからなかなか1億円近いお金をかけていくというのも大変だなと思うんです。
 それから、千枚小屋を含んで10の山小屋、緊急避難小屋を整備しているということですけども、今回本会議でも話題になったように、青少年富士山麓山の村が老朽化しちゃってなかなか大変だと。それと同じような木造で、しかも高山に建設されてるわけですから、老朽化とか風雨にさらされての傷みとかというのはあると思うんですね。この千枚小屋を含んで10の山小屋の管理状況、それから将来的に整備をしなければいけない山小屋がどんな状況下にあるかということについてお尋ねをしておきます。

 それから、富士山静岡空港、先ほど7番委員がLCCとFDAはあまり競合しないというお話がありました。だけど、今でもFDAはやっぱり76、82というふうな提供座席数の影響で、比較的高いんですよ。大手の旅行代理店の人たちに話をすると、今にFDAは値下げ圧力を受けるでしょうと、こういう話をしていたんです。その値下げ圧力を受ける1つの大きな要因は、LCCがもし入ってくれば「何だ、こっちは」と。
 私たちが中国へ初めてポートセールスに行ったとき、春秋航空の社長と会って話をしているんですよ。全部ビデオに撮ってある。あのときも彼は来たいと言ったんですが、いきなりLCCは無理だと。ほかとの絡みがあるからということなんですが、要するに今春秋航空は茨城から4,000円と言っていますね。あれは、春秋航空の関係者が茨城空港の近くにゴルフ場を押さえたというんですね。だから、ゴルフ場へ連れてくるお客を乗せてくると。帰りは空で行くよりいいからといって4,000円の価格設定になったというふうになっているわけですね。だからLCCだからっていって、ただやみくもにきても、通過していっちゃうだけだと思うんですね。だから、LCCを入れるためには何があるかということですね。もう亡くなった曽根恵津広県議はセブ島のセブ航空が入りたい、入りたいといって盛んに言ってきていたのですが、亡くなっちゃたもんですから途絶えていますけど、セブ島にはタミヤ模型が進出しているということも聞きますから、エアアジアっていうのも一番今大きいんですけども、そういうLCC、春秋航空も含めてこれから来るのでしょうけども、やっぱり既存の路線との価格差というものは、LCCがあんまりたくさん入ってくるとこれはじわじわとカウンターブローのようにFDAにきいてくるというように思います。
 それはそれでいいんですが、FDAは小牧と松本へ行きました。長野県と愛知県はインセンティブを出しているんですよね。そうすると、静岡に本社があっても、静岡県が一番コストがかかるんだということだったわけです。そうすると、先ほどの3番委員と少し違うんですけれども、着陸料云々というのはこれ条例で決めるわけですから、外国便に対してはインセンティブを出しているわけですね。だからそこら辺も含めて、来年に国が着陸料下げるという方針を出していますが、それを待つのか、国がそういう方針を出してから条例を変えていくのか。あるいは愛知県、長野県という2つの県のFDAに対するインセンティブを勘案しながら、先手を打ってやっていこうとするのか、ということ。これは空港局のほうですか、もし答えられなければいいですけども。ただFDAが本社をどっかへ移してしまうということもこれから考えられないことはないと思わなきゃいかんというふうに思います。そういう意味で、せっかく地方、ローカル・ツー・ローカルの1つモデルとして出発したFDAですから、どういうインセンティブが静岡県として与えられるかということを考えてもらいたいというふうに思います。

○出野文化・観光部長
 私のほうから留学生の関係でお答えいたしたいと思います。
 留学生は、中国中心にアジア各国から静岡県内の大学に来ています。留学生に対する支援を可能な限りやっていこうということで、考え方として入り口から出口まで、いわゆる入学前から卒業後まで就職も含めて面倒を見ていきたいと、支援していきたいという考え方のもとに留学生支援をやっているわけでございます。やはり5番委員がおっしゃるように特に中国との関係でいうと、人のネットワークというのは非常に重要でございまして、一度会ったら二度と忘れないというようなこともございまして、先般第1回の5月の3776友好訪中団のときも、留学した卒業生の一部の方に歓迎宴にも出ていただいたわけでございます。現状でいきますと浙江省から来ている学生さんについては可能な限り把握しております。
 ただ、今は中国だけではなくてアジア各国から留学生がお見えになっていますので、きちんとこういったフォローをしながらネットワークを広げていく、留学生として留学してきた方が間違いなく地元へ帰ったときには静岡県のPRをしていただけるような形で、留学生の一部は留学生親善大使という形でことしも20名の方を任命したわけです。とにかく静岡のPR、広告マンとして地元へ帰っていただいてもやっていただくと、そういったフォローは今後もっとさらに充実させていきたいというふうに考えております。以上です。

○渡井観光局長
 順番が前後しますけれども、伊豆半島のジオパークに関連しまして道路ネットワークが必要じゃないかということでございます。今議会で石橋委員長からもジオパークの推進に向けまして質問をいただきましたんですが、このジオパークについては地元が主体的に進めてきていることで、現在伊豆半島の6市6町会議が中心となりまして、地元で準備を進めているところであります。
 その中では、私どもも会議の都度出席をして、会議の動きとそれからジオパークの推進ということで県としての支援方策を説明しながら現在取り組んでおります。その際には6市6町会議の中で並行しながら伊豆縦貫道の整備促進を初め、伊豆半島の各道路整備の推進についても検討されておりますので、この中で当然ジオパークについても合わせてやっていきますので、その中で県としても一緒になって検討していきたいというふうに考えております。

○加藤観光振興課長
 B級グルメツアーの関係でお答えいたします。
 現在、山梨県、静岡県、神奈川県の知事による各県のさまざまな問題を討議するというトップ会談、サミットが開催されています。その中で観光に関しましても、やはり旅行目的の多様化であるとか、それから広域的な動きがなされる中で、いかに富士山を軸として富士・箱根・伊豆、この観光資源を活用しながら回っていただくかというそういう方策を考えているところでございます。事業主体としては、3県と、それから観光協会がもとになりまして、前々回だと思いますけども委員会でお渡しをいたしましたテーマを、6つのテーマに絞ったモデルコースをつくって、それを関西圏、それから中京圏に現在売っているとこでございます。これは、目的は車で動くほうをやっているわけですけれども、その中に6項目の中に1つ地域のグルメを楽しむということで山梨、静岡、神奈川の丸ごと味めぐりという旅を入れております。これを今後拡大しながらより多くの地元のB級グルメを発掘し、それをいかに売っていくかということを3県で今後より一層検討していきたいということです。以上です。

○後藤文化政策課長
 グランシップのスレート剥落の件につきましてお答えいたします。
 まず、磯崎氏本人には4月2日に面談した以降、我々のほうで面談をしておりません。
 それから、2点目でありますが、平成16年の6月30日、最初の剥落を発見しました。その前に落ちていたのではないかということでありますけれども、その事実についても確認しておりません。
 それから、平成16年度、17年度原因調査の結果、責任追及を放棄したのかということでありますけれども、第1回調査、第2回調査とも、スレートの物性調査ということで外部機関に委託をしたわけであります。その時点でスレートの経年劣化は認められない、強度にばらつきはあるけれども著しい強度不足ではないと。それから、今申し上げたのは平成16年度でありますけれども、17年度は大体同様な内容でありますけれども、一般的な石材と同等以上の曲げ強度を有していると。落下原因の特定までには至っていないが天然石材特有の性質によると推察されるというような調査結果で、いずれも2回とも原因の特定に至らなかったということでございます。
 17年度の調査結果のまとめのところで、屋根を設置し、それから外壁の周辺の立ち入り制限等引き続き実施をして、それから定期的な定期検査を継続して行うことが肝要であるというような助言をいただいたものですから、それに基づきましてキャノピーの設置でありますとか、それから植栽帯を設けて立入禁止とするというような措置を取ったわけであります。
 それから、スレートについてスペインで剥落があるかどうかということでありますけれども、剥落の事実については承知しておりません。
 それから、今回の原因究明を踏まえて、責任追及をどういうふうにするのかということであります。現時点では、求償するかしないか、それから求償できるかできないか。判断がついておりません。今回の原因調査にしても、相手方に求償するに足る原因の特定がされるかどうかわかりませんけれども、原因究明調査の結果がまとまりましたところで、それを踏まえて改めて法律家の先生に御相談申し上げたいというふうに考えております。
 それから、スレートを落とすのかどうなのかというような御質問でございます。
 これにつきましては、先日の9月6日の抜本対策検討委員会に中でもとにかく一片たりともスレートを落下させないというような前提で、対策検討委員会のほうで今3つの案が提示されております。全面的にスレートを吹きかえてしまうのか、それからスレートの表面を物で覆うというサイディング被覆と、それからメッシュ張り等でまた押さえつけるというような落下防止具材をつけるというような3つの方法が提示をされております。それぞれ、それに副作用的な障害もございます。それから、工事の工期、経費もございますもんですから、それにつきまして総合的に県のほうで今後最良の手法を検討していきたいということでございます。
 すべて落とした場合、産業廃棄物とするのかどうなのかということであります。
いずれにしましても、仮にそうなった場合、産業廃棄物にしないような再利用策を検討していきたいというふうに考えております。以上です。

○宇佐美文化学術局長
 山梨県と静岡県立美術館の共同で、東海道五十三次を共同開催したらどうかということです。
今年度、伊藤若冲展というのを千葉県と共同して、それぞれ持っている絵を交換しながら開催してございますが、企画展はその準備に通常でも2、3年ぐらいかかりますので、先生の御提案につきましては美術館のほうにお知らせして、また検討してもらうようにしたいと思います。以上です。

○池谷観光政策課長
 富士山の標識と、それから千枚岳の山小屋についてお答えいたします。
 富士山の標識につきましては、一昨年、国、それから静岡県、山梨県と地元の自治体とが一体となって、標識整備の協議会をつくって統一標識、それも多言語で、日本語、英語、それから韓国語、中国語の看板を整備しようということで着手しまして、昨年度、暫定的に整備しまして、今年度、本格的に設置をしたところでございます。
 それぞれのコースごとに色分けをしまして、非常に好評だということは聞いておりますが、やはり非常に悪天候の中の富士山でございますので、道迷いについては、完全にはなくなっていないということも聞いております。
 そうした中で、今、委員御指摘の御殿場ルートのことについても、御殿場市に設置をお願いしてありますけれども、やはり十分なものではなかったのかもしれませんので、今後、それについては状況を調査しまして、来年度に向けて整備を進めていきたいと思います。

 それから、千枚岳の山小屋についてでございます。
2度焼失ということでございます。1度目については、原因不明のままということで報告を受けておりますが、今回につきましては、昨年の6月のオープン前に管理委託を運営している東海フォレストの職員が整備をした後、1度帰ったときに焼失してしまったという報告を受けております。
 最終的には、秋に静岡市の大手町消防署のほうで、こんろ周りの壁内部の低温着火が原因ではないかということで報告を受けておりますが、いずれにしても建物がすべて焼失しておりますので、確実にこれだという原因はつかめないというのが状況でございます。
 それから本県のほうで、千枚岳を含む10の山小屋を管理しております。一番古いものですと赤石小屋の平成元年、あるいは避難小屋ですと、昭和61年のものがございます。これらにつきまして管理をお願いしているところと維持補修をしながら、随時、必要な修理については行っております。以上です。

○石垣総務企画課(富士山総合調整担当)企画調整室長
 山梨県側の富士山の入山料の関係ですが、正式には富士山環境保全協力金協議会というものを、本年の4月末に発足したところであります。構成員は山梨県側の富士山北麓の6市町村と関係団体、あと県がオブザーバーとして参画しているようです。
 内容といたしましては、皆さんそれぞれ総論賛成各論反対ということで、まだ軌道に乗ってないようです。過去に協議会は2回ぐらいしか開催されてなくて、ことしの登山客を対象にアンケートを実施しましたので、その結果を取りまとめて10月ぐらいにもう一度会議を開催する予定でおります。
 現在、山梨県と富士吉田市とは連携をとりながら、情報収集に努めているところであります。以上です。

○君塚文化・観光部部長代理
 空港の着陸料に関する御質問でございますけれども、既に国のほうでは平成21年7月から着陸料の軽減措置を講じておりまして、本則の10分の7から10分の6ということで平成22年度末までということでやっております。
 それから来年度の概算要求にも、航空機燃料税の軽減ということで、エアラインの置かれている厳しい状況の中で国のほうでもコストの削減に向けた取り組みをされているということです。それだけエアラインが厳しい状況に置かれている中で、また他空港のインセンティブも見ながら着陸料についても軽減を検討していくということですが、具体的には空港局と相談をしながら、時期とか内容について調整していきたいと思っております。

○浜井委員
 グランシップですけども、これはいいんですけども、平成10年に引き渡しを受けて、平成16年に経年変化はあんまり関係ないと、こんな調査なんか必要ないでしょう。大体強度というのは決められているわけですから、6年で経年変化が云々なっていう調査結果を出すこと自体おかしいなと思うんですよ。だからこの調査が本当に何て言うか、おざなりだったかなと思うんですけども、これはいいです、回答しなくていいです。

 それから着陸料の問題ですけどもね、これは要するに企業会計だけで、コストだけで単独でやるんじゃなくて、例えば台湾から5日に1便チャーターが飛んで来ると、あるいは東方航空が週2便なり4便飛んで来ると、あるいはタイからも来る。いろんなところから外国人が初めて静岡という地に2つの足をおろしているわけですね、何十万人という人が。だからこういう人たちが、どれだけ経済波及効果を及ぼしているか。だから会計だけじゃなくて、経済波及という部分。その部分もセットで示さないと、ただコスト、コストと言うだけでは、また「不要」というふうに判定されちゃう可能性があるから、全体でそれを押し上げていくという努力を一方でしながら、そういう努力もすべきだというふうに思います。

 あとは千枚小屋ですけども、要するに2度とも原因不明だということですよね。だから原因不明ということは、低温着火とか何とか言っていますけども、自然の中でそういうことが本当に起こり得るという実証実験はないわけですよね、多分。要するにそれでいて、毎回、毎回、原因はわからないけども、焼けちゃったんだから、登山客の安全のために整備するんだということなんですが。そこら辺が、これ仏の顔も三度までということで、3つ目の焼失があった場合に、これをどうするかという先のことですからわかりませんけども、そういうこともいずれこれ本当に事業仕分けになったら、こんなものはやめちまえということになっちゃうかもしれないんで、それもそういうことを考えられるということだけ言って終わります。回答はいいです。

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