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委員会会議録

質問文書

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平成22年10月過疎・中山間地域振興特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:10/25/2010
会派名:志士の会


○中澤委員
 移住者の話がありましたが、出ていく人も当然あるんですよね。どれぐらいの比率というか、どういう状況なんでしょう。

○和田光弘氏
 出ていく人と、亡くなる人がいます。

○中澤委員
 亡くなる方もありますね。

○和田光弘氏
 去年の11月ごろに1カ月で20人ぐらい亡くなったんです。

○中澤委員
 年間で200人ぐらいでしょうか。

○和田光弘氏
 とにかく、すごい高齢ですから、「長寿の町」と言っているんですけれども、結構亡くなる方が多いです。子供らはほとんど帰ってきませんので、それで空き家がどんどんふえると。

○中澤委員
 ここに移住者を受け入れを始めてから、結果的にはどれぐらいの人数がいらしたんですか。

○河村秀昭氏
 私どもがお世話しているのは、2年間で6世帯、11人です。

○中澤委員
 基本的には、単身というわけではなく、なるべくでしたら複数でという考えですか。

○河村秀昭氏
 いや、それは問いません。お一人でもご夫妻でも。ですけど、住まわれる方の人物像というんですかね、その辺は我々も何回かお会いする中でよく見きわめながらということです。

○中澤委員
 当然、お断りした方もあるということなんですか。

○河村秀昭氏
 今までで1件だけあります。なぜかと言いますと、高齢者なんですよ。私どもは、年齢も余り制限を持っていないんですが、80をちょっと超えた方が相談に来ました。この方は友達がアテンドして来られたんですけど、奥山のほうから来られています。我々はとにかく来る者は拒まずという気持ちは持っているんですが、よくよく考えてみると、例えば何か病気になったときに、結局近隣に迷惑をかけるじゃないですか。そういう近隣の理解ももらわなきゃいけないんで、本当に残念だったんですけど。しかも、例えば何かあったときにすぐに連絡がとれる方がなかなかいなかったということもあって、それでお断りしています。1件だけです。

○中澤委員
 山田さん、加藤さん、新しいところへ来ると、その地域の風習とか、それからもろもろのつき合いですよね、そういうふうなところで、かなり戸惑った部分と普通に受け入れられた部分があると思うんですが、どんなだったでしょう。

○山田修平氏
 そうですね、やっぱりこっちのほうからも積極的に働きかけて、そういう中に入っていくような努力をしないと、一たん溝ができちゃうとなかなか大変じゃないかなと思いますよね。ただ、地域の人はみんな親切なもんで、何でも世話してくれたりなんかして、そういう意味で非常に助かっていますね。

○加藤久仁雄氏
 うちの場合もそうなんですけど、逆に、周りの人がかえって親切過ぎて、最初は監視されているような気がしていました。それがこの地域では当たり前でした。玄関もかぎがついてない状態のうちなんで、みんな「おーい」というふうな感じで入ってくる。それが最初はびっくりしてね、いきなり人が入ってきて。今は、なれるとそれが当たり前で、こちらからも入って行って「野菜をとったよ」とかってみんな持って来てくれるので、大変喜んでいる。静岡ではちょっと考えられない。隣の人もあまり口をきかないという状態ですから。周りの人はみんな心配してくれて、畑なんかのやり方を逆に全部みんながやってくれるような感じで助かっています。

○中澤委員
 私は、この前、鹿児島の限界集落を見たんですけど、若い人の移住政策をその地域ではやっているんですが、特別そういうことはやっていませんか。

○和田光弘氏
 それができればいいんですけど。一番期待していたのは合併前のこの庁舎なんですね。庁舎で若い人が60何人もいっぱいおったのに、合併したら、今30人ぐらいですか。それで若い人は、みんな転勤、転勤で行っちゃうんですね。NPOをつくったときでも、役場の職員は、すべて各部会へ登録してくれたんですよ。後継者ができたなと思っても、みんな転勤で子供を連れて引っ越して行っちゃう、そういう状態になっています。
 ですから、これからの夢としては、三遠南信が早くできれば、浜松から佐久間まで30分ぐらいでしょう。そして、ずっと将来的に見れば、今度はリニアがとまるような形になれば、そうすると飯田まで30分、東京まで1時間でね、そういう夢はあるんですね。ですから僕の生きておるうちに早く。

○中澤委員
 道路がよくなるというのは、来るのも来やすいけども出るのも出やすいです。

○和田光弘氏
 そうです。絶対、道路はそういう役割をしますので。お金が少しはかかると思いますが、それが早くできていただければ。
 前に中学校でこういう議題で生徒に話をしたんです。昔からの何十年計画がありますね。その統計上で人口分布をずっと見ていくと減っている。限りなくゼロに近いですよ。ですから、将来――僕も自分の年齢が今70歳ですので、それから考えてあと20年で90歳でしょう。周りを見ると、みんなそんな人ばっかりでね。そうすると、20年たったらどうなるのか。そういうところなもんですから。さっき、お役所の話も出ましたけれども、皆さん、おりの中で仕事をしているんですよ。猿が外で見ているんですね。人間がおりで猿が外で見ている。そういうふうな感じですね。

○三井節子氏
 済みません、ちょうどいい機会ですので、私たちのほうからお願いすることがあります。きょう、モノレールが整備されたところは視察されると言われましたけど、私たちのような状態のところが、一般にはたくさんあると思います。私は、ひとり暮らしです。それで、道路から100メートルぐらい下ですが、助成金があるとかそういうことを全然知らずに、とにかく上って出られないので、直線で本当に坂の道にモノレールをつけたんです。200キロの重さを積むようになっていても――途中で自治会長さんも来て乗ってみてくださってわかってくださっているんですが――ウーウー言って上がれないようなところです。それで、私はことしの4月から協議会に出席して初めて知ったんですが、モノレールの助成金は市の仕事です。「3月いっぱいで打ち切られました」ということで、なぜ私たちのような道路から離れてて、道路も作られていない、また、そのモノレールにも補助が出ていない、そんな本当に苦しい生活をしていて。まだ私は、トイレのほうはくみ出しできるのでいいですが、そんなところへなぜもっと。「山間地の住みよいまちづくり」、そんなことを言われておりますが、そういうところへ手を差し伸べていただけないのか。
 きょうは、絶対この話は皆さんにお願いして、市のほうへも助言していただきたいと思っておりました。そういうところが、きっと私は――自分のことしか余り周囲はわかりませんけど――いっぱいあると思います。皆さん、視察は整備されたところでなくて、そんなところをぜひ知っていただきたいと思います。

○三ッ谷委員長
 おっしゃるとおりで、今のお話はよく心にしみるようなお話で、我々もよく理解をしています。たまたま、御当地が政令市ということで、直接的にはきょう来ています副区長さんを初め浜松市の当局の皆さんの御尽力をいただかなければいかんし、県と政令市がどういう話をするかというのは、これからも課題でしょう。しかし、踏み込んだ意見をいただきましたから、個々の案件について我々もぜひ御助言ができるものがあれば、地元の議員もおりますので働きかけはさせていただきたいなとこのように考えます。言ったからといって、「すぐ明日から」とできるものではないと思いますが。よくわかりました。

○三井節子氏
 協議会のほうでもぜひとお願いしております。また、私たち集落の自治会長さんも何度も天竜のほうまでも――ここもですけれども――出向いてくださって、自分でもうちへ来ていただいて乗っていただきました。一人乗って120キロ積むものだったのを、人が乗らないので200キロのモーターに変えたんですが、一人乗るともう荷物を積んだら途中でウーウー言っておるような状態です。公民館活動などいろいろな活動がありますので、夜はそれに講演があります。でも、全然途中でとまってしまったら私は出て行かれないので。イノシシからシカからいっぱいおりますので。そういうとこら辺も、「住みたくなる町、住みよい町」というんでしたら、本当に皆さん、目を通していただきたい。いいところだけを見るんではなくて、本当にそういうところを助けていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

○三ッ谷委員長
 よくわかりました。

○和田光弘氏
 それともう1つ、僕がお願いしたいことがあるんですがいいですかね。
 農地法の関係で難しいと思うんですが、今、休耕田がいっぱいあるんですよ。ソバづくりということで、昨日もやりましたけれども、ソバの作付をしようということでやっているんです。しかし、農地をNPOで取得――買うことはできないですね。そうすると、又借りなんですね。ですから、今、又借りでやっておるんです。それで、ことし、一応皆さんに呼びかけて、休耕田のオーナー制度をつくろうということでやったんですが、「オーナー」という言葉が使えないんですよ。地主ならいいんだけど、それが又貸ししてということだと農地法にひっかかるということで、「パートナー」ということになってしまう。そこら辺で、これからどんどんやっていきたいんだけども、全部簡単に借りられないという状態なんです。ですから、そこら辺、何か農地法でできないものかと。農業の後継者もいないものですから、簡単に借りられる方法というのはないのかな、できないものかなと思っています。

○三ッ谷委員長
 おっしゃるとおりでして、先ほど来、各委員からお話が出ていますが、我々も先月鹿児島に行ってまいりました。柳谷集落というところです。そこは、一番初めは約200名ぐらいの集落でした。だから、佐久間町さんよりもっとスケールが小さい。それが今は倍の400何十名になって、ふえています。中澤委員からもありましたように、若手は芸術家を中心に移住をお願いをして、家は無償で貸してあげると。そこで製品をつくる、美術品をつくる、それを糧にして生活をしている者がある。そういうふうにふえてきたら、だんだんだんだん、都会へ行った若者も「おじいちゃん、おばあちゃんのところへ帰るよ」って言って帰ってきたということにつながった。
 今、作付の話がありましたが、こんな話があったんですよ。皆さんが芋をつくったんですね。それでしょうちゅうをつくった。仲間でしょうちゅうをつくって、一番初めは2,000本くらいって言っていたかな。だけど、今度は韓国だけに1万本送るんだと。それで、全員が出て、草も刈れば作付もやる、収穫もやる、売るのもやるんです。利益金は全部皆さんの収入で、何かの記念のときは1万円ずつ特別ボーナスを払ったというお話を聞いてきまた。やはり、そのとき、作付がなかなか――農地が、今おっしゃるように局がうるさくて。でも繰り返し繰り返しお願いする中で、それは自由に使えるようになったんです。ですから、建前はあって、「だめだ」と言われちゃうとだめだけれども、まずやらせてみて、農地法の問題はあってもいいものはどんどん地域が許すべきだという話を承ってまいりました。今、ソバの話を聞きましたから、同じ話だなというのはよくわかります。ここは静岡県ですから、関東農政局が中心になりますけれども、これからも委員会の中で皆さん方の御意見を出してもらって、きょう随行している当局もお話を伺っていますし、我々も勉強させてもらいます。

○和田光弘氏
 ソバは3カ月なんですが、契約で1年間農地を使えるんですよ。それで、せっかく契約したんだから、ソバが終わったら何かつくろうということで、それぞれ好きな物を――野菜をつくる人、サツマイモをつくる人というふうに自由な発想でやろうとしたんですが、結局農地法で一緒の物じゃなければいけないんですよ。ジャガイモならジャガイモというふうに。

○三ッ谷委員長
 それは、農地を持っている方が言うんですか。それとも当局がそう言うんですか。

○和田光弘氏
 当局です。

○三ッ谷委員長
 流動化をする中でね。

○和田光弘氏
 それで、せっかく自由に自分の畑と思って使ってくださいということで借りていただいたのに、そういう状態なので、何をつくろうかと迷っておるんです。

○三ッ谷委員長
 はい、よくわかりました。

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