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委員会会議録

質問文書

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平成26年11月次世代人材育成特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:落合 愼悟 議員
質疑・質問日:11/17/2014
会派名:自民改革会議


○落合委員
 ありがとうございます。
 総合型の地域スポーツクラブについてであります。
 平成7年から始められてほとんどふえてない。多分補助事業をやられて、各市町1つずつつくられたのかな、モデル事業なのかなと思ったんですが。平成18年に再度、この基本計画にのったからまたふえたのかなって思ったんですが、その辺の内容について少し教えていただきたいのと、これがもうここ2年ぐらいふえていません。先生は、多分だめではないかというふうなことですね。これにかわる施策というものがどうなのか。やはり地域でのかかわりというのは非常に大事だと思うんですが、その辺を少し教えていただいたら。お願いします。

○大野木龍太郎氏
 かつては立ち上げのところに非常に重点を置いていたんですけれども、今の補助事業は、5年間ぐらいの青写真を出さないとだめという感じで、ハードルかなり高くなっているんですよ。とにかくつくりたいんだけれどといって、文部科学省もどんどんつくってくれというのが平成7年ごろだったんですけれども、今はそれでどんどんぽしゃるわけですよ。要するに補助金がある間は活動できるけど、補助金が打ち切られたらと。
 それからもう1つは、やっぱりクラブというものの1つの拠点になる事務所なりがないということですね。だから、実体のない、要するに今まで地域でやっている、体育指導員が運営している、自治会がやっているようなところの人たちに、いや悪いけど、今度この組織をつくるんで、中心的に動いてくれないかと。人を動かして組織はつくるんだけど、実体がそういうふうにないというかね。
 その部分でいうと、今、地域にいろんな活動をしているサークルがあるわけですよ。それをお互いがお互いの活動を束縛して、何だ、そんなことやるんだったら、自分たちが楽しめなくなっちゃうじゃないかと。そうではなくて、自分たちの活動はあくまでもキープしながら、でももっとお互いに、次どうするの、このまま5年、10年とメンバー変わらなかったら、いつか廃れちゃうじゃんと。次の世代、そして大事な金の卵である子供たちに、どうやって自分たちがこの活動をつないでいくのかなという、その視点をもう少し明確に持てるような。やっぱりそこは学習だと思うんです。
 スポーツをやるだけではなくて、そういう意味で、なぜ今地域でお互いのクラブがネットワークをつくらなくてはいけないか。僕はネットワークのほうがいいと思っているんです。総合型という1つの新しい組織をつくるよりも、実際にあるお互いの団体が緩くネットワークをつくりながら、これからの子供たち、どんどん少子化して、さっき言ったように遊びをやる場所もないし、自由に遊べる場所もなくなっちゃう。自分らのやっている活動の中のほんの少しの部分を、子供というものを軸にしてお互いに考えていくことが、地域づくりのキーポイントになるんではないのというふうに。だから、何のためにというところで、子供たちがそこにきちっと位置づいてくると、もう少しいい知恵が出てくるのかなというふうには思ったんですけど。
 日本は組織をつくるのが好きじゃないですか。だけど、組織をつくったはいいけど、中身は全然変わってないという部分が多いんで、できればそういう意味で、さっきの子供会の再編も含めて、やっぱり新しい器を用意していく必要があるだろうなと思っていますので、総合型というのは、多分これ以上はなかなかふえていかないんではないかなというふうには思っています。

○落合委員
 ありがとうございます。
 先ほどの部活の問題もあるんですが、小学校の場合はスポーツ少年団、中学校になるとスポーツ少年団から抜けて部活が主になってきますけれども、最近はスクールサポーターというのが各学校に入ってきていますので、そういうような形の中で部活の支援というか、またこの学校運動施設の地域開放と同時にうまくつながっていけばいいのかなって、自分なりに思ったわけですけど。先生としては、将来こうなったらいいなというのがあったら、もう1回教えてもらって終わりたいと思います。

○大野木龍太郎氏
 1つは、そういう意味で、地域活動を今まで支えてきた人たちって、実は女性なんですよね。生涯学習もそうだし、公民館活動も、あらゆる活動を見たときに、男性が定年までなかなかそういう地域活動にかかわることができなかった。だけど、キャリア的に言うと、さっきもスポーツ少年団の性別を見たって3対1でしょう。圧倒的に男性のほうがスポーツと出会っている経験も多いし、部活経験も長いし。その人たちが一旦は仕事が忙しくて中座するかもしれないけれども、例えば新たに地域の中でもう1回家族ができて、子供ができて、そういう子供を通して、地域にかかわる再チャンスが生まれるわけです。子供会とかスポーツ少年団も。そのときに、その大人たちが自分がやった経験をそこにもう1回流し込むいいチャンスの場面が出てくると思うんですよ。
 でもそのためには、今の子供たちがそういう意味でかかわってくれる大人のイメージがないと、何かこう勝利至上主義的に、いつも競争ばかりしてやったような楽しみ方だと、自分が大人になったときにこのスポーツ少年団にかかわりたいなと思うか。
 例えば中学生とか高校生でもいいじゃないですか。僕は現役としてやってもいいし、スポーツ少年団のそこの面倒を見るほうにかかわったっていいよという。だって今、ボランティアをやりたいという若者がふえてるんですよ。スポーツの場面は、ボランティアは何っていう感じじゃないですか。あなた若いんだから、今のうちはがんがん勝利に向けて頑張れみたいな。そうではなくて、そこら辺の間口を多様にしていく。先生だけが指導者として必要だというんではなくて。高校生は、今半分しか部活してないんですから、いると思いますよ。
 もう1つは、団塊世代のところの人たちが、あと人生20年、30年をどうやって生きていくのかと。このときに、1人でお金を消費するような生き方をするのか、もっと地域でいろんな楽しみ方をつくっていくのか。そのときに、子供たちのスポーツにかかわる形っていっぱいあるんじゃないかなと思うんですよ。
 それは、僕がさっき言ったように見守るという指導の仕方もあるし、何も専門的な指導ができなかったらだめではなくて、もっと子供たちに自由にやれるような場をみんなで工夫してつくる。そういう意味では遊びとしてのスポーツ。放課後児童教室もそうなんですけど、プログラムありきじゃないですか。そうではなくて、もう何してもいいんだよという時間と場所をきちっと用意してあげられるような。そういうのは地域の人たちが、ある面では囲い込みじゃないですけど、つくれないかなと思っています。
 制度的にどういう新しい仕組みをつくるかというよりは、今の子供たちにもう少し自由に活動できるような場と、仲間も必要なんですね。その仲間は大人が1つの円になって、子供が生まれたということを通して、大人自身がお互い仲よくなることがすごく大事で、そこがやっぱりなくて、ただ子供だけが仲よくなりましょうというよりは、親同士も地域の中で、お互いに共通の1つのつながりを持てるような、それがやっぱり子供たちのスポーツは、そういう意味では1つの大きな武器にはなる、橋渡しになるんじゃないかなと思っています。

○渥美委員長
 時間もまいりましたが、最後、あとお1人だけ。

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