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委員会会議録

質問文書

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平成21年7月海外就航地交流推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野澤 義雄 議員
質疑・質問日:07/15/2009
会派名:平成21


○野澤(義)委員
 それでは、3点ほどお伺いをいたします。
 部局が判断できませんので、そちらで判断をしながらお答えいただければと思いますが、外国との交流のまず第一歩というか、一番大事なことはやっぱり言葉だというふうに思います。
 英語の習得でしたらもう言うに及ばない、それから中国語、あるいはポルトガル語、イタリア語等々いろいろあるんですが、韓国語の県民の習得熱というか、それはどんなふうになっているのか、その辺の状況を把握していたら教えていただきたいというふうに思います。
また県立大を中心に県内にある大学でそういう韓国語の教育というのはどのぐらい行われていて、どういう状況で進んでいるのか、お知らせを願いたいというふうに思います。もし、高校等でもそういう教育内容があるという、そういう事例があれば、あわせて紹介をしていただきたいなと、こんなふうに思います。
 
それから、次に資料の教育委員会の関係になるのか、あるいは空港部になるのかというような事柄なんですが、韓国への教育旅行という項目があります。私どもにしてみると修学旅行と言った方がなじみ深いかもしれませんが、そういうものに相当するものだというふうに思います。
日韓の比較を見ると、圧倒的に日本から行く方が、団体の数から、それから1つの団体のボリュームからいっても多いように思います。韓国の静岡県に対するそういう取り組みというんですか、どのように理解しているのか、あるいは向こうの制度そのものがそういう教育旅行というものを学校教育で余り大事に取り上げていないから、こういう数になっているのか、そこのところをまずお知らせをいただきたいなと思います。

また、この図表を見ると、20年度と21年度で減っています。先ほど来の質問で、インフルエンザ等々のさまざまな要因があったとは思いますが、改めてこの教育旅行が、昨年よりも今年度の方が減っているという状況について、どのように理解しているのか、お伺いをしたいというふうに思います。

 さらに、内容を見てみると、20年度は、当然、富士山静岡空港はありません。当たり前です。21年度を見てみますと、県立修善寺工業高校の使用空港が富士山静岡空港で、清水南高校中等部が往路だけ富士山静岡空港使うと。あとは成田、中部国際、羽田となっておりまして、ダイヤの関係とかいろいろで、やはりというか、意外というか、使ってくれていないなという印象があります。ここのところの見解、所見をお願いしたいと思います。
 
最後の1点ですけれども、詳しくは空港の常任委員会等でやるべき問題だとは思いますが、物の交流も大きな交流の1つでありますから、1つだけ関連して伺いたいというふうに思います。
 県産品が韓国へ、韓国から静岡へということで、旅客と一緒に交流する品物も当然あるわけでありますけれども、今日の世界的な不況の影響を受けながら、そういう物の交流も、あるいは減少傾向にあるんではないかと、航空業界にとっては極めて厳しい状況にあるやに聞いております。
 そのような中、やはり旅客が仮に少なくても、物の交流をしっかりやって、おなかの方にいっぱい荷物が乗っていれば、結構、搭乗率が少なくてもある程度ペイできるというような実態も恐らくあるんではないかなというふうに思っております。まずはスタートした富士山静岡空港の、特に韓国との便の中で物流ということで、どのような数字が出ているのか、現状をまずお知らせをしていただきたいというふうに思います。以上です。

○深澤県民部大学室長
 私から、韓国語の教育が県内の大学でどのぐらい行われているかということについてお答えをしたいと思いますが、韓国語そのものを専門にする学部があるかどうかについては、申しわけありませんが、私のところで承知しておりません。
 また、常葉学園大学外国語学部というのがございまして、ここで韓国語を専門とするコースがあるかどうかについてちょっと把握をしておりませんものですから、申しわけございません。
 なお、普通、大学は外国語を教養課程で習得することになりますものですから、その中に、例えば英語とか中国語と並んで韓国語のコースがあろうかと思いますけれども、これについても把握をしていないところでございます。申しわけございません。
 なお、県立大学、それから静岡文化芸術大学につきまして、県立大学につきましては国際関係学部のアジア関係の文化のコース、それから静岡文化芸術大学の文化政策学部につきましては文化関係のコースがございまして、その中でそういうカリキュラムが用意されているかと思いますけれども、今現在、手持ちの中で把握をしておりませんので、申しわけございません。以上でございます。

○中澤教育委員会事務局学校教育課長
 まず、20年から21年で減っているということですが、6校から5校に減っているわけですが、その中で見ていただくと、県立科学技術高校が21年度にはなくなっているわけですけれども、これは科学技術高校は人数が多いものですから、21年度は2つのコースに分けて上海と台北という違うところに目的地を変えたもんですから、ここがなくなったわけです。
 海外の方を「教育旅行」と申しましたのは、修学旅行と、それからもう1つ語学研修というのがありまして、語学研修の方は15日から大体20日間ぐらいの間行くもので、こちらは1年生だとか、あるいは希望者を対象にしてやるものでして、修学旅行とそれも含めて「教育旅行」と言っているわけですが、この表に書いてあるのはほとんど修学旅行でございます。以上でございます。

○出野産業部観光局長
 韓国からの教育旅行の誘致についてお答えいたします。
 韓国においては、いわゆる日本の修学旅行というような概念が余りなくて、例えば日本の場合ですと、学校単位、あるいはクラス単位で動くということが多いんですけれども、韓国の場合は、どちらかと言うと、エージェントさんがそういった子供たち、生徒さんたちを募集してくるという形が非常に多くなってきております。
 その中で、各高校との交流等があるということでございまして、したがって私たちも韓国からの訪日教育旅行の誘致につきましては、商談会、あるいは観光展等で旅行エージェントさんに対して、「静岡県には教育旅行にマッチした、こういった資源がある」、あるいは「こういったコースでいかがでしょうか」というような形で行っております。
 本年も、今までの商談会等でも誘致活動を行ってきておりますけれども、12月には韓国教育旅行について、エージェントさんをお迎えして、教育旅行に限った形のファムトリップを行う予定としております。
 例えば、台湾なんかの場合ですと、学校単位で動きます。先月、実は教育長に台湾の方に、いわゆる教育旅行の誘致ということで行っていただいたんですが、その場合は校長先生と校長先生とのマッチングである程度話が決まってくるわけですけれども、韓国の場合はそういう形では行きませんので、教育旅行を主体とするエージェントさん等に対して誘致活動を行っているという状況でございます。以上です。

○中澤教育委員会事務局学校教育課長
 1点落としました。
 富士山静岡空港の利用率が低いということですが、例えば清水南高校の中等部を見ていただくと、往路は使っているけれども、復路は羽田へ入るようなものを使っております。これは実は復路で富士山静岡空港を使いますと、夕方に着きたいんだけれども、その便がないもんですから、そうすると――ここは3泊4日で計画しておりますので――中の計画自体が縮小されてしまうということもあって、そのことで復路は羽田を使っているというような形をしております。
 そのように、やはり中を充実させたいとなると、なかなかそこのところで便の、実際には出かけるときは午前中朝早く出かけて、帰りはなるべく遅く帰ってきたいというようなことが学校側のニーズとしてあるものですから、そこら辺が少し利用が少ない理由ではないかと思います。

○白井空港部理事
 旅客便での物流の関係でございますけれども、開港以降の旅客便で運んでいます貨物の数字については把握しておりません。
 企業が、原料とか製品を韓国便で運んでいるという状況はございません。専ら、個人の航空間小包等の輸送とか、そういうふうなもの等、全く少量な使われ方をしている状況にあると思います。
 韓国線でそのような企業の製品等を輸出とか輸入とかで旅客機を使いながら拡大をしていくためには、今現在の国際貨物の流れというか、そういう仕組みを、やはり静岡空港に荷を集めるとか、そういうふうなものに変えていく必要があります。
 これは国内線も同様でありまして、そのために現在、航空貨物利用促進協議会というのを4月に立ち上げまして、航空会社の皆さんとか、それから物流業者の皆さんと、今後、静岡空港に企業の製品等、どのように荷を集めていって、今までの航空貨物としての流れをどう変えていくかというようなことの検討を始めたところでございます。
 韓国便が2便ございますけれども、そちらのエアラインの支店の方も、そちらの貨物の方に取り組むだけの体制もちょっとないものですから、今ちょっとまだ取り次いだばかりということですけれども、今後、やっぱり貨物の利用というものを、――委員御指摘のとおり――旅客が仮に少ない場合、そういうふうなものを補うという可能性もありますので、積極的な検討をしてまいりたいというふうに考えております。

○野ア教育委員会事務局学校教育課参事
 先ほど、高等学校におけるハングルの学習状況の話がありましたけれども、ございません。
 アジア関係の言語で言いますと、中国語の学習が県立9校でなされております。英語以外、それから中国語以外で申し上げますと、スペイン語が3校、それからフランス語が2校、ポルトガル語が1校ということになっております。
 いずれも学校設定科目という形で、英語を勉強しながら学習をしているという状況でございます。以上です。

○野澤(義)委員
 語学の方ですけれども、やはり意外にそういうハングルを習得する機会が少ないのかなということにびっくりしました。
 先ほどの質問で、じゃあ県民がハングルをどの程度要求しているのか、勉強したいという意欲があるか、皮膚感覚でいいですから、どのようにとらえているのか、まずお聞きしたいというようなことがあります。
 それは、韓流の映画だとか、あるいは食べ物だとか、日本ではちょっとした韓国ブームがもう何年も続いているわけで、かなりそういう意味では語学も当然勉強してみたいだとか、無論、行ってみたいというように希望している若い人から高齢の方まで年齢を問わず大勢いると思うんですが、意外とそういう語学を勉強するという機会も少ないのかなという感じもいたしました。
 「近くて遠い国」というふうには言われているわけですが、本当に「近くて近い国」になってきましたし、さらにというような時代でありますから、全く人気がなくて、じゃあ韓国語を、ハングルを勉強する気がないというような人がほとんどだったら、それは仕方がないと思うんですが、そうではないような状況にあると思うんですね。
皆さんが一番近くの隣の国のことをもっと知り、交流を深めたいというような思いを持っていると思いますので、語学についても、そういうことをしっかり学ぶチャンスが与えられるというような状況をつくるのも県の仕事の一つじゃないかというふうに思っております。その辺のところも踏まえて。大学でもどの程度の様子かよくわからないというような言葉にも、ちょっと愕然としましたから。まずそういうような調査をしながら、しかも県民にしっかりとそういうチャンスをつくるということも、まず交流の基本から始めるべきじゃないかと、このように思っていますので、よろしくお願いします。

 それから、修学旅行、教育旅行の件ですけれども、先ほどの答弁の中で、ダイヤの関係だということがございました。大韓航空が静岡発11時45分、ソウルが13時55分着なんですね。アシアナが12時45分発で、着が14時50分。そうすると、アシアナだと3時に着ですから、もうその日は一日つぶれちゃうんですよね。だから、2泊3日だと、真ん中のところしか使えないということで、非常に県民にとって修学旅行、教育旅行のみでなくて、使い勝手が悪いというのが今のダイヤだというふうに思います。
 これは、大韓なりアシアナが乗り入れてくださっているということですから、向こう側の人たちにとって非常に使いやすいということが前提だというふうに思いますが。それにしても県民にとって、この修学旅行もこういうことで、成田なり中部国際。気持ちは静岡空港を使いたいのはわかっているけどもなあということだと思うんですよね。その辺のところが、何とかなりはしませんかと。利用拡大に向けてということで、改めてそのダイヤのこと等も含めてお伺いしたいというふうに思います。

 それから、もう1点、貨物のことなんですが、航空貨物利用促進協議会というのが4月にできたそうであります。期待をしております。
 「ものづくり県」ですし、輸出品を主体に、ものづくりをやっているというような本県でありますから、県内の物が相当韓国にも行っていると思うんですよね。そういったものがどういう物の流れになっているのか、まずそういうことから把握しながら、しっかりと意向調査をやって、その上で利便性を高めていきながら使っていただくというような努力は必要だと思います。旅客の拡大ももちろんですけれども、貨物の部分も非常に重要なことでありますから、ぜひ御努力をお願いしたいというふうに思います。
 
1点、忘れました。教育旅行等々で優遇制度――インセンティブはあったんでしょうか。あわせて伺います。

○白井空港部理事
 韓国線のダイヤの問題ですけれども、確かに就航された2社につきましては、韓国からのお客様が来る時間等を考えたダイヤで、朝、あちらを立つということですので、静岡側から行く人たちにとってみれば、特に最終日は、帰ってくる時間が非常に早かったりとか、不便だという声はいろいろ聞いております。
 そういう点につきましては、実際の利用、開港が始まりまして、利用されているお客様の生の声がエアラインにも、また県の方にもいろいろ届いておりますので、そういう点を考慮しながら、より使いやすいダイヤにすることができないのかということを、今後、エアラインとも引き続き協議をしていくというスタンスでおります。
 それで、特に教育旅行で使っていただく場合に、例えば成田とかセントレアを使っていたものを富士山静岡空港に変えるに当たりまして、例えば飛行機が小さいがために1校がまとめて乗れない場合に、例えば分便というような形で2つの便に分けていただくと。
それから、片や静岡空港で出ながら、やはり中部国際へ帰ってこなければならないというような形で、本来ですと、それなりの必要な時間と必要な機材があれば静岡空港を使っていただけるのに、他の空港も併用しなければならないことによる経費の増加、この部分につきましては、促進協議会の方で教育旅行に対する増加分についての支援というようなもの、それから県の事業でその増加する費用について支援をする、このような制度を設けております。国際線だけでなくて、国内線の教育旅行にもそういう状況が当然出ておりますので、そういう制度も活用していただきながら利用促進を図っていただくように努めておるところでございます。

○松井空港部利用推進室長
 空港部といたしましては、韓国へもぜひ修学旅行に行っていただきたいという中で、実はことしの8月に各学校の修学旅行の担当者の方に実際に韓国へ行っていただいて、どういった教育旅行としての効果があるものか実際に現場で確認していただくということで、3泊4日で先生方と一緒に韓国を回る視察を計画しております。

○白井空港部理事
 修学旅行のインセンティブとしては、先ほど申し上げました増嵩する経費というんですかね、静岡空港を使っていただくがために経費がふえた場合について、そこについての支援をするという制度を設けておりまして、実際にことし修学旅行で使う何校かもその申請をされているところでございます。

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