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委員会会議録

質問文書

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平成25年11月子どもの人権擁護特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:11/26/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○曳田委員
 私は40年ぐらい前、学生のころに塾の講師をやっていたときのことで、やっぱり怒りという問題について非常に今、ふつふつと思うんですね。子供がなかなか言うことを聞かない。スポーツに通じるところがあるなと。
 もう1点は、中学、高校を思い出してみたときに、部活というのはある意味で楽しい反面、指導者に対する恐怖というのか、そういうものをずっと先生の話を聞きながら、今、思い返しているんですけどれも、その中でまず怒りの問題ですね。ここにいみじくもアンガーマネジメントという言葉があるんですね。体罰を撲滅するために、ここのところに僕はもう少しスポットライトを当てる必要があると思うのですけれども、いかがでしょうか。

○大野木龍太郎氏
 例えば人間にとって好きとか嫌いという感情は当然あるわけで、学校の先生が全ての子供が好きですかといったときに、はい、好きですというよりは、自分にとってはちょっと苦手なタイプの子がいるだろうと。でも、それを含めて指導していくのが教師ですよね。だから、自分に合う子たちだけを相手してその子たちを育ててというのは全く教育ではないわけで、そうすると嫌いとか好きとかそういう感情も含めて、どうそれを表現していくか、ここを教えるのが教育だと思うんですよ。
 だから、アンガーマネジメントの手法を見ると、怒るときの原因は、常に自分はどうなのだろうということに戻りましょうと。本当に自分がその子に対して怒りを感じることに全く自分に原因がないのかどうか。そのためには、先生が冷静にならないといけないし、それから先生の中にゆとりがないといけない。さっきから言っているように、今の学校教育が、例えば不登校を早くゼロにしろとか、すぐに成果を求める。まず、子供たちが本当に思っていることに対して先生たちのほうが一歩引く姿勢がつくられれば、かなりの怒りは多分、「そうか、生徒はこんなふうに考えていたんだな、おれの思い違いだったな」ということが相当多いと思うんですよ。だって生徒たちは本当はうまくなりたいと思っているし、やるのだったら勝ちたいと思っているし、どうしたら強くなれるかと思っているし、そのときに必要な手だてを求めていると思うんですよ。でも、それはできないことや失敗したことがあってこその話でしょう。すると、できないことや、失敗したことをさっき言ったように叱責されて、場合によっては体罰を受けて、そうすると恐怖ですよね。そうすると、今度は怒られないようにするためにプレーをするようになる。あの監督を怒らせたら大変だよなとか。そして、もう1つは、考えないことになってしまうんですよ。思考停止になるんですよ。自分で考えるということをだんだんとしなくなる。あの顧問の言っているとおりにしておかないとだめだと。これから私たちが、皆さんが育てていきたい静岡の子供たちが、こういう大変な時期に1つ1つ、この難局を切り抜けていくための力、僕はやっぱり怒りを生む感情をコントロールするだけではなくて、その怒りがどこから来るのだろうということをきちんと捉えられる力、これが大事かなと思っています。
 だから、結果というか、目標がすごく近いところで短絡的にきてしまうと、そういうところの問答というんですか、それがどうしてもできなくなる。先生たちの中には、もっとじっくりと子供たちと話をしていきたいなというふうに思っている先生はたくさんいると思うんですよ。そこを何とかしてほしいなというふうに思っています。

○曳田委員
 それと通ずる言葉なのか、実はずっと先生のお話を聞いていて、褒めて育てるという言葉が出てこなかったもので、そこのところはいかがでしょうかね。

○大野木龍太郎氏
 そこは自分自身のまだまだ足らないところだと思います。自分もまだまだ今、学生たちのいいところを見つけて伸ばそうということがなかなかできてないなと。常に1つの物差しで対応していることが多いなという。褒めるということは、甘やかすことでもないし、何を褒めるかということだと思うんですね。まずはスポーツ関係者の話だと、結果を褒めるのではなくてトライすることを褒めるという言い方をするのです。トライしたことに対して、おまえはいい挑戦だったよという形で。それって子供たちにとってはすごく大きな動機づけになると思うんですね。褒めるというと何かいいところ見つけてよいしょするというふうに思うけれど、そうではなくて基本的にはその子のやる気を大切にするというか。僕も提言の中では、まずは組織的なところで枠組みをというところでちょっとこだわってしまったので、さっきのスポーツの指導のコーチングの部分では、かなり今、僕もサッカーのほうのさまざまなコーチングの本を読む中でも、そこは市民権を得てきているのかと思うんですね。では、厳しさというのを合わせてどうやって教えていくのかという両方のバランスをとってやっていかなければいけないのだろうなと思いましたので、褒めて育てるのはもちろん大事だなと思います。

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