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委員会会議録

質問文書

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令和6年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 多美子 議員
質疑・質問日:03/07/2024
会派名:自民改革会議


○天野(多)委員
 一問一答方式でお伺いします。
 まず、令和6年度当初予算主要事業参考資料の5ページ、行きたい学校づくり推進事業についてお伺いします。
 静岡県立高等学校の在り方に関する基本方針を具現化するための取組とあり、テーマが幾つか挙がっています。
 対象校が20校となっており、この新しい学びを創出する事業について、どういった学校を対象としているのか。また長期的ビジョンはどのような目的があるのかをお伺いします。

○中山高校教育課長 
 行きたい学校づくり推進事業費でございますが、参考資料でテーマを4つ挙げています。実はこの4つのテーマの下に、さらに細かいサブテーマがおよそ20ぐらい設定してあります。
 例えば、ICT活用ならAI等のITリテラシーを育てる教育のためのカリキュラムをつくるとか、地域大学との連続性なら新しい学科の設定、小規模校の支援、探究学習なら各担当地域における探究学習の拠点校、モデル校をつくる取組をサブテーマとしております。そのサブテーマが全部で20ほどございますので、対象校を20としております。またサブテーマ1つの中に複数校が入っている場合もございますので、その場合は20校を超えます。
 20校につきましては、学校指定のテーマもございますし、テーマを全部の高校に紹介し、手挙げ方式で募集する場合もございます。
 なお、手挙げ方式の場合でも、テーマについて成果目標等を設定して、その目標を達成できる自信がある学校に応募していただきます。
 長期的ビジョンですけれども、この事業は3年計画でやっており、成果目標につきましても3年後にこういった姿になっているというところを目指してやっていきたいと考えております。
 最終的には、この基本方針の具現化、特色化、魅力化を進め、生徒に選ばれる行きたい学校づくりを進めてまいりたいと考えております。

○天野(多)委員
 ありがとうございます。
 どうしても少子化で人数が減っているので、ぜひ特色化を進めていただきたいと思いますし、教育振興基本計画2023年度評価書の36ページでは、学校生活に満足している生徒の割合が基準値以下に低下しているとの結果があります。こういった結果を真摯に受け止め、ぜひ現場で生かしていただきたいと思います。

 次に、不登校の生徒の高校進学についてお伺いいたします。
 去年の6月定例会で、フリースクールの出席認定についてお聞きしました。その後フリースクールとのつながりもあり、不登校のお子さんを持つ保護者の方から相談を受けました。
 高校入学の際に、不登校の子ですと中学校の内申点がついていないということで、かなりハンデになってしまうようです。高校入試は内申点と試験の結果で見るということで、不登校の子が普通校に進学するのが実質的に難しいとの相談を受けました。
 神奈川県では、長期欠席を理由とする選抜方法の取扱申請書により、例えば3年生のときに長期欠席したので学習記録は参考にしないでくださいと申請できるようです。
 静岡県でも、長期欠席などを理由にした自己申告書を提出できるとは聞くのですが、不登校の生徒や保護者にはそれが行き届いていないと感じました。調べると不登校の生徒が受けられる県立高校や受けられる普通科高校は実質的に結構少ないと感じました。
 そこでお聞きしたいのですが、高校入試の際の自己申告書は様々な理由を申告できますが、どの程度が提出され合格したか。また不登校の生徒やその保護者に県の入試制度をしっかりと周知する取組が必要と思いますが、所見をお伺いします。

○井島高校教育課指導監
 自己申告書ですけれども、第3学年でおおむね30日以上、または3年間でおおむね90日以上の欠席がある者で、欠席等の状況説明を希望する志願者が提出できます。また全ての公立高等学校に提出できます。
 具体的には、昨年度の全日制では92人から提出され、うち72人が合格しております。定時制では120人から提出され、114人が合格しております。
 具体的な学校名は控えますが、昨年度の例で申し上げると、中部の進学校の普通科で1人が提出し合格しております。
 周知ですが、毎年7月に中学3年生全員に「公立高校をめざすあなたへT」という冊子を配付しており、欠席が多くても出願できることを広報しております。

○天野(多)委員
 私のところに、全員ではないですがフリースクール関係とか不登校の親御さん複数名から話が入っており、なかなか周知されていないと感じました。
 教育委員会は、これからフリースクールとつながっていくことを表明されているので期待しており、ぜひ連携を図っていただきたいと思います。
 
 内申点について、不登校は成績を測りようがない現実があるのですが、取扱いについて所見を伺います。

○井島高校教育課指導監
 調査書に記載された9教科の評定合計を内申点と呼んでおり、全日制高校においても自己申告書の提出によって合格が可能となっております。また本県の入学者選抜制度は多面的視点から選抜を行いますから、仮に内申点が振るわない状況であっても、共通枠の第3段階の総合選抜によって評価できる制度となっております。
 なお、本県では長期欠席生徒選抜を2校で行っております。通常は調査書と学力検査と面接、実技検査等が選抜資料ですが、伊豆総合高校土肥分校、天竜高校春野校舎の2校は調査書を選抜資料としないことで対応しております。

○天野(多)委員
 中学校で不登校になって高校からもう1回リスタートしたい子にとって、伊豆総合高校土肥分校と天竜高校春野校舎だけでは、長期欠席生徒選抜がハードルになってしまうと思います。これからぜひ幅広く柔軟に対応していただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp